ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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記念すべき100話目です。


第百話「次元震パニックその二十四」

――扶桑皇国は憲法改正と法制の近代化の過程で勤労動員を禁止された(史実で製造する兵器の質が軒並み下がったから、という理由)影響で兵器製造工程を近代化しなくてはならず、また、勤労動員で工員に加えていた学生を雇う必要が改めて生じたため、軍需産業は大いに混乱。熟練工のボイコットも発生。却って兵器の生産効率が下がる結果を生んだ。それを補うべく、未来兵器の導入が進み、MS、コンバットアーマー、簡易量産型マジンガー『イチナナ式』の大量導入が進められた。日本が退職職人を大量に雇用、教官として派遣したため、旧来の職人技が有って新しい技術を支えうると啓蒙に成功するまで4~5年程かかり、戦争の長期化を必然的にさせた。64Fはそれらを最優先で受領できる立場であった。これは『最新機種は前線のエース部隊に最優先で配置する』という日本の打ち出すドクトリンによるもので、艦隊航空隊よりも優先度が高いことは批判を浴びていたが、ダイ・アナザー・デイで孤軍奮闘を強いた事への償いの要素が多分に含まれているため、愚痴程度に留まった。空軍は全般的に本土防空の必要から、艦隊航空隊よりも機材更新頻度の速さはピカイチで、1949年度にはF-4EJ改が全軍に配備開始の段階にあり、64Fに至っては、さらなる次世代機のF-15J/F-14単座型/F-16/F-20を保有する。坂本BはルッキーニBのいたずらがきっかけで開示されたそれらの航空機材に格差を感じていた――

 

 

「凄い格差だな、これは」

 

「技術的に数十年分の格差があるそうだが、これでは我々の出番が無くなるはずだ」

 

「閣下らはウィッチとしては、私達以下の魔力だというけれど、それ以外の超絶的な力を身に着けたという。加藤閣下が放ったあの光……、管野少尉を一撃で撃ち抜いた『スターダストレボリューション』……」

 

「ウィッチのシールドをすら容易に撃ち抜く。あれが彼女達の力なのか……。」

 

「貴方の知る三人と閣下とは?」

 

「全く異なるレベルだ。黒江に至っては、雷を呼ぶんだぞ」

 

「トネールとは桁が違い過ぎますわ、あのような攻撃……」

 

「それでいて、あの変身能力を持つ者達……それを以てさえも戦争の流れは止まらないのか……」

 

1949年になり、戦争は本格化していく。機材もウィッチの戦闘力もA世界で求められる水準には届かない事、ウィッチによるクーデター事件の鎮圧後の処理で、ウィッチであろうが極刑を含む厳罰に処された衝撃でウィッチや青年将校を見る社会の目は冷たくなった事。B世界からすれば、信じられないような経緯である。これは日本による強引な軍の解体(からの構成部隊の自衛隊編入)を恐れる派閥の主導による異例の決定だが、この時に複数の司令官級の高級将校が罷免された影響で、兼ねてから構想されていた『大陸領奪還作戦』は構想段階で頓挫し、書類上はシベリアの一部は戦争に使う資金と重要資源などと引き換えにだが、オラーシャなどに1950年代に売却される。これは広大なユーラシア大陸領を敢えて維持するだけの興味が日本連邦から失われた事、オラーシャ帝国に一定の国勢を取り戻させることで、同国における再度のクーデターを抑止するためであった。シベリアの一部地域の代替は南洋新島などの資源豊富な南洋地域の島々と海域とされ、南洋地域はドラえもんによって作られた新島群と既存の南洋島とを併せ、重要資源地帯とされた(だが、正式に履行されたのは1990年代以降になった。これは日本がオラーシャをまったく信用していなかったからだ)この頃に日本連邦はシベリアの一部地域を手放す代わりに南洋地域を拡大させ、完全に海洋国家と化していく。(陸軍が政治家にあまり顧みられなくなっているのは、そのことも関係している)陸軍の政治勢力化を異常に恐れる日本側の圧力などもあり、陸軍の近代化はわざと遅くされていた感があるが、南洋が戦場になった事でそうも言ってられなくなったのである。そんな情勢は聞き及んでいたため、空軍に何でもかんでも背負わせるというA世界の上層部の判断を疑問に思う坂本B。

 

「なぜ、この世界の上は空軍に何でもかんでもやらせるんだ?本来は陸軍や海軍陸戦隊のするようなことまで」

 

「海軍陸戦隊は独立して海兵隊化したし、陸軍は政治的に嫌われて、戦車の更新も遅れてる。だから、比較的に予算も多くて、人員の質も高い空軍に緊急展開部隊をやらせてるんだよ」

 

「黒田。この世界では先輩だったな…」

 

「よっ。この世界だと、幼年学校から特例で引っ張られたからね。ちなみに今は中佐だよ」

 

「あ、お前。506にいたヤツだよね。この世界だと、そんな偉いの?」

 

「そもそも、事変の激戦から先輩のお供してきたからね。紅海でも稼いだけど。この世界のお前こそ、うちで最強クラスの剣術の達人だぞ、エーリカ?」

 

「それさ、どうも実感ないんだよ。並みいる扶桑の達人より強いなんてさ」

 

「お前は天才肌だからね」

 

「黒田中佐、どういうことですか?ハルトマンに剣の才能が?」

 

「お前たち、去年くらいに見たろ?」

 

「それはそうですが……」

 

「この世界だと、剣技か銃撃ができないと生き残れない時勢が続いてるからな。短時間でエーリカは剣の達人になった。そこもお前と違う点だな」

 

ハルトマンBはいささかバツの悪そうな顔である。医者になる気満々ながら、人同士の戦争で手柄を立てているのだから。しかも、ウィッチの力だけではどうにもならない状況下でありながら。

 

「別に、この世界のあたしを責めるわけじゃないけど、医者志望が殺しまくってるわけじゃん?」

 

「殺らなければ殺られるからな。この世界で戦ってるのはお前たちからすれば、血と硝煙に塗れ、憎悪の炎を宿す悪魔の化身かもしれんが、尊厳ってのはあるだろ?」

 

黒田は自分達を『血と硝煙に身を焦がし、憎悪の炎を宿す悪魔の化身』と表現する。どこかB世界のウィッチには理解し難いニヒリズムが漂うが、血も涙もないダイ・アナザー・デイを生き残ると、そういう言い回しが板につく。

 

「尊厳、ですか?」

 

「そうだ。戦士の礼儀と尊厳というものは子供らには理解できんだろう。芳佳のような青二才は特にな。去年は揉めたからな」

 

一年前の1948年、芳佳BとリーネBは普通に軟禁といえるホテル暮らしに甘んじる黒江Bと智子Bを責め立て、智子Bを泣かせる事態を引き起こし、黒江Aの叱責を招いた。エクスウィッチの気持ちを理解せず、坂本の根性を引き合いにして『何もしないこと』を面と向かって非難した。(特に芳佳Bは坂本Bを見ていたため、坂本を引き合いにして責め立て、智子Bを泣かせた)その時は黒江が叱責し、坂本が諌めた。その時に芳佳Bは初めて、智子が自身が送られた人形のモデルである事、かつては坂本の先輩格だった事を知り、詫びる事になった。

 

「すまんな。宮藤とリーネが、まさかあいつを知らんとか思わんだ……」

 

「時代だよ、坂本。こっちの智子先輩、それ聞いて怒ってたけど」

 

「私も驚いたよ。リーネまで知らんとは…」

 

智子Bはその事に落ち込んでいたが、実際、ウィッチは前世代のエースを知らない者は多い。しかし、坂本Bは人形を持っているのに、モデルがいる事に芳佳Bは驚いていた。智子Bは激しく落ち込み、後に話を聞いた智子Aは大いに悔しがった。

 

「穴拭を宥めるのは一苦労だったが、宮藤は『人形のモデルの人、軍にまだいたんですね……』と言ってしまってな。まいった」

 

「こっちの先輩が聞いたら、氷漬けにされてるぞ」

 

「拗ねたか?」

 

「黒江先輩は大笑いだったがな。こっちの芳佳、智子先輩をお菓子で買収するはめに」

 

「どんなだ?」

 

「え?後輩達の為って…頑張って仕事してるのに……!!その後輩達に、なんで!!私の顔が知られて無いのよっっ!って大いに拗ねて、壁にパンチして大穴開けてた」

 

「あいつ、そんな性格だったか?」

 

「先輩は意外に子供っぽいから。気にすんな」

 

「うーむ。すまんことをしたな。そうだ、ミーナの事を聞きたかったんだが、査問があったって本当か?」

 

「こっちのミーナ、あまり語らんしな。中佐、君にはショッキングだが……」

 

「構いません。察しはついているので」

 

「そうか。なら言ってしまっていいな。あれは四年前の事だ」

 

 

 

――1945年 某日――

 

「なぜ、私達が査問を行うか、理解しているかね」

 

「仰る意味がよくわかりませんが、将軍」

 

この日、圭子の通報により、事の次第を知った三将軍はルーデルや当時はまだ現役であったガランドの立ち会いで査問にかけられていた。殆ど軍法会議に近いが、アイゼンハワーはそのつもりであった。部隊でのレイブンズの取り扱いに扶桑天皇が激怒しているらしいという未確認情報が入ったためで、三階級降格もありえた。

 

「扶桑のかの方が激怒なされている。その意味がわかるかね、中佐」

 

「な、なぜ、扶桑のエンペラーが?」

 

「自分の胸に聞いたらどうだね?中佐」

 

「パットン将軍。自分に落ち度がある。そう仰るというのですか?」

 

「命令書の不確認だよ、中佐。それと彼女達のことで誤解をしているようだね、君は」

 

重厚そうな物言いのモントゴメリーだが、実際には超短気でガンクレイジーな圭子に怯える単なるブリタニア人である。もっとも、この査問は圭子によるアイゼンハワーへのブラフで現実化したところがあり、モントゴメリーに『お上がお怒りに……』とわざと漏らし、モントゴメリーが顔面蒼白になってロンメルに涙声で助けを求め…という具合で大事になり、遂にアイゼンハワー自らが査問の決定を下すに至った。そして、この時、査問に立ちあった秘書官の中に、黒江が送り込んだ『キュアコスモ/ユニ』がこっそり混じっていたりする。

 

「我々が厚意で寄越した人員の経歴書も不確認のようだな、君は」

 

「厚意、ですか?年齢も20代に達し、辛うじて飛べる程度の魔力しかないような者を送っておいて……」

 

「中佐。君は知らんのか?扶桑の『セブン・サムライ』の伝説を」

 

「あの与太話を閣下らは信じておいでなので?」

 

「聞いたかね、坂本少佐?与太話だと」

 

「そう思われているのは心外もいいところですよ、パットン閣下」

 

坂本は心外と表現し、ミーナに衝撃を与えるような物言いをわざとする。圭子の命令によるものだ。

 

「この扶桑海七勇士、未だ健在なりなのですがねぇ……」

 

坂本にしては珍しい、えらく芝居がかった物言いであり、飄々とした振る舞いであった。

 

「み、みお……?」

 

「坂本少佐はその内の一人なのだよ、中佐。当時はまだ新兵だったがな」

 

「これはお恥ずかしい…。若気の至りですよ」

 

フッと微笑むなど、普段の坂本かしらぬ態度の連続にミーナはペースを崩される。

 

「少佐、見せてやれ。標的は用意してある」

 

「ハッ。黒江大佐(当時)に比べれば児戯ですが……ムゥン!!」

 

ロンメルが用意させた会議机を坂本は手刀からの衝撃波で両断する。それまで見せたことのない業だった。

 

「う、うそ……」

 

「私が『扶桑海のサムライ』と呼ばれるのは、刀で戦うからではなく、私自身が扶桑というサムライの刀で在ろうと心がけた結果なんだ」

 

「これはショックが大きいだろうと、君には伏せておいたとのことだ。黒江大佐、穴拭少佐、加東中佐はセブン・サムライの中心的な人物で、扶桑最高のウィッチなのだが…?」

 

「待ってください。事変当時に士官であるのなら、今は20代。現役時代に無敵であろうと、もはや戦力には」

 

「誰か、例のフィルムを」

 

ロンメルが促すと、一人の秘書官が映写機を用意する。その秘書官こそがユニである。

 

「映写準備、完了致しました」

 

「映写開始」

 

ロンメルの命令で部屋の証明が落とされる。その瞬間、ミーナには認識されなかったが、坂本は同情するような、憐れむような表情だった。最初のフィルムは1942年頃のアフリカ戦線を撮影した報道班の検閲で弾かれた未公開フィルムであった。

 

『さて、踊るぜ。ジルバだ』

 

フィルムは圭子が墜落事故に遭ったマルセイユの救出に到着し、戦闘を開始する瞬間から始まった。斬艦刀を持つ黒田に背中を預け、まるで真ゲッターロボの持つトマホークランサーのようなデザインの戦斧を振りかざし、もう片方の腕にはゲッターマシンガンらしき銃が握られている。

 

『ゲッタァァトマホォォォク!!』

 

圭子は単騎で突撃し、トマホークランサーを振り回し、ストライカー無しで戦車級陸戦怪異を蹴散らす。

 

『うちのマルセイユをかわいがってくれた礼だ。鉛玉と斧で死にさらせやぁああっ!!』

 

その暴れっぷりはマルセイユが黒田に『ね、ねぇ、ケイは頭のネジが飛んだの!?』と子供の頃の口調に戻るほど動揺するほどであり、駆けつけたマイルズ少佐も『な、何、あの鬼は…?』と慄いたほどである。圭子はやがて、ゲッターマシンガンからゲッターブラストキャノンに持ち替え、レーザー兵器を撃ちまくり、トマホークを振り回し、とにかく倒しまくって戦車級を殲滅する。

 

『ネジ飛ぶも何も、ああなったケイさんに締めるようなネジなんて、そもそもありゃしません。扶桑陸軍の狂気って言われたんですよ?』

 

 

黒田のため息交じりの一言も収録されている。

 

『そんなどこ締めるのかわかんないくらいのケイさんでも敵味方の識別だけは本能なのかちゃんと見分け……いや、嗅ぎ分けてるのかな?』

 

『な、何よそれーーーー!?』

 

マルセイユがキャラをかなぐり捨てた素の驚きも収録されていた。女言葉を用いる極めて珍しいシーンだ。前しか見ていないのに後ろの敵にもちゃんと反応している圭子の戦い方は闘争本能そのものであった。そこへ群体を束ねている『沈んだ戦艦の船体を利用した超大型怪異』が三体現れるが、圭子は微笑み、マフラーをウイング代わりにし、空中へ飛び上がる。そして……。

 

『貴様らにも味あわせてやるぜ、あたしの恐ろしさをなぁ~~!!』

 

圭子の取った構えにミーナは大きく目を目開き、瞠目する。1944年の戦いで目撃した真ゲッターロボの最大必殺技『ストナーサンシャイン』とまったく同じだったからだ。

 

『ストナァァァァァァ・サァァァァンシャァァァァイン!!!』

 

構えた両腕に両腕にエネルギーを集中させ、もう一つの太陽の如きエネルギーの塊を造り、敵にぶつけて相手をそのエネルギーの炸裂に巻き込んで、跡形もなく消滅させる真ゲッターロボの大技。それに酷似していた。

 

「凄い固有?魔法ですね……」

 

「魔法では無いな、神仙の御業ではあるが、修行で身に付けられるものらしいぞ?」

 

「!?」

 

「加東中佐の十八番でしたからな。もっとも、自分はこの傷の原因になったものを見ておりますが」

 

うっすらと残る額の古傷を指し示す坂本。坂本AとBの識別点でもあるその古傷がついた原因は黒江にある。

 

「次のフィルムを見たほうが早いな。中尉、頼む」

 

「ハッ」

 

坂本はこの時、既にユニと面識があるため、わざとらしく見も知らぬふりをする。ただし、坂本の演技の下手さをユニがカバーするところが大である。ユニも楽しんでおり、ユニは大芝居を打つ。髪は制帽で隠しており、しっぽはどうにか隠しているが、それらしい演技はお手の物だ。次に映写されたのが……。

 

『束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流……受けろ!!約束された勝利の剣――!!』

 

黒江が『それ』を放つシーンである。聖剣『エクスカリバー』。黒江はその保有者であった。ミーナの表情に動揺が表れる。黒江が放ったのは伝説の『約束された勝利の剣』そのもの。正確にはその霊格を腕に宿す能力の継承者の一人である。その力の意味を理解したか、ミーナの顔色が瞬く間に失われていくのを坂本は目撃し、内心で憐れんだ。だが、裏の目的を達成するため、坂本は追い打ちを更にかけた。

 

「その時に迫撃砲か何かの破片が飛んできて、額に傷がつきまして……」

 

坂本の額に傷がついている理由はその時の破片による怪我の治癒によるものである。気にならない程度に治癒魔法で治しているが、うっすらと残っている。

 

「我ながら迂闊すぎて、綺麗に消す気にはならなかった……。穴拭少佐が見えないくらいにまでは治してくれたので、結果オーライですがね」

 

坂本らしくない砕けた表現だが、転生していると自然に出るものだ。そして、智子。智子の映像が一番最近(当時)の映像である。

 

『フリージングコフィン!』

 

スオムス関係者のみならず、モントゴメリーの顔色を失わせた『フリージングコフィン』。氷で怪異を凍らせて粉砕するこの御業はスオムス軍元帥にして、国家元首『マンネルヘイム』をも震え上がらせた。智子が一番に大暴れしたため、いらん子中隊の改編とメンバー入れ替えが躊躇われた上、シャムがウィッチの派遣を取りやめた結果、智子が1943年時に成熟したスオムスのエースであったハッセ(ハンナ・ウインド)と交代する人事は直前で立ち消えになり、507結成もなかった事になった。その影響は507が欠番になり、ハッセに64F派遣の予定が立てられる(後に本人が固辞)ことや、いらん子中隊の古参の二人が智子の副官扱いで501に着任する理由付けとなった。かいつまんでだが、日本や地球連邦とがこの頃に取り決めた内容は『もう500番台の部隊名は地球連邦との合同部隊の作戦時の任務部隊名に流用で良いんじゃね? 扶桑の64Fが義勇兵と地球連邦装備使う時に501使ってる事踏まえてそういう方向でOKだね』というもので、統合戦闘航空団の統廃合はこうして決められた。ミーナは501の隊長として、こうした動きに異議を唱えており、黒江達の事を『敵』と見なして冷遇した。だが、実際にはウィッチの隆盛を決定づけた英雄であった。ミーナの内心はものすごい勢いで揺れまくっており、冷や汗がタラタラ出ているのがハッキリとわかるほどだった。

 

(彼女達は何なの!?もう20代を迎えているはずなのに、あの力を今でも奮えるというの!?美緒が尊敬しているって言ったのは、そういうことなの!?)

 

ミーナは自身のミスを今更自覚し、必死に平静を装うものの、顔が明らかに引きつり、ポーカーフェイスができなくなっていた。

 

「彼女たちはウィッチを超えたウィッチなのだよ、中佐」

 

「ウィッチを超えたウィッチ!?」

 

「便宜上、我々はその体質になった者達を『Gウィッチ』と呼ぶことにした」

 

「Gウィッチ!?」

 

この時に『Gウィッチ』という単語が日の目を見たのである。この単語はこの後すぐに意味合いが拡大され、『プリキュア経験を持つ者』の便宜上の身分としても使用されるのである。のぞみがこの査問の直後の日に『覚醒』するからだ。錦はこの日にも激しい頭痛などを引き起こし、勤務を休んでいたが、内実は夢原のぞみとしての自我の覚醒が始まり、それを錦の意識が抑えようとした結果である。錦の意識は数日後、天姫を守るため、のぞみに『託す』形で融合を選ぶ。その瞬間にのぞみの意識が表れ、肉体の容姿も夢原のぞみのものになるのだ。これはのぞみの意識が最終的に錦の意識から肉体を託された瞬間に起こった奇跡でもあり、以後、のぞみは錦の立場を受け継ぐのである。また、のぞみの覚醒と同時に、芳佳とシャーリーにもプリキュアの変身能力と記憶が覚醒めるのだ。

 

「君の落ち度は彼女らの経歴を確認しなかった事、扶桑とカールスラントの外交問題を考慮しなかったことだ。従って、今回のことは降格に値する」

 

「待ってください。彼女達の冷遇については幾重にもお詫びいたします!ですが、降格に値するほどのものなのですか!?」

 

「既に扶桑外務省から公式にカールスラント皇室に抗議が舞い込んでいる。また、君のおかげでドイツから人種差別についてのお咎めが来ている。このままでは我がカールスラント軍の沽券に関わるのだ」

 

「ロンメル将軍、そんな!」

 

「君にその意図がなくとも、ドイツはそう受け取り、人員整理も辞さないそうだ。君には悪いが、二階級降格は覚悟してくれたまえ」

 

「何故ですか!?私の減給と謹慎でよろしいではありませんか!私の立場的にも…」

 

「その立場だからだよ。ケッセルリンクとグデーリアンに抗議文が山下大将の名で届いている。その立場に代わり立てる者が居るから、しっかり勉強し直して来いという思し召しだよ、『大尉』?」

 

降格は既に行われた。そのショックからか、ミーナはその場で情けないことに卒倒してしまう。

 

「いかん、刺激が強すぎたか?」

 

「君も役者だね、少佐」

 

「黒江達のためですよ。私はこの戦いが終われば引退しますが、黒江達の力は必要になりますからね」

 

坂本はロンメル達にそう明言し、本当にダイ・アナザー・デイの終了と同時に日本の有名野球選手さながらのスピーチをやって、公的に引退宣言をする。軍人としては現役だが、空中勤務者を引退するのだ。これはアニメの自分の振る舞いを鑑みて、前々から考えていた道であり、管制官へ転向するためのプロセスであった。数年後に坂本は戦友達に『「多分、アレが一番受けると思った。新人焚きつけるのも考えたらもう、アレ(不滅宣言)しかなかった』と赤裸々に語るが、坂本Aは1948年度に大佐へ昇進。空母大鳳のエアボスとして勤務しつつ、64Fに出向している。志賀が合併前に任務を放り出して飛び出したことへの人事保障の側面があったが、そのまま64Fに居続けている。海軍も坂本の顔に泥を塗った志賀のことは扱いかねており、メーカーに出向させている。(孝美へ真意を綴った手紙は渡したが、孝美にも独りよがりと断じられている)

 

「――というわけだ」

 

「私はその後、どうなったのです?」

 

「その後に前世の記憶が覚醒めてな。お前と人が違うように見えるのはそのせいだ。人格も変わったしな」

 

黒田は有り体にそう言う。ミーナの場合は人格は融合したが、容姿はそのままだったからだが、シスコン属性がついた以外は概ね、前より『人間ができた』と評判である。ミーナ当人に自覚はないが、追い詰められた時のヒステリックさが周囲から顰蹙を買っていたからだ。その逆に『怒るとおっかない!!』と言われるのがシャーリーで、スイッチが入ると麦野沈利の粗暴な口調になることから、圭子といいとこ勝負の素行と思われてしまっている。なお、サーシャがイリヤとエイラと問題を起こす前、シャーリーはサーシャと口論になった際に麦野沈利の粗暴な口調になり、原子崩しを初めて使っている。プリキュア経験者ながら、『キレると粗暴になる』点から素行不良と見なされてしまう不幸も経験している。(紅月カレン要素と併せても、性格はガサツである点は変わりないため、この頃には『プリキュア経験者だけど、品行方正ではない』ということで売出し中だ)

 

「シャーリーのほうが可哀想なんだぞ。プリキュア経験者だけど、あいつ、柄悪いとこあんからなー。おかげであいつ、クレーム来たってぼやいてんぞ」

 

「シャーリーも能力を?」

 

「芳佳もだが、あいつは産休中だしな。シャーリーの変身姿は見たろ?」

 

「リベリアンはこの世界では、スーパーヒロインが出来るのですか?」

 

「そうだ。現役でスーパーヒロインだ。芳佳もそうだ。お前には嬉しい事だな、バルクホルン?」

 

「いや、その、あの……」

 

「この子は宮藤さんをかわいがってますから」

 

「ハハハ。わかってるさ。こちらのバルクホルンは日本で売ってるフィギュアを買って後生大事に飾ってるぞ」

 

「話が脱線してないか?本題に戻すが、空軍が何でもかんでもしとる理由は?」

 

「別に空軍だけ、って訳じゃないんだ。新世代の士官は一元教育で陸海空を纏めて束ねられる組織に組み替えてる最中でな、新しい士官はその為に教育され、その教育を既に受けた者が空軍に多いから、空軍が何もかもやってる様に見えるかもしれんな」

 

「本当か?」

 

「今の戦争は三次元の戦いだしな。ガキどもも最近は大人しくなった。救難部隊に加えたのが、いい効果を生んだようだ」

 

「救難任務、か。それは子供達にはいいかもしれんな…」

 

「管野が一番にめんどくさいが、あれは例外だ。何回も似たような事しないと、言うこと聞かんのは面倒だ」

 

「ああいう手合は心服させんと言うこと聞かんさ。マルセイユなんて、ケイさんが大暴れしまくるんで、犬みたいに大人しくなった。そっちでは黒江先輩が行ったようだが…」

 

「ああ。それは驚いたよ。黒江はこちらでは加東の役目を担ったようだな。しかし、管野には手を焼くよ。サーシャ大尉も平謝りだよ」

 

管野は少尉であるため、同じ時期に大尉になっていた上、孝美と同期という同位体へ嫉妬心を顕にし、問題児と認識されていた。もっとも、これは菅野には源田実という理解者がいた事、早期に芳佳というバディを見出した事が大きいが、343空の双璧とされた時期もあるため、そこが菅野が管野より精神的に大人である理由だ。

 

「こちらと違って、上に嫌われてるようだしな。源田さんに見いだされたこちらだと、芳佳と組まされて以来、四年くらいバディだ。リーネが転属前に菅野に託してた」

 

「リーネは何故、特務に引き抜かれた?」

 

「親が怒るのを上が怯えてな。ミニー元大尉は気性が荒いからな。あと、ちょっとした特殊な適正があったのも大きいな、リーネの場合」

 

半分は本当である(ガランドが菓子折りもっていくくらいに怯えるレベル)が、半分は嘘だ。リーネは名と姿と身分も変えて、今も傍にいるからだ。

 

「しかし、あのエーデルフェルト大尉だったか?スオムスの名家の出なのか?」

 

「養子だよ。エーデルフェルト家の前当主が扶桑から引き取って育てた、な」

 

公表されている経歴は黒江、マルセイユ、圭子、のび太が考えたものであるが、美遊はリーネの原型が殆どないため、相当に頭を捻って考えないとそれっぽくできないからだ。また、普通のウィッチとかけ離れた能力を有し、宝具を扱えるため、戦闘力はプリキュアに匹敵する。そこの点で通常ウィッチと一線を画する。この能力はイリヤ、クロ、美遊の三人が該当するが、クラスカードは魔力さえあれば、誰でも使用可能であるので、魔法つかいプリキュアも使用経験がある。

 

「ん、ここは相当に国会が荒れてるな?」

 

「色々と急に変えた弊害って奴だよ」

 

液晶モニターに映し出されるニュース番組にそう漏らす黒田。当時、人生の歯車が外的要因で狂い、結果的に予備士官に退かず、現役士官に留まった例はのぞみを筆頭に大勢いた。その制度変更と文科省の通達で正規の教員にはなれなくなり、更にウィッチ候補生が通常学校から排除されるのに合わせ、教官も役職を失った埋め合わせのために軍学校の拡充と、部活として『怪異討伐』を推進し、狩猟免許としての怪異退治を認める流れになる。オラーシャのような魔女狩りと社会的差別を防ぐための緊急政策である。同時に華族の名誉階級化を促進させ、皇室の軍事的権限を委譲という形で内閣に委ねるなど、扶桑はゆっくりと戦後日本に近い立憲君主制国家に変貌していく。皇室の軍事的役目が事実上の終焉を迎えるに合わせ、侍從武官は名誉職という形になり、64Fの司令部直轄という扱いも正式に固定化された。軍隊の即効性のある施策としては使用機種に一定の統一性を持たせるため、レシプロ戦闘機の退役がこの時期から進んでいく。(一部の高性能機種はターボプロップエンジン化され、使用が継続された)前線航空兵力は史実1950年代末時点の時点まで近代化されつつあったが、それを載せられる空母の整備が遅れており、それも宇宙艦隊の整備に空軍が力を入れていた理由だ。MSやVFはその宇宙艦艇の艦載機としての側面が強い。地球連邦からは通常戦闘機の万能機であるコスモタイガーⅡが400機ほど納入されている。既に宇宙艦隊は極秘に整備されつつあり、ドレットノート級宇宙戦艦も供与され、既に第三艦隊までが編成を完了しており、その旗艦級の整備がニューレインボープランの最終目的である。これはアースでは次期戦艦の策定段階にあった事、実戦ではドレッドノート級の性能では無理が生ずる場面が生じており、更新時期と連邦宇宙軍が判断を下したからだ。なお、艦隊編成は戦艦が4隻、巡洋艦6隻、駆逐艦が16隻と、地球連邦軍外周軌道艦隊の標準編成と同様であり、機動艦隊は巡航機動艦隊、外周機動艦隊に分けて編成の見込みである。その総旗艦は連邦宇宙軍がブルーノア竣工に合わせて供与した改アンドロメダ級『ガイア』であり、扶桑空軍『宇宙艦隊』のシンボルであった。

 

「この戦艦は?ニュース番組が取り上げてるぞ」

 

「うちの持ってる宇宙戦艦がオーバーホール中なんだよ。ガイア。恒星間航行可能な超弩級戦艦さ」

 

「宇宙戦艦……目が回るよ。しかもあの口径はなんだ?大和より大きいように」

 

「51cm四連装砲だぞ」

 

「51cm四連装ぉ!?」

 

「宇宙戦艦だから、ビームと兼用の構造だ。当然、個艦戦闘力も高いが、指揮能力があれの真価だよ」

 

アンドロメダ級の真価は個艦戦闘力よりも指揮統制能力の高さにある。これは元の目的が地球連邦軍の総旗艦という重要任務であった名残りである。ヤマトのように単艦で突っ込むのではない運用目的として理に適っている設計であったが、しゅんらんタイプはある程度のヤマト型への回帰が図られている。武装バランスが改善され、単艦戦闘力は大きく増しており、政治的要因がなければ、地球連邦軍の未来を担っていたと惜しまれている(ブルーノアはその能力を満たし、更に空母としても一級の能力を持つ次世代艦である)。23世紀でも最新鋭と言えるその艦が扱いに困った挙句にウィッチ世界へ渡る経緯は同情に値するが、デザリアム戦役の殊勲艦であるからこそ、政治取引での引き渡しや解体を逃れたというべきだろう。

 

「アンドロメダ級宇宙戦艦は嫌われ者でな。スクラップ同然で払い下げされるのを引き取った」

 

「なぜだ?これほどの性能がありながら……」

 

「宇宙戦艦ヤマトの『敵役』と見做された挙句、ネームシップが一年もしない内に戦没してな。おまけに政治的要因で退役だ」

 

「政治だと?」

 

「だから引き取ったのさ」

 

黒田はぼかしたが、アンドロメダは宇宙戦艦ヤマトの敵役として知られてしまった挙句、『虚仮威し』の象徴として歴史に名を残してしまう屈辱に甘んじた。もちろん、設計陣は二番艦『カシオペア』以降に改良していくつもりだったが、しゅんらん型三番艦『ガイア』の就役後に『アンドロメダ級は旗艦となっているしゅんらん以外は退役させる』という反地球との政治取引が交わされたため、ガイアも早期に退役したが、64Fが引き取ったわけだ。(ブルーノア級戦闘空母の建造と竣工が急がれたのは、その政治決定に伴う予定変更である。)

 

「お前らには見せて置こう。ウチの保有艦艇を」

 

「お、おい。空軍のお前らが海軍みたいな…」

 

「空母の大型化と高額化で、おいそれと揃えられなくなったんで、それに比べれば安価な宇宙艦艇が抜け穴になった。もちろん、極秘事項だがな。案内しよう」

 

一同を連れ出す形で、黒田は地下の秘密ドックに案内する。そこでは、時代にそぐわないほど未来的な設備が整えられ、大和型戦艦が巡洋艦に見えるほどの巨艦達が鎮座していた。

 

「こ、これが……」

 

「子供達には見せられないと言ったろ?」

 

ドレッドノート級でさえも紀伊型戦艦(八八艦隊型)と同等の体躯を持つため、旗艦級戦艦達の巨大さは際立つ。納入されたコスモタイガーの積み込み作業も行われており、SF映画さながらであった。新造も行われているために新造艦に積み込み予定の波動エンジンも置かれており、広大な地下空間を使った軍事拠点と言えた。

 

「水上艦艇的な姿なんだな。もっと丸いものやロケットを武装化したと思ってたが…」

 

「宇宙戦艦と言っても、昔のSFみたいなロケットタイプだと、戦闘で非効率的だって事と、宇宙を『海』って捉えてるのが宇宙の常識だってんで、水上艦艇的な形に落ち着いた」

 

地球連邦の艦は基本的に水上艦艇的な機能を持つのがお約束である。マゼランやサラミスはともかく、ラー・カイラム級やホワイトベース級(ペガサス級)などの高性能艦は着陸・着水機能を備える。例外はエクセリヨン級とその発展型(エルトリウム級含む)だけだが、大きさがエクセリヨンでさえも『規格外』なので、銀河中心殴り込み艦隊出港後は軍艦から『移動要塞』へ変更された。生産ラインも閉じられているため、いずれも出港後に竣工したものが最後である。

 

「艦首の砲口はなんだ?」

 

「タキオン波動収束砲だ。タキオンって物質のエネルギーを使うもので、惑星破壊級のエネルギーを出す。これで揉めたんだ」

 

黒田はその経緯を知るため、かなり苦々しく思っている。サレザー・イスカンダルに咎められたが、『次元波動爆縮放射器』と異質の技術であるサンザー・イスカンダルの遺産『タキオン波動収束砲』である事を説明し、サレザー・イスカンダルを逆に説き伏せた経緯がある。また、反地球側のヤマトクルーの誤解から、アンドロメダ級が追放のような形で退役することになった(この事は反地球側から公式に詫びの声明が出され、反地球側のヤマトクルーには人事処分がなされたという)事は外交問題になったため、DAMのライセンス料がほぼ無料同然になったり、ガイア側の前衛武装航宙艦の武装などでアースとの規格統一がなされるなどの取引がなされる事で手打ちとなった。(アンドロメダ級は旗艦としての運用が前提だったため、地球連邦宇宙軍太陽系連合艦隊全体にすごく迷惑がかかった事になる。次期旗艦と目されるブルーノアの増産までの間、アンドロメダ級とほぼ同様の機能と同じ外観を持つ前衛武装航宙艦がガイアから供与されたという)

 

「似たような効果を持つ次元波動爆縮放射器って兵器と勘違いされて大変だったんだ。で、それが勘違いってわかると、向こうは平謝りだったから、兵器のライセンス料をタダ同然にまで値切ってやった」

 

「なんとも政治的だな」

 

「仕方ないさ、別の世界には太陽系に地球が二個ある世界もあるからな」

 

「そんな事あるのか?」

 

「その世界だと、近代天文学の発達で否定されていたものが23世紀には本当に発見されて、しかも似たような文明があるってんで、官民問わずに大騒ぎだ。国交ができた後、色々な違いが分かった。今はそのレベルだ」

 

ドラえもん世界の地球はアース、その反地球はガイア。そう呼び分けされている。正確には軌道などのバランスを取るためか、太陽の伴星などがウェイト代わりに存在し、その干渉で起こる『Xネブラ現象』がガイアを悩ませ、独自の兵器が生まれた。それがコンバットアーマーである。

 

「なぜ、そんな事になった?」

 

「天文学者が腰を抜かしたそうだが、22世紀の中頃にその地球は別の次元に飛ばされて、23世紀になった頃に、あるべき場所に帰ってきた事が分かった。成り立ち自体は普通に同じだったと考えられてる。ちゃんと月まであるしな、その地球」

 

反地球は近代天文学の発達で存在を否定されていたが、偶々、地球Aから見て反対側のラグランジュ・ポイントで形成され、偶々に地球と同じ条件が揃い、恐竜絶滅なども同じような進化を辿った。ドラえもんの時代には存在を知られていたが、統合戦争の混乱で資料の一切が失われた事などから、都合が悪い事から『なかった事にされた』。だが、23世紀になった頃に再発見され、以後はアースの地球連邦と国交があるという。

 

「不思議なもんだな」

 

「平行世界に行けるようになったのも、つい最近の事らしいぞ、その世界。だけど、その文明の恩恵はこうやって表れてる」

 

「あんたら、よくこんな文明を持ってる連中と渡り合えるね?」

 

「世界は違えど、同じ星で生まれた以上、同じ星の仲間だ。奴隷か死を要求してくる異星文明よりはよっぽどわかりあえる」

 

ハルトマンBの言葉に黒田はそう返す。この地下ドックを見せた事は自分らなりの誠意だからだ。(本来は最高機密であるのは言うまでもない)

 

「我々には我々のするべきことをしよう、ハルトマン。この世界に呼ばれた理由はこれから探していこうではないか」

 

坂本Bは自分らの前途に希望を見出したようだ。ハルトマンBは文明の実際の格差や、お互いの世界での自分らの持つ違いに拗ねているようだったが、坂本Bの言葉に同意はしたようだった。

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