ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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オトナプリキュアの世界編です。


第六百三十三話「キュアフェリーチェのオトナ世界への来訪」」

――自由リベリオンは紆余曲折の末、公には日本連邦の自治領として存在している。日本の沖縄出身者からは『ほとんど軍人だから、停泊する艦艇に軟禁しろ』という声もあったが、アメリカ合衆国の圧力で押し黙った。新島群の提供は扶桑にできる誠意であった。後の世の記録によれば、この自治領は1990年まで存続。自治体としての解体は1991年であったという。しかしながら、実質的にリベリオンの領土も同然になっていた都合上、ハワイの日本連邦への返還と引き換えに、新島群の主要部分の領有が取引され、再統一後のリベリオン合衆国の準州に衣替えしたという。太平洋戦争は良心的なリベリオン人たちが日本連邦で生きていく権利を勝ち取る上での最初の試練と言えた――

 

 

 

 

――太平洋共和国(ハワイ)は太平洋戦争で領土を失う形となった事から、自然消滅も同然の有様となった。太平洋戦争開戦時は形式的に存続していたが、領土が戻る可能性が低い事から、『店じまいを覚悟』する事となった。旧ハワイ王族も扶桑へ亡命し終えていたからである。結局、残存戦力は扶桑本国に編入され、太平洋共和国軍は実務上は解体。海軍は扶桑連合艦隊預かりとなった。1947年ごろのことだ。予備戦力として扱うにも、保有装備が古すぎたため、結局は第一線で用いられることはなかった。人員のみが再教育の上で、海上護衛総隊で活動する程度に留められた。これが同共和国の終焉への円舞曲であった。ハワイが次の時代における、扶桑とリベリオンの国境となる予測は既に立てられていたからである。扶桑は本来、新兵器を1949年度で揃えるつもりであったが、日本側の意向で『1950年代』にずらされ、空母機動部隊の空洞化に為す術もなかった。それも共和国の解体を決定づける要因であった――

 

 

 

 

 

 

 

――扶桑海軍航空隊の形骸化は肝心要の空母艦上機の世代交代(プロペラからジェットへ)期に派閥抗争に明け暮れた事への制裁、人員の教育のし直しに伴う練習空母の確保などに手間取ったことが要因であった。坂本は空母『大鳳』の管制官(旧・飛行長)が本来の職責となっていたが、横須賀航空隊のテスト部門解体に伴う補償人事で、64Fに実質的に出戻っていた。空母機動部隊の空洞化は坂本を64Fの飛行長と認識させるのに充分な時間となり、64F主力の遠征中は坂本が『代理』で指揮を在宅で執るようになった。俗に言う在宅勤務である――

 

 

 

 

 

――これは扶桑の高級軍人の邸宅に軍から21世紀以降の電子機器が支給され、ネットワーク回線も工事された故のもので、史実と異なり、転生でコンピューターに慣れた状態であることから、当座の育休が終わった後、在宅勤務を勧められたのである。バルクホルンが転生を経ても、電子機器を苦手としているのに対し、坂本は武道以外に興味がないイメージに反して使いこなしていた――

 

 

 

 

 

――ある日のこと――

 

「夢原、私だ」

 

「坂本先輩?在宅勤務になったって聞きましたけど」

 

「そうだ。それで、加藤さんの指示で、お前の入れ替わりぶりを確認しておけと命令があってな。どうだ?ちゃんと、行儀よくウマ娘をしとるか?」

 

「先輩の口から、ウマ娘の単語が出るなんて」

 

「ハッハッハ。姉の旦那が馬主でもある関係で、競走馬との縁があるのでな。当分は在宅勤務だ。うちの子がそこそこ大きくなるまでは。まさか、1940年代のうちにPCやタブレットを使うとは思わんだ。黒江に感謝しとけ。黒江の特訓がなければ、すぐにボロ出していただろうから」

 

「おかげさまでなんとか。今、こっちはチンピラ連中を成敗してる最中ですよ。今、その上役の一人をぶち抜いて、勝ったとこです」

 

「ご苦労。お前が成り代わったナリタブライアンの能力なら、そんじょそこらのウマ娘などは相手にならんだろ」

 

「相手がテンメイだったもんで、食らいつかれましたよ」

 

「ほう。あの天皇賞馬か。古い世代だと思うが」

 

「ええ。抜けたのはゴールの数十m手前。伊達に八大競走を勝ってないですね」

 

「お前らの時代でいうG1を勝つ者は、基礎能力で優る後輩相手でも、経験値でそれをねじ伏せる事があるということだ。敬意を払え。それで、どうするんだ?」

 

「彼女は学園を既に去っていますが、特例で学籍を復活させます。トレセン学園の生徒会の権限は下手な市町村の首長以上ですから。逆に理事会の権限はかなり小さいようで」

 

「ほう。生徒の自主性に任せる方針のようだな」

 

とはいえ、その方針は危うい状態に置かれていたが、アオハル杯の開催で保留状態である。シンボリルドルフの生徒会からの引退を合議制でカバーしている状態である。とはいえ、生徒会の権限が理事会よりも強大な状態は続いている。シンボリ家、メジロ家、サトノ家といった名家がバックについているからである。

 

「シンボリルドルフが生徒会を引退したんで、今はあたし、テイオー、エアグルーヴ、ゴルシ、ネイチャ、マックイーンの合議で回してます。カリスマがいなくなった後って、大変なんですね」

 

「何事もだが、偉大な人物が抜けた穴というのは簡単には埋められんということだ。特に、シンボリルドルフほどの大物はな」

 

ルドルフは自身の実績、実家の財力を背景に、強大な政治力を誇った。だが、限界はあった。オグリの時代、オグリのダービー出走の要請に応えようと奔走したが、敢え無く『無理』と切り捨てられた(結果、ヤエノムテキなどのクラシック制覇組が霞んでしまったが)からだ。協会もオグリの教訓で整備した『追加登録』の恩恵を受けた最初のウマ娘たる『テイエムオペラオー』は勝利数に反して、不人気である事は予想外であり、彼らの注目はタキオンらの世代より更に後輩のディープインパクトや負け続きのハルウララに集まっている。

 

「少なくとも、ディープインパクトが三冠にならんとな。だが、ディープはそういうタマではあるまい?」

 

「ええ。シニア級を一年走った後、凱旋門に挑戦し、引退するつもりだと。気の早いガキですよ、まったく…」

 

「その次はオルフェーヴルだろう?」

 

「英雄王の魂でもインストしたみたいな、中二病の青二才ですよ、野郎は。乖離剣でも撃ちそうな」

 

「英雄王と縁があるな、私たちは」

 

「先輩が乖離剣をあたしの姿で使ってからというものの、後輩(プリキュアの)に誤解されっぱなしですよぉ~!」

 

「そりゃ仕方あるまい。インパクトあったからな。世界を裂くは我が乖離剣!とか、死して拝せよ!と、ドヤ顔で言い放って発動させるんだから。しかも、あの時(大決戦)は黒江のやつ、ブチギレだったからな、デーモン相手に。そんなだから、お前の後輩や先輩達に強烈な印象を残したんだ」

 

黒江は大決戦で初めて、『天地乖離す開闢の星』を放った。その威力は如何なプリキュアの力も児戯としか思えないほどの代物。その関係上、大いにのぞみのキャラが誤解されたのは言うまでもない。

 

 

「お前だって、聖剣持ちだろうに。ヤツの乖離剣は剣というよりも杖、リボルケインのようなものだ。そんじょそこらの刀より斬れるが、本質ではない。手刀は使っていいが、気づかれないようにしておけ」

 

「了解」

 

坂本は釘を刺しつつ、連絡を終える。実際、のぞみAは聖剣を持ったが、ウマ娘世界では使いどころがほとんどない。(日曜大工などか?)

 

「そうだ、ドラえもんに大工ドリンクを送ってくれるように伝えてくれ。旦那も私も、日曜大工の類はダメでな」

 

「わかりました」

 

 

この頃になると、坂本もドラえもんの道具を日常で活用している事がわかる。

 

「刀は作れるのに?」

 

「あれは親類に刀鍛冶がいるからだ。最も、向こう(B世界)での烈風丸は作ってないがな」

 

坂本Aは転生の恩恵で、魔女が自分で刀を作ることのリスクを認識したため、烈風丸を作成する事はしていない。Bが戦いと上層部への意趣返しに内心で執着しているのに比べ、こちらは(転生者であるのもあり)平和な日常に馴染んでいる。子を早期に儲けたこともあり、育休後は在宅勤務をするなど、21世紀以降のライフスタイルを先取りしている。

 

「それじゃ、頼んだぞ」

 

「手配しときます。何かあったら、連絡してください」

 

と、坂本との会話を終える。のぞみ自身、この時点では戦いから距離を置いている。『オトナ~』世界の個体が戦士としての役目を代行している。オトナ世界での彼女は戦士ではなくなっていたが、キュアドリームであったことが青春時代の拠り所であった事実は覆せず、この時点では、雪野弥生(後のプロメシューム)の実質的な後継者として振る舞っている。イレギュラーだが、1000年女王も同然になっていたのである。

 

 

(大人のあたし、1000年女王の後継になるとはね。ラーメタルの血が入ってたか、輸血されたか…)

 

オトナ世界の自分がプロメシュームの後釜のような形で、実質的に1000年女王の資格を得た事は記憶の共有で知っているが、そもそも、1000年女王の往時のシステム自体が不明であるので、それを知る者からのヒアリングをしたいが、当分先の事になる見込みである。

 

(まぁ、生物学的には爬虫人類な恐竜戦隊ジュウレンジャーも、見かけは普通の人間と変わらないし、気にしたら負けだな)

 

恐竜戦隊ジュウレンジャー。1992年に活躍したスーパー戦隊だ。彼らはゲッターチームが闘った爬虫人類とは別の種族の戦士達で、現生人類と変わりない外見、現生人類と同等のゲッター線への耐性を持つ『現生人類と共存できる』種族であったという。ウマ娘も人の肉体に馬の魂が宿ることで生まれるが、ここ十数年は(競走馬にして)何世代も差があるはずの者達が集う時点で、何かが起こっている。特にマルゼンスキーなど、遥かな子孫であるはずのデアリングタクトと会う事態になっている。

 

 

 

(あたし達も、本当なら、2010年代半ば以降の子たちと現役時代の姿で会える事はないんだよな。それを思うと、みらいちゃん達の魔法のおかげかな)

 

朝日奈みらいがプリキュアとなり、魔法をかけた影響は凄まじく、本来は若い姿で会える事のない時間軸である2010年代後期以降のプリキュアとの出会いを初期世代プリキュアにもたらした。その事の偉大さを噛みしめるのぞみAだった。

 

 

 

 

 

――大人のぞみが戦いを選んだのは、歴代のヒーロー達が江戸期以前から脈々と、邪な者との戦いを続けていた事を知った記憶が宿ったのも大きい。その事が同世界のココとの間の溝を深くしたのは否めない。また、『戦う気概のある者はいざという時は立ち上がるものである』という考えを持っていたことから、のぞみたちを戦いから解放したかったココとは相容れなくなっていた。この考えの相違によるすれ違いは同世界のココに極大の罪悪感を埋えつけたが、ココは(大人のぞみの策略と、白色彗星帝国の空間湾曲装置の弊害で)地球に行くに行けなくなっており、なす術もなかった。ナッツから(大人のぞみが戦いを選び、普通の生活を捨てた)事の次第を突きつけられた彼はその場で泣き崩れ、その女々しさをナッツに咎められている。ココが静止を振り切り、地球に来れた頃には、大人のぞみは既に北米解放の戦いの渦中にあった――

 

 

 

「教えてくれ、フェリーチェ。のぞみは……何故、また……辛い戦いの日々に戻った!?」

 

「あなたが望む、望わないにしろ、のぞみはそういう運命にあるのです。」

 

「君がそうさせたんだろう、フェリーチェ!」

 

「一度でも力を持った者はすべからく、戦う宿命を背負うものなのです。私しかり、のぞみしかり」

 

「バカな、ボクは願ったんだ……ドリームコレットに!」

 

「その願いを覆す力は存在するのですよ、ココ」

 

オトナ~世界では、ドリームコレットが敵に使われる事がなかった(その時点で、基本世界と分岐している)らしいが、のぞみの運命までは変えられなかった事が伝えられる。また、いざという時に戦う力を奪った認識がなかった事を厳しく咎められた事を、再会したキュアフェリーチェに漏らす。

 

「ボクは……のぞみにあれ以上、闘ってほしくなかっただけなんだ……なのに……どうしてこうなったんだ……ナッツにはしこたま殴られて……」

 

「そんな女々しい姿を晒して、のぞみが喜びますか?あなたは王位にあるのですよ?立場というものを……」

 

「ボクは望んで王になったわけじゃないんだ!!一族に生まれ、たまたま後継ぎだっただけで……国を一度は滅ぼしてしまった責任を取るために即位しただけなんだ……」

 

「少しでも、後悔の気持ちがあるなら、のぞみの武運長久を祈るのが先決では?あの方は……この状況をどうにかしようと、奮闘しておられるのですよ?」

 

キュアフェリーチェに蔑まれるような対応をされた事は予想外であったのか、小々田コージは完全にダメダメムードを醸し出す有様であった。そして、別の世界の争いを持ち込んたも同然の状況でありながら、その生命を地球のために賭ける連邦軍。

 

「ああっ……」

 

コージの眼の前で、一機の戦闘機が被弾した後、敵艦に体当たりを敢行、散華する。そして、街の盾になり、一隻の戦艦が炎上しつつも、砲を撃ち続け、やがて、蓄積した損傷で沈黙し、やがて爆散する。

 

「どういう事なんだ、フェリーチェ!教えてくれ!今、地球に何が起こっているんだ!?」

 

「戦争ですよ」

 

「戦争だって…!?」

 

「ええ。別の世界の地球と、アンドロメダ銀河を支配していた大帝国の戦争……。その残り香です」

 

そういった瞬間、フェリーチェは戦闘態勢を取る。コージの知る彼女とは違い、明確に『格闘技を極めた』構えであった。……そして。

 

『ライトニングフレイム!!』

 

その瞬間、先程の戦艦を撃沈した敵艦を包み込むように、光、雷、炎。その三つが激しく奔った。

 

「な、なんだ!?」

 

余りの光景に、言葉が続かないコージ。

 

「私も……この世界の花海ことはではないのです」

 

「!?」

 

「あなたの知る私とは別の可能性を辿った者。それがこの私です」

 

「待ってくれ!それはどういう事なんだ!?」

 

「世界の分かれし可能性の一つです。多元宇宙という単語は聞いたことがあるでしょう?」

 

「まさか、君ほどの存在で……それが……」

 

「厳密に言えば、今は大地母神ではなくなっていますよ、この私は。その代わりと言ってはなんですが」

 

「?」

 

『ゲッタァァァァ・シャアィィィン!!!』

 

おなじみのゲッターシャインのポーズで、ゲッターエネルギーを溜めに入る。凄まじい光景だが、フェリーチェ本来の力たる魔法ではない。それは小々田コージにもわかった。

 

「君はいったい!?その力は!?」

 

『見ればわかります。真・シャイィィィンスパァァァァク!!』

 

フェリーチェは敵を消し飛ばすため、真シャインスパークを発動させた。超光速の幾何学的機動を見せた後、敵艦へ身に纏ったエネルギーを放つ。その威力は敵艦隊を丸ごと包み込み、跡形もなく消し飛ばすほどのものであった。

 

「私本来の力ではありませんが、これが今の私の戦う術です、ココ」

 

姿は通常フォームのままに見えるが、翼が真ゲッタードラゴンの『真マッハウイング』の形になっていたり、いつの間にか『ダブルトマホーク』を手に持っている、顔に何かの模様(彼は知らないが、ゲッターロボの顔のモールドと同じ模様)が浮かび上がり、目つきも鋭いものとなっている。

 

「のぞみさんの手助けをしろということで、呼ばれたのです。それと、彼の水先案内人の役目も負っていますから」

 

「彼?」

 

コージが疑問を口にした瞬間、獣の咆哮らしき轟音が空気と大地を震わせる。雲を切り裂き、現れたのは。

 

「き、機械の……龍!?」

 

「天の川銀河の警察機構が誇る龍型戦闘ロボ『電子聖獣ドル』。地球への援軍ですよ」

 

「ぎ、銀河ぁ!?」

 

『ことはちゃん、その青年を安全なところへ避難させるんだ。ここは俺が引き受ける!」

 

「頼みます!」

 

龍の頭に乗っている『戦闘服に身を包む人物』(宇宙刑事ギャバン)からの指示で、コージはフェリーチェに運ばれていく。艦載機は電子聖獣ドルが始末するという寸法らしい。

 

「ギャバンさん、スピルバンさんとシャイダーさんは……」

 

「二人は先に北米へ向かったよ。俺は諸方面との調整役も兼ねているから、日本に降りたんだ」

 

「お疲れ様です」

 

「もう慣れたよ。デスクワークは俺の性にあわんがね…」

 

ギャバン(一条寺烈)はコム長官の娘婿である私生活もあり、銀河連邦警察の幹部と言っていい地位にある割に、彼は一貫して、現場主義である。出世の登竜門とされる『教官職』もやらされているが、性に合わないとぼやいている。

 

「ココはこの近くの避難所に!ここは私たちでどうにかします」

 

「フ、フェリーチェ!」

 

「こういう時にいうのもなんですが、のぞみさんへの詫びでも考えておいてください。四年もほっからかしにしたことは知っていますよ?」

 

「……うっ……。」

 

「普通、四年もほっからかしにします?」

 

「今度会ったら、のぞみに謝るつもりだったんだ……!!まさか、こういうことになるなんて、普通は思わないって!」

 

と、フェリーチェに冷たい目で見られ、言い訳がましいが、しどろもどろに事情を説明する小々田コージ。

 

「のぞみさんを不幸せにしたようなものですよ、あなたのしたことは?」

 

大人のぞみの傷心を慮ったか、小々田コージを捲し立て、不義理を責める。これはコージが想い人であることはどこの世界でも確定事項であるからだが、客観的に見て、22歳からの四年も会っていない(手紙のやりとりだけ)のは不義理も程があると、他世界のプリキュアをも大いに憤慨させてしまっており、(比較的温和である)フェリーチェすらも面と向かい、辛辣にまくしたてる始末であった。

 

 

(うーん。かわいそうだが、普通は別れを切り出されてもおかしくないからな。自業自得だな、これは)

 

その様子を遠目で見ていた宇宙刑事ギャバンも、この感想である。ギャバンの場合は夫婦で互いに警察の業務に忙しいが、ちゃんとコミュニケーションを図っている。だが、小々田コージは立場と住まいを理由に(若き日にさんざ『別れ』を示唆しておいて、である)、のぞみに四年も会っていなかった。これは地球では、女性側に責められたら、敗訴するのは目に見えている行為だ。ギャバンも(のぞみAが円満な夫婦関係にあるのは知っているので)選択を間違えるとどうなるか。それを実感したのだろう。

 

「さて、仕事だ。……ドルファイヤー!!」

 

 

電子聖獣ドルが口を開け、紅蓮の炎を吐き出す。まさに神話の龍さながらの光景。銀河連邦警察不屈の象徴とも言われた『機械仕掛けの青龍』の久しぶりの咆哮が響き渡るのだった。

 

 

 

 

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