ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第二百六十九話「幕間その12 タイシンの思い出と聡明なゴルシ」

――日本連邦、とりわけ、扶桑は輸送艦、工作艦、病院船、補給艦の定数増加に労力を割いたため、戦闘艦の増加どころではなかった。そのため、自動工場での次世代艦の大量建造に踏み切り、1949年度には退役した大戦型駆逐艦に代わる戦後の護衛艦タイプの駆逐艦が竣工、続々と就役し始めた。1947年度に試験的に自動工場で製造していた超甲巡第二生産型が竣工し、旧式化した巡洋艦を代替していった。結果、艦艇の大型・重武装化が一挙に進んだ。戦闘艦は地下工廠で自動的に製造されるようになり、戦艦や空母も数ヶ月で大まかには形になる。日本が既存施設で補助艦艇を全力生産させるようにさせた結果、老朽化した大正期製造の艦艇の代替が急務となったわけだ。M動乱、ダイ・アナザー・デイを生き延びた艦は多くはないため、著名な一部艦は記念艦になったものの、大半は退役した。戦艦の世代交代もこの時代に促され、保有する戦艦の過半数は新鋭艦に交代した。戦艦は艦種そのものが本来、『消えいく老兵』のはずだったが、怪異の存在と誘導兵器の高騰化の判明、航空機・潜水艦関連技術の成熟度の現地の平均レベルの低さ、核兵器の害が早期に知れ渡ったことで、辛くも『生き永らえた』。とは言え、高度に近代化した姿に生まれ変わらせるには相応の費用と時間がかかるため、戦艦を戦前のように『大規模に運用』し続けられたのは、連合国では有力な二カ国のみ。後は旧式艦を手放した後の代替をやめたり、儀仗目的や国威発揚のために『それまでの最新型よりはマシ程度の』船を持つに留めていく。空母機動部隊に至っては、『大規模海戦で正面切って戦える規模の機動部隊の維持』は扶桑海軍が唯一無二と化する。日本連邦に安全保障を背負わせるという、疲弊した諸外国の一致した見解である。1949年度はその傾向が始まった年でもあり、ドイツ連邦で『国情の問題で、大洋艦隊の完全復活を放棄する』ことが正式に決まり、ガリアは軍備よりも国土復興に資金を回す事を大衆が望んでいた。ロマーニャもダイ・アナザー・デイの打撃で拡張どころではない。結果、列強で比較的に戦力が温存され、財政的に余裕がある二カ国が対ティターンズ戦線を主導し始める。その象徴的出来事が『連合海軍総旗艦』に敷島型戦艦(二代)が正式に選ばれた事である――

 

 

 

 

 

 

 

――敷島型戦艦(二代)はM動乱、ダイ・アナザー・デイで活躍した三笠型戦艦の強化型であり、全長が800mに達する『水上艦としては』史上空前絶後の規模の移動要塞である。本来は61cm砲の搭載が模索されていたが、流石にそのサイズでは、実用上の問題が看過できないため、主砲口径の拡大は諦められた。その代わりに長砲身化と砲塔搭載数の増加で妥協されたが、それでも、当時では最大最強の火力であることには変わりがない。日本人の執念が生んだこの戦艦、他国からは『行き過ぎた大艦巨砲主義』、『実用性度外視』と揶揄されたが、戦艦は元々、消えゆくはずの艦種であったため、日本人にとっては実用性よりも『大和型戦艦の系譜は最大最強でなくてはならない』という執念の具現化であった。際限なき巨大化は、未来世界でゲッタードラゴンと真ゲッターロボの融合進化形として現れるゲッターエンペラーに通ずる。この戦艦の存在が他国に『戦艦の実用戦力としての維持』の興味を失わせたわけだ。とは言え、政治的意味合いで『抑止力』は必要であるため、保有自体は続けられる。とは言え、政治的意味合いの強いものになり、実用的な戦力ではない『王室専用ヨット』扱いであったり、海軍の客寄せパンダとされたモノも出てくる。そのため、時代が下るにつれ、実用兵器として戦う戦艦は二大海軍国で調達されたものに限られていく。敵であるリベリオン軍も含めれば、日米英の三カ国。皮肉なことだが、戦艦は肥大化が極限に達していたのだ――

 

 

 

 

 

 

――日本側に敷島、八州などの敷島型の情報が開示されたのは2021年のこと。21世紀から見てもオカシイ威容なため、明らかにオーバーテクノロジーを使用しているのは見え見えなためにツッコまれたが、日本側の求める戦艦の基準が純軍事的にはオカシイため、オーバーテクノロジーでも使わないと達成不能なのも理由である。とはいえ、核兵器に耐え、それでいて、足が速くないとならないというのを両立させるのは21世紀の技術でも不可能(核兵器の高熱に耐える素材がない)なので、オーバーテクノロジーの使用はやむなしであった。逆に言えば、かつてのような砲撃戦特化型戦艦は用なしである表れでもあり、全てで満足の行く大きさを追求した結果、800mを超えてしまったのだ。そんなニュースがミリタリー界隈を賑わしていた頃、ウマ娘たちの年長組は、ルドルフがマラソン大会で往時を思わせる走りを見せたことで注目を浴びており、より年長のトウショウボーイのお供という形で、ルドルフとマルゼンスキーはTV番組に出演していた――

 

 

 

「トウショウボーイさん、ルドルフさんがスタミナ切れを起こしたのはなぜでしょうか」

 

トウショウボーイはインタビューアーにそれを問われる。形式上は学園への復帰扱いであるのもあり、制服姿である。ウマ娘基準でも成人済みだが、見かけが在籍時から変化していないのもあり、とても『マルゼンスキーの先輩』には見えない。

 

「ルドルフは生徒会で多忙な上、レースを離れて久しかったのです。勝負感が鈍っていたというヤツでしてな、そんな者が現役引退からそれほど経っていない上、トレーニングを続けているオグリキャップ君と競り合えば、バテますよ」

 

ルドルフはこの時、往時のスタミナが失われた状態であったので、『スタミナオバケ』とも言われるオグリキャップとゴールドシップ相手に競り合う事は無謀な選択であった。とはいえ、当時の闘志は蘇った。

 

「貴方とシンボリルドルフさんのご関係は?」

 

「生徒会の会長職にあった者同士であり、先輩後輩関係です。私が生徒会長をハイセイコーさんから引き継いで間もない時期に、ルドルフは学校に入学してきましてな」

 

トウショウボーイがテンポイント、グリーングラスと共に名を馳せていた時期、ルドルフは小学生。当時は幼名の『ルナ』と呼ばれていた。その当時にトウショウボーイのファンであり、後のトウカイテイオーと同じように、彼女に見栄を切って宣言。ルドルフは有言実行し、トウショウボーイを超えていった。とはいえ、同世代最強の一角であったトウショウボーイも『天馬』の異名を誇っており、この時点でも、並のG1ウマ娘よりよほど高い実力を維持している。盛りを過ぎた時期でさえ、プレストウコウ(マルゼンスキー世代)がまるで相手にならない強さを見せ、伝説を作っている。ルドルフが『かいちょー』と呼ぶという点で、ルドルフとテイオーの『血は争えない』ところがわかる。

 

「会長に憧れて、私はこの世界に足を踏み入れました。最後は物寂しいものでしたが、当時の大レースはあらかた制しました。宝塚記念のみは怪我で出れませんでしたが」

 

ルドルフは全盛期の頃は敵無しであったため、怪我で出られなかった宝塚記念に未練があるようだ。そして、自分が如何にして大成したか。それを話す。その過程で、それまで『神馬』と謳われたシンザンの嫡流を没落させたという点で、ルドルフが一部から恨みを買う理由となった。史実では、トウショウボーイのの最高傑作とされたミスターシービーがルドルフの前に尽く敗れ去ったせいで、彼の嫡流が絶えている。とは言え、そのルドルフも息子のトウカイテイオーが種牡馬となった時代には、サンデーサイレンス旋風が吹き荒れたせいで種牡馬としては大成せず。21世紀時点では、孫世代のクワイトファインが血を辛うじて繋いでいる状態である。そこを二人は知ってしまったため、複雑な気持ちとなり、お互いにバツの悪い思いであった。

 

 

 

 

 

 

 

――トレセン学園の生徒会の政権交代が確定した事が、スペシャルウィークからゴールドシップへ伝えられた。ゴールドシップはナリタブライアンにスペシャルウィークからのメールを見せる。ナリタブライアンは事情を飲み込むと、テイオーにこういった。

 

「お前が会長か……。私は残る。エアグルーヴも同じ選択を取るだろう。会長が選んだ後継者だ。奴も反対はしないだろうよ」

 

「え~?そー?」

 

「エアグルーヴはああ見えて、自分が信じたり、認めてる奴には優しいからな。スズカが故障した時は青ざめていたし、自分を慕うメジロドーベルには優しくしてるからな」

 

エアグルーヴは厳格なように見えるが、自分が見込んだり、実力を認める者には優しいという一面がある。言葉使いが硬いのは、父親が厳格であるためで、母のダイナカールは気さくな性格であるという。

 

「あいつの母親と電話したから、わかると思うが、あいつの親父は堅物でな。よく、ダイナカールさんとくっついたものだ。私は父親が元・トレーナー説を考えてるが、詮索はせん。家庭の事情に他人が口出すもんでもないしな」

 

「言えてるな。マックイーンのおばあさんの本名を探るようなもんだし。もっとも、もうバレてるようなものだけど」

 

「ゴールドシップ、あなた!なぜ、おばあ様のことを!?」

 

「会った事あるからだよ。それに、前世の記憶も目覚めたけど、誤差があるだろうから、協会の記録を調べた。調べりゃ、すぐにわかるしな」

 

ゴールドシップはメジロマックイーンの祖母の本名が『メジロアサマ』であり、母親がメジロティターンである事を知っている。天皇賞の親子三代の制覇を悲願にしていたことから、80年代以前の競馬を知っていれば、マックイーンの属するメジロ家の血縁関係を推察する事は簡単だ。ルドルフがある年のファン感謝祭内のイベントで凡走をしてしまう失態を犯した事をトラウマにしており、引退後の現代のマラソン大会でムキになった理由になっている。生徒会からの勇退を決めたこの頃から、徐々に本来の『テイオーによく似て、負けず嫌い。それでいて、精神年齢が実は外見より幼い』という実像が表面化してくる。『皇帝』でいる必要がなくなったためだ。ウマ娘としては血縁関係はないはずだが、テイオーとよく似たところがあるのは、やはり、血の繋がっていた親子の魂を持っている故だろう。(それはダイワスカーレットとアグネスタキオンにも言える。タキオンの娘がダイワスカーレットだ)

 

 

「それに……別世界じゃ、マックイーンの孫だったしな、あたし」

 

「信じられませんわー!ゴールドシップが……メジロの血を継いでいるなど……」

 

「母方で繋がってんだよ。アタシの気質は親父譲りさ」

 

とはいうものの、マックイーン譲りと言える気難しさを持っていたのも事実なので、サンデーサイレンス系の高能力にマックイーンのステイヤーとしての才能が合わさったのが、ゴールドシップと言える。ゴールドシップは史実での父親『ステイゴールド』、祖父のメジロマックイーンの特徴をよく受け継いでいる。ウマ娘としては縁戚関係程度の繋がりのはずだが、自分の史実での父を『親父』と表現するなど、史実を意識している節がある。

 

「おい、誰か、一曲入れろよ」

 

「じゃ、あたしがやる。あんたに乗せられて、ゲッターのシミュレーターと実機の訓練は受ける事になったし、こっちも治療を受けた交換条件で『プリキュア達にダンスとかを教える事になった』って、マルゼンさんから連絡きたし」

 

「ヒュ~。マジかよ」

 

「あの子たち、戦闘は慣れてても、音楽や踊りは素人だったりするって聞いたなー。このボクが、ちゃちゃっと教えてあげるかー!」

 

得意げなテイオーだが、プリキュア達も全員が素人ではない。スイートプリキュアは全員が音楽の技能を何かかしら持っているし、プリキュア5のキュアレモネード、ドキドキプリキュアのキュアソードは本当に芸能活動歴を持つなど、一部は芸能活動経験がある。とは言え、広報活動等の仕事を元締めさせるのは負担が大きいので、講師の役目をウマ娘たちに担わせるという事になった。ウマ娘たちの怪我や病気の治療との交換条件である。ルドルフはそれを呑んだ。その結果、骨川家のカラオケルームで一同はウォーミングアップをする事になった。

 

「んじゃ、いくよ」

 

ナリタタイシンは曲の番号コードをカラオケマシンの選曲リモコンで入力する。一曲目は『HEATS』だ。

 

『♪熱くなれ~夢みた明日を~!必ずいつかつかまえる!走り出せ~振り向くことなく!冷たい夜を突き抜けろ――』

 

タイシンは子供の頃に『真ゲッターロボ 世界最後の日』を見た事があり、そこからゲッターロボを知った。入学後、ゴールドシップが『ゲッターロボサーガ』の文庫版コミックを保有していたこと、ある年のファン大感謝祭のリレー競走の際に、同じチームとして走ったのが縁になり、この時期には友人関係になっていた。そのため、本当のゲッターロボに触れる機会が出来た事を『トレーナーへの自慢話にできる』と喜んでもいる。(タイシンのトレーナーはゲッター好きでは珍しいと思われる、『正義のメカとしてのゲッタードラゴンが好き』だという)

 

『♪熱くなれ~高鳴るあこがれ~~炎のように燃え上がれ~!動き出せ!とまどうことなくぅ~♪世界を変える風になれ――……』

 

HEATSを歌い上げるナリタタイシン。子供の頃に『真ゲッターロボ 世界最後の日』を見て以来の十数年ほど、密かに抱いていた夢が叶ったため、嬉しそうな顔だ。この後、ウイニングチケットとトウカイテイオーが『STORM』を熱唱し、ゴールドシップが『DRAGON』をやけに上手く歌ったりした後、マックイーンが何か歌おうと、選曲リモコンを操作していたところ…。

 

「み、みなさん、これを!!」

 

「……協会め。こっちに曲のデータを本格的に流したな」

 

納得した顔のナリタブライアン。

 

「会長や、ボクの十八番まであるーー!!すごいよー!」

 

嬉しそうなトウカイテイオー。テイオーはウイニングライブの練習を自主的に行うストイックな面もあるため、自分の十八番が異世界でも歌えるのは嬉しいようだ。

 

「私が復活したレースで、たった一度だけ歌った曲も入ってるとはな。おい、タイシン、お前が調子を戻した時に歌った曲もあるようだぞ」

 

「嘘、あの時のもあんの!?」

 

「えーと、感情ノ黎明って歌だよね、タイシン」

 

「菊花賞で調子を崩した後、調子を戻せたレースの時、トレーナーが協会の音楽部に頭を下げて、特別に書き下ろしてもらった奴……。協会の公式になったんだ……あれ」

 

タイシンが語るその曲。タイシンが敗退した菊花賞の後、『……あたし……結局、からっぽになっちゃったよ……トレーナー…』と泣きじゃくり、意気消沈してしまった後、それを心配した担当トレーナーが協会に頼み込んで制作してもらった専用曲。専用曲は過去にシンボリルドルフ、オグリキャップ、マルゼンスキーなどの例がある。しかし、専用曲は当代最強クラスのウマ娘に許された特権のようなものであった。皐月賞しかG1を勝てていないウマ娘に書き下ろすのは異例中の異例で、作成に反対論も強かったが、タイシンの素質に惚れ込んでいた担当トレーナーの巧みな弁舌、それを知ったシンボリルドルフの『後押し』もあり、その曲は短期間で制作され、タイシンがレースに勝ったその瞬間に本人に伝えられ、殆どぶっつけ本番で歌った。完成が間に合わなかった一部箇所は、ナリタタイシンが自己判断でとっさの埋め合わせをしている。その後に正式に協会がその箇所の歌詞を組み込み、曲のリストに加えていたわけだ。

 

「マックイーン、この曲、歌っていい?なんか、久しぶりだし、今のアタシならさ、この曲を上手く歌えそうだし」

 

タイシンはマックイーンの了承を得、その曲を歌った。今の自分なら、初めての時より感情移入して歌えそうだったからだ。実際にそうであった。

 

『走りながら求める~!言い訳に本音潜ませて――何も出来ないかもしれない~~♪それでもここにいたい~~♪』

 

歌っているタイシンは涙を自然と零していた。ウマ娘として最大の挫折を味わった、クラシック級時代の菊花賞の前後の日々。自分は当時に絶頂を迎えていたハヤヒデに勝てる気がせず、『ハヤヒデに勝つ』ビジョンが一切浮かんでこなかった。だが、その走りを見ても折れないウイニングチケットに焦って、無理な練習をした結果、病弱な身体がその負荷に耐えられなかった。道端で卒倒し、救急搬送される羽目になり、風邪引き気味であったのをこじらせてしまった。そんな体調でレースに勝てるほど甘くはなく、本来のポテンシャルをまったく発揮できないで敗退(完走はしたが)するという失態を演じた。そのせいで自信を喪失してしまった。その後にタイシンを蘇らそうと、担当トレーナーは奮闘。その次のレースの際に完成し、その時だけ歌ったのが『感情ノ黎明』という曲なのだ。その時の自分の悔しさ、拠り所であったものにもすがれなくなった現実、そして、トレーナーがいなければ、自分はレースを続けられなかったこと、つらい時期に自分を支えてくれたトレーナーへ素直になれない自分への自己嫌悪。それらの光景や感情が蘇ったのだろう。そして、史実の残酷な運命を知ってしまったことへの恐怖。それを乗り越えるための道筋。タイシンは万感の想いを込めて歌った。

 

『♪だって負けたくないから~~溢れ出しそうな言葉すべて~速さに変えたくて、また生まれてくる無秩序を――感情ノ黎明と名付けてぇぇ~……走ろうぉぉ~――』

 

歌い終えたタイシンの表情は穏やかだった。過去の自分への決別、寮のルームメイトで、先輩の『スーパークリーク』が抱いている母性と保護欲の意味をタイシンも理解したためでもあり、彼女の不器用さの象徴でもあった周囲への虚勢の意味の無さを痛感し、そんな不器用で、無愛想と言われることも多い自分を慕ってくれるノビスケ少年に親愛を抱くに至ったためであった。タイシンは心を許した相手はけして無碍に扱わないところがあるが故に、ハヤヒデとチケットとの関係を宝物としている。これはトレーナーにしか言っていないことだ。

 

「これでいい、ゴルシ?」

 

「上出来だ、タイシン」

 

微笑むゴールドシップ。タイシンの変化をハヤヒデ、チケット以外で最も身近で見てきたウマ娘だからだ。この頃には、タイシンも『ゴルシ』と呼ぶようになっているなど、以前より関係が進んでいる事がわかる。また、何度かライスシャワーに負けたことで落ち込み、一時は引退を考えていたが、『弟分にいいところを見せたい』という事で、治療を受けても、ターフを去る事にためらいがなかったビワハヤヒデと対照的に、ウイニングチケットと共に現役を続ける。多少なりとも不純な動機であったが、担当トレーナーの名誉を守るために、有馬記念で全盛期と遜色ない走りを見せた、引退時のオグリキャップと似た方向性の思いではあった。タイシンに闘志が戻った事を確認したゴールドシップとウイニングチケットは、内心でタイシンに生きがいを与えてくれたノビスケ少年に感謝するのであった。

 

 

 

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