ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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今回は説明回です。


第四百八十三話「状況説明」

 

――日本はロシアが学園都市に叩かれたはずなのに、残った総力でウクライナに攻め込んだ事を信じられない左派層が眼前の戦争である太平洋戦争で『扶桑諸悪説』に傾倒したが、すぐに瓦解した。扶桑になんら非がないからである。更に、理屈の通じない『怪異』の存在により、彼らは扶桑を敗戦させるための手段として、リベリオンに内通することを選ぶ。だが、それが彼らの破滅を決定づける。ティターンズらにすれば、21世紀の日本の左派は体の良い金づる。彼らから得られた資金はもれなく軍備増強に使われ、それが太平洋戦争の激化を促進させた――

 

 

 

 

 

 

――日本も扶桑に対する嫉妬がないわけではない。『最盛期の連合艦隊と史実より機械化が進んだ陸軍、豊富な資源』を併せ持つため、左派の中では『増長を叩き潰すため、ミッドウェイとマリアナ沖海戦を複合させた位の大敗北が必要』という独善的な回答が導き出された。だが、それは扶桑の植民地の住民を顧みないものであり、本土とのシーレーンを叩かれれば、扶桑とて干上がる。皮肉なことに、扶桑は大航海時代の教訓で民間軍事会社が盛んであり、シーレーンの防衛は彼らに委託されていたが、左派が『傭兵など……』と民間軍事会社への無知を露呈した発言で大問題となる。23世紀でも肥大化した企業が国家に取って代わる事が恐れられていたので、二つの時代で、同じような問題に直面していたことになる。扶桑の場合は左派の独善的な思考が問題であった。左派は『シーレーンを顧みない軍部の増長を断罪すべし!!民間軍事会社など解体し、扶桑は身分相応になるべし!!そのためには、増長している軍部の鼻っ柱を根本から……』と喚いた。だが、当然ながら、中間や右派から『日本の轍をわざわざ踏ませる必要があるのか?そもそも、軍事独裁政権の兆しが何処に有るというのか?!』という指摘が相次いだ。皇族が軍籍を持つことをそうだと言う者もいたが、『扶桑の皇族は欧州でのノブリス・オブリージュの精神同様、半分以上は儀礼的に軍籍を持つに過ぎない。史実の伏見宮を引き合いに出しても、意味合いが異なる以上……』とも指摘された。結局、この議論の余波に巻き込まれたのぞみは教職への転職を諦め、軍に骨を埋めることとなったが、山本五十六は『夢原大尉のおかげで、奴さんがこの問題から手を引いてくれた』とし、のぞみに涙を呑んでもらう代わりに、軍事面での扶桑の権利は守られた事を歓迎したという。日本は軍事面での立場の不利を予てから自覚しており、なんとか自分らが防衛協議の主導権を取ろうとする者が警察系の防衛官僚、あるいは警察官僚そのものに多くいた。その彼らの意向は日本連邦軍の組織整備に多大な支障を来してきたのだ。更に、魔女至上主義的な風潮も叩かれ、魔女の公的な受け皿も最盛期より減少したため、戦闘要員至上主義な日本の風潮は批判を浴びた。――

 

 

 

 

 

――魔女狩りがオラーシャで現実化したことは各国の魔女を恐怖させた。だが、それは怪異への対応力の低下を招き、日本連邦への依存を高める結果を招いた。元々、オラーシャは魔女を忌み嫌う迷信が残っており、政権へのクーデターでタガが外れ、取り返しの付かない事態となった。この魔女狩りを逃れた者たちは日本連邦、あるいは混乱に乗じて独立した『ウクライナ』に逃れ、二カ国の繁栄の礎を築く。オラーシャは魔女狩りの横行もあり、軍事的・物的に激しく衰弱。当代の皇帝が人間不信に陥った事もあり、国際連合に加わるのは1960年代半ばに皇帝が更に代替わりした後になる――

 

 

 

 

――彼らの予定外は多く発生した。最初の事例は自分達よりも遥かに文明の進んだ世界(未来世界)が扶桑の味方についており、戦艦大和や武蔵を超技術で改装してしまった事であろう。日本の防衛官僚は『戦艦は大和と武蔵以外は解体、もしくは空母化。大和と武蔵は象徴としての保有に留める』という腹積もりであったが、M動乱で未来世界が大改装を施してしまい、自分達のつけいる隙が無くなってしまったからだ。さらに、魔女の世界で(史実ではとうに中止されていたはずの)モンタナ級戦艦が現れてしまい、大和の持っていた火力の優位性が大いに揺らぐ事態になった事、現地住民が『戦艦の仇は戦艦で取れ』のスローガンを掲げ、造艦運動を大規模に展開した事も予定外の事であった。更に、それから程なくして行われた、扶桑が廃艦の前提で手放した戦艦陸奥への対艦攻撃実験で『ミサイル類は戦艦に効かない』事が実証されてしまい、官僚は製造メーカーを詰ったが、『戦艦の重装甲を破るなんて、今の対艦ミサイルは想定していませんよ』と言い返された事も、扶桑に戦艦を手放させる試みの挫折に繋がった。更に、魔女の世界のモンタナ級は史実より船体の構造が強靭であり、対大和を意識して作られた事が判明すると、官僚は扶桑の戦艦整備計画に口出しできなくなった。戦艦に対する所見など、彼らは持ち合わせていなかったからだ。モンタナ級の主砲は史実と同じ口径であったが、SHSを使うことで、改天城型たる『紀伊型戦艦』を数発の命中で葬り去るという華々しい戦果を実際に挙げており、1945年時点で三番艦の「メイン」までが竣工済みであったことは大和型の優位が大いに揺らぐ事態であった――

 

 

 

 

 

 

 

――この事態に、扶桑は同時期のM動乱でのヒンデンブルク号の脅威を日本にアピール。『ドイツ海軍に世界三大海軍たる日本海軍が苦戦した』という事実で煽り立てた。モンタナが現れたのも、その言説を補強した。八八艦隊型である紀伊型戦艦(マニアからは『超大和型じゃないのかよ』と嘆かれたが、実際に起工段階に行ったのは八八艦隊の紀伊である)がたった数発のSHSで致命傷を負ったという歴然たる事実は、戦艦の造船技術に誇りがあった日本側を狼狽させた。八八艦隊型は日本がほぼ自力で部品まで一から設計・造艦できた最初の世代の戦艦であり、日本も『原爆にも耐えた』というのを誇りとしていたからだ。史実で実証されなかったとはいえ、原爆にも耐えられた長門より改良された防御を持っていたはずの紀伊が大衆の面前で『巨大な爆炎と共に、呉沖に散った』ことは大きなショックを呼んだ。とはいえ、扶桑からすれば、『天城がベースだから、新世代に勝てないのは当然』と用兵側は冷静であった。ただし、建艦から10年ほど(八八艦隊計画のスケジュールが長期化したため、紀伊型戦艦の竣工は1930年代前半)しか経っていない戦艦が没したことに呉の住民は大ショック。ある野球好きの男曰く『沢村栄治が大リーグの選手に滅多打ちにあったような…』というほどの意気消沈ぶりであった。建艦運動は軍港を叩かれた呉の住民の総意であり、航空派の提督らも認めざるを得ないほどのうねりを伴っていた。空母整備計画へ支障を来すことを日本と扶桑は共に恐れており、そこは一致した見解であった――

 

 

 

 

 

 

――超大和型と超甲巡の計画が生き返ったのも、呉軍港の襲撃から程なくして、数度のタラント空襲が生起。更にM動乱の最中、連合艦隊第一艦隊の名だたる戦艦がヒンデンブルク号一隻に圧倒され、新鋭の信濃が撃沈寸前に追い込まれた事が伝わり、超大和もやむなしという空気が生まれたからである。わかりやすい敵がいたため、超大和は史実での最大案をベースに設計されたが、問題は建造に時間がかかることであった。史実より遥かに建造速度が早い扶桑といえど、超大和に必須とされた『300m超え、全幅40mを上回る』とされた船体を一から作ると、有に10年近い歳月を必要とする。更に、1945年当時の扶桑の機関技術では『300mを超え、全幅も40mを超えるマンモスを30ノットオーバーで走らせるだけの出力』を出せる機関は不可能。更に、主砲は『最低でも51cmが望ましい』とされたため、砲熕部もお手上げであった。砲身命数が46cm砲よりも短くなるのは目に見えていたからだ。そこで考え出されたのが、『水上艦の予算で、未来世界に宇宙戦艦を作ってもらおう』というものであった――

 

 

 

――折しも、地球連邦軍も『次期戦艦』を模索している最中であったため、話はトントン拍子で進んだ。『外観は大和型を基本にし、日本が文句のつけようがないほどに強い戦艦を』という要求仕様に、地球連邦軍は『ラ號本来の仕様をベースに設計しよう』ということで応え、ゲッター合金で水上艦の体裁を取れる『変形機構付き』で落ち着いた。『大型旗艦級』と『量産タイプのワークホース』の二通りのラインナップを提案された扶桑は、ブリタニアの将来的な衰退を見越して、双方を採用。量産ラインに載せられたのが『播磨型戦艦』であり、ワンオフの旗艦級としての製造が『三笠型』から始まるシリーズである。その製造のため、扶桑の領内の地下に『地下都市』が整備されだした。その最初の予定地となった土地に偶然、『戦略爆撃機用の予定で整備中の基地』があったため、ダイ・アナザー・デイ後も存続し、恒久編成に組み込まれた64Fの『ホームグラウンド』に転用されたわけだ。そして、64Fはその特殊性もあり、ラ級戦艦の試験運用をさせるのにうってつけ。そのため、当初はダイ・アナザー・デイにラ級の完全量産計画『ニューレインボープラン』の試作艦である『轟天』を間に合わせる算段であったが、地球連邦軍自身の都合、ラ號からの艦首設計の変更要請による、建造遅延により、ラ級の配備は予定より大きくずれ込んだ。実艦で装備のテストも行う必要が出たことで、轟天自身に姉妹艦が生まれた。それが『廻天』である――

 

 

 

 

 

 

 

――扶桑海軍は空母の急激な大型化による少数精鋭化に困惑したが、今すぐの戦後型への更新はどうしても無理であるため、大戦型空母の改装と、地球連邦海軍の余剰品の供与で急場しのぎを行った。大鳳は『とにかく縁起が悪いので、すぐに解体すべし』という声もあったが、造船元の川滝重工業造船部への配慮から、結局は段階的な改装が採択された。M動乱で段階的に改装された後、さらなる改装が太平洋戦争に備えて敢行された。日本側が『縁起が良くない』として、旗艦としての運用を避けるように要請したので、大鳳は広義での翔鶴型航空母艦の一隻として運用された。姉妹艦が建造されなかったので、翔鶴型航空母艦の末妹として扱われる艦生は数奇なものであった。大鳳の雪辱を誓った艦政本部が次に計画した空母は『キティホーク級』の模倣であるため、扶桑が一から図面を引いたという意味での『生まれながらの大型正規空母』は史実通り、大鳳がその掉尾を飾った……――

 

 

 

 

――扶桑は日本帝国と違い、基礎技術レベルがそれなりにあるため、兵器の開発速度の遅さ以外は工業大国にふさわしいだけの程度の良さを誇っていた。そこに第三者の介入と、必要上の理由からの技術の大発展が起こった結果、史実をも超えるスピードで兵器が現れていき、1945年からわずか三年で『現用機の一世代前』に相当する航空機群が生産されだすに至り、日本側を驚愕させた。だが、ジェット機はレシプロ機より高価な兵器であるためと、アビオニクスの高度化が顕著である、英語などの学科が必須であることから、パイロットになるためのハードルが一気に上昇。扶桑は一気に前線パイロットの再教育の必要に迫られることとなり、余計な手間がかかったとぼやく財務当局関係者は多かった。更に、1947年度に陸軍幼年学校が廃され、高等工科学校に改組されたわけだが、日本の一般論として『幼年学校は純粋培養で、社会のなんたるかも知らない連中』と見做されていたので、当初は陸幼生徒を切り捨てる予定だったが、陸軍幼年学校は士官学校と違い、月謝があったのと、素案が出た段階で既に、多くの生徒の家庭が当年度の月謝を収めていたため、返還運動が起これば、軍の財政破綻も現実味を帯びるし、国家意志で生徒をエリートから転落させれば、自暴自棄になった彼らが反社勢力化し、その伸張に繋がる。そんな社会的情勢の兼ね合いで『再教育』という事に落ち着き、扶桑国民の心情を鑑み、軍学校入学後の学費の優遇もそのまま維持されたが、『七~十年の勤務義務』が課されることとされた。『農村の二男三男は小学校卒、あるいは高等小学校卒で町工場へ出稼ぎに出るのが当たり前』であった時代の規範が当たり前であるところに、戦後の教育制度や環境を下準備せずに持ち込めば、反発が起こるのは当たり前(魔女になれれば、無償で中・高等教育が約束されている環境があったので、余計に起こった)である。同時に、農村部の無知な地主らにしてみれば、『働き手を奪われる』という被害意識が先立った。だが、想像を超える農作業の機械化や教育の普及の前には彼らは無力であり、農村の多くは1960年代までに廃村となる。同時に、食事の急激な西洋化で食料自給率低下が起こることになり、扶桑が食品品プラントの研究に血眼になる遠因となる――

 

 

 

――国際連盟軍は正式には独・伊・仏・英・日の五カ国の寄り合い世帯であったため、連盟海軍はその傾向が特に顕著であった。ガリア海軍の無力化、呉軍港とタラント軍港の襲撃、カールスラント海軍の潜水艦への傾倒で空中分解寸前の有様に陥った。リベリオン一国にも対抗できないことは『国際連盟の威信』を打ち砕いた。日本連邦が戦艦を主力装備として維持したのは、幾分かは『核兵器が使われるよりはずっと平和で、安上がりだから』という政治的な思惑も絡んでいたが、『他国が戦艦部隊を維持できなくなったと言うから』という外圧への配慮もあった。故に、戦艦部隊は(史実と正反対に)酷使されることになったが、皮肉な事に、それが戦艦を花形装備のままでいさせる原動力となった――

 

 

 

 

――元から『量の不足を卓越せる質で補うより道なし』が日本系国家の海軍整備の大義名分であったため、リベリオンが大和型とほぼ同等の規模を備えたモンタナ級戦艦を量産し、更にその改良艦(18インチ砲搭載艦)を研究中であるという情報は日本側を狼狽させるに充分な材料であった。これは空母が魔女のコマンド母艦化していた事、潜水艦がほとんど隠密輸送艦同然であったためで、ダイ・アナザー・デイで急ごしらえの空母機動部隊が敗北したことを受けての事である。対峙する側の日本連邦としては『空母をアホみたいに量産されるより、ずっと組しやすい』という事で、戦艦に『空母を量産させないためのデコイ』としての役目も担わせる事にした。故に、戦艦の高性能ぶりを意図的に(大げさに)宣伝した。これは間接的にガリアの国土復興優先派がしばらく主導権を握る理由となったが、1947年以降、日本連邦が超大国化し始めると、今後は逆に(ガリア人のプライドの高さが理由で)軍備復興派が盛り返す。一部の国粋主義者の間では『アジアの田舎者なんぞ、俺たちの靴でもしゃぶっていればいいんだ』という侮蔑意識が蔓延っており、ガリアの国民の少なからずに『俺たちが欧州の旗手だ』という意識があったように、ガリアは急激に日本連邦への対抗心から、(史実のような『いいところがなかった』のに)ドゴーリズムに傾倒していく。これはペリーヌ・クロステルマンの個人の努力でどうにかできる領域を超えた問題であった。ガリアは1946年以降、裏でリベリオンのティターンズ政権に急激に接近していく。鉱物資源の枯渇への恐怖のためだった。そして、後年の日本連邦との破局『アルジェリア戦争』への道に突き進んでいくのだった――

 

 

 

 

――魔女の世界は次第に『冷戦構造』を前提にしての秩序の再構築へ向かっていた。日本の左派はティターンズの暴虐を『プロパガンダ』と信じ込んでいたが、次第にティターンズが『アニメの通りの暴虐を働く非道の集団』という実像がサイコガンダムなどの存在で示されていくと、後に引けなくなり、ついには『シャア・アズナブルは組織を捨てて、隕石を落としたじゃないか』という水掛け論で武装するなど、見るに堪えない有様を呈し、行き場を無くしていき、ついにはティターンズに『都合のいい金づる』として使い捨てられていくのである。のぞみたちを政治的主張の道具にしようとしても、仲間内での意思統一さえままならない彼らは『プリキュアの戦闘行為の法的是非』云々で仲間割れを起こす。その傾向は右派も似たようなものであったが、現実主義の者達はそんな対立を尻目に、扶桑との戦略会議を経て、現実的な折り合いをつけていく。『扶桑には扶桑の事情がある。中国などの中華秩序を担った国々は既に、かの世界では滅んでいるのだから、扶桑はアジアの秩序の担い手にならなければならない』というように。現実主義の者達は『扶桑の富を使い、日本の経済復興を実現させる』ことを至上にしており、『扶桑の海外領の是非は現地の人が決めることだ』とし、扶桑の戦略に寄与した――

 

 

 

 

――海外からは日独のこの『内輪揉め』は嘲笑の対象となったが、互いに自分達が『敗戦国である』が故に、道を正さなくてはならないという使命感を持ってしまう者が多い。日本が成功できたのは『お互いに、皇室がある種の国家の支柱になっていたから』という共通点があったからだが、ドイツは共和制化した事、東西分裂という体験のせいで、カールスラント帝政を『現地を混乱させてでも、帝政を解体させる』という目標のもと、高慢と偏見に満ちた意見を押し通したため、ドイツは異世界に拠点を築けずに終わり、NATOにも白い目で見られるという結末に終わった。立ち回りようによっては、第二次世界大戦で失った『東プロイセン』の地を(異世界とはいえ)合法的に自国領同然にできたのに、ドイツ政府は反帝政の意識により、チャンスをフイにしてしまった。結局、ノイエ・カールスラントはこの大混乱の影響で長らく、NATOの軍政下に置かれ、戦前より国際的影響力が限定された状態になってしまう。この『失敗』を他山の石とした日本は慎重に、日本連邦を合議制で運営するようになり、役割分担の意識が生まれていく。扶桑はこの『意識の変化』を利用し、繁栄の糸口を掴んでいく。そのきっかけが『軍隊の現場の些細なミス』などとは、カールスラント軍部としても隠蔽しなければならないため、後の世における公式な記録には、『1945年。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐、病気の発病に伴う発作で職務不能に陥り、64F隊長の加藤武子大佐に501統合戦闘航空団の指揮権を譲渡』とあり、作戦前に指揮権の譲渡がなされたという体裁になっている事、ミーナは『発作で奇行に走ってしまい、上層部の指令で降格処分となった』とされ、些かの大げさ感は否めないが、『激務に耐えかねた末に奇行に走ってしまった』とする事で、後世への最低限度の名誉は守られた。だが、これは後世の人々に向けての工作であり、当事者に向けてのものではない。皮肉なことだが、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケは『前線に必要不可欠な魔女らをダイ・アナザー・デイへ向けて団結させるための生贄に捧げられた』という当事者の意識を生み出すことになった。後に、バルクホルンとグンドュラの手で名誉回復がなされるが、それが許されるのには、同世代が1945年当時のミーナと同年齢に成長した子供を持つまで、つまりは数十年分の月日を必要とするのだった――

 

 

 

 

 

 

――扶桑国民のカールスラントへの思慕が冷めてしまったことに顔面蒼白になったカールスラントだが、人材の相次ぐ流出により、為す術もなく衰弱していった。皇室も亡命してしまったため、カールスラント国民はまとまりを失いつつあった。NATOもあまりの惨状に絶句。軍政を引き、暫定統治を行うことになった。軍事国家であったのを強引にバラバラにしようとしたら、民族そのものの存亡の危機になってしまったため、ドイツ政府は事務的な連絡組織以外は撤退させ、NATOに統治を任せた。グンドュラ・ラルは実質的に『カールスラント大統領』になったのと同じような職責を担わされる羽目となり、皇室に代わる暫定統治の受け入れの象徴ともされた。彼女ほどの軍人にそうさせざるを得ない点で、カールスラントの人材払底が顕になった事が示され、日本連邦がカールスラントに代わる軍事大国として台頭しつつあるのを、否応なしに認識させられていった

 

――1949年の盛夏を迎え、扶桑は反攻の遅れやむなしという空気に包まれていた。空母の建造の遅延、魔女の練度の問題、64戦隊におんぶにだっこな現状の問題、参謀任務に耐えうる中堅~若手士官の不足……。多くの問題が山積していた上、攻勢限界点の策定などの問題もあったからである。戦艦部隊のドック入りのタイミング如何によっては、戦線が崩壊しかねないため、従来兵器より強大である人型機動兵器の導入は急務とされた――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――扶桑空軍が重点的に配備していたのは『RGZ-95 リゼル』である。これは扶桑軍が数の減った魔女に代わる『空挺降下後の戦車級の能力を持った兵器による強襲と、自力離脱が可能な存在』であった事、VFの整備要項を完全に理解できる整備員の育成が追いつかないためである。とはいえ、リゼルは廉価版の『メタスになれるジェガン』の粋を出ない性能なので、エースパイロット向けにはよりゼータ系の体裁の色濃い『リ・ガズィ・カスタム』が回された。64F向けのモデルは細かな改良を加えた型で、BWSの機首を取り外して、簡易ハイメガランチャーとして運用できるよう、機体のエネルギー回路などに改良が加えられている。これはMS戦を実際にこなせる練度を持つからで、他部隊は多くの場合、MSは抑止力としての運用が主であった。MSという存在に懐疑的であったからだが、あるだけでも、ティターンズの面々に心理的に圧力をかけるには充分であるので、運用の実践は64Fの運用データ待ちというのが、他部隊のスタンスであった――

 

 

 

 

 

 

――キュアミラクル/朝日奈みらいはどこでどうまかり間違ったか、ロボマニアと化しており、歴代の連邦系MSを制作シミュレーションでMIXしてみたりと、模索をしていた。また、64Fの人間であるという利点を活かし、制作の練習用にムーバブルフレーム(ガンダムタイプ用)の一式を取寄せ、それに時空管理局製の魔導炉(本来は艦艇用に制作されたが、地球製武器の導入でお払い箱にされた代物)を補助の核融合炉と共に組み込み、新規で制作した外装(ガンダリウムε合金製)を取り付けた。この手法は小型MSの勃興期、アナハイム・エレクトロニクスの技術陣が苦労して、当時に制作途上にあった『ペーネロペー』の技術を転用、小型する過程で制作した『MSA-0120』と似ていた。同機はペーネロペーの小型化版とも評されたが、第五世代機の難点をそのまま引き継いでいた事、量産の効かなさそうな装備を有している事により、F90にコンペで敗北を喫した。開発主任は『ドライグ』と呼び、人を模したデザインのガンダムを超える『龍』とした。だが、その龍殺しを新世代の『ガンダム』がなし得てしまった事、地球連邦軍がガンダムの象徴性を再び重視しだしたことで、連邦系MSの外観を持たない同機は闇に葬られた。ペーネロペーの小型化の試みで生まれたので、技術的には正統なアナハイムガンダムだが、開発主任は『ゼントランのパワードスーツに傾倒していた』らしく、モノアイのデザインで世に出されたという。だが、サナリィガンダムの魁『F90』に完膚なきまでに敗北。同機は歴史の闇に消えた。同機用に制作された武器や外装の少なからずは外部に流出しており、みらいはそれをベースに、自機の外観を造っていた――

 

「みらい、MSA-0120の外装パーツを取り寄せて、どうするの?」

 

「好きに改造して、あたし用の機体を作ろうと思って。アナハイムも世に出せない機体、意外に秘匿してるし」

 

アナハイムはガーベラ・テトラ以来、世に出せない機体をテロリストに流す手法を用いてきたが、プリベンターがそれを規制するようになったため、それに代わる手法として、ロンド・ベルの人員にハンドメイドの機体を作らせ、過去に構想された機体の制作されたパーツを組み込ませる事を始めた。みらいはそれを利用し、機体制作の勉強を始めたわけである。MSA-0120はガンダムを『超える』ために造られたが、結局はガンダムに屈した。その経緯上、完成状態で世に出せないため、パーツの状態で他の機体に使われた。皮肉な事に、それがみらいの作品をとんでもなく高性能化させた。少なくとも、ガンダムF90を超える性能は担保したようで、F91以降の世代同様に飛行機能も備えている。

 

「で、これから頭部の取り付け?」

 

「うん。ファンタジー系のロボアニメを参考にしたんだけどさ、対外的には『日本の鎧武者を参考にした』って事で通すよ。装甲は最新のガンダリウム合金だから、意外に軽いよ。性能値はF90より良いはずだよ」

 

「微妙じゃない?」

 

「F91と同クラスの基礎性能をハンドメイドで叩き出せたんだから、健闘してるほうだよ。のび太君に色々頼んで、アナハイムにパーツを吐き出させたんだから」

 

「フレームは何を使ったの?」

 

「ガンダムマークⅢやゼータに使われてるヤツを改良したよ。あれは頑丈な構造だからね。武器のコネクタはユニバーサル規格にしたから、あらかたの武器を使える。修理の事があるから、規格品の部品をだいぶ増やしてあるよ」

 

その機体はみらいが予てより、『ハンドメイド』していたものである。野比家で療養していた期間にロボアニメにハマった影響で制作していったもので、パーツは既製品を使っているが、ハンドメイド制作であるので、完成に半年以上はかけていた。

 

「ロボアニメにハマってからは、地球連邦大学の機械工学科に入ったり、PCのプログラミングの勉強したりで、魔法少女の本分そっちのけだったけど」

 

既に魔法つかいとして『至高』の領域であった(オーバー・ザ・レインボー形態であれば、高位の魔法を楽に使えるため)ため、それと相反する『科学の勉強』に時間を費やしたみらい。元の世界では、大学の入学後は国際科に通っていたことを考えると、思いきった選択である。

 

「リコがラグナメイルなんだし、あたしもそれに釣り合うなにかを持ってないと、ねぇ」

 

「のび太さん、子孫がアナハイムを牛耳るったって、どうやって?」

 

「ノビスケ君の代の頃に、アナハイムエレクトロニクスがアメリカで産まれるんだって。のび太君の青年期の時期、一介のエレクトロニクス科の学生だったカーバイン家の先祖の学費や起業の資金を援助してたんだってさ」

 

のび太は、アナハイム・エレクトロニクスの起源に関わっていた。野比財団は設立当初より『志を持つ学生への資金援助』を行っており、その事業の恩恵を受けた一人が、アナハイム・エレクトロニクスの創業家『カーバイン家』の先祖にあたる一人であったのだ。その彼が長じ、アナハイム・エレクトロニクスを起業。しばらくはごく小規模の電気製品や電気設備工事、電子工業製品の制作を下請けで行う会社であったが、連邦政府が生まれる前後にビスト財団と結びついた事をきっかけに飛躍。統合戦争の惨禍で、それまでの大手企業の多くが大打撃を被った事も契機となり、数十年のうちに『地球圏最大の企業複合体』へ成長した。一年戦争を契機に、それまでの軍需のシェアでトップの『ヴィックウェリントン社』を上回るほどの市場を獲得していった。だが、アナハイム・エレクトロニクスの企業としての成長の裏で、ビスト財団が月面を我が物顔で支配するようになるという弊害が生じていた。マーサ・カーバイン・ビストの専制ぶりは酷く、サイアム・ビストも『マーサが反感を育てていけば(財団が解体された後)、後々の一族に害を及ぼす』と危惧されていたほどだった。ビスト財団の近年の闇は彼女に集約されていくため、彼女の失脚とラプラスの箱の実効性の喪失はビスト財団の失墜、ひいては『開示されれば、連邦政府は滅ぶ』という言葉を信奉してきた反連邦勢力の拠り所の崩壊を意味していた。

 

「アナハイム・エレクトロニクスはラプラスの箱の持ってた『まやかし』の魔力で成長してきた。だけど、そのまやかしが消え失せた後に、ビスト財団から離れるために、野比財団になびいた。創業者の恩人の一族っていう、大義名分があったからね」

 

アナハイム・エレクトロニクスの世渡り術は天下一品。ビスト財団の解体後、それに代わる『力の源泉』として野比財団になびいた。ビスト家は結局、マーサの高慢と専制ぶり(気に入らない者は社にどれだけ貢献していても、誅殺した)で反感を買い、ムーンクライシス事件を招いた張本人として糾弾され、それまでが嘘のように凋落の末路を辿る。野比財団は『ビスト財団を蹴落とした、謎の財団』として一気に世間的に名を上げた。野比財団はサナリィが『ザンスカール帝国への強い協力』などの不祥事の露見で短い栄華を終えていくのに対し、サナリィが抱えていた技術者を破格の待遇で呼び戻していったため、アナハイム・エレクトロニクスは中興を迎える。これはサナリィさえ、コスモ・バビロニアやザンスカールと繋がっていたことに失望した連邦政府がサナリィの解体を検討していたからで、サナリィは幹部であったジョブジョンの政治力(アムロ・レイの戦友)で解体は免れたが、提唱した小型MSの規格が廃れてしまったことなどが認知された結果、政府直轄でありながらも『落ち目』と見做され、MS開発の主導権を奪い返される結末を迎える。また、バイオコンピュータも『製造難度と整備の難しさで、量産機に普及させるのは不可能』であったので、F91やV2などの高性能機の存在はあれど、ジム系にあたるはずの『F80』系統の開発に失敗した(F89はF90の試作機であるので、除外)事により、『高性能機は造れるが、汎用量産機が作れない』というレッテルを張られることになり、汚名返上に燃えるが、その頃には、政治的懲罰で大半の幹部が臆してしまい、サナリィそのもののMS開発への熱意が薄れてしまい、立場が再度の逆転をする事になったが、バイオコンピュータなどのアドバンテージは変わらずに有していたため、『双方の時計の針を第二次ネオ・ジオン戦争の直後にまで戻しただけ』という状態であった。

 

「サナリィも衰えてきたからね。アナハイム・エレクトロニクスに戻る連中も多い。ザンスカール帝国への協力の追求を逃れるためにね。節操ないけど、連邦もサナリィの増長は快く思っていなかったから、サナリィを縮小させて、一応は民間企業のアナハイム・エレクトロニクスの軍需部門に中興してもらったほうが穏便に鉾が収まるって思ったわけ、政府は。あたしがハンドメイドできるのも、アナハイム・エレクトロニクスのおかげ」

 

「で、連邦はサナリィに最先端の技術を任して、それを形にするのをアナハイム・エレクトロニクスに振り分け直したってわけね」

 

「そう。連邦はニューディサイズのこともあって、実戦部隊にMSのモーション構築までやらせてる。それに異議を唱えてる部署もあるけど、選良のはずだった教導隊が反乱したってのは不味いからね。懲罰的に組織が解体されて、多くはガトランティス戦役で戦死したそうな」

 

連邦軍はペズンの反乱以降、教導隊の組織を解体。その人員を懲罰的に前線に投入していたが、ガトランティス戦役でその大半が戦死。本来は有事即応部隊のロンド・ベルに実質的にその代わりの側面が持たせられることになり、設立当初が嘘のように『高性能機の山』となった。折しも、『主力艦隊が有事のたびにボコボコにされ、一握りの英雄が危機を救う』という事態がロンド・ベルや宇宙戦艦ヤマトの登場以降は常態化したが、ペズンの反乱を受けて、教導隊が解散させられたのも、その頃。政府内には『主力艦隊を何度も全滅させられたのだし、無人艦の導入をいい加減に……』という意見が『人員不足』を理由に大きくなり、無人艦隊はテスト中であったが、これまた、デザリアム艦隊にコントロールの中枢地(ユダシステムのような事を避けるため、遠隔操作式であった)を叩かれ、戦闘続行不能になって、スクラップ行きになった戦訓により、有人艦艇の造船がまた増え始めた。だが、アナハイム・エレクトロニクスなどの工場は拡大する一方の需要に応えられなくきており、このようなハンドメイドが軍で推奨されるに至った。

 

「よしっ。後で起動実験してみるよ。外部入力で起動できるようにしてあるから」

 

「乗って実験しないの?」

 

「実はメインエンジンがさ、時空管理局で小型艦の更新用に試作されてた魔導炉なんだ。はやてさんからもらったんだけど、起動実験も済んでない代物だから、安全性を確認しないと。アリシアちゃんの史実の例もあるし」

 

「あーあ…。プレシア・テスタロッサが狂うきっかけになった事故」

 

「うん。一応、安全対策はしてあるというけど、その事故のこともあるから」

 

アリシアが存命した世界線にも関わず、プレシア・テスタロッサが『狂ってしまった』のは、アリシアの代わりに誰かが亡くなる事になり、その遺体があまりに『綺麗過ぎた』事で、ある時突然に『娘たちを失う』ことに恐怖を抱いたからでは?と、はやては資料から推測している。当事者のアリシア・テスタロッサ/花咲つぼみ(キュアブロッサム)は『母さんは優しすぎたから、壊れたんです』と語り、夫(姉妹の父)と若い内に離婚し、企業務めが多忙を極め、精神のバランスが崩れ始めた矢先に、『本来、自分が死ぬはずの事故』が起こったことで、精神のバランスが破綻を来した。(直前まで魔導炉の開発の担当者であったことで責任を押し付けられ、職を追われた)それが自分の知るアリシアとフェイトが遭遇した『PT事件』の大まかな概要だと、みらいはリコにいう。

 

「アリシアが生きてるのに、なんで他の世界線と似たようなことになったのかは、時空管理局も調査中モフ。たぶん、なのはとフェイトを会わせるための帳尻合わせじゃないかって、のび太は言ってるモフ」

 

みらいの作業を肩乗りで見守るモフルンもそう話す。

 

「帳尻合わせ、か。そう考えると、私がアガートラームの起動ができる適性を持ったままなのは、引き継ぎの一環なのかしらね」

 

リコ(十六夜リコ)はセレナ・カデンツァヴナ・イヴの転生(後世)にあたるためか、前世で適合していたシンフォギア『アガートラーム』の適性を持つ。プリキュアになれない状況でも『アガートラームを使える』ことになるので、意外に万能化している。とはいえ、(姉がアガートラームを引き継いでいるので)装者に戻る気はないと公言している。

 

「かもね。のぞみちゃんやシャーリーも色々と引き継いできた要素ぽいし。シャーリーは愚痴っぽいって叱られてた」

 

「まぁ、前世が紅月カレンじゃ、色々と鬱憤が溜まってるわよね」

 

「それもそうだけど、別の問題もあるんだって」

 

「どういう事、みらい」

 

「いちかちゃんも言ってるけど、シャーリー、どうも、前世でプリキュアだった頃、のぞみちゃんと同じ世界線にいたらしくてね。それで、はなちゃんと揉めたっぽいんだよ」

 

「ああ、のぞみが問題を起こした根源だっていう?」

 

「うん。私たちって、それと別の世界線出身じゃん?それで、ずっと気になってるんだ」

 

「あなた、それでいちかとあおいに話を?」

 

「それと、はるかちゃんにもね。私たちの代って、オールスターズの戦いが沈静化しつつあった時期が現役じゃん?だから、代の離れた先輩達に話しかけづらくてさ」

 

みらいは復活以来、その事をずっと調べていると言い、シャーリーやのぞみの口が重いため、二人以外のプリキュア達へヒアリングをしてきたとも続ける。

 

「後で、今までの調査をまとめたメモを見せるよ。話、長くなりそうだし」

 

リコにそう教え、完成した機体の接合部の強度や適性角度でフレームを接合できているかの確認などを機体外部の端末から確認する。

 

「よっし、完成~」

 

正式に完成したその機体は、みらいが作っていたにしては、えらくいかつい顔つきであった。機体カラーが青主体であり、補助のマニピュレーターを背中に収納していたり、魔導炉を動力にするなど、『どこかで見たような』ロボだ。

 

「えーと、これ……イカルガ??」

 

「うん。試しに作ってみたんだ。借り物のガンダムを使っていくのも、あれだし。今んとこはガワだけを模したけど」

 

リコは『その機体がどういう作品に出てくるか』。それを知っていた。そして、みらいが何故、ロボオタクになり、メカニックやエンジニアの方面の勉強をしだしたのか?未来世界でできる範囲でハンドメイドを試みたのか?その答の一端。ガワはそれを模しているが、中身はオーソドックスな汎用フレーム(ガンダムタイプ用)であるし、武装も歴代のガンダムの用いたものなどがドライブできるようにされている。違うのは、剣を媒体に、艦艇級の魔導砲を撃てることである。これがみらいの処女作であった。

 

 

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