――A世界では、戦争が人同士のものへ回帰したために通常兵器の開発が優先されるようになり、サボタージュで一気に世間から顰蹙を買ったウィッチは日陰者にされつつあった。ウィッチである事そのものがアイデンティティだった者ほど、空気の変化に耐えられずにMATへ転籍していった。軍隊が兵科を廃する流れとなったのは、在籍人数がダイ・アナザー・デイ後に一気に減少したためでもある。とは言え、通常兵器で怪異を安定して倒せるようになった当時、オラーシャのように虐殺や迫害が世界中で起こり得たため、第二世代理論の登場は福音であった。超音速機に追従できることはウィッチの戦術の幅を広げたからだ。とは言え、1940年代末は第二世代理論の黎明期であるため、安定性に疑問符がついている。腕で安全性をある程度カバーするため、機体の配備はこの頃、エース部隊に限られていた。それを使用できる時点で誉とされた――
――1949年。B世界のウィッチーズが参戦を決意した背景はA世界の状況が戦争へ突入したこともあるが、自分達が呼ばれたことの意味を欲したのが理由だった。目の当たりにしたA世界の経緯と『七勇士が神格化された歴史』。扶桑で神格化された感がある七勇士の戦闘力はB世界の統合戦闘航空団の面々を遥かに凌ぐものであり、既に存在そのものがウィッチの範疇を超えたものである事を身を以て知ったため、少なからずがショック状態に陥った。坂本Bが『やりがいを与えたい』と相談をした結果、今回の参戦となった。とは言え、ザンスカール系の高性能機が敵として立ち塞がったため、ウィッチ達は苦戦を強いられた。――
――ザンスカール系の機体は飛行可能かつ高火力。ビーム・ライフルの威力はジェガンを凌ぎ、一撃で下手な戦艦のバイタルパートを貫くため、B世界のウィッチ達はその火力に戦慄した――
『貴方たち、ここは下がってなさい。ヴェスバー!!』
武子がF91のヴェスバーを使用する。F91は後のF97(クロスボーン・ガンダム)と違い、F90で完成された『小型汎用MS』の第二世代型として設計されたので、オーソドックスな武装構成である。シンプルな設計であった事で近代化改修も容易であり、改修の進められた武子機はザンスカールのハイスペック機を更に超えるほどに改良されている。ヴェスバーの威力もV2ガンダムと同等以上にパワーアップしており、ザンスカール系MSのビームシールドを貫通できる。そのため、かつてのクロスボーン戦役同様、一射で三機が撃ち抜かれるという光景が出現した。貫通力の高いビームを撃っていたこともあって、衝撃的な光景である。ビームシールドを更に貫くという光景はよほどのハイスペック機でなければ起こり得ない。既にハードウェア的には古いと見做されたはずのF91がザンスカール戦役後半のロールアウトの機体を軽く撃ち抜くことから、敵パイロットは『中身が改造されている』事を悟る。
「クソ、あのF91、量産機じゃなくて、試作型だ!しかもカスタムされている!」
連邦のV字マークが無く、量産機ではオミットされた機構があることから、敵のF91が『本物のガンダム』としてのF91であることに怯えるザンスカール残党。
『逃がすか!!』
肩のフィンが展開され、F91のスラスターが点火、加速する。その瞬発力は後発機のVガンダムをも上回る。ザンスカールのMSは対処が遅れ、武子の培った格闘戦技能もあり、ビーム・サーベルで切り裂かれる。
「すげえ。ロボット同士でどつきあいなんて……。」
それを目撃したシャーリーBは息を呑む。1940年代には既にロボットと言う概念は生まれていたが、当然ながら、搭乗兵器として用いるのは夢物語とされている。それが実現した光景はSF映画の中にいるような錯覚さえ覚えるものだ。
「これが別世界の戦闘なのか……?」
坂本Bは複雑な気持ちなようだ。とは言え、A世界のウィッチには『万一』に備えて、近接格闘能力が求められるようになっているため、これと同じ芸当ができないわけではない。どこの世界でも近接格闘の大家で鳴らしたためか、ロボットでもそれができる上、アルトリアの聖剣がショックを与えたようだ。
「少佐、ショックを受けたようだな」
「バルクホルンはどう思う?」
「この世界にも二年近くもいて、慣れてしまったからな。少佐の期待したような答えは言えんのは分かってくれ」
「ああ、構わんさ。これは個人的な問題だからな」
「どこの世界でも、格闘一本槍ね。あたしが言えたことでもないけど」
「穴拭。お前、こちらでは大層な出世だそうだな」
「綾香のおまけよ。この世界じゃ、あの子が一番に目立ってるもの。とは言え、あたしも鳴らしてるのには変わりないわ」
智子はB世界での自分自身と違い、扶桑海事変当時の自信家と取れる勝ち気な面が維持された上で歳相応の落ち着きを両立している。また、他人への押しの弱さを自覚し、黒江とつるむようになったため、転生前の事変当時と違い、若き日に見られた高飛車な口ぶりはなくなっている。表情も坂本Bの知る彼女自身と違い、穏やかである。
「こちらでのお前と違って、その……落ち着いたな」
「子供達の面倒を見れば、ね」
「昔は高飛車な自信家なように思ったものだが、ずいぶんと落ち着いたな」
「若気の至りよ。あん時は14だったもの。今はもう26よ?」
智子は1939年当時に16歳。事変当時は14歳前後と若かった。今回の歴史でもそれなりにやんちゃをしたので、史実通りにスオムスに赴任していた。当然ながら、1949年になると、智子や黒江もアラサー女子。扶桑の常識では『行き遅れ』が心配される年齢(圭子はこの1949年には30歳を迎える)である。A世界では10代の肉体を維持しているものの、戸籍上はその年齢であるのだが、圭子が四年もお見合いに失敗し続けて、ついに両親に結婚を諦められたのが伝わったか、智子や黒江もお見合いの話がパタリと止んでいる。
「こんな時になんだが、お前、その……故郷の両親に心配されんのか?」
「うちの両親は姉さんに賭けたから、去年でストップ。綾香も結婚は諦められたみたい。金鵄勲章もらって、武功の誉高い英雄と結婚する物好きはいないわよ」
「ぶっちゃけてませんか?」
「事変からこっち、紙面をずっと賑わせてくればね。この世界じゃ、ずっと現役張ってるからってのもあるでしょうね」
智子は苦笑交じりにバルクホルンへ答える。A世界では『並ぶ者なき英雄』として名が売れているため、結婚は無理だと考えている。英雄を娶るになる勇気ある男は扶桑にはいない。それを数度の人生で知っているからだろう。
「お前たちはこの世界では、生まれつきの特異体質で肉体も10代後半以上にならんし、魔力量も絶頂期から変わらんというが」
「望んでなったわけでもないけれどね。ずいぶん妬まれたから。綾香なんて、戦果挙げすぎたから、上が後方で仕事させようとしたら、そこでいじめにあったもの」
「航空審査部は昔気質の連中が多いと言うが……。」
「それで上も前線に戻したのよ。あたしも43年以降は同じ体質になったから、似たようなことになったけれど」
黒江を襲ったいじめ問題は黒江が一時所属した『航空審査部』、ひいては装備テスト部隊へ昭和天皇が不信を抱く理由となり、同部署の解体の遠因となった。とは言え、エース部隊にその任務を担わせている事は問題視されており、航空自衛隊の提言で『戦後に軍中央編成ではない独立した部署として再建する』ことになっているなど、この時代にまで問題が尾を引いている。また、テストパイロットの多くがクーデター後に懲罰的に前線配置となったため、装備テストを前線部隊が行う羽目になるなど、実務上の弊害も多い。
「お上がご立腹でね。それで横空のテスト部門や航空審査部は解体。ウチがその役目も引き継ぐ羽目に。お上の勅だから、しょうがないのよね」
「そうか…。大変だな。他の部隊は何をしている?」
「50Fが時間稼ぎをしてくれた以外には、この地域には他のウィッチ部隊はいないわ。ウィッチの軍隊への在籍人数も大きく減ったもの。通常兵器の部隊じゃ、こいつらには歯が立たないし」
「お前らはどこであんな兵器を…?」
「別の未来の世界でもらったり、買ったのよ。パーツ供給もその世界からされるから。今の敵はその世界から偶発的にやってきた軍隊だから、こっちもその世界の技術を持つしか対抗手段がなくてね。その世界と協力関係にあるわ。連中はリベリオンを抑えたから」
「そうか、そちらではそれでリベリアンが扶桑に……」
「そうよ。リベリオンの外征部隊は扶桑についたけれど、本国は敵の支配下。だから、4年前に欧州で一大決戦があったのよ」
「あの映像に出ていたジャンヌ・ダルクはまさか…?」
「ええ。アルトリアと違って、黄泉がえりしたご本人様。ガリアは大喜びだけど、国的には影響力無くしたのよね」
ダイ・アナザー・デイではジャンヌ・ダルク、アルトリア・ペンドラゴン、アストルフォ、モードレッド。四人の英霊もそれぞれの転生後の立場で参戦していた。アストルフォは『キュアミューズ』と兼任、モードレッドも『キュアスカーレットとペリーヌ・クロステルマン』として。アルトリア・ペンドラゴンは『カールスラント空軍将校』、ジャンヌ・ダルクは『地球連邦宇宙軍将校』として。ジャンヌ・ダルクの宝具『我が神はここにありて』の発動時の映像を見たペリーヌBが興奮のあまりに鼻血を出したという。ジャンヌ・ダルクやアストルフォ個人は活躍したが、ガリア共和国そのものはダイ・アナザー・デイでは良いところがほとんどなく終わり、ド・ゴールの目論んだ『連合軍の欧州系の構成国での主導権を握る』野望は潰えた。何より『アルザス級戦艦が敵の手で完成され、大和型に退けられた』事はガリア海軍の面目丸潰れであった。
「リシュリューの次世代タイプが敵の手で完成されたけれど、大和型戦艦にボコボコにされたのが響いたのよ。あそこの戦艦じゃ46cm砲に耐えられないものね」
「そうか…。そういう経緯か。指揮は誰がしている?」
「ここでの貴方自身よ。あなた、この世界だと501を去る事なく、武子から飛行長の任を仰せつかったのよ?」
「飛行長、か。地上で指示するのは柄ではないんだが」
「いーや、飛んでるわ。烈風斬しなかった世界だもの、ここ」
「そうか…」
坂本Bは烈風斬をリスクを承知で使用しようとしていたが、来訪で止められる形になった。しなかった世界では、『飛行長』として隊に残留し、引き続き前線勤務(もっとも、これは隊の方針に反発し、転属した志賀の代打的側面が強い)についていると知り、微妙そうな表情を見せた。
「私は烈風斬と引き換えに、1946年以降は隊を離れるのが多くの場合の運命だというが、ここでは違ったのか」
「魔力の維持ができたから。それと、501のメンバーを束ねるのに、貴方の力が必要だったのよ。いくら、あたし達三人が『英雄』と言っても、年齢がね」
「年齢を考えればそうですが、私は気にしませんが…?ルーデル大佐の例が」
「ミーナがそれでね…」
「あー…」
バルクホルンBも合点がいく。1945年には自分達も『高齢』になるため、20代のウィッチなど使い物にならないと、ミーナが判断を下すのも無理からぬことだ。だが、実際には自分達すら超越する戦闘能力を維持し続け、更にスーパーロボットの力をも有するという事実の判明はミーナ・ディートリンデ・ヴィルケを失脚寸前にまで追い詰めた。本人の無知が原因であったために降格処分で済んだが、処罰の体裁であるので、指揮権の譲渡などはなされ、ダイ・アナザー・デイ後半以降は武子が501隊長も兼任して運営している。人種差別と取られかねないため、外聞的にも厳しい罰が下ったのも事実だ。とは言え、当初は『少尉まで降格』、『下士官に落とし、勲章を剥奪』する案も俎上に載せられていたため、Gへの覚醒もあって、事が比較的に穏便に済んだと言える。
「人種差別と取られかねないから、上も重い処分の体裁を整える必要があってね。ミーナは指揮権の武子への譲渡、二階級降格処分、給金の返納が作戦後に正式に行われたわ。作戦で功を挙げたから、これくらいで済んだわ。本当はもっと重くなる予定だったから」
「そうですか…。それで501の指揮は誰が」
「部隊ごと取り込まれたから、運営は武子が兼任してるわ。実際の戦闘指揮はあたしたちとあなた、坂本で回してるわ」
「リベリアンはどうなのです?」
「あの子は小隊長よ。ヒロインしてるから、中隊以上の指揮は忙しすぎちゃうから」
「なるほど」
501統合戦闘航空団はA世界で、ミーナがダイ・アナザー・デイでの失態を咎められ、事実上は失脚した後の運営責任は64F隊長でもある武子が担っている事がここで智子によって明言される。戦闘指揮はレイブンズとバルクホルンが主に担っているとも。
「あのマシンは閣下が?」
「ええ。ガンダムF91。別の世界での地球軍のシンボル的機種『ガンダム』の一体で、随一の機動力を誇る機体よ」
武子は扶桑軍制式塗装でF91を彩っている他、両肩に隊の識別マークと個人エンブレムを描いている。MS戦でも、ダイ・アナザー・デイとデザリアム戦役でエースパイロットに認定されたためだ。武子のものは黒江が使用した『量産機を改修、エース用として、フルスペック機に近づけた』類のカスタム機ではなく、『フルスペックの試作機に近代化改修を徹底して行った』という贅を尽くした代物である。『質量を持った残像』も行える(量産機では廃されたが、使用時のメリット面を重視したエースは好んだため、エース仕様のみ第二期型で使用可能)ため、F91の名声を高めている。武子は元から高い操縦技能を有していた。Ex-Sは土壇場で『必要人数が確保できなかった』とのことで諦め、F91にしたらしい。
「とは言え、別の機体を使うとか言ってたけれど…。パイロットを確保できなかったようね」
苦笑いを浮かべる智子。とは言え、生身でMSと戦える智子が言うことでもないが。
「おっと、来たわね。アイアンカッター!」
智子達のところにアインラッド付きのMSが近づいてくるが、智子は篭手をアイアンカッターに変形させ、それを撃ち出す。アイアンカッターは本物と同等の威力であるので、アインラッドをも容易く切り裂き、態勢を崩す。
『ブレストファイヤー!!』
胸の前で火球を作り、それをエネルギーとして放射する形でブレストファイヤーを放ち、15m級のMSをドロドロに溶解せしめる。いくらチタン合金ハイセラミック複合材と言えど、摂氏数万度の熱線にはひとたまりもないことの表れだ。
「ふう」
「お、お前。今の攻撃…?」
「あたしのこの世界での本領よ。あの魔神と同種の力を生身で使えるのよ」
涼しい顔で言うが、凄まじい行為であるため、坂本Bはそれだけいうのが精一杯、バルクホルンBに至ってはショックで固まっている。
「綾香と圭子もできるわよ。だからこそ、無敵って言われたのよ」
マジンガーZの力で充分にMSを破壊できるため、その上位機種であるグレートマジンガー以降のマジンガーの力を使うのはオーバーキルとも言えるが、Zは対多数戦闘では使い勝手が悪い武器が多いので、グレートマジンガーやマジンカイザーなどの武器は使い勝手がいい。
「さーて。やるとしますか。サンダーブレーク!」
智子もサンダーブレークが使えないわけではない。『黒江とかぶる』という理由で使っていなかっただけである。この時が自発的にサンダーブレークを智子が使った初の例となった。別のところにいたペリーヌBはその行為を目の当たりにし、しょげてしまう。
「うぅ…。私のアイデンティティが…。電撃を放つことのできるウィッチは稀ですのに、あの方は文字通りに雷を……」
智子は黒江に比べて不得手であるが、サンダーブレークは可能である。だが、黒江はその上位技の『サンダーボルトブレーカー』、『トールハンマーブレーカー』ができる。二人の特性の差であるが、それでも300万ボルトの電圧を誇る攻撃を任意でできるという事は他のウィッチの大半と大きく破壊力で差をつけている理由の一つとなる。
「あの人は芳佳ちゃんが前にもらった人形のモデルになった人らしいんです」
「待ちなさい。そのモデルになったというウィッチは扶桑海事変当時のエースだと……。たとえ当時に若くても、この時代には30近いことになりますわよ!?」
「え!?そんな年齢なのに、なんで、あんなすごい力を使えるの……?どうして?」
リーネBも目を丸くする。事変から10年が経過したこの時代には、事変当時のウィッチ達はとっくに20代に達しているし、当時に若手だったとしても、この時代まで一線に留まれるはずがない。ペリーヌBもリーネBもそこに気づく。そして、智子が空中元素固定能力でショルダースライサーを形成し、両腕に持つところを目の当たりにしたため、ますます固まる二人。坂本Bも『桁違いの常識壊しだ』と評するが、智子の本領は剣戟にある。それを知る坂本BはバルクホルンBにこういった。
「よく見ておけ。この世界では現役バリバリ、扶桑海の巴御前の本領だ」
と。智子は剣技でどこの世界でも名声を得ているが、A世界では圭子と黒江というアクの強い戦友らの影に隠れがちであるため、A世界では二番手か三番手ポジションと見做されて久しい。とは言え、黒江が過去生で二重人格化した時期を覚えているため、智子本人は今のポジションを『悪くない』と言うなど、以前よりは主役というポジショニングにこだわりが無くなった節がある。(むしろ、黒江が目立ちたがり屋になったためのバランス取りとも言えるが)とは言え、エースの矜持は以前と何ら変わっていないため、前衛ポジションは維持している。
「ショルダースライサー!!」
二振りの片手剣を持ち、突撃する智子。それを援護せんと動く坂本BとバルクホルンB。智子が若かりし頃と容姿が変化していない事もあり、新兵時代に共闘経験があったことをおぼろげに思い出し、坂本Bはどこか昔に還ったような感覚を覚える。
(懐かしいな。あの頃はまだ右も左も分からない子供だったが…。醇子と徹子がいれば、当時の再現だな。徹子は海軍に残ったままだと言うが、醇子は何をしている?)
A世界での竹井のことが気になる坂本B。まさか、キュアマーメイドとなり、ウィッチの範疇を超えた枠組に分類されているなどとは夢にも思わないだろう。智子に指示されて飛ぶのも久しいため、そこでも懐かしさを感じる。バルクホルンBは自分の前の世代のエースの実力を測りかねているようだが、先程の攻撃で実力を感じ取れたのか、素直に指示に従う。A世界でもそうだが、ウィッチ界隈では『階級よりも空での実力が物を言う』ため、ミーナが冷遇した行為には一定の同情論がある。とはいえ、その実力も往年のままであった事がミーナの経歴にとって、実に不幸になったわけだが。この考えはフーベルタ・フォン・ボニンも公言していたが、連合軍にアジア的な儒教の名残り的思想が入ったため、『自分は年上に敬意を払わないわけではないのであって……』と記者会見で無様に釈明する羽目になった。バルクホルンBはその経緯を聞かされたり、調べていたため、無知から事をやたらと荒立たせてしまったミーナAの無知ぶりには嘆息している。坂本Bが懐かしさを覚える一方、バルクホルンBは客観的に智子のA世界における空戦の実力を見定めようとしていた。