ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第五百十三話「状況説明 13」

――扶桑軍は政治的に枷をはめられていったが、結局は現地の事情により、いくつかの事柄は事後承諾が認められることになった。災害出動や有事の際の応戦などである。災害出動の増加により、中途除隊者が増えたのは事実であったが、それ以上に志願者も多く生じたのも事実であった。ダイ・アナザー・デイの情報が解禁されていくにつれ、一般の魔女の立場が悪化していったためもあった。そんな時期に生死不明であった『統合戦闘航空団の魔女』が次々に救出されたが、連合軍は当初は内通を疑い、複数に強力な自白剤(…というのはフリで、退行催眠を実際には使用したという)を投与した(ブラシーボ効果)上で、嘘発見器も使う『質問』を実行した。その作業で『シロ』と確認された者のみが軍務に復帰を許された。これは『強化処置を受けさせられていないか』の二重の確認のためであり、作業は数ヶ月にも及んだ。川口大尉はその検査の結果、シロと認められた人員であった――

 

 

 

 

「隊長。なぜ、自分の家族に生存を?」

 

「家族の平和のための処置よ。セラからも言われたでしょう?数年も経って、家族も諦めがついたところに戻ってきたら、家族が崩壊しかねないと。実際に日本の過去の記録には、そういう事はままあったというし」

 

武子もそれを伝える。日本の太平洋戦争の直後の時期、激戦地で戦死したとされた兵士が『ひよっこり』と帰ってきたら、妻は自分の兄弟と再婚し、子供も身ごもっていた……なんていう悲話は全国に腐る程あるので、日本側が『それを避けるために』提案したという。『未成人の兄弟、もしくは子供がいれば、部外秘を条件に、成人後に生存を伝える』という事になったのも、戦後の日本で実際にあった悲劇を事前に防ぐという意図があっての事であった。

 

「扶桑の風土的に、敵の捕虜になっていた軍人の名誉回復が難しいのは知っているわね。いくら、ティターンズが魔女を持て余していたと言っても、捕虜になっていたあなたを故郷が笑顔で受け入れるとでも?」

 

「……確かに」

 

「そういう事で起きうる悲劇を防ぐためなのよ。遺族からすれば、あなたの色々な手当で食っているのに、ひよっこりと帰って来られたら困るでしょうし。内通していたんじゃないかって噂も立つし……」

 

武子は正式に産休に入る前の日に、川口大尉の着任を処理した。川口の生存は未成人(10代半ば以降)の縁者にのみ知らされつつ、彼女は名誉回復のための戦いに臨む事になった。こうした事は、統合戦闘航空団の出身かつ、ティターンズの捕虜になっていた扶桑出身者にはよくある事であった。

 

「この部隊はある種、特殊でね。大尉は使いっ走りなのよ。将官もいるし」

 

佐官級がプリキュア達のおかげで、バーゲンセール級に存在するため、大尉は使いっ走りの位であった。この頃には、ピンクプリキュア達の多くが少佐、もしくは中佐の位にあったので、大尉程度の階級は使いっぱしりなのだ。

 

「それと、任務中はヘルメットを被りなさい。顔見せじゃ不味いから」

 

「どういうことですか」

 

「ジェット戦闘機の操縦訓練が必須になるから。おおよそ数年の我慢よ」

 

「す、数年……」

 

「あれ、川口じゃん」

 

「く、黒田先輩!?」

 

「久しぶりに顔出ししたから、挨拶に来たんだけど、まさか、貴様が来てるなんて」

 

川口は黒田の二期後輩である。事変最末期に任官された世代であるので、事変の最初から経験がある黒田からすれば、二期ほど下にあたる。ちょうど、中島錦と黒江の中間の世代がこの二人であった。

 

「いやあ、11Fにいたの覚えてるけど、あん時はガキだったなぁ」

 

「あの時は先輩だって」

 

「それを言うな。黒江先輩のスカウトで入ったようなもんだし」

 

「セラとどういう関係なんです?」

 

「奴とは紅海戦線で競った仲でね。奴をスカウトする時に横槍が入ったんだよ、佐官が多すぎって」

 

黒田はここのところは軍務を休み、黒田財団を切り盛りする身であった。副業だが、華族かつ家業なので、統合参謀本部も容認している。

 

「どう、そちらは」

 

「本家の連中を黙らせるために起業したんですけど、うまくいくもんですね。財テクって」

 

「ダイ・アナザー・デイの後に起業したそうだけど、あなたが家督を継ぐのは、吉田老の推薦だそうね」

 

「本家の長男が廃嫡されたんで、お鉢を回されたんですよ。翁とは前からの知り合いだったんで、本家の娘さんのことで泣きついたら、お上が来ちゃって、本家は大地震級の騒ぎでした」

 

「それで、今や、黒江先輩に色々とたかられてますけどね。今月は12万くらい」

 

「また?若い頃から道楽者なんだから」

 

黒江は道楽者なため、実は趣味の道具の月賦を支払うと、その月はピンチになりがちで、後輩にたかることも多い。これは宇宙刑事ギャバンと同様であり、意外に道楽者であるのは、いくつかの面で彼に影響されたと思われる。また、黒江も、ギャバンも後輩のために体を張るところや、翌月に利子付きで返金するところが同じであるので、同期や部下からは心酔する者が多い。黒江とギャバンは部下や同期に慕われるが、義理堅く、なおかつ口だけではない(なのはが問題を起こした後や、のぞみがデザリアム戦役で捕虜を半殺しにしてしまう不始末をしでかした時は、自分も処分を受けている)ところに惹かれるのだ。

 

「先輩、翌月に支払ってくれるから、みんな貸すんですよ。手付け金もつけて返すし。それと、体張るから、あの人」

 

「ああ、デザリアムの時……」

 

「あの時、のぞみがしでかしたことあったでしょ?」

 

「捕虜を半殺しにしたことね。後輩連中が驚いてたわね」

 

のぞみは最も荒れていた時期、りんが入院していた軍病院を爆破した『ヌーベルエゥーゴ』のテロリストを捕まえたのはいいのだが、南極条約違反スレスレと評価されたほどの殴打を加え、そのテロリストを失禁させた事がある。黒江が知らされ、駆けつけた時には、テロリストは震えて命乞いをするほどに怯え、のぞみは憤怒の形相で殴りつづけていた。相手がテロリストとはいえ、タガが外れてしまった事は誰の目にも明らかであった。この事を知ったことはは『一刻の猶予もない!』と危機感を強めた。ヌーベルエゥーゴのテロリストは多くが一年戦争からグリプス戦役までに連邦/ジオンの両陣営で強化措置を受けた者達であったが、それに命乞いをさせるレベルに追い込む時点で、完全にブチ切れていたのは容易に想像できたからだ。

 

「あいつら、一応は強化人間ですよ?それを鼻をへし折るくらいに殴ったから、はーちゃんが動いたんですよ」

 

「それで、かれんとこまちを強引に連れ出す事になったのよ。で、綾香も管理責任って事で一緒に反省室に入れたけれど、のぞみったら、そこで綾香に怒って、殴り合いになったのよ。で、独房入りにせざるを」

 

「のぞみ、自分一人で処分受けるつもりだったけど、先輩にまで処分受けたから、それで殴り合いになったんですよね。どうなったんです?」

 

「あの子達、カイラム級の壁に大穴開けてくれたわよ。その時に波動エンジンに換装したのだけど、その時、あなたはどこにいたかしら」

 

「ノビタダ君に呼ばれて、フォン・ブラウンでした。GX系の進捗状況の確認ですね。ああ、川口、行っていいぞ」

 

「し、失礼します」

 

と、些かしまらない感のある会話であるが、のぞみはその殴り合いで黒江に心を開くようになり、1949年までには黒田の代理のような立ち位置になっている。

 

「それからよ、のぞみが懐いたのは」

 

「先輩、あいつとサシで殴り合いしても、ピンピンしてるくらいには頑丈ですからね。よく、ラー・カイラムがまっ二つになんなかったもんだ」

 

「あの闘いはあの子が物事の中心だったけど、本当にりんがいないと、平静を保てないのね」

 

「あいつにとって、りんは拠り所ですからね。りんはバツが悪いってぼやいてます。正確には違うんですって、出身世界」

 

「本当なの?」

 

「その後、黒江先輩に言われて、あいつに事情聴取をした時に、それでも…と」

 

のぞみはりんを守るという目的も戦う意味に入っているが、りんはのぞみとは別の世界からの転生であるがため、実のところは大いに困惑していた。のぞみに感づかれないように、と、本人も気を使っていたが…。のぞみは細かな矛盾に気がついていたが、それでも『りんちゃんはりんちゃん』と考え、現役時代同様に接してきた。りんはそんな幼馴染の姿に罪悪感を感じ、記憶喪失の直前の日、シャーリー(北条響)にだけ、出身世界がのぞみと違うことを告白するつもりであったのだ。シャーリーには事前にその旨を伝えており、告白の日をセッティングしていた。その矢先に、テロに巻き込まれ、記憶を失ったのである。のぞみも薄々と気がついていたが、幼馴染であることは変わらないのだから、と返事を返すつもりであった。デザリアム戦役は二人を深く結びつけたわけだが、同時に、のぞみを完全に闘いの海に漕ぎ出させた事を意味している。

 

「で、その後は家族同然に?」

 

「結果的に、チームが揃うきっかけになったのはいいんですか、今度はかれんとこまちのいた世界……今度の遠征先でののぞみと揉めたんですよ」

 

「報告はみたわ。ことはも強引な手を使ったわね」

 

「キャプテンハーロックが動いてくれたんで、結果オーライでしたけど、向こうののぞみは僻んでます」

 

「綾香にビデオ撮らせて。それと、ウマ娘達からの要望が来ているのだけど、ナリタブライアンは本気なの?」

 

「だそうです。イップスを荒療治したいと」

 

「彼女は直接、戦場に出せないわね。のぞみと入れ替わらせて」

 

「その前提です」

 

「手が早いわね」

 

「ゴルシのアイデアですから」

 

「それと、ゴルシも入れ替わるので、誰か、手隙のプリキュアを寄越してくれと」

 

「エレンを行かせて」

 

「分かりました」

 

こうしたやり取りでの結果、体をいれ替わった、のぞみとブライアン。のぞみはウマ娘の体を使うことになり、ブライアンはキュアドリームの名を借りて、戦場に立つことになった。

 

 

 

 

――のぞみが入れ替わった事は、エアグルーヴを介し、ビワハヤヒデにも途中で伝えられた。ビワハヤヒデはブライアンの選択に困惑したが、子供の頃に変身願望を抱いていたのを覚えていたハヤヒデは『ブライアンの望みなら、私は止めんよ』(エアグルーヴはハヤヒデから見れば、後輩である)と延べ、身内として容認する姿勢を見せた。のぞみはそれに感謝し、公の場では、ブライアンの無頼漢なキャラをできるだけ演じきるようにした。素体の錦が元々、姉御肌であったため、それに近い性格であるブライアンのキャラは掴みやすかったのだ――

 

 

 

 

「はひー…。あと三日で癖を掴み切るってのは難題だなぁ」

 

初日の特訓では、ウマ娘の肉体が叩き出す加速力の感覚に戸惑い、上手く真似できなかったのぞみ。だが、普段と違い、『異能を用いなくとも、時速100キロ台にまで加速できる』というのは新鮮な感覚であった。

 

「しかし、初見でよく、ブライアンの体をコントロールできましたね」

 

「プロの軍人以前に、草薙流古武術の正統継承者だしね。肉体の使い方は否応なしに仕込まれてて。実家の親父にさ」

 

錦との融合の結果、極自然に錦が用いていた言葉遣いをするようになっているため、現役時代より言葉遣いが荒い。

 

「でも、異能なしでも、あそこまで速く走れるなんてね」

 

「私やブライアンはその中でもトップ級のウマ娘ですから。平均的な者は時速50キロから55キロほどですよ」

 

人間のトップアスリート(史上最速)で45キロほどだが、ウマ娘の平均速度は時速50キロ台。その更にトップたる者達になれば、100キロ台に達する。エアグルーヴはG1をいくつか制してきており、その自負もあるためか、そう述べる。なお、ブライアンやテイオーとの共鳴に伴う『前世の記憶の覚醒』が起き始めている。そのせいか、以前より落ち着いた物腰になりつつある。(自分が母親になった記憶が蘇ったためであろう)

 

「私達は闘争心が能力の拠り所ですが、それに肉体がついていけなくなったり、揺り戻しのように、成長した能力が急激に減退する現象が起きます。我々はそれを以て『引退へのカウントダウン』と考えています。ですが、それに抗う者もいます」

 

ウマ娘はピーク時の能力を維持できる期間が人間のアスリートよりも短期間である事が多い。例として、オグリ世代である『サクラチヨノオー』は怪我の後遺症もあり、シニア級の春頃に能力が急激に減退してしまい、引退を余儀なくされている。ブライアンは大怪我でそれが通常のウマ娘よりも早まるはずであったが、ブライアンが『前世のロールプレイをさせられてたまるか!!』という意志を強く持った事と未来世界の医療技術の相乗効果で全盛期の能力を取り戻しつつある。(のぞみが体をその状態に慣らしていったこともあり、ブライアンは『奇跡的に王者に返り咲けたウマ娘』として、後に偉業を歴史に刻むことになる。それは前世での悲運の馬生を不憫に思った、運命の神々が彼女に与えた、償いの意味でのプレゼントであったのかもしれない)

 

 

「ブライアンは史実でも三冠馬でした。ですが、その現役期間の晩期は……」

 

「うん。先輩から聞いてるよ。だから、この子はその運命を超えていこうとしてるんでしょ?」

 

「ブライアンは……前世を越えようとしているのでしょうか」

 

「自分の運命を乗り越える事で、馬生のロールプレイじゃない道を拓こうとしてるのさ。オグリちゃんはそれに満足していたけれど、ブライアンちゃんは低迷していた時期の自分を自己嫌悪してる。だから、その頃の自分の殻を破りたいんだろうね。一度はオグリちゃんの持ってた異名を受け継いだ者として」

 

怪物とまで謳われたウマ娘は何人かいる。元祖はタケシバオー、アイドル的意味合いが強いが、ハイセイコーもその異名を持っていた。オグリは実質は三代目の怪物であった。ブライアンはエリートの血筋であったが、全盛期の頃はその能力で他をねじ伏せていたことから、四代目の怪物となった。だが、ブライアンの栄光は短く、種牡馬としての実績を残せずじまいであったため、サンデーサイレンスの子孫がターフを支配する時代を迎えていくと、ナリタブライアンの名は歴史の流れにに埋もれていった。その事も、ブライアンの反骨心を刺激したのは想像に難くない。一度は怪物とまで呼ばれ、三冠の名誉も得た身である故に、(人々が次代の台頭を望んでいようとも)その栄光を蘇らせる事を自分のレース生活の最後に成すべきことだと。

 

「奴がオグリ先輩のことを意識しているのは、なぜでしょうか」

 

「あの子、オグリちゃんとタマちゃんが歴史改変をした時の『最後の有馬記念』を見に来てたんだって」

 

「……まさか、その時に」

 

「その通り。会ってたんだよ。オグリちゃんに」

 

ブライアンは歴史が多少なりとも改変された後においては、姉への精神的な依存が改善され、『師』として、オグリとタマモを慕っている。オグリも、ブライアンに懐かれた気持ちを『ルドルフの気持ちがわかった』と言い、ブライアンを精神的に支えている。ブライアンが低迷期に『諦めることをしなかった』のは、オグリの復活を見たからであった。

 

「オグリさんがブライアンを妹を見るような目で見るのは……」

 

「それだよ。あ、いっけない。ノビスケくんにプラモデル買ってあげる約束だった。」

 

「プラモデル、ですか」

 

「それもガンプラ」

 

「本物があるのに、ですか」

 

「今回は艦艇のやつで高くてさ。持ち合わせで買えるかなぁ」

 

「いざとなったら、私が払います。レースの賞金はかなりあるもので」

 

のぞみとエアグルーヴはその足で、街のプラモデル店に行き、『知り合いの子にねだられて』という事で、『アルビオン』のプラモデルをエアグルーヴの持っていたクレジットカードで購入する。

 

「この船は存在するのですか?」

 

「過去にあったってさ。私が留学した時には、主流はカイラム級とクラップと級でさ。外宇宙用は宇宙戦艦ヤマトとか超時空要塞マクロスの船が使われてるし」

 

「宇宙用が昔の大艦巨砲主義的な姿なのは……妙ですね」

 

「技術が発達した過程でそうなったんだって。一時的に、武装内蔵型が流行ったみたいなんだけどね。却って手間がかかるってんで、これは廃れたんだって。連邦の栄えある艦型の最終型なんだけど、数奇な運命を辿ったんだって、この船」

 

アルビオンと同型のペガサス級は数隻がティターンズにあったというが、アルビオンそのものの行方は不明であるという。混乱後の地球連邦軍には、ティターンズが解体時に証拠隠滅で焼いた書類が多いことから、多くの軍備が散逸した。そのことから、アルビオンもその過程で行方知れずになっていると思われる。一年戦争の純正ペガサス級がごく一部が残る地球連邦軍にとって、アルビオンは確保したい船であろうが、如何せん、デラーズ紛争直後の時期の記録はティターンズが多くを闇に葬った(それでも、大半は厳罰を免れることはできなかった)ため、多くは不明だ。

 

「とは?」

 

「噂の範疇を出ないんだって。実際に作られた後は波動エンジンに主流が移っていったし、内惑星用の船の需要が減ってきてる時期だったそうだし」

 

アルビオンの辿った道は正確には不明である事を話しつつ、未来世界では波動エンジンを積む船が主流になりつつあると話すのぞみ。MS母艦は『大艦巨砲主義的なデザインを色濃く引きずる』波動エンジン艦艇よりもデザイン的には人気が高いらしいとも話す。連邦は基本的に水上艦や大型航空機の延長線での設計を行うが、奇抜なデザインのメカはスペースノイドに多い。ドクターヘルでさえ、若かりし時代に培ったであろう造船学や航空力学の知識を用いて、大型兵器をきちんと設計しているのもあって、それは悪目立ちする。

 

「しかし、その船……木馬のように見えますね」

 

「原型が就役した時、本当にそう呼ばれてたんだって」

 

アルビオンはホワイトベースの末妹にあたるため、木馬と呼ばれる資格がある。地球連邦軍の技術のシンボルでもあったが、デザリアム戦役の時代には『宇宙戦艦ヤマト』こそが地球連邦の繁栄と意志のシンボルとされている。ペガサス級はスペースノイドへの示威に使われたという記録が仇となり、それ自体が主流になることはなかった。一方のヤマト型は特殊な出自故に、就役数は少数であったが、地球連邦の政治・軍事の象徴として運用され、ヱルトリウムやマクロス級の各世代を抑え、地球最強の艦級の名を欲しいままにする名誉を得ている。一方は象徴を望まれて生まれたが、いつしか日陰者にされ、もう一方は正規の艦艇計画で生まれた船でないが、いつしか、地球そのものの政治シンボルになった。アルビオンはその入れ替わりの時期に産声を上げたペガサス級であり、存在自体がペガサス級そのものの行く末の象徴であった。

 

 

 

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