ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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第百七十話の続きです。


騒動の終局編
第百七十五話「終局へ向かう騒動 1」


――日本と扶桑のパワーバランスは結局、扶桑が政治的に優位になった。史実と異なり、鎖国の経験がなかった世界故に、外交戦では日本の遥か上をいっていた。戦艦大和と武蔵による『東京都区部』への艦砲射撃をちらつかせての賠償請求は大成功した。自衛隊には、近代化改修を済ませた上、史実より強力な砲撃を可能とする両戦艦を止める術はないからだ。その代わりに日本側も軍部を天皇の裁可という武器を使い、合法的に軍部を押さえつけにかかったのだが、今度は外圧で軍縮を潰される始末であった。結果、扶桑の軍備活用論が優勢になり、近代化が推進されたことで、扶桑海軍の空気は一変していく。また、他国が長年の戦時情勢下に耐えられず、財政的都合で戦艦を減勢していったため、リベリオンの戦艦部隊と対等に戦える力を持つ扶桑の戦艦部隊は重宝されていく。史実の教訓で重装甲と高速の両立が求められたため、大和型戦艦を更に改良していくことになったことは、扶桑の艦政本部を困惑させた。扶桑にとってはテストベッド艦の認識であったからだが、結局、大和型戦艦からの先が史実で存在しない事の判明で、大和型戦艦が以後の戦艦建造の基本ベースになっていったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

――キュアドリームが実質的な(日本連邦に籍を置く)プリキュアのリーダー格と見做される一方、サブリーダー枠は(キュアメロディが転生後にアメリカ国籍である事から)キュアハートと見なされている。世代的にはだいぶ後ろになるが、(現役時代に)2014年当時の14歳である事から、西暦1999年から2000年の生まれと推測されている。最近は彼女も相田マナと逸見エリカの二足の草鞋を履いている状態であるので、頭の切り替えに苦労しているというが、つっけんどんな態度が緩和されたので、相対的に戦車道部内の求心力は上がっているという。また、西住まほ(戦車道部世界)の引退で部を引き継いだので、休暇中はキュアハートの姿を取ることが多くなった――

 

 

 

 

 

――戦車道部世界では世代交代も進みつつあったが、全体的に大会の活気が戻りつつあった。前年度に無名の大洗女子が優勝したからであるが、大洗女子は総合力で戦車の性能差を補い、勝利した。それも戦車道に活気を戻す契機となった。とはいえ、元々、黒森峰が常勝軍団であった時期の後期から、大会のマンネリ化が指摘されており、M26パーシングやセンチュリオンの初期型などの公式戦での使用が、その打破と緊張感を復活させる意図で正式に解禁された。規定ギリギリの完成年度であったので、バーターで五式中戦車と四式中戦車の使用も解禁された。要は日本が降伏した日までに使用予定の部材ができていればいいわけである。これはパーシングやセンチュリオンが解禁されれば、他の国の大戦前期型が使い物にならなくなるという意見への配慮であり、黒森峰やプラウダなどの『単騎性能のいい戦車を持つ学校』にストレート勝ちさせなくさせるための措置であった――

 

 

 

 

 

 

――こうして、戦車道世界から技術が持ち込まれた『特殊カーボン素材』はさらなる改良が加えられ、乗員保護という題目で74式戦車(扶桑製造)に備え付けられていった。元々、装甲が薄い戦車に飽き飽きしていた扶桑陸軍機甲科将兵は(避弾経始思想により)装甲厚自体は薄めの戦車に不快感を示したが、特殊カーボンで生存性を上げることで納得し、より強力な戦車までのつなぎ目的で配備されていった。元々、扶桑は(国土に水田などが多いため)機甲戦力に消極的であったが、M動乱からの一連のショックで道路インフラの整備に血道を上げるようになった関係で、機甲戦力の近代化の一環として承認された。その関係で、時代相応の『戦車揚陸艦』が使い物にならなくなった。仕方がないが、戦後型戦車は戦中の重戦車以上の車格に大型化しているからだ。その関係で、強襲揚陸艦が急速に大型化。あっという間に50000トン級に拡大した。この急激な艦艇の大型化により、保有枠の縮小が予定されたが、他国の要望と財政援助等で維持されるというゴタゴタが起こった。魔女の運用が移管された都合上、魔術処理も飛行甲板へ施された。とはいえ、それらが出揃うのは早くて『1952年』の見込み。訓練を加味すれば、『1953年』とさえ言われている。その関係で、搭載能力があり、なおかつ浅瀬を航行できるホバークラフトが調達された。地球連邦軍から供与されたビックトレーやヘビーフォークがそれだ。扶桑軍はMSの運用さえ初めていたため、火力支援と機甲師団の運搬目的で導入された。日本側が兵器生産ライセンスを出し渋ったためで、日本の官庁は『時代的に現用兵器は必要ないと思ったから……』と泣き言をいうばかり。前線が地球連邦軍からの供与兵器ばかりになることを危惧した彼らは結局、矢継ぎ早に国産兵器のライセンスを開放。扶桑の軍備はこの施策の効果で、ごく短時間で20世紀末の水準へ飛躍。これで64F主力が出払っている時間の『火消し』を行っていくことになった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――扶桑は戦線維持を主に水上打撃艦隊の奮戦に託すことになった。魔女閥の衰退で、通商破壊に潜水艦隊を投入できるようになったが、日本側が及び腰になったため、水上打撃艦隊がそれらも遂行せざるを得なくなり、酷使された。その弊害で主力艦のことごとくが定期ドック入りになる事態が発生した。これは航空支援をつけた艦隊でなければ、生き残れないという第二次世界大戦の結果を鑑みた政治的な指示だが、これは旧来の軽空母を廃したことによる弊害により、大型空母を常に二隻以上帯同させなければ、最低限の航空支援ができないという問題が発生。旧来の空母での性能差が顕著であることが示されてしまった上、装甲空母自体が一過性のカテゴリにすぎないことが判明し、空母自体の大型化と少数精鋭化が進むことになった(大鳳が時代の徒花に終わってしまったことを川滝重工業は大いに嘆いたが、大鳳は日本側に『翔鶴に装甲甲板を乗っけただけ』と揶揄されていた)。大鳳は日本の主導で記念艦(日本ではマリアナに没したため)の予定もあったが、より大型の信濃が存在しない(戦艦となったため)上、カールスラントが返還した天城型の『愛鷹』は長年の放置で、使用に耐える状態ではなかった上、テロで蒼龍は損傷。(損傷部位が懸念され、退役か、現役復帰かで揉めていた)その散々たる有様から、やむなく現役継続となった。日本側は(史実の最期が悲惨の極みであった事から)空母機動艦隊旗艦にさせたがらず、鹵獲したミッドウェイにそれをやらせるなど、艦政本部からすれば、屈辱そのものであった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――とはいえ、扶桑も本来、改大鳳型以降の新式空母でブリタニア考案のアングルド・デッキや蒸気カタパルトを試験導入するつもりであった。それがミッドウェイに適応された結果、80000トン級の重量になったことで、自分達の空母が一夜で旧式化するのは予想外であったのだ。高性能レーダーを持つ早期警戒管制機の登場で、索敵魔法の重要性も低下。以後は怪異の索敵に特化しての術式改良で生き残りを賭けていく。とはいえ、それらに載せる艦上機の調達と訓練も難儀であり、扶桑の資源輸送の生命線は水上打撃部隊の奮戦にかかっていた――

 

 

 

 

 

 

 

――同時に、医学も2000年代以降の水準に飛躍したものの、現地の迷信はどうにもならず、それで医療の間違いが起こり、患者の人生が狂うケースも多かった。また、治癒魔法と近代医学の相克により、医療魔女の立場が悪化してしまう事態にもなった。そのため、魔女達に改めて、近代医学を学び直させる方法が取られた。その意図のもと、日本連邦大学に医学部が開設されたのは、1948年度のことである。この関係で、治癒魔法の術者は『ノウハウの維持のため』の使用と緊急時以外の使用を控えるように通達が出され、同時に扶桑国内に蔓延る『迷信』の排除が開始された。この近代化は『信仰の後退による魔女の覚醒率低下のリスク』が伴ったが、日本の歴史を鑑みるに、扶桑に『1950年代以後に、現世代より強大な素養を持つ魔女が新規に現れる可能性は(身内からの発現以外では)ゼロに近い』ことが予測されたため、実行された。皮肉なことに、日本が平和であったのと同期し、扶桑でも、魔女の発現率が急速に低下していたのである。これは史実で日本が戦前の軍隊を捨てた時期に表れたが、扶桑の政府や軍はこの事実に目を覆った。予想以上の惨状ぶりであったからだ。思考面の近代化の代償と言えるものであった――

 

 

 

 

 

 

 

――米国が史実ほど発言力を持たぬ状態かつ、フランスが共和制の負の側面を見せつけ、本土を一度失陥した事から。民主共和制の求心力が思いきり低い『魔女の世界』。当のフランス(ガリア)が『貴族の権威に頼ろうとした』ことは民主共和制に多大なマイナスであった。魔女の世界でのガリアは強大化していく日本連邦に敵愾心を持つようになり、それをティターンズが当て馬として利用するようになっていく。ド・ゴールの愛国主義を利用された形であった。だが、ガリアは本来、もはや独立独歩で国を成り立たせる事は困難な有様であったのを、ティターンズによる非公式の資源援助で取り繕うという『火の車』であった。さらなる後世、ド・ゴールは魔女の世界においての評価が二分されることになるが、『国家の主権を守ろうとした』と見る派と『意地っぱりのおかげで、国家を存亡の危機に追いやった』と見る派に分かれていたという――

 

 

 

 

 

 

 

 

――日本連邦は色々と苦労が多かった。事実上、有名無実化した旧・太平洋共和国の残務処理のみならず、事実上の保護国であったシャム(タイ)との関係の悪化(史実で同盟を結んでいながら、裏で連合国に通じていた事による不信が原因)の改善も課題であった。シャムは日本連邦に見放される=国家の完全滅亡を意味していたため、必死に関心を繋ぎ止めようとした。それに同情した使節団の厚意で保護の解除を免れるという、史実と逆の様相で外交交渉がまとまった。日本連邦の圧倒的軍事力と科学力はダイ・アナザー・デイで認知されており、日本連邦へ外交で対等に意見できる国は、古くからの同盟国であるブリタニア、保護下にあった自由リベリオンのみとなった。これはダイ・アナザー・デイへの出兵の有無が関わっており、カールスラントに代わり、自由リベリオンが列強の地位を獲得。カールスラントは撤兵させられたために、以後の時代で『二等国』扱いに甘んずる羽目になり、ラーテ計画と愛鷹の賠償金に長年苦しむことになる――

 

 

 

 

ラーテは結局、解体にも手間がかかる事から、残存する六両は(MSの登場で正面戦力としての有効性が失われた事から)博物館の肥やしとされた。配備が予定された機甲師団は通常型のレーヴェの配備に切り替えられたが、生産ラインは一部しか無事ではなく、結局、カールスラントは内戦の傷が癒えぬままに時がすぎていくことになった。同車両はダイ・アナザー・デイで製造権を得た日本連邦が場繋ぎ目的で製造し、一部がカールスラントに供給されるという状況になり、カールスラントの工業力が壊滅した状況がより明確となった。こうして、軍事・政治の双方でカールスラントが落ちぶれたため、日本連邦はその代役を否応なしに担わされる事となった。その一方で、扶桑の中堅~若手の生え抜き将校が粛清人事で減っていたため、カールスラントの有志がその代わりを担っていた。思想の転換で1945年春頃までのような『花嫁修業』や『精神に芯を入れる』ための志願がされなくなった結果である。また、集団主義の退潮と黒江たちの一件で『撃墜王制度』が正式に作られた。黒江たちの一件と、クーデター後の軍風土の刷新の一環で、太平洋戦線の開始前に始められた。これに馴染めない者達は海軍系の海外派遣未経験者に多かったが、部隊戦果のみの発表が『粉飾』とケチをつけられまくったための緊急措置でもあった。だが、海軍系のパイロットは個人単位の戦果記録が破棄されていた都合上、一部の有志が記録していたものか、海外の記録頼りであり、正確性に難があった。その一方で、一応は個人単位の戦果を公式に記録していた陸軍航空系の人員が上位をほぼ独占する事になった。坂本が『単純な撃墜スコアなら、若本と西沢だろう』と述べるように、海軍系ではその二人が祭り上げられたが、海軍の手元に残ったのは、若本のみ。西沢は坂本に代わり、菅野と宮藤の面倒を見る都合もあり、空軍に移籍していった。この変革に伴う風土の変化を海軍航空系の古参の魔女は嫌ったが、太平洋戦線の始まりでそれどころではなくなった。後に『太平洋は空軍の戦』と言われる通り、太平洋戦線を支えていたのは、空軍であった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――魔女達、とりわけ職業軍人の魔女は軍内部で生き残りをかけ、万能選手化してゆく道を歩んだ。『世間はダイ・アナザー・デイとクーデターで自分たちを不満分子扱いしている。それならば…』というわけだ。この時代の流れにより、魔女の『任期制』は消滅に向かい、職業化が進んでいく。他の異能の判明で、なった後のメリットは薄れたが、一般の軍人よりは優遇されるからである。とはいえ、現代医学の進歩が反映された結果、治癒魔法が滅多に使われなくなるという弊害も生んだが、異能としては(どちらかというと)、下位になってしまう以上は仕方がない事であった。治癒魔法は『現代医学で処置が間に合わなくなる場合』などのみの使用とすることにされた。これは治癒魔法が『元の状態に復元するようなもの』であるため、外傷に使うのはいいとして、免疫力の獲得にマイナスでは?という意見が出たためだった。とはいえ、ガンの類や未知の伝染病にも有効であるため、治癒魔法の活用はそちらで進められていく。また、外傷からの外皮の復元に使用される応用研究も行われていく。異能と科学の両立が可能なのは、黒江たちで証明されているからであった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ダイ・アナザー・デイ以降は扶桑軍の軍令承行令が廃されたため、ミーナが検討した、宮藤芳佳の軍医中尉昇進後の『兵科(戦闘部隊)の将校として能力が欠如している事に対する措置』(下士官として遇する)は扶桑の軍法で違法の行為となってしまった。その発覚も外交問題になりかねなかったため、上層部はミーナを更迭する過程で、501の補助要員の入れ替えを行った。64Fに衣替えするための下準備でもあり、元の人員は配置転換となり、その代わりは黒江たちの知己であり、なおかつ各分野のエキスパートであった者が担った。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケの私物のうち、日誌などは(カールスラント空軍の名誉のために)入れ替わりが起こった日のうちに焼却や裁断処分となり、闇に葬られ、偽の日誌(バルクホルンがでっち上げた)が公式記録とされた。黒江たちへの冷遇の発覚で、扶桑国内の反カールスラント感情が爆発寸前に陥っていたからである。のぞみらの参戦はそれからの話題逸らしにちょうどいいニュースであったので、大いに活用された。その都合上、旧日本陸軍とほぼ意匠の同じ軍服である扶桑陸軍軍服は日本受けが良くないため、ダイ・アナザー・デイの開始後は着用を避けるように通達がなされた。実際、それで(黒江と智子が)トラブルに巻き込まれたための措置であった。武子は相当に悩んだが、プリキュア達には変身後の姿で勤務するように通達した。そのほうがトラブルにならないためだが、やむなく軍服を着用せねばならぬ場合があり、のぞみのトラブルはその際に起こったのである――

 

 

 

 

 

 

 

 

――日本も、旧軍のOBが応募している義勇兵やプリキュア関連の処理に追われていた。ある時、厚生労働省は『扶桑に移住したと思われる旧軍のOBたち』の数が年代の割に、異様に多いことに気がついた。旧軍出身者も多くが戦争を忌避するようになっていたはずだが、本心では『自分の受けた教育を否定されたくはない』気持ちが残っており、徘徊からの死を装い、家族の前から姿を消した後、扶桑軍の手で最盛期に若返り、そのまま軍の兵士なり、士官になるケースも相次いだ。旧軍と自衛隊の双方の経験者は特に歓迎されたわけだが、人数のカラクリはタイムマシンにあり、1980年代以前の『旧軍人が多くいた』時代でスカウトした、あるいは史実で戦死した有能なパイロット等が『戦死するタイミング』で扶桑に拾われ、そのまま別人扱いで扶桑へ移住し、扶桑人として生きるケースも多くあった。これは扶桑で吹き荒れた『(日本主導の)軍人減らし』の余波への対処であり、特に減らされた『若年~中堅層の補充』のためであった。プリキュアの囲い込みも、前線の戦力不足に起因する。一部のプリキュアは『魔女の世界に元からいた』魔女の軍籍の流用と名義変更で済んだものの、完全新規の者も多くなった。日本の官僚は『武人気取りの軍国主義者と世間知らずの華族や皇族を除いただけなのに』と、憮然とした不満を漏らしたが、自分たちの思惑と真逆の結果に気まずくなる有様。また、軍人の食事を営内で全て済ませるように要請したら、逆に『軍人の来訪で経営を成り立たせていた食堂や料亭』から文句が出る始末であった。仕方なく、軍人の食事自体は『士官層に限っては、営外での食事を認める。経費等は給与からあらかじめ差し引いておく』という方法で妥協された。これは扶桑の各方面に配慮が必要であった事、士官(将校)の士気の維持のためである。扶桑の士官の『特権』はこうして縮小されていったわけだが、現場では下士官の上級者か、特務士官出身者、もしくは叩き上げが士官学校卒の新米士官をしごくケースが(日本の軍隊では特に)当たり前であったので、経験豊富な正規の士官は現場で特に重宝された。元々、魔女は正規の将校になってまで、軍部に居残るケースは希少であったので、(クーデター後は)良質かつ、正規将校になっていた魔女は64Fなどで一括管理されるようになっていた。――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――海自は米海軍の風土を取り入れて発展していったが、扶桑海軍は英国風の風土である。双方のすり合わせが面倒なため(基本は自衛隊寄りだが)か、大まかにしか、統一ルールは設けられなかった。また、軍楽隊の乗船も連合艦隊旗艦、あるいは空母機動艦隊の旗艦、遠洋練習航海に供される練習艦に限られるとされたため、組織規模の縮小が図られていった。これは憲兵も同様であったが、外征軍であった扶桑軍の都合もあるので、結局は規模を拡大前の1930年代前半の頃のものに差し戻す事で妥協されたが、人員削減の混乱は避けられないため、前線の当座の規律維持のため、一部の有能な士官に軍警察権限の代行が可能な資格を与えることを決議。64Fの幹部級はその権限を与えられた最たる例になった。これには異論も多かったが、憲兵の評判は史実では最悪(戦後は戦犯にされた件数が多い上、横暴な者が多かった)であったこと、扶桑では大卒(法学部卒)の人間がそもそも希少であったことから、やむなく承認された。その事から、様々な特権を有する『64Fの幹部級』は(部内で)新たな時代のな特権階級とみなされていくのであった――

 

 

 

 

 

 

――日本連邦が連合軍の主力になると、カールスラント軍の全盛期のような『実力主義』は退潮した。『魔女の世界』は中国が明朝の時点で絶えた世界であったので、儒教的思想はほとんど忘れ去られていたが、どっぷりと近世までその価値観に浸かっていた過去がある日本が連合軍内の空気をすっかり変えたため、実力主義で生きてきたカールスラント軍の将校らは『やりにくい』時代となっていった。儒教の礼節文化が持ち込まれたためである。日本は実力主義の弊害がわかっている時代であったので、実力主義も否定はされなかったが、目上の者への非礼に厳しい時代に突入したと言ってよく、実力主義に傾倒していた者ほど、(思想の転換で)言動を咎められ、割を食う時代になった。カールスラント軍はその思想の転換で、連合軍内で昇進する若手将校の割合が大きく低下していった――

 

 

――部隊長の現場権限が縮小された(64F以外の人事権が人事局の一括管理となったため)のは、ミーナの不祥事、フーベルタの実力主義傾倒の言動が問題視されたためでもあった。無論、フーベルタは『平和な世界で飛んでいる者を舐めているわけではないんだが…。元々、礼節に厳しい貴族社会の出だぞ、私は。実力主義は空の上であって、地上では軍規を守るというのに』と釈明しているのだが、礼節に厳しい日本で言動が問題視されたための措置であった。コンドル軍団の経歴があったため、軍に残れただけでも幸運であった。メルダースなど、知らぬ間に(ドイツの意向で)名誉を剥奪されていた(コンドル軍団の実情が『違った』ことの判明で『こちらの不手際』との言い訳で元の状態に回復されたが、家族はその間に、住む地を追われていた)のだから。フーベルタ本人はコンドル軍団の経歴から、『これ以上の出世は望めないし、それどころか、言動を理由に降格させられそう』ということで、日本連邦へ正式に移住。義勇兵として、太平洋戦争に参加。自身が『マリーダ・クルスの平行同位体の転生した姿』とカミングアウト。以後はMSパイロットの資格の取得を行うなどしていった。このように、価値観の変容と異世界の情報一つで『高給将校があっさりと失脚する』事例がダイ・アナザー・デイで相次いだ事から、太平洋戦争では、(政治的理由もあり)義勇兵形式の雇用が流行ることになった。特に太平洋に関わり合いを持ちたくない国々では、連合軍での立場の維持という観点から、指定された人員を送り込むことで『義務を果たす』ことが流行した。カールスラントは軍自体が有名無実化していた事から、空軍総監であるグンドュラ・ラルまでもが太平洋戦線に義勇兵として参加するに至った。後に、太平洋戦線は『カールスラント空軍が黄金期に育成した人材が最前線でメインを張って活躍した最後の時代』とされるが、これは(世間的には)ミーナやバルクホルンの世代が1940年代~1950年代は若齢期真っ只中であったからであった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――扶桑軍は逆に『黄金期に輩出した人材におんぶにだっこである』状況に逆戻りしていった。様々な理由と政治的兼ね合いから、事変後第一~第二世代の中堅魔女の多くが軍を追われたためと、太平洋戦線の開始で『前線で戦果を確実に挙げられる』ベテランが求められたり、戦後の軍縮を見越しての人員整理が検討されていた事から、教育部隊は閑職扱いになり、前線勤務こそが『華』とされた。これは陸戦部隊も同じであったので、一部の俊英が戦線全体を支える構図となってしまった。M粒子の影響で、スタンドオフ兵器や無線誘導に一定の制約がかかった事も、それに拍車をかけることになった。量を揃えようにも、日本の政治側(左翼勢力など)の妨害が激しかったため、全てが後手後手に回っている。故に、扶桑は(一年戦争での地球連邦軍のように)ガンダムなどの超兵器の威光に頼ることになった。日本は『アメリカと戦って、勝てるとは思えなかったのに、ガンダムとかを持ち出すなんて…』と不満を顕にしたが、ダブルゼータ世代以降の重MS群がネオ・ジオン経由で持ち込まれたり、ティターンズが『一年戦争からグリプス戦役』までの機種を持ち出し、リベリオン本国軍を従えている事から、扶桑はそれよりも後の世代の量産機を買い込み、対MS戦術を確立させていった。特に好まれたのは、ジェガンである。連邦軍が多数を放出してくれるほどに余っている+第二世代MSの条件を最低限満たしていることが理由であった。ジェムズガンとジャベリンは『融合炉に直撃した場合、核爆発を起こしかねない』事から、『炉心に直撃しても、通常の爆発に留まる』ジェガンが他国向けの供与品とされ、新規製造も再開された(その問題が解決された第三世代の核融合炉を持つ『ガンダムタイプ』は64Fのみの特権であったため)――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――扶桑空軍は1949年次には、陸海軍を差し置いての主力軍となっていた。新興の軍隊である上、陸海の新進気鋭の航空関係者の多くが属した事から、自由な気風があったからだ。この頃には、シベリアなどの大陸領の施政権の数十年後における放棄が内部で決まっていたが、元の住民は帰還を望んでおり、発表すれば、国内で内戦に陥る危険があった事から、元の駐留軍の人員を最前線に送ったり、住民を意図的に徴兵、もしくは勤労奉仕させ、戦後に生き残る人数を『合法的に減らす』手段が取られたり、施政権放棄の発表自体を50年以上も先にすることが決議された。太平洋戦争に勝てばいいが、負ければ、それどころでは無くなるからだ。旧大陸領の関係者たちは未だに『戻れる』と信じているが、施政権は内々で放棄が決まったので、財産権もそれが施行されれば消滅してしまう。それが発覚すれば、本気で内戦になりかねない。それを恐れた扶桑政府は『1937年時点で20歳以上の人間らが死に絶える時代まで正式な放棄を先延ばしする。『戦争に勝った暁には、ハワイ諸島を領有し、西海岸を数十年は間接統治することで大陸領の代替とする』という了解を内々に共有する。この構想は現実的な『攻勢限界点』と史実の意趣返しの心情の兼ね合いで決まったもので、扶桑の国力であれば、西海岸の一時占領くらいは充分に可能である。全土の占領は不可能でも、だ。ただし、その前提はリベリオン軍の組織的戦闘能力を打破することでしか成立しえない。空軍はその是非を占うとして、急速に近代化がなされていった――

 

 

 

 

 

 

 

――これが1949年までの『魔女の世界での流れ』であった。帳尻を合わせるように、通常兵器が時代相応の水準へ飛躍した代わりに、魔女関連技術は理論の進歩に素材技術などがまるで追いつけず、魔導実験の失敗が続くなどの不運も続き、1940年代中の完全な実用化は断念に至る。魔女関連技術の完全な世代交代は次の年代に持ち越されたのである。それを補うために祭り上げられたのが、『魔法以外の異能』である。魔女らの利権を奪うのは事実だが、対怪異戦と異なり、装甲弱体化効果が起きない『人間とその道具』相手は勝手が違ったのも事実だ。魔女たちは普通に戦うのでは歯が立たない重戦車のみならず、自分らを『殺す気満々の人間たちの殺意』と対峙せねばならなかったが、これに耐えられる魔女は殆どいなかった。故に、人の悪意に既に慣れきっていた転生者たちは上層部にとっては『救いの神』そのものであった。ミーナの不幸はそこに集約される。事変に無知であったという第一の要因、第二の要因の『整備班の冷遇』、第三の要因は『戦局を優位に運べるであろう超兵器を無知で死蔵させた(可変戦闘機に通常の燃料が不要であることを知ったのは、査問の直前の日であり、手遅れであった)、最後は『異能者』として早くから名を馳せていた三人を実質的に『干した』ことだ。人事書類にそれはちゃんと記されていたので、それを改めて確認すれば、更迭は避けられたかもしれない。それはバルクホルンとシャーリーも認めている。元々の構想では、事変の猛者たちを彼女の配下にする予定であり、彼女をガランドの後継にするための箔付けであるのが明白なものであったという。

 

 

 

 

 

 

――「プリキュア5の世界」――

 

「何をしているんだ、アンタは」

 

「あん?1960年代辺りに出版するつもりの回想録の草稿を書いとるとこだ。デルザー軍団は撃退したし、あとは帰る準備だ。この世界もプリキュア5だけじゃ、平和は守れなくなった以上、手助けの手配は必要だろ?それが済み次第、撤収作業に入る。その合間の時間に書いてるんだよ。あたしゃ、それも仕事のうちなんでね」

 

「何々、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケの悲劇?あんたらの同僚だったな?なんでまた、そいつを擁護するような文章を?」

 

「上の指示だよ。こうでもしないと、故郷にヤツの生きる場所は消える。人間、何かの流れが決まると、途端に掌返しするだろ?」

 

「私としては、耳の痛い話だよ」

 

ブライアンはとうとう、キュアドリームの姿を通したままで長時間を過ごしたことになる。肉体の本来の持ち主であるのぞみよりハスキーかつ、ドスの効いたボイスであるため、比較的にわかりやすい。変身したままなのは、そうでなければ、自身の要求にのぞみの肉体が応えられないからだ(いくら、素体が職業軍人の肉体と言っても、能力面はウマ娘に到底及ばないため)。

 

「で、どうすんだ?」

 

「要はヤツの顔を多少なりとも立たせればいい。当事者がそういうことだって説明すりゃ、10年か20年後には、同情されるようになる。回顧録は後世に多少なりとも、何かしら影響を与えられるんだよ」

 

「上はそれで、そいつに居場所を?」

 

「そいつのその時の人格は消えちまったが、記憶は引き継がれた。それに、元々が音楽一家の出で、あのバッハの末裔だそうでな。本当なら、あたしらと無縁の世界にいるはずだった。そこも上が同情している理由だ。ヤツの志願年度はドイツの本土が落ちそうになってて、学校で座学を教える余裕のない時期だったからな」

 

「それで、なんとか取り繕えと?」

 

「そうでもしてやらんと、日本人に白い目で見られるし、ドイツでも針の筵だからな。なにせ、本当の理由が単に、あたしらの戸籍上の年齢からの早合点と坂本が懐いてることへの嫉妬でしかないから、それがバレてみろ。あたしらの世界のドイツは今以上に糾弾されるのは目に見えてる。それらしい反発の理由をでっち上げて、後世に多少なりともいい印象残さんと、ヤツの一族の居場所はどこにもなくなる」

 

「俗に言う百合ってヤツか……生まれつきか?」

 

「坂本の話だと、子供の頃からの幼馴染がいて、結婚を誓い合う仲だったんだが、戦死したらしい。そのショックと、ウチの坂本は対外的には男前だからな。それで変わったらしい」

 

「うーむ……それで目が『曇った』と」

 

「あたしらの若い頃の戦功は世代が進んで、与太話扱いされてたからな。で、いざそれが真実とわかって、顔面蒼白ってやつだ。ストナーサンシャインとシャインスパークを使ってやったが、青くなってたのを覚えとる」

 

「それで?」

 

「同僚曰く、その日のうちに、慌てて人事書類の再確認と、事変の頃の機密書類を取り寄せてたそうだ。で、ストナーサンシャインが真ゲッター最大の技であり、それと同じ攻撃ができる。未来世界行きで能力が『進化した』最たる例だってわかった。もっとも、それは転生が説明できないんで、上がひねり出した言い訳だがな…。で、なんとかしようと思案してたそうだが、整備兵の誰かが上に何回も密告してな。それで査問になった」

 

「整備兵の扱いが悪かったのか?」

 

「ああ。接触禁止の規則を作ってたそうでな。それじゃ、円滑に業務は回らんだろう」

 

ミーナの本来の人格の落ち度のうち、最高にまずかった一つが『整備兵の冷遇』であり、事情を知らぬ日本の識者から『特権階級だと思っているのか?』と野次られる有様であった。待遇への不満がとうとう爆発したのだ。その規則を設けた理由が私的なものでは、流石に上層部も『裁かなくてはならない』。補助人員の多くの入れ替えが行われたのは、その事を大事にしないためだった。

 

「だから、整備兵は業務引き継ぎの書類を作らせてから、ほとんど入れ替えた。入れ替えたヤツは戦死か、行方不明。輸送船が撃沈したり、飛行機が事故ったそうだ」

 

「呪われてないか?」

 

「その時の基地をお祓いしたよ。今の基地も、お祓いの儀式を神主してる叔父貴に頼んで、してもらった」

 

「オカルトじみてきたな…」

 

「で、最後の落ち度が未来兵器の不活用。VF-19とか取り寄せてたのに、使わせなかった。理由が呆れるもんでな。燃費だった」

 

「あれに燃費の概念は宇宙以外では無いはずだが?」

 

「メッサーシュミットの初期型を基準に考えてやがってな……。幹部級の全会一致で『アホか!!』と思ったぜ」

 

最後の理由は未来兵器の不活用。ミーナがVFの性能を知った時には、既にヒスパニア、ロマーニャの両軍は組織的抵抗力を喪失していた。64Fだけでは、戦線を支えきれるかわからなくなっていた。地球連邦軍が本格参戦したのは、そこに至り、三人がレビル将軍とゴップ議長に頭を下げたからである。

 

「で、戦線が落ち着いた頃にはな、スペインとイタリアの軍隊は壊滅してた。それを防げなかった責任を押しつけられたのもある。地球連邦軍の参戦がなきゃ、さすがに多勢に無勢だったからな」

 

「で、あんたらはありとあらゆるツテを使ったわけか」

 

「ああ。地球連邦のあらゆる部署に動いてもらったし、のび太には、ハーロックやエメラルダスに頼み込んでもらった。ここまでして、欧州から追い出すので精一杯だったからな、アメリカ軍を」

 

第二次世界大戦中のアメリカ軍の物量にティターンズの指導が加わった結果、ヒスパニアとロマーニャは丸裸も同然に追い込まれ、扶桑もかなりの代償を支払った。それがダイ・アナザー・デイの結果であると、圭子は説明する。

 

「本当は未来兵器で先制攻撃をするつもりだったのか?」

 

「バルキリーを用意しろって言われたからな。おそらくはニューヨークの海軍工廠と東海岸の都市に先制攻撃をさせるつもりだったんだろう。だが、日本の政治の横槍、ミーナの無知で御破算になり、グダグダの戦いが続く羽目になったわけだ。上は『話せばわかる人物だった』と擁護することで、沸騰した世論を冷却化させたいわけ」

 

「で、そのための仕事がそれか」

 

「こういうのは趣味じゃないが、引き受けた仕事は果たす。大人の世界じゃ、仕事のより好みはあまりできないぜ?」

 

「確かにな」

 

ブライアンは既に、生徒会関連の雑務で『より好み』できない出来事を経験済みである。それ故か、苦笑混じりに答えた。

 

「学園の上への説明が済めば、あとは撤収を待つのみか?」

 

「一応な。あと、この世界に他のプリキュアがいた場合、事態を嗅ぎつけて、駆けつけてくるのもありえる。この世界ののぞみたちは『自分達より後の代のプリキュア』を知っていた。つまり、フレッシュ!以降のプリキュアがいる可能性が濃厚だってことだ。そうなったら、お前。説明しろ」

 

「面倒だが、これも仕事なんだろ?大まかにしかできんが……」

 

「万一の場合、だがな」

 

学園に事情を説明する必要もあるため、ある程度は戦いの事はオープンにするしかなかった。その事が街の外に知れ渡れば、他のプリキュア(存在していれば)が救援に動く可能性も考えられるので、その場合の手も考えておけということであった。実際、街のローカルニュースでバッチリと『キュアドリームが必殺技(超電子稲妻キック)を放つ一瞬の写真が報じられており、時代があと数年は先であれば、SNSでバズりにバズっていただろう(2008年はその狭間の時期にあたる)。

 

「この時代はSNSってあったのか?」

 

「日本じゃ、まだ出てきたばかりだな、一般に普及するのは少し後の時代になる。だから、家にパソコンがある家庭でもないと、ネットのニュースは知る由もない…って感じだな。まだ」

 

「そう考えると、ここ10年のことか……」

 

「スマホの普及で敷居が下がってからだな。あとは昔の匿名掲示板が衰退し始める時期がもうすぐだから、それに代わる、ネット民のコミュニティにちょうど良かったんだろう」

 

「ああ。親父やオジキが若い頃に見てたっていうアングラの……」

 

「のび太がガキの頃はそれの全盛期でな。やがて、ネットコミュニティの主流がSNSになるが、それは2010年を過ぎてからだな。この頃は個人のブログが元気だった頃でもある。他のプリキュアが気づくとすれば、ニュースで写真が流れる場合だ。普通にプリキュアは有名なヒロインだしな」

 

圭子はそう言って、この世界のTVニュースを見始める。すると、『プリキュア5の活躍』が写真付きでで報じられていた。しかも、必殺技を決める一瞬のベストショットだ。

 

「もうちょい時代が後なら、動画だったな。覚悟しとけよ?今頃、プリキュア5以外のプリキュアがこの世界にいれば、不審に思って、この街に向かおうとするはずだ。この世界ののぞみじゃ、うまく説明できんだろうし」

 

「あいつ、そこまでのアホなのか?」

 

「現役時代に限るが、普段はおつむのよろしいヤツじゃないんだよ、アイツ。戦いには天性の才能があるんだが」

 

14歳当時はのび太(少年期)に近い属性の少女であったため、物事の説明は上手いとはいえない夢原のぞみ。圭子はその点を鑑み、ブライアンに説明させる気であった。

 

「やれやれ。その時がきたら呼べ。私はこれから、街を食べ歩くつもりだ」

 

「サイン色紙くらいは持っていけよ。それとスマイルだぞ、スマイル」

 

「これでも、私はスターウマ娘だ。公私はわきまえられるさ」

 

ブライアンはそう言い、微笑んだ。アイドルではなく、スターと表現するあたり、自分はスターではあるが、オグリのような『誰にも愛される』立場ではないことを踏まえているのがわかる。また、一人で食べ歩きをするつもりらしい。キュアドリームの姿の状態で。のぞみBがそれを聞かされ、慌てふためいた時、既にブライアンは『出かけていた』。プリキュアの姿での食べ歩きは魔女の世界ではごく当たり前のことだが、この世界では(当然ながら)『前代未聞の事態』である。大慌てになったのぞみBは実家に『遅くなる』との電話を水無月かれんに入れてもらい、そのまま追いかける事にした。居ても立ってもいられなくなったからで、結局は「B世界のプリキュア5」の変身者総出で追いかけることになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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