ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第八十六話「扶桑陸軍のパニック、ウルスラ・ハルトマンの反発、シャーロット・E・イェーガーの想い」

――陸軍機甲本部は大パニックとなっていた。他国の最新戦車がよってかかって、90ミリ砲から120ミリ砲搭載の大型戦車であり、ダイ・アナザー・デイ当時の特大発の搭載量をも超えるからだ。日本は扶桑による74式のコピーを咎め、改めての正式なライセンス生産に切り替えさせたが、そのせいで生産が遅れに遅れた。しかし、前線では既存戦車の回収での機甲戦力の致命的不足に悩まされ、他国製戦車の緊急購入が現地部隊で相次いだ。これに防衛省は困惑したが、前線の緊急避難措置ということで咎められなくなった。購入がされたのはカールスラントが放出した(せざるを得なかった)ティーガー、ケーニッヒティーガー、パンター、ブリタニア最新鋭のセンチュリオンとコンカラーである。これは五式中戦車改型(実質的な61式戦車)の性能が日本側に理解されず、生産継続で揉めてしまい、新規生産数が伸び悩んだ結果であるため、Gフォースに配備された10式戦車は文字通りの貴重な戦力であった――

 

 

 

 

 

 

――10式戦車は陸戦ウィッチなどに時たま、側面か背後を突かれて撃破される74式戦車の代替も兼ねて配備されていった。皮肉なことに、設計時に想定されたロシア戦車でなく、第二次世界大戦から朝鮮戦争相当の旧世代車相手に実力を発揮する事になったが、10式はM粒子での電子機器の誤作動を避けるためのキットが適応されていた。当たりどころによっては、MSの装甲も抜ける10式はティターンズにとっても意外な脅威と見られ、優先撃破目標とされた――

 

 

――カールスラントはそんな未来戦車の投入で自慢の機甲師団装備が旧式化してしまった。パーシングが現れ始めたために、ティーガー重戦車の優位性が失われ、パンターも容易に撃破される時代を迎えてしまった。パンターⅡやケーニッヒティーガーはそれを超えるために生産されていたのだが、対戦車携帯火器の登場と『レオパルト2』戦車の供与を無理強いしたドイツのせいで軍備計画が狂い、撤兵と併せて、カールスラント陸軍の派遣部隊は雀の涙ほどの規模に落ち込んだ。また、ナチスに仕えたというだけで、ロンメルを『兵站を理解していない』という理由で更迭しようとするなど、ドイツ連邦の身勝手さが際立った。だが、史実と違い、人同士の実戦を経験した将官や参謀はカールスラントにはあまりおらず、ロンメルは戦術指揮官としては当時最高レベルの人物で、替えるべき人物は他にいない。グデーリアンを中枢から降ろす案もあったが、軍部はこれに反対した。結果、ロンメルを中枢には行かせず、現場指揮官として使い倒し、兵站部の優秀な参謀をつけることになった。(実際にロンメルは兵站に疎いが、兵たちの人望はあったので、更迭はリスクがありすぎる)なお、この時に日本連邦がリストラを恐れたカールスラント機甲師団主力を根こそぎ引き抜いて、南洋島群守備隊として空輸、配置したため、本土防衛すら覚束なくなる問題が発生、NATO軍の駐留が行われるに至る。カールスラントは結局、NATOに多大な借りを作ってしまい、事実上、NATO軍の現地出張所を提供する事になり、グンドュラ・ラルも空軍総監でありながら、事実上は一戦士として太平洋戦争に従軍してゆくわけだ――

 

 

 

 

 

――ウルスラ・ハルトマンは時局に翻弄され、日本連邦の後塵を拝する事になった自軍に歯がゆい思いを抱いた。ダイ・アナザー・デイ三週目にはカールスラント軍は見る影もないほど弱体化し、『いるだけ』と言った名義貸し状態になっていたからだ。Gウィッチでありながら、秩序を重んずる彼女は受けが良くなく、カタブツと揶揄されていた。その理由は――

 

「ウルスラ、サラマンダーに入れ込んでも無駄だってば。もう中止命令出たんだよ?」

 

「技術のチートは技術屋としては認めるわけにはいかないのです、姉さま。段階を踏むべきです」

 

「地上空母が出てる時点で、まだいうわけ?」

 

「技術はきちんと段階を踏んで出すべきなのです。超音速機も本来は……」

 

「んじゃ、ゴースト相手に無誘導ロケットで喧嘩売れっての?」

 

「そ、そういうわけでは……」

 

「荒療治だけど、仕方ないね。おーい、トモコー」

 

「はいはい。ほら、ウルスラ、行くわよ」

 

「あ、あの、智子隊長ぉぉぉぉ~!?」

 

「妹をよろしく~」

 

「あいよ~」

 

エーリカが腕を叩くと、待ってましたといわんばかりに智子がウルスラを連行してゆく。目的地はスーパーバルカンベース。それ行きの連絡列車の駅へ向かうオートメーションカーに乗せて連行したわけだ。ウルスラが意固地になるのは、実用化寸前に持ち込んだハインケル社のサラマンダー戦闘機(戦闘脚)に開発中止命令が下ったからで、当時としては充分に実用的な性能なのに、生産中止、採用中止が自分達の頭越しに決まったからだろう。エーリカがウルスラの机を見ると、ウルスラが噛んでいた、カールスラント主要航空産業三社の大型プロジェクトの書類が置かれていた。

 

「シュワルベの後継機種、フッケバインの改良型、サラマンダーの本格生産型か。史実だとどれもこれもペーパープランか、試作止まりの奴じゃん。ウルスラ、こいつらに関わってたんだな」

 

「エーリカ、先輩に言われて、書類を回収しにきたけど、どうだった?」

 

「見てよ、クニカ。これ」

 

「うーん。ドイツが止めさせたにしては惜しいプランじゃね?」

 

「分かる?」

 

「ドイツ戦中第二世代ジェットとしては堅実なプランだよ。サラマンダーなら扶桑に譲渡された試作機があったから、ウチの息がかかった川滝の工場でモスボール保存してある。改良させてみるか」

 

「私費で?」

 

「本家の世間知らずの連中に資産を食いつぶされるくらいなら、友達の援助に使うさ」

 

黒田は資産をウルスラへの援助につぎ込む。ウルスラはこの後、『技術を習って理解出来れば、それは自らの技術さ、君だって自分が一から考えた技術だけでなく先人の教えを学んでいるだろう?それが未来に開発されるはずの技術で有ろうが目の前に有る技術やテクノロジーを『本来の技術史に無いから』と拒む事こそ技術への軽視や侮辱ではないのかな?』とスーパーバルカンベースのメカニック達に諭された事、黒田が援助を申し出た後、扶桑に渡り、比較的後期に試作された機体をベースに改良を続け、二年後にターボファン化し、各所を改善した改良型が黒田の私費で完成、連合軍に売り込みをかける。安全面の改善、当時の技術でも、機体は生産可能な事により、初期のジェット中等練習機としての地位を築く。扶桑は元々、サラマンダーに興味があった事から、高等練習機扱いのT-1練習機とレシプロ機との間を埋める中等練習機として採用する。これは何から何まで米軍機になることを嫌う航空閥の働きかけも関係しており、T-1と同時期の採用なのは、T-33練習機はできるだけ買わないとする扶桑の意地であった。日本産のT-1練習機は既に扶桑で生産が始まっており、空海軍共通の高等練習機として使用予定であり、サラマンダーはその二年後にその前段階の中等練習機として滑り込んだわけだ。

 

「どうすんの?」

 

「戦闘機としては使えないだろうから、練習機にでも変更させるよ。T-1とレシプロの間を埋める練習機にT-33が推されてるけど、反発があってね」

 

「サラマンダーなんかが売れる?」

 

「改良すりゃね。ウルスラの反発は先輩たちが戦後のジェットを使ってる事に由来するからね」

 

「あの子、そんなことで?」

 

「技術屋はカタブツなのさ、エーリカ」

 

黒田は書類を持っていく。プロパガンダのゴーストファイターに仕立て上げる機体の選定のためだ。連合軍は既にF-86を次期主力機に選定済みであり、その次が模索されている段階にあるためだ。扶桑は自衛隊にノウハウが有る都合でF-104Jを最初に、次にドラケンが局地戦闘機で採用され、防衛省は腰を抜かすことになる。自由リベリオン空軍はF-100を改良した上で採用しており、三年後にエースパイロットから配備が始まり、シャーリーも使用する。この時期にはシャーリーはナイトメアフレームで戦うか、キュアメロディとしての二択なので、三年後にはプロパガンダの必要と、ノースリベリオン社の要請もあり、受領するに至る。シャーリーの要請でロケットブースターのオプション開発も行われ、シャーリーも一定期間はF-100を使用する。その後、シャーリーは空軍のF-15ではなく、F-14単座型を特権を使って受領、空軍軍人で数少ないトムキャット乗りとなったという。

 

 

 

 

――空母――

 

「響、何を綾香に頼んでたのよ」

 

「え?トムキャットだけど?」

 

「あんた、空軍でしょうが」

 

「イーグルは面白みねーんだよぉ」

 

シャーリーはエレンにそう答えた。Gウィッチとしての特権で好きなジェット機に乗れるようになったため、黒江は休暇から帰るとすぐにアンケートを実施したが、シャーリーはトムキャットと書いたらしい。

 

「どうせイーグルは年寄りになっても乗れるんだし、アメリカから声かけられるだろ?」

 

「タイガーシャークにしなさいよ」

 

「あれはレアじゃん。楽しみは取っておきたいんだよ」

 

「だからって、トムキャット?」

 

「洋上作戦には持ってこいだろ?ファントムじゃ小回り効かねぇし、あたしはアメリカ仕様にされそうだったしな」

 

シャーリーは口調については生前と違い、シャーリーとカレンが混じり合ったものになっており、キュアメロディとしての生前が女性言葉を多用していたのと一線を画する。総じて、紅月カレンとしての喧嘩っ早さが主体になっており、キュアメロディになっていても口調は荒い。のぞみが錦やレントン・サーストンと混じり合いつつあるのと同様の変化である。

 

「二人とも、綾香さんが呼んでますよ」

 

「つぼみ、今日は生前の姿なの?」

 

「はい。なんでも、日本の官報とかに載るみたいで、久しぶりにこの姿で」

 

「えりかのやつ、どこにいんだ?いりゃ、のぞみの面倒を……」

 

「それ、みらいちゃんも言ってますよ」

 

「だろうなぁ」

 

シャーリーは来海えりかにのぞみの面倒を押し付ける気らしい。来海えりかはのぞみのいた世界では、のぞみの大学の後輩であったからだろう。

 

「綾香が呼んでるって、何かしら?」

 

「なんでも、ギアナ高地から次の要請があったとか」

 

「ギアナから?」

 

地球連邦軍本部直々の要請とはなんだろうか。二人は黒江の空母での部屋に入った。

 

「きたよ」

 

「ご苦労。ギアナ高地から入電だ」

 

「ギアナから?」

 

「シャーリー、お前は紅蓮特式を作った奴がいたそうだから、それを使ってくれって」

 

「えー!?」

 

「エレン。お前はキュアビートの状態でゼントラーディサイズになって、25用の装備つけてみてくれって」

 

「何よそれー!?」

 

「俺に聞くな、俺にだってわからん」

 

トンチンカンな要請であったため、呆気にとられる二人。ギアナ高地からの要請とは言え、あまりにトンチンカンなものなので、黒江も呆れているようだ。ただし、シャーリーのものについては、紅蓮聖天八極式の後継機種である『紅蓮特式』を用意する事自体は不自然ではなく、むしろ当然な流れではある。

 

「特式、燃費悪いんだよー?消耗戦には向いてない造りなんだけど」

 

「その辺は改良したんだろ?」

 

「なんでまた…」

 

「僕がSPTを造らせてるから、ものはついでさ」

 

「のび太、特式はお前の差し金かよ」

 

「うん。ガンダムダブルエックスの予算がナイトメアフレーム一機分は浮いたからね」

 

のび太が入って来た。ちょうど、調との定期通信を終えたかららしい。

 

「え、あれをマジで?」

 

「コロニー落とし防止用さ。サテライトキャノン自体は巡洋艦用のを改造して追加生産すりゃいいからね。名目はフラッシュシステムのKMFへの適用試験さ。君、昔はハミィ(スイートプリキュアの妖精)とのつながりがあっただろ?それを使えば」

 

「すると、何か?ナイトメアフレームでビット機でも操らす気かよ?」

 

「連邦軍はそう考えてるよ。もし、君の前世によく似た世界に君が飛ばされて、その世界の紅月カレンに喧嘩売られる可能性もなくはないからね?」

 

「もしもそうなったら、ルルーシュとスザクに一発お見舞いしてやるし、スザクのギアスの呪い使ったチートを今度こそねじ伏せてやるけどな。聖天八極式壊された礼だ」

 

「相当、根に持ってない?あなた」

 

「たりめーだ。ダチだってことでルルーシュにゃきりきり舞いさせられる、スザクには自白剤打たれそうになったんだからな。ヤツのナニを金的してぇよ」

 

シャーリーは同情と怒りが入り交じるためか、微妙な顔ではある。スザクがどこで道を踏み外したのか?その答えも知ったからだろう。

 

「もし、そうなったとして、第9世代やそれ以上のナイトメアフレームがルルーシュが黒の騎士団やってた初期の段階に混じったら、無双できるね。ラウンズ専用機は所詮、第七世代か第八世代くらいの相当だし」

 

「敵はいねーよ。スザクがギアスの呪いでも手に入れた上でアルビオンに乗らない限り、聖天八極式以降の紅蓮には対抗出来ねぇよ。それ以前にルルーシュの暗躍ぶちまけて、騎士団乗っ取れるさ、スザクが選んだのは結局はルルーシュの世界を壊す策略に乗る方法だ。それは気に入らないし、第一、スザクの奴は親殺しだ。たとえ、本人が望む、望んでないにしても、な」

 

スザクの行動の根源は父親殺しをしてしまった事にある。シャーリーは前世によく似た世界になにかで行けた場合、それも含めて(ルルーシュも両親の行為を否定しているので、二人は似た行為をしていると言えよう)ぶちまけ、ルルーシュとスザクの思惑をすべて粉砕するつもりだと一同に明確にした。また、その世界の紅月カレンが立ち塞がった場合でも、退けるともいう。

 

「その世界の紅月カレンが止めようとしたなら、殺さない程度には加減するさ。弐式や可翔式くらいで聖天八極式や特式は止められねぇよ」

 

「君なら、最悪、特式でシャインスパーク撃ちそうだしね」

 

「ルルーシュ相手にやるのは考えてるよ。脅しは必要だから、ダブルトマホークでも突きつけるさ」

 

シャーリーがそれを実行できたかは、この時点では定かではないが、少なくとも、ルルーシュとスザクが選んだやらかしを『しきる前に止めてやりたい』想いが燻っていたのは確かであった。また、ナイトメアフレームでもシャインスパークをさせられるあたり、プリキュアとしての力を行使することも考えているのが分かる。

 

「原作崩壊させる気だね?」

 

「派手にやる気か、お前」

 

「基本世界とは関係ない平行世界の道筋を変えるだけだ。綾香さん、あんたもやったろ?」

 

「俺はこれからだよ。調の一件は…、やろうと思ってやったわけじゃないからな」

 

「待って。あなた……。今、これからだって」

 

「……ふう。のび太、種明かししてくれ」

 

「実はね。ここから一年後……」

 

のび太によって種明かしされる大決戦。タイムテレビで事前に確認された出来事。その中で起こる、亀型デーモン『ジンメン』の手で空気が険悪になる場面を映すのび太。

 

『プリキュアのお姉ちゃん、こいつを殺して!あたしはもう死んでる……だから…』

 

『……すまねぇ、お嬢ちゃん…廬山!真武拳!!』

 

キュアドリームの姿になった黒江が聖闘士としての闘技でその幼い女児の顔を潰す。絵面としてはドリームがほとんど躊躇なしに人面を潰したようにしか見えないため、キュアブラック達はあまりの衝撃で固まっている。そして。

 

『だが、お前も死ぬんだろ?』

 

黒江はジンメンの懇願を無視して、甲羅を引き剥がして倒すが、甲羅の顔たちも息絶えたため、甲羅を置いた瞬間に激昂したキュアブラックに胸ぐらを掴まれる。

 

「なんで、なんで、あの子達を助けようとしないのよ!らしくないよ、ドリーム!」

 

「これ以上、野郎の被害者を出さない様に迅速に対処しただけだ、それにあの子が望んだから奴を倒した、それだけさ……。助ける手立ては常識的に無さそうだったしな」

 

「なんで、そこで諦めるのよ!!あたしたちなら…!」

 

「諦めたくねぇよ!それでもヤツをこれ以上生かしとく訳にはいかなかったんだ!それもわかんねぇか!」

 

黒江も怒鳴り返す。口調がドリーム本来のそれより荒いこともあるが、圧倒的な怒気に圧され、押し黙るブラック。心理的に恐怖を抱いたためか、思わず手を放し、後ずさりしていた。

 

「すごい、なぎささんが後ずさりして、あからさまに怯えてる…」

 

エレンはそう漏らすが、黒江はデーモンのあまりの非道に怒りのボルテージがMAXになっているのがタイムマシンの映像からもわかる。

 

 

「……今度ほど、テメーらデーモンが憎いと思ったことはねぇぞ!!」

 

加勢したデーモン族に向けて猛り、吠える黒江。キュアドリームの姿と声を借りているものの、怒りのエネルギーで空には雷が光っているため、他のプリキュアの事情を知らぬ全員が怯えていた。

 

「あんた、すげえ原作崩壊すんな……のぞみがみたらパニックだぞ」

 

「はーちゃんがアクアとミントを見つけたと言ったろ?二人もものすごく気まずくなったって言ってた」

 

「だろうなぁ、これ」

 

シャーリーの感想はこれであった。黒江と智子は原作崩壊どころか、原作壊しにまで出来事を大きくしていく事となる。また、後輩プリキュアが参戦する事に関する記憶は歴史の修正力の作用もあり、アクアとミントなどは記憶が封印されることになるが、ブルームとイーグレットはその世界から更に別の世界にブラック達と共に飛ばされた影響で、その影響を受けない。また、オールスターズ戦で起こった出来事であったが、ドリームとピーチに成り代わっていたこともあり、その二人の同位体には記憶が宿ることはなく、そのコンプレックスがフェリーチェがその世界を訪れた際の反発に繋がったのは否めない。

 

「はーちゃんが行く時に悪影響出るだろ、これ」

 

「だから、トワも行かせたんだよ。婚約を伝えるために。ラブはどこの世界でも、すぐに納得してくれるが、のぞみの場合がな…」

 

のぞみの同位体はフェリーチェに反発し、二度目の来訪時には決闘騒ぎを起こしてしまうが、彼我の実力差で圧倒される事になる。その際に『理屈の上じゃそうだけど、そのわたし自身にもみんながいるはずなのに、どうして二人をつれていくの!?』と泣いてしまう。

 

「たぶん、夢としてしか認識できてないんじゃないかしら。大決戦のことを。現実味がなくて、ことはが別の自分のところに二人を連れて行くと言ったら、『大切な仲間を盗られる』って被害意識を抱くのは当然よ」

 

「ラブちゃんもつれていくよ。後輩のラブちゃんの言う事なら、受け入れるだろうしね」

 

「頼む」

 

「それがいい。のぞみは拗ねると、理由もなく我を張るからな。それで引っ込みがつかなくなっちまった事があるって、りんが言ってたからな」

 

その時はのび太とラブがのぞみBを最終的に説得することになる。別の世界の自分の危機を救うために、かれんとこまちを別世界につれていくことの意義を。二人も事前にそのことに言及しているが、大決戦で蚊帳の外に置かれてしまったことのコンプレックスが爆発してしまった結果、決闘騒ぎに発展してしまう。フェリーチェは最終手段である『ストナーサンシャイン』を使うことも辞さない構えだったが、それは回避できた。のび太、ドラえもん、ラブが到着したからだ。その時の映像を確認しようとする一同だが、その時にちょうど警報が鳴り響き、一同のいる空母『龍鶴』が戦闘態勢に入るのであった。

 

 

 

 

 

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