ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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今回は色々複合していますので、ご注意を。(タイトルにネタを仕込んでいます)。


第四百六十一話「Crystal Energy」

――プリキュア達はダイ・アナザー・デイ以降、何かと苦戦も多かったが、戦線で『サボタージュする魔女に代わる主戦力』として、最前線に駆り出されたため、負傷率も意外と高かった。黒江はその事を何とかするため、シンフォギア世界での一件以降も異能探しを続け、波紋法などを見つけた。その参考資料はのび太の少年時代からの漫画コレクションなので、のび太のサブカルチャー好きが成人後の仕事で功を奏した例となった――

 

 

 

 

――ティアナ・ランスターの時空管理局の籍は書類上で『行方不明』の扱いであったが、生存の確認後はクロノ・ハラオウンの懇願で『形式的に』復帰。その際に彼女の実兄の名誉も自動的に回復されている。だが、彼女には、転移に伴う変化が複数表れていた。魔女への転向は転移後の事だが、それ以外にも、前世かそれ以前の生の記憶が表れていたのである。ちなみに、ティアナの現職は64Fの事務担当である。これは事務担当の金子中尉に補佐が必要になったからである――

 

 

――遠征軍の本部――

 

「ティア、スバルに連絡取ってんのか?」

 

「時々はしてますって。交流ができたあたりで、ケイさんのツテで連絡できましたから。でも、実は……」

 

「お前まで、プリキュアってわけじゃないよな?」

 

「違いますって。そんな柄じゃないですよ」

 

「トロピカ~ジュの先代にお前に似た声のがいたというから、それかと思ったが」

 

遠征軍の補給の事務処理を黒江に報告しに来たティアナ。魔女への転向後なので、扶桑の戦闘服姿だ。なお、ダイ・アナザー・デイでは五式ストライカー/Fw190(空冷型)を使っており、きちんと戦闘に参戦しているが、その時は裏方であったので、なのはとの再会はその後であった。

 

「のび太さんから、証拠になるアニメのDVDを借りたんですけど……この二つです」

 

「……サン○イズのちょい懐なアニメが来たな。前世でその近縁世界には行ったんだが、その時はよく調べなかったんだよな。舞-HiMEシリーズか。のび太が高坊ン時にハマってたな」

 

「え、そうなんですか?」

 

「ああ。大学だと、年代的に涼宮ハルヒだとか、けいおんだったかな。意外に流行り物に敏感だったぞ、若い頃は。エンドレスエイトの時にはボヤいてたぞ」

 

 

のび太は元々、妻となったしずかが『魔女っ子メグちゃん』や『キューティーハニー』、『美少女戦士セーラームーン』などの系統のアニメにハマっていた影響により、『少女バトルモノ』にハマる傾向があった。キュアエースの持つもう一つの属性が『灼眼のシャナ』であることに気づくなど、高校以降はそれ相応に青春を謳歌していたらしい。

 

「待て。すると何か?お前、妖精さん的に……鴇羽舞衣か?……どっちの作品だよ」

 

「両方です」

 

「はぁ?乙の方は無印と全然、世界設定からして違うだろうが!」

 

「だーから!!無印の記憶と能力もある『乙-HiME』なんですってば」

 

「なんだそれ!!」

 

黒江も思わず困惑だが、ティアナ・ランスター曰く、二回の過去生におけるそれぞれの能力が『覚醒と魔女化の作用』で(その時における能力発動の諸条件を無視して)融合して覚醒したのだと言う。つまり、作中の設定的には絶対にありえないが、そうなってしまったというしかないと。

 

「あのな、言っていいか?それってチートだろ。乙HIMEはたしか、無印のHIMEの能力を科学の力で擬似的に再現した『乙式』……要は劣化コピーって設定だったろ?うろ覚えですまんが。15年以上前の事だしなぁ、のび太が見てたの」

 

「……あの、だいたい合ってますって。まぁ、無印の能力で乙式の姿を意図して再現した形みたいなものなんで、昔より強いと思います」

 

「それ、確か、お前が前世にいた学園の先輩だった『レナ・セイヤーズ』みたいだぞ……あ、思い出した!レナは無印にいた誰かの子孫だったような…。だから……」

 

「えぇ!?は、初耳ですよ!?」

 

黒江の記憶はうろ覚えといいつつも、かなり鮮明だった。のび太が2006年辺りにハマっていたためだろう。

 

「その娘だぞ、お前が前世でかわいがってた……えーと……アリカ・ユメミヤって子は」

 

「うっそぉ!?」

 

「俺の記憶に間違いがなきゃ、な」

 

ティアナ本人も『うすぼんやり』な箇所は多いが、黒江の言う事は記憶と一致している。流石は航空士官学校を優秀な成績で卒業した『その世代きっての俊英』というべきか。

 

「じゃ、あの子のお母さんは……」

 

「レナ・セイヤーズだ。お前が入る頃には、もう卒業している世代だから、お前と面識はないはずだろ?」

 

「え、ええ…。」

 

「んじゃ、本題に戻って。見せてもらうか」

 

「は、はいっ。『マテリアライズ』ッ!』

 

「今はナノマシンとかレアメタルとかの科学的措置を受けてるわけでもねぇのに、変身のかけ声は言うんだな?」

 

「仮面ライダーやプリキュアの変身みたいなもんですって。発動キー代わりの儀式ですよ、儀式。」

 

……と、ぶっちゃけつつ、その能力を発動させる。その姿は前世でいうところの『炎綬の紅玉のマイスター乙HiME』そのものだが、違うのは、その力の拠り所が『ナノマシンなどの高度な科学技術』に依存しない、純粋な異能であるところ。同じ世界で近い状態は、黒江の言うところの『レナ・セイヤーズが現役時代に行った奥の手』だろうか。

 

「前、みんなのいないところでやってみたんですけど、驚きましたよ。昔より全部が強くなってて」

 

「そりゃそうだ。乙式っていうくらいだから、無印の異能ほどの万能さは持たせなかったはずだ。それに、お前の前世の世界、地球の文明がなんかの理由で滅んだ、あるいは衰退した後に再興して、再構築されたらしいしな。あるいは母星である地球のことを世代を重ねるうちに忘れ去ったか……。」

 

「でも、あたし、どういう状態なんですかね?」

 

「そうだな、時空管理局の魔女で、かつてのマイスター乙HiME…が一番近いだろ。無印の時はお前、ただの学生だろ?最後にブチ切れて、豹変した事あるけど、あれは色々と追い詰められた末だったしな。つか、キレると、ドスの効いた声になるからなぁ。お前。ガキ共が聞いたら。ブルるぞ?」

 

「うぅ。そんな、わかった途端に昔のことを引っ張り出さないでくださいよぉ~!その場の勢いでキレてたんですから~!」

 

と、恥ずかしさで悶えるティアナ。所々で鴇羽舞衣(舞乙)に戻っているのを感じさせ、ティアナ・ランスターとしては見せなかったクセや仕草を見せる。

 

「無印と乙の混合ってんなら、他にもいていいはず…あーーー!!」

 

「ど、どうしたんですか」

 

「思い出した!!いたろ!アリカ・ユメミヤのライバル兼准ヒロインだったニナ・ウォンっての!!」

 

「あの子が何か?」

 

「妖精さんがシャーリーと同じなんだよ!!」

 

「えーーーー!!」

 

「くそ、シャーリーの声、最近はガサツ、ブチギレてるか、あるいはおしとやかの両極端だから、そこまで考えつかなかった」

 

「ものすごくアレですよ、その一言……」

 

何気に、シャーリーにものすごく失礼な発言だが、シャーリー自身も意外に大雑把で、ガサツなところがあるので、北条響のように『気性が比較的に穏やかな人物』であるケースは実に少ない。本人に強く表れた性質も『紅月カレン』や『麦野沈利』のそれであったので、黒江も見落としていた『落とし穴』だったと言える。

 

「シャーリー自身もその記憶を持ってるか怪しいと思う。触れるのは紅月カレン、時々にアネモネの記憶だし」

 

シャーリーに『その時の記憶』があるかは定かでないだろうというのは推論だが、ほとんど当たっている。

 

「と、いうと?」

 

「のび太が運命の神々と契約結ぶ時に立ち合ったんで、聞いておいたんだが、転生も重ねすぎると、技能や記憶は引き継がれないんだ。俺たちはその限界に達する回数に達してたらしいが、聖闘士とかになって『死を乗り越えた』から、今は『死ねない』体になった。まぁ、転生も繰り返しに限度があるってことだろうな」

 

黒江たちは『今回が記憶と技能引き継ぎのリミット』であったと、運命の女神たちは伝えた。だが、その前に存在が神位になったことでそれは意味をなさなくなったと述べたという。

 

「連中が時天空に対抗する力を作る過程で選ばれたとも言ったよ。流石におりゃ、連中に嫌味言ってやったぜ。うちの部隊は『理科室か化学室の実験フラスコみたいなもんか?』と、な」

 

黒江は自分の戦友や部下、上官、恩師もひっくるめて、『その実験に選ばれた被検体』なのかと、運命の女神たちに嫌味を垂れた。苦笑しつつも、彼女らは述べた。『全ては時天空に対抗するためだ』と。

 

「あたしたちは連中のモルモットですか?」

 

「有り体に言えばな。だが、ゲッター線が俺らを選んだこと、ZEROがのぞみに融合した事は予想外だったようだ。Z神が俺らの味方ってこともな。クロノスに言いつけてやるって言ったし、俺」

 

「時間の神に、ですか?」

 

「あのじいさま、Z神を小僧扱いできる神通力の持ち主だぞ。ヘラに頼んで、手土産を持ってったら、大喜びするし」

 

聖闘士が副業である都合で、神々に謁見する事も多いので、上位神に気に入られている黒江。特に『時の神』クロノスは『エロジジイ』らしく、へラからの手土産に興奮するなど、意外に俗っぽい。そのため、運命の女神たちはクロノスにチクられると不味いのか、オフレコにしてくれと言うなど、意外にみみっちい取引を持ちかけ、のび太共々に呆れたという。神位の存在が世俗の『オフレコ』を知っているあたり、神々も地上をちゃんと監視していることがまるわかりであった。のび太はそこにつけこむ形で転生の契約を交わしたのである。

 

「だから、お前らは幸運だぞ。人々の祈りが既に『ある程度』は集まってるわけだしな。プリキュアもしかりだが」

 

「で、どうするつもりです?」

 

「申告したタイミングは仕方がないからな。だが、ちょっち腕試ししてやる。魔女としての技能も使っていい」

 

と、ティアナを試す黒江。ティアナは(高次物質化能力者になったのもあって)戦えると豪語したのだが……。

 

――模擬戦部屋――

 

模擬戦用の地下室はかなり広く、プリキュア達が空中戦を行えるよう、横浜市ほどの広さで増設されている。ティアナは三つの能力を同時に使ったのだが……。

 

「嘘!?この速さについてこれるなんて!?」

 

「なかなかの速さだ。さすがは……」

 

ティアナは前世でいう『マイスターローブ』を擬似的に再現した状態にそのオリジナルの能力を上乗せした状態のほとんど全力を出し、更にその全速力だが、黒江はなおも余裕の表情である。

 

「言ったろ。俺は聖闘士、それも黄金だとな」

 

黄金聖闘士は感覚そのものを『人が普通は踏み込めない領域』にまで強化しているため、たとえ、マイスター乙HiMEが全速(使うナノマシンの質による個人差あり)を出そうと、容易に同等の速度に加速できる。しかし、それでも対応できる存在(ゴルゴ13など)がいるので、世の中、上手い話がそうそうあるわけではない。

 

「俺も前はそうだったが、一つの新しい能力に目覚めただけで、天下無敵なんてこたぁねぇぜ。のぞみ達も負ける事多いし、仮面ライダーでさえ、一敗地に塗れたのは一度や二度じゃないしな」

 

黒江はティアナの攻撃を尽くいなす。何度か交差した後、空中を蹴って反転した黒江は一文字隼人から教わった技をかける。

 

「一文字さんからの受け売りだ。ライダー返し!!」

 

単なる『空中での背負い投げ』だが、示現流や二天一流の関係上、恐ろしく筋力が強い黒江が投げたため、ティアナは立て直す間もなく、床に叩きつけられる。

 

「!!」

 

すると、空中に巨大なリングが出現し、それを通り抜け、炎となる形でティアナが反撃で突撃してくるが、この手の攻撃は似たようなものが多いため、黒江はクリスタルウォールで対応した。

 

「嘘!?」

 

貫くどころか、スポンジのようなバリアに『ボヨーン』の擬音と共に弾かれたことで、身を包んでいた炎が消え、無防備な姿を晒すティアナ。そこを黒江は見逃さなかった。

 

「聞いてみるか?獅子の咆哮を!」

 

「し、しまっ…!」

 

ティアナがそう口にした瞬間は既に遅し。無数の光の軌跡が奔り、何が何だかわからぬままにズタズタにしてゆく。これぞ、光速拳の基本にして、獅子座の闘技『ライトニングプラズマ』である。ティアナは圭子の部下だった関係上、それに触れる機会がなかったが、この時に始めて『味わった』。マイスター乙HiMEが視覚できないほどの疾さの拳として。黒江が残心に入った辺りの命中数は『100億』。一秒間に億単位の疾さを誇る黄金聖闘士の拳を十秒も受けた事になる。

 

 

「これが獅子の咆哮……ライトニングプラズマだ。単に身体能力を強化した程度で、聖闘士の拳は見きれんよ」

 

地面に叩きつけられ、立ち上がろうとするティアナ。だが、今の一瞬で膝がガクガク震え、立ち上がるのも困難なほどのダメージが入った。対する黒江は涼しい顔のままだ。

 

 

「み、見えない……魔力で上乗せして、昔より能力を強化してんのに……。こ、これが……」

 

「お前が目指すべきはセブンセンシズ。人が物理法則を超えるための扉だ。百億発の拳とサンダーブレークと同等のアンペアの高圧電流を同時に浴びて、へたり込むだけなのは、さすがだな」

 

「どうなってんですか!?この姿なら……並大抵の攻撃に堪えない……昔の核兵器みたいな扱いだったのに……っ!どういうことですか!」

 

「ライトニングプラズマを顎に当てておいたのさ。ボクシングとか見たことあるか?あれで顎に入ったみたいな感じだよ」

 

黒江は軽く言うが、如何に防御力を上げていたとしても、顎へのダメージは想定外である。これはISであろうと、シンフォギアであろうが、聖衣を着た聖闘士だろうと同じ。

 

「属性防御に気を取られ、強く打ってない打撃で脳を揺らされてるのを気が付かなかった単純ミスだな。俺も若い頃はまっつぁんに怒られたもんだ」

 

「大先輩に……ですか?」

 

「そうだ。お前たちの代だと、もう講義にも呼ばれんからなー」

 

黒江は自身もよく犯したミスだと述べる。また、ティアナ・ランスターが入隊した1944年の頃になると、若松や赤松は(学校の教官層が年下になる年頃なため)講義に招かれなくなった。

 

「如何に相手の防御を崩すかって事だが、脳みそ揺らす戦技なんか、怪異相手にゃ役に立たんから、1941年には教えなくなったしなぁ。のぞみは教わってないしな、世代的に。ウィッチ相手にゃ軽く頭揺らしてやれば済むから楽で良いんだがね」

 

「あ、そういえば、黒江さんは」

 

「1932年前後に少尉任官の世代だよ。まぁ、21年生まれだしな、俺」

 

黒江は1930年代前半に任官された。悪友の智子がその数年後に任官されているが、そこが分水嶺にあたる。

 

「仮面ライダーの皆さんに今度、詳しいテクを教えてくれるように頼んどく。お前はのぞみと同じように、空中での戦闘もできるようだから、スカイライダーがいいだろう」

 

「空中戦ができるから、ですか?」

 

「なのはやフェイトのテクは参考にできんだろ?あいつらはカンが六割以上の天性の才で飛んでるからな。俺や智子に教わる事、実はあまりなかったのよな」

 

「あのおふた方は天才ですからねぇ…。って、それ、本当ですか?」

 

「スバルに聞いてみろ。俺達が教えたの、接近戦の心構えと、効率的な旋回方法と……剣技だけなんだ。メカトピアん時はガキの姿だったから、あまり厳しくもできんかったし」

 

 

「そういえば……」

 

「フェイトは大きくなった後で鍛え直してやったが、なのはは教導隊行ったってんで……なぁ」

 

「あ……なるほど」

 

「俺にも非はあるから、後の祭りだが…。せめて、あと数日早く……のぞみが目覚めてくれてればなぁ」

 

なのはは教導隊の教官資格を有していた。更に連邦軍への在籍経験もあったので、黒江も軽く考えていたが、実際のところは、なのはの勢いに周りも流される形になってしまった。あの場で年長だったというのも、判断の甘さだった。なのはは事件の後、当然ながら謝罪と始末書、教官資格の一時停止を伴う謹慎処分、黒江も監督責任で減俸処分を事後に受けている。その後に現れた夢原のぞみが教諭経験者かつ、教え上手であった事もあり、なのはの教導スキルに疑問符がついてしまった。のぞみが(元教師であるので)教え上手であり、デザリアム戦役後は教官資格を持ったので、余計になのはの教え下手と、時空管理局教導隊の教育方針に協力勢力から疑問の眼差しが向けられる事を際だたせてしまった。なのはは教導隊の方針に盲従していたらしき言動も見られたため、さすがの黒江も判断の誤りを実感し、肩を落とした。

 

「史実のあたしのこともそうですけど、なのはさん、口下手じゃ?」

 

「その傾向はあるかもしれん。兄貴や姉貴と世代が離れすぎてた事もあるかもな…兄貴と十歳は離れてたしなぁ」

 

なのはの兄弟姉妹は最低でも、七歳くらい離れているため、あまり兄弟間の会話はしたことがない。黒江とは時代が違う事、父親が大怪我を負っていた事を考慮に入れても、口下手であると、黒江は思い至る。やることは大きくは間違っていないし、押しつけはないに等しいので、周囲が歪みに気づかなかった。それが高町なのはの悲劇であった。

 

「それと、お前のそれだが……なのはが見たら、泡吹くかもしれんなぁ」

 

「あ、あはは……。でも、本当にそうだったんですよ?これでも昔取った杵柄、ガルデローベ(ティアナ・ランスターの前世にあたる人物『鴇羽舞衣』が生前に属していた、乙HiME(オトメ)専門学校のこと)の五柱に選ばれてたんですからね?……色々あって、結局はならなかったんですけど」

 

「なのははなのはで、アルター能力だしなぁ。あ、もしかして、あいつが……」

 

「どうかしたんですか?」

 

「ああ。闇の書の破片が再生する過程で生み出した分身の一体に、なのはを模した姿の奴がいたんだ。そいつがキュアアムールになったらしいんだが……もしかして、お前がそうなった影響はそっちに現れるかもしれないってことだ」

 

「存在は別じゃ?」

 

「だが、闇の書はなのはの魂魄を隅から隅まで解析しているらしいからな…。ワンチャンありえるだろ?」

 

と、黒江もそこが気になっているようだった。そこまではわからない。また、ティアナ・ランスターの前世の事はフェイトに伝え、調査させなくてはならない。だが、魔女に転向しつつも、最近は事務要員であった彼女が『炎綬の紅玉のマイスター乙HiME』(実際はHiMEと乙HiMEの双方の力を複合的に行使するため、本来はどちらにも分類できないが、炎綬の紅玉のマイスター乙HiMEとしての姿をしている事から、便宜的にマイスター乙HiMEとされた)となっていたのは、相次ぐプリキュア達の負傷で、一転して窮地に陥った遠征軍には吉報であり、以後、彼女は戦闘要員に配置転換となり、『プリキュアとも、魔法とも異なる異能の持ち主』として参戦する事になるのだった。

 

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