――A世界では、カールスラント技術部は実質的にリベリオンの下請けも同然に堕ちた。それは既存の開発プロジェクトの全てが中止され、既存ストライカーの改善のみが仕事になったからだった。B世界では実戦投入されたコメートストライカーも、A世界では政治的理由でプロジェクトごと闇に葬られた。ウルスラがサラマンダーの実用化に躍起になった理由は『自身の関わったプロジェクトが頭越しに中止にされたから』であった。とは言え、優先順位的に『F-86の普及』が至上とされたのも技術士官らの不幸であった。とは言え、F-86は第1世代ジェットストライカーの頂点であるため、仕方がない点がある。ミーナBは話を聞く内に、A世界において起こった経緯、そして、別の自分の人格が変化し、ウィッチを超えた存在となった事、別の自分は17歳前後から、まともな加齢も起きないまま、戦い続けなくてはならない事を知り、同時に、ジェットストライカーは高価であり、先進国でさえ、それまでのような大量生産は不可能だと判断し、生産数は予算の関係で絞っている事、技術革新で燃料消費率や魔力変換効率が改善され、ベルリン奪還の決戦兵器と目されていたが、ダイ・アナザー・デイ後にカールスラント軍が急激に衰弱し、更に主力を担うはずの扶桑が太平洋戦争の準備に入り、欧州戦線より優先させたことで無期延期の事態に陥った(本来、ベルリン奪還作戦は1946年から1947年くらいが予定されていた)事を知らされた。――
「嘘でしょ、ベルリンをネウロイの好きにさせておくというの!?」
「リベリオンが離反した後、太平洋戦争が起きる公算が十中八九になったのを悟った扶桑の意向だよ。太平洋を失えば、アジア太平洋は滅ぶ。仕方あるまい」
「仕方あるまい!?」
「扶桑にとって、南洋は生命線だ。扶桑本土では取れないレアメタル、鉱物資源、化石燃料もろ他…。扶桑は本土には連合艦隊を一年半しか動かせんくらいの備蓄しかしていなかった。そこに太平洋戦争だ。扶桑には扶桑の都合があるのだ、わかってやれ」
ミーナBはベルリン奪還を有終の美にするつもりであるので、A世界ではそれが扶桑の都合で無期延期になったことに不快感を持ったようだ。とはいえ、南洋が戦争の舞台になった以上は仕方ない事だ。扶桑は太平洋戦争に全戦力をつぎ込むために各戦線から主力を引き上げていっているのだから。
「カールスラントには作戦を独力でできる余力はもうない。扶桑は太平洋戦争の長期化を見込んで、各地から戦力を引き上げ始めている。南洋防衛、次いでハワイ。それに全戦力をつぎ込むつもりでな。カールスラントはオストマルクを吸収したが、政治屋が軍縮を決めてな。その関係で延期になったんだ。それに『来訪者達』の持ち込んだ技術でウィッチの優位性が薄れた。それもウィッチに金がかける事が馬鹿らしいとなった理由だ」
「……」
「我々は対ネウロイに特化しすぎたんだ、ミーナ。怪異の脅威が薄れた以上、金食い虫と見られるのは仕方ない事だ」
バルクホルンAとグンドュラAは空戦ウィッチが通常の戦争では『金食い虫』と見られている現状をそれほど悲観していない。金食い虫と言われるのなら、『マルチロール化』すればいいのだから。
「金食い虫!?散々に私達に頼っておいて…!」
「口を慎め。それが高慢と言われる所以なんだ」
グンドュラAは激昂したミーナBを戒める。A世界では、ウィッチの高慢が未来科学の流入で暴かれた結果、各国でウィッチの軍事利用に疑念が呈され始めているのだ。例外的に特権が許容されたGウィッチでさえ、周囲に気を使うことで社会的地位を確立させた背景がある。
「我々は血の献身で今日の地位を築いたが、周囲に頭を下げまくってきたからな。通常兵器がウィッチの力に追いついた時代で出世したければ、周囲に気を使わんとならんぞ。お前達が元の世界に戻った後も処世術に使えるぞ」
「うむ。45年の冬には、お前らは減衰が始まるはずだからな」
二人は『基本世界』ではミーナ、バルクホルンの二人は45年冬に魔力の減衰が始まっている事を明確に教える。
「今は私達の加齢は止まっていると?」
「お前らはこの世界の存在ではないからだろうな。むしろ若返ったかもしれんな」
「グンドュラ、要職についているはずのあなたがどうして、一ウィッチとして」
「総監と言っても、今や有名無実化した役職だ。ここで戦っていたほうが気が紛れる。そして、この世界の坂本もだ」
「何故なの」
「この世界の扶桑海軍航空隊は形骸化したのさ。来訪者たちが持ち込んだ別の歴史の情報でな」
「どういう事」
「その世界の扶桑……その世界では『日本』という国号だが…は無謀な戦争をその世界のリベリオン相当の超大国に挑んだ挙句の果てに崩壊する。南洋島が存在しない場合の必然的な敗北だ。そして、それを招いた責任の一端は海軍航空にある。それを叩かれたのさ。参謀たちはその責任を押し付けられて、選ばれた人間以外は陸海問わずに島流しでな。その世界の義勇兵との衝突もよくあった。坂本はその仲介と仲裁に大忙しでな。それを買われて、64Fにいる。坂本は平行世界での敗北する歴史を気にしてるのさ」
グンドュラAはミーナBに教えた。坂本が奔走している理由の一端である『史実太平洋戦争の顛末』を。坂本は前世で黒江と対立している風な流れになった理由の一つがそれである事を気にしているのだ。坂本は自分の同位体と思われる者が人間関係で問題が多い搭乗員だった事を気にしている節があり、今回の生での覚醒後は人間関係に気を使う。特に黒江関連では、だ。前世での裏切り行為への贖罪が生きる目的だが、芳佳は空軍移籍にしても『海軍軍人として大成させた後にしたい』とするわがままを持っていた。それはティターンズと海軍のある参謀の恐慌からの命令偽造で潰えたが、芳佳は空軍移籍への大義名分をそれで得た格好だが。
「それで空軍と海軍の統合運用管理の推進者になったんだ、あいつは。参謀よりもそのほうが向いてるよ」
グンドュラは坂本の気質を幕僚より戦士向けとしつつも、奔走については評価しているとする。それは幕僚に向いていないと自嘲しつつ、友人のためにその仕事も兼業する姿がグンドュラの心を打ったのである。
「貴方……」
「私達は若い姿で友人、家族を見送る羽目になったが、考えようによっては、移ろいゆく時代を見れると思えばいいさ。人の寿命は80年、もしくは100年。宇宙の時間に比べれば短い間だ。だが、心は永久不滅だ。肉体の老いという枷から解き放たれたと思えば、不老も苦ではないさ」
ネガティブなものと捉えられがちな不老だが、人を超えた者たちにとっては些細なことにすぎない。のび太も転生を身近に感じていた人間なので、輪廻転生による精神の不滅の実態をよく分かっている。グンドュラはその影響を受けたため、自分が不滅かつ不老の存在になった事自体にはポジティブであった。
「どうして、そんな考えに?」
「人生を二度か三度も経験した記憶があれば、今更、不老不死になろうとも驚きはしないさ。それが神様のお召ぼしとあれば、な」
グンドュラはそうとだけ告げる。生まれ変わるのを二度か三度も経験すれば、不老不死などどうということはないと。直近の前世が日本人(御坂美琴)であったため、この種の議論は有史以来のものであろうと、バカバカしいとも思えるからだろう。
「ウチは扶桑海軍航空に比べれば、人員的にはマシだが、機材的には最悪だ。後先考えない機材処分で保有機は400機以下、ジェット戦闘機重視には切り替えられたが、政治屋は予算を出さないと来てる」
「何故なの?」
「戦前からの職業軍人をリストラしたいからだと」
カールスラントは(ナチス化防止のためという大義名分で)軍縮を押し付けられ、この時代には衰退の様相を強めていた。マルセイユとハルトマンも予備役にすることへの現場の反対意見を政治家が封殺するなど、現場を顧みない(戦前からの軍人はエースパイロットだろうと排除したいドイツの意向が強かったため)運営をしたため、エースパイロットの多くは扶桑の義勇兵に転じた。マルセイユとハルトマンも例外ではない。これにカールスラント空軍は大慌て。44年当時のエースパイロットのトップ20の大半が扶桑にヘッドハンティングされ、同国の空軍の構築に寄与したからだ。グンドュラ自身は要職についたが、形式上のものにすぎないと思っており、実質的には魔弾隊の一員である。そのため、慌てて次世代型ジェット戦闘機の導入を進めているが、人員の質が低下したため、モラルも何もあったものではない。なんとも物寂しい経緯だが、ドイツは帝政そのものを終わらせたいわけではないと言い訳しており、『ナチス・ドイツになりえる要素の徹底排除』が目的であると公的な声明を出している。グンドュラはそんなボロボロの状況からの立て直しを命じられたのだ。
「直に敵は攻撃を再開する。それまで寝ておけ。子供たちは私達が見ておく」
「頼むわ。……二人共、貴方達は何のために不老の存在に?」
「神を超え、悪魔も倒すためだよ」
そうとだけいい、微笑みとともに去る二人。それはかつてのマジンガーZEROに対抗できるような存在がまだいるだろう事を流拓馬(流竜馬の長男)から知らされたからで、その目的はまだ終わっていない事の表れだった。
――芳佳Bは1948年に揉め事を起こしたが、それは自分の世界の黒江達がホテル暮らしを満喫し、何もしていないことへの憤慨からの感情的な行いだった。A世界の黒江達は未だ現役で活躍し、世界最高の英雄の一人。そんな世界では、自分達はいないも同然。そう考えてのホテル暮らしだった。だが、1948年に色々な鬱憤が溜まった芳佳やリーネはそれを咎め、大揉めになり、結果、黒江A達の仲裁の後、模擬戦で散々に叩きのめされた。芳佳Bは『エクスウィッチの気持ち』がわからなかった事を咎められたが、芳佳なりに反論した。『それなら、それなりの事を!』と。だが、A世界はB世界とは状況が違いすぎるのだ――
「この世界は怖いんだ。ウィッチが必要にされないどころか、ウィッチの人たちが国を追われて……サーニャちゃんでさえ、扶桑に逃げて…」
芳佳Bは急激な科学の発達がウィッチから居場所を奪ったと考えていた。とは言え、ウィッチでなくても、怪異とまともに戦える手段がもたらされた事は世界全体からすれば福音であることから、自分達の縋っていたものの脆さを実感した。
「でも、ウィッチでなくても、ネウロイと戦える力がこの世界にはあって……」
芳佳Bはある意味、当代最高レベルの魔力があったウィッチであるので、その自分を容易くねじ伏せる力を持つ者が自分より魔力値が低いことに驚愕したと同時に、ウィッチへ容易く掌返しをする世界への恐怖を持ったようだ。同時に、プリキュアやシンフォギアなどの『ウィッチではない力』の強大さを羨む様子を垣間見せる。
「私達は胡座をかいていたのよ、ウィッチである事そのものにね」
美遊が飲み物を差し出しつつ、そう言う。彼女の正体はA世界のリネット・ビショップ(リーネ)その人なので、リーネBではフォローできない傷心の芳佳Bをフォローするためにやってきたと言える。(リーネBは美遊の正体を見抜いていたので、それとなく頼んできた)
「美遊ちゃん」
「平行世界は広いわ。ウィッチ以外の強力な異能があったって、不思議じゃない。科学が発達すれば、怪異に対抗する術も増える」
「美遊ちゃんは怖くないの……?」
「私はあなた達とは違う力を持っていたけれど、それが理解されたのは四年前の事だもの」
美遊は平行世界での存在理由を考えると、複雑である。それとよく似た世界からの転生であるが、それはあまりに複雑であるので、嘘も方便の要領でそれらしい事を言い繕う。(リーネBの了承は得ている)
「私はあなた達とは違う方向で魔力を行使できるけれど、孤児だったから。ルヴィアさんに引き取られてからは理解してもらえた。だから、私は戦う。私を友達や家族と思ってくれている人たちのために」
それがリーネAがエーデルフェルトの名を名乗り、生きていく理由であった。記憶が覚醒めたことで、『重荷』であったビショップという名よりも、前世でのエーデルフェルトの名を選んだことに後ろめたい気持ちが無かったわけではないが、姉のウィルマと妹のエリザベスに家を託し、生活している。マルセイユが『ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト』を名乗って、自分の面倒を見てくれている事に感謝してもいる。
「この世界は貴方からすれば、異質に思えるかもしれない。だけど、一つの可能性でもある。それを学ぶことね、芳佳」
「美遊ちゃん…」
芳佳Bは不思議と、リーネに似た優しい雰囲気を彼女に感じていた。声色が似ている事もあるだろう。芳佳Bは安心したような顔を見せる。
「私にも……。やれることあるのかな」
「あるわ。貴方の事はリーネから聞いていたもの」
それは美遊なりのエールであった。芳佳BはA世界のリーネと友人らしい彼女と交流したいと思い、これ以後は彼女を通して、A世界のことを学んでいくことになる。
――こちらはルッキーニB。A世界のシャーリーの堪忍袋の緒を切ってしまったためにえらい目にあったが、シャーリーAが変身能力を持つ事には若干の不満がある(胸が減量するかららしい)。良くも悪くも子供である。とは言え、13歳の子供に64Fの秘密を暴いた責任を強く問うのも酷であったため、代わりに坂本Bが管理責任を負っている。とは言え、その事もあり、自由行動を半年は制限されている。良くも悪くも猫のような性格なのだ――
「むー……。半年も行動制限されてるし、この世界のシャーリーには怒られるし……」
不満げなルッキーニB。
「不満そうだね?」
「あー!この世界のシャーリーにくっついてるヤツーー!!」
ルッキーニにそう言われて苦笑するのはキュアミューズ(アストルフォ)。
「……この世界のアタシがどこで何してるのか知らないけどさ、シャーリーの胸はあたしのなんだからね!」
「そ、そこかいな…」
ずっこけるキュアミューズ。そこもルッキーニらしい。
「ルッキーニ、君って奴は…」
「……あたしは隠してることは悪いと思ったのに、あんなに怒るなんて」
「それはね、どこからか情報が漏れて、敵に対策される事が問題なんだ。怪異が進化で既存兵器を超えるには数年はいるけれど、人間は不眠不休で対策を考えれば、最短で数ヶ月。実際にそういう例はある」
ミューズの言うように、人間同士の戦争は情報戦も含む。エニグマ、アクタン・ゼロなど、近代の戦争を例にしても、その後の戦局に重大な影響を与えたとされる例は枚挙に暇がない。一年戦争でのザクⅡもそうだ。
「どうして、そうと決めつけられるの?」
「実際にあるからだよ。人同士の戦争はそういうもんさ。残酷だけど、それが現実だよ、ルッキーニ」
「あたしはどうすればいいの?」
「戦って、罪を償うしかないよ。それがこの国の軍隊のやり方さ」
「扶桑って不思議な風習あるね」
「武士時代の風習が残ったままで近代化したからだよ。アジアの国にはよくある事さ。指揮官が先頭に立たないと叩かれるのも、ね」
日本系の国々の軍隊は武士時代の名残りで、指揮官先頭を誉とする風潮が強い。それはダイ・アナザー・デイで指揮官級が前線で指揮するために後方で作戦会議が開けない』事態が頻発したことでも証明している。日本連邦特有の現象だが、ダイ・アナザー・デイではそれがマス・メディアに武人の鑑として褒め称えられたため、各国の将校はこの時点でも肩身が狭い思いをしている。この戦争でも、将校の戦死/負傷率が異様に高くなっている事がその証明である。
「異様なようだけど、マス・メディアがそれを褒め称えるのが扶桑なのさ。それを覚えるんだね」
「新聞とかラジオ?」
「テレビもだね」
ルッキーニには遠い世界に思えるが、マス・メディア向けの発表も軍隊の評判を左右する。また、日本のマス・メディアは軍隊の発表をとかく信じない傾向があるため、64Fのような『特殊な編成の部隊』が重宝されるのだ。
「あんた達がロボットをいっぱい持ってるのも?」
「向こうが持つなら、こっちも持つ。力には力だよ、ルッキーニ。話し合いをしようとしても、釣り合いが取れないと、話も聞いてくれないからね」
キュアミューズはそう教える。そして、最近によく聞くという平成ライダーのテーマソングを口ずさむ。
「~♪READY、GO!Now~走り出そう~願った場所に向かって~……」
「ん?何、その曲?」
「日本のあるヒーロー番組の歌さ。21世紀にもなると、音楽のジャンルも多種多様になるのさ。ヒーロー番組でも、主題歌かっこいいのが多くなるよ」
昭和ライダーがTV番組、実在のヒーローとして存在したドラえもん世界には、平成ライダー以降の仮面ライダーは『実在するヒーロー』としては存在しないが、TV番組としては存在するため、その主題歌などは割に64Fの隊員の間でも人気がある。仮面ライダー龍騎、仮面ライダー555などは主題歌のみならず、その必殺技も真似されるほどの人気だ。(黒江達は門矢士のツテで『本人』らに会っているが)
「蓄音機で聞いてるの?」
「僕たちはポータブルオーディオプレイヤー……、要は蓄音機が手持ちになって、レコードの類も必要じゃ無くなった遠い子孫だけど…で聞いてるよ。技術が発達すると、色々と音楽を聴く手段も増えていくよ」
音楽に関係するプリキュアであるため、そこは敏感なキュアミューズ。仮面ライダー達には恩義があり、なおかつその姿勢を尊敬しているためだろう。
「~♪鏡に映るデジャヴ~一撃で打ち砕き~真実を見逃すな~……ってね」
茶目っ気がある彼女。元が古の英雄たるシャルルマーニュ十二騎士が一人であり、現在はスイートプリキュアのメンバーでありながら、現代における英雄である仮面ライダー達を尊敬するという平行世界の壁を超えた面白さを見せつつ、キュアミューズ(アストルフォ)は持ち前の能天気さと天真爛漫さでルッキーニを元気づける。シャーリーA(キュアメロディ)から頼まれたのが真実だが、原子崩しを使ってキレると、シャーリーは麦野沈利であった頃に持っていた粗暴さが出てきてしまう事を気にしているのも事実なので、フォローを頼んだわけだ。キュアミューズも現役時代当時のキャラではない。おちゃらけキャラ的な雰囲気だが、英霊として決める時は決めるのだ。(モードレッドとは微妙な関係だが)
「あんたのこと、普段はなんて呼んだらいいのー?」
「この姿の正式な名はキュアミューズだけど、扶桑名は調辺アコ。そして、本名はアストルフォ。シャルルマーニュ十二騎士が一人だよっ☆」
キラッ☆ポーズを決めるキュアミューズ。ルッキーニBはピンとこなかったが、食事を持ってきたペリーヌBが聞いていたのか、ワナワナと震える。
「ん?どしたの、ペリーヌ」
「貴方がシャルルマーニュ十二騎士…!?アストルフォ…!?」
「そうだけど?驚くほどのことかい、ペリーヌ」
「驚きますわ!!十二騎士は………」
「気にしちゃ負けだよ、ペリーヌ」
本人からしてこれだ。お気楽極楽なのがアストルフォの持ち味。キュアミューズに戻っても、そこはまったく変化していない。(元の調辺アコ要素は薄い)声色もアコとしての幼いものではなく、アストルフォとしてのものである。基本人格がアストルフォであるため、天然のおちゃらけキャラである。背丈もアストルフォとしてのそれであるので、現役時代よりだいぶ長身で、ペリーヌより12cmも背が高い。(それでいて、あざとイエロー属性持ちである)
「君の悪いとこは気負いすぎなことだよ?」
「貴方、それでもシャルルマーニュ十二騎士ですの!?」
「カリカリしないの」
ペリーヌBは空回りするが、キュアミューズの掴みどころがない飄々とした態度はいい清涼剤だった。