結局、扶桑陸軍は最も割を食った軍隊となった。できることは機械化の促進であり、全軍の機械化などをヤケクソのように促進した。コンバットアーマーも導入されたわけだが、運用に後方部隊の負担が大きいと反対する声が多く、妥協的にMSの導入も推進された。これは核融合炉による稼働時間の長さが魅力であったからだ。そんなわけで、アナハイム・エレクトロニクス社は余剰のジェガンを大量に扶桑へ輸出した。これはより旧式のネモは数が残っていなかったため、余剰の個体が山のようにあったジェガンが輸出に適していたからである。その一方で、のび太の末裔らが大株主になったため、64Fが独占する形で、ガンダムタイプの少なからずが出回った。サナリィの衰退で、同社の機種の多くも、アナハイム・エレクトロニクスが機体の保守を引き受けていた関係であった。配備の間に合わぬ国産戦車の代替として…。
64Fとその友好部隊のみが、ガンダムタイプとそれに準ずる高級機の配備を許されていたわけだが、純然たるガンダムタイプは64Fの独占状態であった。これは同隊がロンド・ベルの事実上の分署のような扱いである故である。また、ガンダムタイプは専用の高級部品も多く、整備に『曲芸』を必要とする機種もある。そのため、パイロットとメカニックはアストナージ・メドッソの講習が必須とされた。これは陸軍航空時代から引き継ぐ慣習のようなもので、64Fはガンダムタイプやスーパーロボットも扱う都合、パイロットにも、一定の機械工学知識が求められた。その関係で、隊員は自家用車、ないしはオートバイの保有が推奨された。幹部層はその関係で、自家用車を保有した。これは幹部層は21世紀を生きた記憶を持つからで、その点は転生のお得な側面と言えた。また、運転免許証は扶桑では(モーターリゼーション前の時代なので)容易に取得できた。時代的に『物好き』扱いであったからだ。
日本は民需至上主義と揶揄されたが、これは扶桑本土のインフラを戦後レベルに引き上げるためで、その一方で、戦前の街並みが健在である広島の中心市街地(中島地区が健在であったので)の再開発問題も起こってしまったし、東京の街並みを戦後の摩天楼に変えることに反対論もあった。その一方、新宿や池袋を『副都心』扱いすることへの異論は出ないなど、複雑な心理が扶桑にはあった。その一方で、大正期以前の煉瓦造りの街並みを観光に必要と見る理論も出るなど、扶桑の開発計画は二転三転した。その兼ね合いで、南洋は『都市開発のテスト』に最適として、戦争中にも関わず、建設ラッシュであった。民需優先のため、新規の軍事基地は市街地から離されてしまったが、軍事的な意味合いでの拠点の不足を補うための地下基地と工廠は拡充が続けられた。これにより、南洋の軍事機能は(核でも破壊不能の)地下に集積されることとなったが、戦線の部隊の消耗は激しかった。機甲装備の鹵獲品使用が推奨されたのは、95式軽戦車とM26系との落差で、兵たちが非難轟々となるのを防止するためである。史実で日本陸軍が悪しに語られる原因に『ドイツと同盟したのに、機甲装備を軽視していた』という理由があるからでもある。
九五式軽戦車は数的主力の装備であったが、ダイ・アナザー・デイまでの戦乱で廃棄が進んだ。もはや、なんの役に立たないからで、九七式中戦車系統共々、淘汰されつつあった。だが、南洋には相当数が1948年時点でも残存しており、それらが段違いに強力なM26重戦車などと対峙すれば、全滅は必至。そのため、南洋軍の将校たちは楽観主義であった保守派の将官らを罵ったという。この機甲戦遂行能力も低さは評議会でも大問題となり、南洋軍に『カールスラント製装備の使用』を解禁する理由になった。特に九五式軽戦車を代替する中戦車の配備が急務とされ、センチュリオン戦車や、パンターⅡ戦車が『機甲戦に必要な部隊』へ回された。この流れは、国産中戦車の尽くが『正面切っての戦車戦には耐えられない』と判定された故の苦肉の策であった。また、日本側が扶桑国産で最強の『五式中戦車改』のライン拡大を反対し、戦後型の74式戦車の生産で統一しようとしていたため、注文を待っていた戦車の生産工場が困ったのも大きかった。これは日本の官僚は自分たちの持つ『装弾筒付翼安定徹甲弾』を基準に考えていて、扶桑側は時代相応の高速徹甲弾以前のもので考えていた故の齟齬であった。その齟齬の判明も、カールスラント製装備の解禁の理由であった。特にパンター系統は(足回りの改善などの改良を施せば)M26系に対抗しえる水準の能力を持っていたため、カールスラントびいきの陸軍を歓喜させた。また、火力も高速徹甲弾の使用で『M26の正面装甲を貫けた』ため、旧式と侮るのは早いというべきであった。ダイ・アナザー・デイで回収された車両はラーテの護衛用に、先行生産された『Ⅱ型』が大半。つまりは史実の最終生産型よりも改良された個体であったので、その言葉は真実であった。カールスラント軍の廃棄した弾薬もたんまりで、担当者曰く『扶桑のフル装備師団で五年戦えるくらいの量』であった。その弾薬を次世代の規格のものに置き換えるためという理由も、装備の使用が許された理由だった。
かくして、それらはGフォースが稼いだ時間を使う形で再整備と配備が進められ、カールスラント陸軍に見切りをつけた装甲師団の将兵に優先的に支給された。財務当局も『員数外装備』という理屈で使用を容認。日の丸を掲げたドイツ戦車が事実上、現実のものとなった。その間に旧式の装備を引っ込めるという思惑も絡んでのものだが、結果的には、機甲装備の刷新の大義名分となった。それに伴う歩兵装備の刷新も行われたが、30年式銃剣を64式小銃に着剣する部隊も多数に上るなど、新旧の用兵思想が入り混じる状況となった。陸戦魔女用の装備は従来理論の行き詰まりで停滞した空戦魔女と異なり、比較的に早期に開発が進んだものの、従来の重装甲脚への信頼が厚いのも事実なので、ティーガーⅡ重装甲脚の開発と量産は続行しつつ、次世代の統合装甲脚の開発を急ぐとされた。陸戦魔女はこうして、(装備の開発難度の低下で)花形の職業となりつつあった。
敵に魔女部隊がいないのは、開戦時の潜水艦狩りで『輸送中の陸戦魔女』の大半が死んだこと、リベリオン本国に有色人種の魔女を前線に送り込むだけの寛容性が不足していることによる。この事も、ダイ・アナザー・デイのサボタージュとクーデターが『世迷い言』と切り捨てられた理由であった。また、ダイ・アナザー・デイで実際に先制攻撃に重宝されたのが、多数の『誘導ミサイル』であり、航空爆撃・雷撃魔女ではなかったことが効いたのである(実際には、日本側が『時期的に、絶対にVT信管があるから』と、航空機による通常攻撃を差し止めさせたのだが、影も形も無かったので、呆気にとられてしまい、なし崩し的に通常攻撃が始まったためだが)。とはいえ、多数の対艦ミサイルを使ったことで、防衛省が財務省に咎められてしまったというオチがついたが)また、魔女の持つアドバンテージも、ティターンズの幹部層が(よってかかって)暗殺拳の伝承者であり、意味を為さなかった上、『超人』のはずのプリキュア達すらも素で圧倒してしまったことで『あってないようなもの』と認識された。それ自体が悲劇であった。魔女達は魔法で、基礎能力値が高くなっただけで、それに追いつける者にとっては『ただの少女』にすぎないことが突きつけられたのである。プリキュア達(それも百戦錬磨かつ、戦闘向けの世代の者達)をも圧倒できる暗殺拳に対抗するには、聖闘士になるか、暗殺拳と同等の別の技能を手に入れるか。その二者択一であった。64Fの幹部層は暗殺拳の資料から『華山・泰山や南斗の上は北斗神拳だが、あれは一子相伝』との結論から、聖闘士の門戸を叩く方向にシフトしたが、黒江のGフォースでの副官が南斗水鳥拳の伝承者であったため、南斗水鳥拳の奥義の数々が伝えられてもいた。のぞみ、調、黒江、ことはの四名は手刀を用いる都合で『奥義・飛翔白麗』を会得済みであり、気や魔力を用いない普通の手刀で『人体は容易く斬れる』とのこと。
プリキュア5の世界のプリキュア5は動乱を通し、自分らの微力さを痛感。世界を守るため、プリキュアの力を持ち続けることを決意した。その事の決意表明として、仮面ライダー一号と握手を交わすショットを写真(ドリームキュアグレースとして)として撮った。また、B世界のココも(デルザー軍団の脅威を目の当たりにしたために)それを容認した。その時に、一号ライダーと状況の最終確認のためにやってきたドラえもんに、疑問をぶつけた。
「なんで、そっちの世界の日本軍は強いパイロットになんでもやらせるココ?」
「また別の世界の日本のお偉方が、『自分らの失点になるから』って理由で、大規模な動員を差し止めたんだ。いくら、連合を組んでるからって。それと、問題があるんだ」
「問題ココ?」
「そこは魔法使いのいる世界なんだが、防御魔法使えるだろという理由で、防弾チョッキを加工した戦闘服でお茶を濁したのだ」
「防弾チョッキ?味気ないココね」
「おそらく、戦国時代や江戸時代の鎧兜を引っ張り出されて、戦場で壊されるのを恐れたんだろうね。かと言って、聖衣の製造技術は秘中の秘だし、現代技術で造れるスチールクロスは金がかかる。何分、現地世界はバブル期だから、平気でコストかけてるし」
魔女の世界に鋼鉄聖衣を流す案があるが、流石の野比財団も『バブル絶頂期の産物だから、金かかってるんだよなぁ』と二の足を踏んでいることが語られる。ドラえもんすら、『バブル期のは質がいいが、金がかかる』と認識しているのがわかる。
「鎧兜を現代の技術で造ったとて、防げる弾丸は拳銃くらいだ。フルサイズの小銃弾は数発が限界だろう。聖衣は素質がなきゃ、重いプロテクターに過ぎない。まぁ、政治的な選択なんだよね」
聖闘士の聖衣は異能の素質がなければ、本来の強度を発揮し得ない。それもあり、気休め程度とはいえ、シールドが破られた場合の『保険』になればいい。それは坂本や若本の世代以前の魔女に共通する認識である。これはシールドが破られる=死の認識が事変で根付いている世代であったためと、重戦闘脚のない時期に全盛期を過ごしていたため、格闘戦に持ち込むためには『身軽でなければいけない』という認識によるもの。そのため、普通の戦闘服に防弾機能を仕込んでいた黒江や智子が異端扱いされたわけである。
「味気ないし、そっけないが、財務省も鋼鉄聖衣はマガイモノと見なすだろうから、買いはせんだろう。それに、負担がかかるそうだからな」
鋼鉄聖衣は1990年当時の最高技術で聖衣の形態を再現した代物である。だが、欠点がある。それは装着者の負担を考えていないという点で、パワードスーツと考えても『欠陥』と言わざるを得ない。逆に言えば、90年当時の技術力の限界と言えるため、それより後の時代の技術であれば…と思うだろうが、後の時代に引き継がれなかった技術理論もあり、廉価版を大量生産しようにも、リスクが高かった。
「気休め程度でも、戦線に進んで立つような魔女は古参の年長組だ。鎧兜を与えても、『今更…』と使わんのは目に見えるから、政治的な方便だな、これは」
とはいえ、聖域の雑兵に比べれば、鋼鉄聖衣が選択肢にあるだけ、遥かにマシであるとは、黒江(黄金聖闘士)の談。
「日本って、どうして、そういうことになると、お茶を濁すココ?」
「戦後は有事を論じることすらタブーにされた時期もあった。災害すら、ね。冷戦の頃で、だ。それが終わり、民族紛争が再燃して、気候変動で天変地異が頻発するようになると、大衆は災害が起こった時の事務手続きを整えていなかった政府を責め立てた。のぞみちゃんたちが小さい頃の話だ」
それはのぞみが二歳前後の頃の関西で起こった大震災のことであった。その時に法制や事務手続きが整えられていなかった政府を責め立てたが、戦後初めての『大震災』であったのは紛れもない事実である。
「それからしばらくした頃、2011年には、東北で大震災が起こってしまう。おそらく、この世界でも変わらないだろうな」
「うん。それはブライアンさんやドラえもんから聞いたけど、『起こってからしか、日本という国は動かない』って言われてるみたいで……」
「仕方がない。この国の大衆は敗戦した後は『現実に起こった後でないと、法律も検討しないし、不景気も認識しなかった』。自分の暮らしに精一杯といえばそうなんだが、国家百年の計という言葉は日本には当てはまらんだろう」
一号ライダー(本郷猛)は1990年代後半の暗い世相を見ているし、大震災も少なくとも、二度は経験している。その度に起こった混乱の経験からか、災害の度に右往左往する政府や大衆の姿に呆れたような口ぶりであった。最も、戦後の日本は80年代のバブル期の終わりと共に、国家そのものがが斜陽へ向かっていったわけだが、若干の辛辣さがあるのは、戦後の日本は災害対策の議論すら(日本は有史以来、自然災害と無縁でないのに)させない空気すらあったのを見てきたからだろう。
「俺達がヒトだった時代に造られたインフラも、君が大人になる頃には寿命を迎え始めるわけだが、その時期に重大な事故が起こるのだ」
本郷猛らがヒトであった高度経済成長時代に作られたインフラは2020年代に寿命を迎える。最も、その頃の人間達は『50年後の人間が無策であるはずでない』と考えての敷設だったのだろうが、実際は長年の財政難で、更新もままならないのであった。
「あれはかわいそうでしたよね」
「ああ。それはどこの世界でも変わらんようだからな。高度経済成長期に学生だった身としては、寂しい思いだよ」
「あ、そうか。あなたは……」
「1940年代後半。戦後直後の生まれだよ」
本郷猛は2000年代末頃における、戸籍上の年齢に比して、非常に若々しい外見だが、それは彼が『仮面ライダー』であるからだ。本郷~城までの7人は『高度経済成長期の終わり頃には青年であった』世代である。それ故に、高度経済成長も、バブルも、とうに過ぎ去った後の時代を若い青年としての目で(外見は誤魔化しが効くが、彼が加齢を重ねた外見になると、ある『有名な俳優』と瓜二つになってしまうという問題があり、それもあって、25歳前後の頃の容姿を保っているのだ。
「このような体になってしまうと、普通の人生は送れなくなる。一時は恨めしく思ったが、この体でなければ、救えないモノがあると気づいてからは、こうして生きていくのも悪くはないと、思うようになったよ」
本郷は改造されたことにネガティブであった時期があるが、そうでなければ、悪と戦えないということに、自分の存在意義を(いつしか)見出したようである。これは自分以外に仮面ライダーが増えたこと、彼の『直系』でないにしろ、平成時代以降も仮面ライダーが生まれていくことが運命であることを知った事によるものだ。
「力を持つことは悪いことじゃないココ?」
「いざという時に対応できることは悪いことではないよ。それに、一時の奇跡というのは、最近(2020年代)はウケが悪い。そういう世の中だ」
一号ライダーも明言するが、『一時の奇跡』は90年代以前と異なり、ウケが悪い。メタ・フィクション的だが、彼自身は改造人間であるので、恒久的に力を発揮できる。だが、プリキュアは代にもよるが、一年間限定の奇跡である事がある。それはある意味、罪でもある。
「メタ・フィクション的な言い方だが、俺達の力は恒久的なもの。機械工学と生化学の融合で成されたものだ。だが、あの子たちの力は世界の理の都合で生まれた。それはある意味で残酷なことでもある。世界が『いらない』と判断すれば、その瞬間に消え去ってしまうものだからね。別の観点からも言える事は、あの子達に『現実的な未来』に求められていない。そういうものだよ」
「それじゃ……」
「君には残酷なようだが、一度でも、力を持った者は『それがない生活には戻れない』。いや、戻させてくれないというべきか」
一号ライダーは、ココBにその事を明確に告げる。オトナ世界の彼自身の犯した最大のミスであり、同世界ののぞみの人生を狂わせた原因。
「これは忠告だが、別の世界線の君は、選択を誤った故に、あの子の人生を歪ませた。女性の15~25歳は『最も輝きを放つ時間』と言っていい。それを無駄にさせたも同然の所業をしている。殴られても文句は言えん」
過激な界隈から文句が来そうな物言いだが、一号ライダーは本来、『1970年代の初めに25歳になっていた』世代の人間であるので、仕方ないところである。彼が本来生きるべき時代(1970年代)を考えれば、彼はむしろ先進的な思想を持っているのだが。
「その世界線ののぞみはどうなってるココ!?」
「長くなる話だ。その世界線特有の現象も起こったからな。資料の作成が必要だから、数日は待ってほしい」
それは大人のぞみの『1000年女王』への即位であった。既に即位は済ませたこと、関東平野に眠っていた『かつての雪野弥生(プロメシューム)の座乗艦の再調整も終えている』ことがラブ(キュアピーチ)から通達されている。つまり、大人のぞみはラーメタル人としての因子が覚醒したのである。歴代の1000年女王らが同世界の元プリキュアたちに、往年に近い(肉体的に絶頂期)肉体を与えたのは、それまでのすべてをかなぐり捨てることになる、大人のぞみへの彼女等の(1000年女王)せめてもの償いであろう……。
ナリタブライアンやジェンティルドンナはウマ娘の中でも相当の上澄み(時代を変えるレベル)であるので、本来のスペックより相当に上回る能力に至った状態のプリキュアの能力を存分に奮えた。それは彼女らの非凡さの証明であった。
「イースをボコしてやったが、今度はあんたか。ウェスター。お礼参りのつもりか?あんたらの境遇には同情するが……せめてもの慈悲だ。明後日の方向にぶっ飛んでもらうぞ」
「なぜ俺の名を!そ、それに明後日の方向にってなんだ、明後日の方向って!!」
『聞いてみるか?銀河の星々の砕ける音を!!ギャラクシアン・エクスプロージョン!!』
周囲が宇宙空間になったと思えば、星々が砕け散るビジョンと共に、凄まじい衝撃波が迸る。加減しているので、本来の威力ではないが、それでも、ウェスターを明後日の方向にぶっ飛ばすのには充分な威力を発揮した。殺す気であれば、辺り一帯が更地になるレベルの衝撃波を起こせるからだ。使役する怪物を一瞬で塵に還し、ウェスターを明後日の方向に(距離にして、街三個分。ギャグ補正あり)吹き飛ばす衝撃波を撒き散らした。
「プリキュアと和解した組には、手荒な真似はするな、か。無茶な要求をするもんだ」
「まぁ、スポンサーの要求には応えねぇとな。ギャラクシアンエクスプロージョンは加減が難しいが、よくやれたな?」
「小宇宙の爆発を意図的に押さえればいい。それで衝撃波は制御できる。街三個分はぶっ飛ばしたが、ヤツのギャグ補正で大怪我くらいで済むだろう」
「メタってんなー。ま、殺すのは和解の余地のない巨悪くらいだ。幹部級でも、話し合いの余地のある連中も多いというからな。その辺りは仮面ライダーたちの敵よりは平和的だ」
「ナチの残党な時点で、連中に慈悲は無用だろう?」
「まぁ、あたしらの立場で言えるのは、そこまでだけどな」
「別世界の名誉ある名を継いだ以上はな」
ゴールドシップとナリタブライアン、ジェンティルドンナがプリキュアの肉体を借りている理由も『競走ウマ娘は~』という協会の複数の規則に触れる事を回避しつつ、ドラえもん達に恩返しをするための手段である。とはいえ、特に闘争心が強く、競走馬として歴史に名を残せるほどの実績を残した三人であれば、小宇宙の使用も容易い。とはいえ、この世界で『ラビリンス』にプリキュア5が目をつけられたのが確実となったため、当面の間はこうして戦う必要があるだろう。少なくとも、プリキュアと対峙した敵は多いのだから。