ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第二百三十八話「二つの世界にて 15」

プリキュア達も無敵ではないが、スーパーヒーローたちの助力は受けられる。プリキュアたちを鍛えたのは、彼らであった。

 

 

 

ダイ・アナザー・デイのこと

 

「すまんな。本当はもう少し後に呼ぶつもりだったんだが」

 

「構わんよ。俺達に時間軸は無意味だろう?」

 

仮面ライダーディケイド=門矢士はこの時から、公に黒江たちに助力していた。彼も黒江たち同様に『時間軸は無意味』な存在である故だ。

 

「お前を呼んだのは、ガキどものことだ」

 

「見かけはお前もだろ?」

 

「ほっとけ。お前、模擬戦で揉んでやれ。あらかたの平成ライダーと昭和ライダーの力は使えるだろう?」

 

「ストロンガーはチャージアップ前の能力しか無理だがな」

 

と、いうことで、スーパーバルカンベースでディケイドが模擬戦でプリキュアたちを揉んだわけだが。

 

「なるほど。これじゃ、ティターンズの超人連中に手も足も出ないはずだ」

 

「お前はクウガやアギトとかに比べりゃ、普段はもやしだが、戦闘の天才だからな。どうだ?」

 

「筋は悪くないが、対人の経験不足だな。俺は会う先で一戦交えるからな……」

 

「あのおっさんのせいでもあるだろ?」

 

「たぶんな」

 

「こういっちゃなんだが、あいつらは怪物相手が多かっただろ?人型の幹部と戦った経験は少ないはずだ。比較的多かった世代でも、数回のはずだ」

 

「そのはずだ」

 

「だから、なんとなく躊躇いがある。頭でわかっていても、だ。初期世代はまだいいが……」

 

「その後の世代が?」

 

「そうだ。本来は虫も殺せんような子だったんだろうが、これからはそうは言ってられんぞ」

 

「それが問題だな」

 

涼しい顔の門矢士。既に模擬戦を終えたらしいが、まったく消耗していない。以前ほど不遜な物言いはしていないので、彼も精神的に成長したのが伺える。

 

「あの娘……キュアドリームだったな?あいつは心の中に闇を抱えている。気をつけてやれ」

 

「わかった。お前のカンは当たるからな」

 

と、この時に彼は忠告していたものの、何が引き金になるのかはわからぬままであった。だが、デザリアム戦役で判明。この時の判断を黒江は後悔したのである。

 

 

 

 

 

 

 

扶桑軍当局は新装備テストに腕利きを使うことを『遊ばせている』と批判されることに困惑。あれこれ反論したものの、クーデター加担の咎で部署は解体。人員も懲罰的に前線送りとされた。若者を特攻させたと責められては、航空参謀たちは反論すら許されなかったのである。結局、最上級の腕利きが在籍する64Fに新装備テストも兼任させる形になり、三自衛隊の装備実験部署が協力する体裁とされた。これは日本の政治家たちの意図的な決定でもあり、戦後の扶桑での軍の影響力を削がんとしてのものであった。だが、実際には軍と関係ない者たちまで多くを失脚させたため、扶桑の政府機構の多くを(却って)機能不全に陥らせた。そのため、黒江たちが裏で『円卓会議』を行って、国家を動かせなければならぬ状況となっていったのである。特に、日本の野党党首が扶桑の内務省の分割論を(戦時中にも関わらず)ぶち上げたため、国民がパニックに陥るなどの大失敗の連続であり、のぞみの事件はそのパニックの頂点であった。その尻拭いをした関係当局の現場人員は立場を超えて、国家を支えなくてはならぬ黒江たちにシンパシーを感じ、黒江らをバックアップするようになっており、太平洋戦争も数年目を迎えた頃には、扶桑皇国への日本国の各勢力の介入は収まりつつあった。のぞみのように『下手に扱ったら、自分たちが痛手を被る』人員の存在を恐れたからであった。

 

 

 

軍を『木偶の坊』にした責任を追求された日本の警察系勢力と政治家たちは『史実の戦争の結果』を振りかざして罵ったが、扶桑は日本帝国と『置かれた環境』自体が異なっていたため、的外れであった。結局、他国を巻き込んで、数カ国の軍部を骨抜きにさせた責任を追求された日本は結局、(賠償金の巨額化を恐れたために)技術情報をほぼ無償で扶桑に提供せざるを得なくなった。その関係で、扶桑軍は急速に情報化時代を迎えたが、それを淀みなく扱える者は限られていた。

 

 

 

 

M動乱で、魚雷攻撃の軽視を叩かれた艦政本部であったが、魔女の世界では、魚雷攻撃を受ける可能性が低かったので、大和型(完成時)の構造は(当事者にとっては)厳重なほうであった。だが、M動乱で史実通りの不備が露呈。地球連邦軍に作り変えを依頼。段階的な近代化が実行された。これは扶桑の造船官がショックで自刃してしまったりしたためであった。泣きつかれた地球連邦軍は実験代わりに宇宙戦艦のノウハウを注ぎ込ぎ、超近代化に成功。日本側の視察はそれが完了した後であった。地球連邦軍の存在を知らされた日本(の官僚)は『そんなのあり!?』と、あまりの衝撃に膝から崩れ落ちたという。また、三連装三基が軽武装だと批判されたため、扶桑の戦艦は以後、三連装四基が基本となっていく。この批判に、他国の海軍は『あれが軽いなら、なんなんだ(涙)』と涙したという。結局、日本の批判は他国には軍縮の方便に使われ、扶桑はますます、独力で太平洋戦争を戦うしかなくなっていった。その詫び代わりに扶桑が勝った暁には、ハワイを敵との国境線にすることを了解とするのであった。

 

 

 

 

 

ブリタニアは太平洋戦争にコミットしようにも国の財政が死に体に近く、東洋艦隊も陣容が貧弱そのもの。ライオン級戦艦を二隻置くので精一杯な点に、ブリタニア海軍の財政的衰弱があった。相対的な理由で大国で居続けられるブリタニアには、扶桑に軍事的に意見する権利はなくなりつつあった。赤城の一件などで大ポカをしてしまったからである。結局、賠償金などの財政負担でブリタニアの空母整備計画は崩壊寸前であり、旧式戦艦の売却等で稼ぐしかなかった。だが、ジェット戦闘機の普及はブリタニアの旧式空母を使い物にならなくしてしまった。シーフューリーを10年ほど使わないとならないのは、ジェット戦闘機を運用可能な新鋭空母の整備が遅れに遅れる見通しであったからで、その点に大和型などの大活躍で、大艦巨砲主義に支配されたブリタニアの悲哀であった。

 

 

 

 

 

日本連邦は『全盛期のアメリカ合衆国と空母の建艦競争しても勝てないから、大艦巨砲主義を装う』という身も蓋もない理由で、大艦巨砲主義を装っている。これは潜水艦の攻撃的運用が卑怯だと際られる世界線であった故の妥協であった。今後のために、伊400潜型をミサイル潜水艦に改装する案が採択されたが、これとて、魔女閥の猛烈な反対運動があったが、『64Fのように、ダイ・アナザー・デイを戦ったのか!?』という一喝で萎んでいった。彼女らの最大の痛恨は『ダイ・アナザー・デイで近代兵器に為す術が無かった』。これに尽きた。『最強の魔女とされた、マルセイユやハルトマンを以ても、ティターンズの超人らの乗る戦闘機を真っ向から食い止める術がない』のだから、当然であった。特に、ティターンズの超人らは『マシンマキシマムを引きだせる』体を持っており、戦後第三~第四世代のジェット戦闘機などに乗っても、普通に設計限界ギリギリの機動をしてくる。マルセイユがアフリカ戦線で敗北したり、ハルトマンが翻弄されたのも、そのため。ウルスラ・ハルトマンの技術者としての立場が危うくなったのも、ティターンズの超人たちが『ジェット戦闘機時代でも、個人の技能はなんだかんだで必要である』のを証明してしまったからである。ウルスラ・ハルトマンは『ジェットになれば、個人の技量はあまり必要なくなる』と考えていたが、実際は個人の技量がスペックの差を覆す事も稀ではない。そのことの判明で周囲から責められ、一時は鬱状態に陥ったとも言う。また、M粒子の登場で、誘導ミサイルの開発に冷や水が浴びせられたのも効いたのである。

 

 

 

 

 

 

この『ミサイル万能論の崩壊』により、ミサイル開発は『史実で実績あるものを模倣する』方向に収まり、更に『機体の機動力を高めすぎても、今度は魔女の肉体が耐えられないのでは』という懸念も、第二世代理論による強化効果(旧世代の数倍とも)が払拭。1950年以降に『量産可能』(魔導触媒は再利用が増えるが)になると報告書が提出されたため、この太平洋戦争は魔女の『社会的庇護が続くかどうかのラスト・チャンス』とされた。そのために、第2世代理論式ストライカーのテストには、カールスラント系のトップエリートたちが志願していった。

 

 

 

日本人にリンチされ、ドイツ人には悪魔扱いされた数カ国の軍人たちは多くが『壊れて』しまっていた。将校が多かったため、賠償額が莫大になる。それに慌てた日独は取り締まりを始めたが、時すでに遅し。軍隊の中核といえる佐官級の将校の多くを使い物にならなくされ、軍の能力を大きく低下させられてしまっていた。更に、顔の判別もつかぬまで、鉄パイプで殴られ、無惨に撲殺される軍人も続出。結局、これは扶桑の取り締まりの徹底化、アメリカ合衆国による介入で沈静化したものの、暴力が収まった時には、軍内に『負けた時の銃後への恐怖心』が蔓延。士気の面で使い物にならない部隊が絶えなかった。この大失態に、日本は自衛隊の幹部自衛官の派遣で埋め合わせをしようとしたが、戦艦や砲熕型巡洋艦の指揮などは(戦後に絶えてしまっているので)不可能であった。そのため、連邦宇宙軍で海軍式教育を終えた黒江たちが独自に艦隊戦力を保有するのが認められた。これは海自の自衛官らの『俺達は戦艦や砲熕型巡洋戦の運用教育は受けていないから……』という進言を受けてのものであった。空と陸はさほど変わらないが、海の兵器は花形が空母と潜水艦に変わり、駆逐艦が戦闘艦のスタンダードになっていた故に、前時代の遺物であった戦艦や砲熕型巡洋艦の指揮ノウハウなど、アメリカ合衆国以外には残っていなかったからで、思わぬ誤算であった。更に、現地部隊は怪異を気にするあまりに、雷撃機や潜水艦を軽視する傾向があるなど、(今後にあたっての)問題も続出。結局、怪異の相対的な脅威度こそ下がったが、シベリア戦線の個体は特に強く、それが扶桑が大陸領の殆どを手放す上での大義名分に使われてしまうなど、犠牲もかなり強いられた。魔女コミュニティの『閉鎖性』、シベリア戦線の敗北は魔女の公的な発言力を低下させる上での理由付けに使われたが、その逆に、異能者の生存権の保証にも使われた。魔法は『異能の一つに過ぎない』が、それを認めぬ者たちがあれこれと、ダイ・アナザー・デイ~太平洋戦争にかけて画策したのである。以前の坂本のように『軍でしか生きれない』者を出してしまうことは問題とされたが、軍で出世する=名士と扱われる世界であったので、その認識を壊されるのを恐れる者も多かったのも事実であった。日本側はその指摘に、『軍で偉くなったからと、名士扱いはおかしいと言っただけで、法で禁じたわけではない』と言い訳した。結局、無知な農村の人々への声明等で、日本側が余計な労力を使ったことから、妥協的に扶桑軍隊の社会的地位は一定の保全を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本連邦は十隻超えの戦艦戦力を依然として有するが、これは他国が戦艦を維持しなくなり始めた故の妥協であった。これは互いの技術力の差の大きさ、望ましい主砲口径が下手な列車砲より大きくなった故の悲哀であった。日本側は『予備含めても、四~六隻で充分ではないのか?』という認識であったが、本来、戦艦は単艦で無双するような兵器ではない。また、他国が財政疲弊で戦艦を維持できなくなっていったため、日本の反対論者は他国の外圧に押しつぶされていった。これは1940年代の技術では『砲身命数』の問題が無視できなかったからだ。史実の46cm砲で『200発前後』とされ、傷ついた内筒の交換に手間がかかるという記録がある。また、アイオワ級は戦後の技術で改修された際に『1000発は撃てる』という話も残されているが、時代相応の技術しかない各国は戦艦の運用に興味を失くしていったのである。大和型とその改良型を有する日本連邦への抑止力のために、少数の保有は続けるという政治判断で生きながらえているが、実効戦力になるのは数カ国の艦隊のみという有様。そのため、日本連邦は(支援火力の担保のために)戦艦を妥協的に維持する事になった。モンタナ級戦艦の改良型が量産されれば、欧州型戦艦などは三下同然に一蹴されてしまうだろうからで、ブリタニア艦隊が46cm砲艦を有したものの、自衛隊からは『主砲塔装甲や司令部装甲は薄いだろうから、アテにならん』と酷評(実際は戦訓の導入で重装甲傾向に回帰したが)される有様であった。ブリタニアは衰退の始まった国であるので、巨大な軍事力の維持は不可能。だが、大海軍国の面子にかけて、戦艦を七隻ほど維持しなければならない。その事情から、扶桑は戦艦部隊の維持が国連から援助されるに至った。

 

 

 

 

 

 

日本連邦の(予算を得るために)新造戦闘艦の多くは史実より万能化&重装甲の傾向が強かった。また、水偵に代わり、ヘリコプターの運用に切り替えられたため、水偵の運用前提の利根型重巡洋艦などは時代遅れとされてしまった。また、同艦級は嫌われ者(ミッドウェイの敗因とされたため)となってしまったため、海戦の捨て駒にするのも考案されたものの、貴重な重巡洋艦であったことから港の肥やし代わりにされた。これはレーダーの発達で、重巡洋艦に索敵艦としての役目が必要とされなくなってしまったからであり、史実での称賛(軍事関係者からの)よりも『ミッドウェイの戦犯』というイメージが強かった故に、予備艦とされた。デモインというバケモノが現れたことで、水雷装備のない日本重巡洋艦はガラクタ扱いされたのが効いたのである。結局、水雷装備が復活したり、水偵の衰退の始まり、遥かに強大なデモイン級の登場をトドメに、利根型の軍艦としての地位は失われたのであった。同時に、少しでも小さく作ろうとする思想はデモイン級重巡とモンタナ級戦艦、新兵器たるミサイル装備がトドメを刺す形で、旧来の軍艦の価値観は吹き飛んだのである。

 

 

 

 

 

M動乱からダイ・アナザー・デイまでに、多数の造船官が苦戦の責任を取って自刃、もしくは拳銃自殺してしまったため、史実の設計を取り寄せ、水雷装備を復活させるなどの方向で再改造を施す方法が(妥協的に)取られた。史実で普及していたはずの酸素魚雷すらも、たまたま装備の残っていた駆逐艦の活躍で見直され、緊急で再生産が始められる始末。既存艦は居住性と欧州までの航続距離を捨てなければならず、問題になったが、燃料タンカーを随伴させることなどの工夫で補うとされた。新型艦はこの問題の解決のために求められた。ダイ・アナザー・デイは文字通りに『既存兵器の最後の華』と見なされたが、同時に、新型艦の博覧会』であり、ジェット戦闘機がレシプロ機を花形から引きずり下ろした戦であった。

 

 

 

扶桑はとりわけ、非戦闘ウィッチに冷たい視線を注ぐ国であるので、戦闘力の維持に必須の医療ウィッチは比較的に優遇されていたが、芳佳以上の才能が出ないことが(いかなる国でも)確定してしまったため、医療ウィッチの関係者は一様に肩を落としてしまった。芳佳の子や孫でなければ、芳佳に近い魔力も持てないという事実が判明したからだ。この事実は以後の医療ウィッチのヒエラルキーが決定してしまう問題を孕んでいた上、近代医学をガン無視できる治癒力は(色んな意味で)危惧を呼んだことから、宮藤一族でない医療ウィッチは魔法よりも、近代医学の習得を重視するように教育され、近代医学の発展のため、宮藤一族の魔法は『あるに越したことはないが、最後に使うべきもの』とされた。癌の研究などに悪影響が出る可能性が危惧されたからで、医学の発展のため、医療ウィッチはある程度の地位の低下は受け入れなくてはならなかった。

 

 

 

オトナ世界のプリキュア達は(別世界での)宇宙戦争に関わることになったが、オトナ世界で行われていることに不満をみせたが、世界の意思が『意図して』敵を呼んだであろうことが示唆されると、全員が激昂。こうして、オトナ世界のプリキュア達は『人間が生きる権利』を守るために、地球連邦軍に与することになった。こうして、艦隊戦の火蓋が切られた頃、地球では、キュアフェリーチェ(A)が国連総会で演説を行っていた。これは世界各地にプリキュアがいた世界線である故の芸当であった。フェリーチェは大地母神(世界線によっては、その責務は放棄しているが)の化身(Aは変わったが、オトナ世界では、以前通りである)であるので、城戸沙織(アテナ)に匹敵する神性を持つ。その関係上、キュアフェリーチェとして(グリプス戦役でのクワトロ・バジーナさながらに)、国連総会に(アメリカ合衆国大統領の手引きで)乗り込んだ。

 

 

「私は現時点でプリキュアである者、あるいは『かつてそうであった者』を代表して参りました。この状況に至り、私たちの事情をお話せねばなりないと思い、アメリカ合衆国大統領閣下の力をお借りしました」

 

フェリーチェAは地球連邦軍の高官や政府の重鎮らと話す機会が多かったのもあり、城戸沙織のような超然的な振る舞いを見せていた。元々は大地母神であったので、振る舞いが似るのは当然であろう。

 

「私たちプリキュアは覚醒めても、摂理的な事情で、変身能力が失われることがあるのでです。あるいは星の意思の選択と言いましょうか」

 

そこで場がざわつく。星の意思とはどういうことかと。

 

「地球も一つの生命体と見るなら、人は地球という生命の中で生きる細菌のようなものでしょう。ですが、当然、私たちには生きる権利があります。プリキュアであった者には、役目を終えた後に平和な暮らしをしている者も多くおります。その彼女らに、『もう一度戦え』というのは酷なことです。それを無理強いする権利は、現役を続けている私達にありません。当然ながら、皆様にも。ですが、私たちは全員でなくとも、プリキュアの名に賭けて、この星を侵略者から守ることを、魔法つかいプリキュアの一員として、プリキュアオールスターズの一人として、お約束いたします」

 

 

 

 

プリキュア経験者である者たちは『戦いたくとも、力がとうに失われている』場合がある。それをフェリーチェはかいつまんでであるが、説明した。また、それは星の意思が理由かもしれない。それは地球人のアイデンティティにも関係してくるものであった。つまり、一定数のプリキュアを保全しておいたことは『地球のヒトへの慈悲』。それは地球人同士の紛争を誘発させる危険が伴うが、白色彗星帝国の脅威は人々を団結させるいい起爆剤であった。主に西側諸国の。異能者に懐疑的であった元の東側諸国の大使はフェリーチェを非難するが、西側諸国の大使に『人類同士で争っている場合か!!』と一喝されるなど、恥さらしに終わった。各国はプリキュアとその協力者の活動を公認し、支援する声明を(西側諸国主導で)採択する。核兵器が通じない宇宙人相手の戦争など、プリキュアに託すしか無かったからだ。この演説はネットニュースなどでバズりにバズったわけだが、素の彼女(花海ことは)を知る者達(オトナ世界の経験者たち)はニュースを(知って)聞いた場所を問わずに、あまりのインパクトに、茫然自失に陥ったのだった。

 

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