ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第二百四十三話「二つの世界にて 21」

かくして、日本連邦は魔女の世界の覇者となる道を歩んでいくのだが、それにあからさまに不満を持つ首脳がいた。ガリア共和国の大統領であるシャルル・ド・ゴールである。彼はダイ・アナザー・デイの際に、難病で余命いくばくもない次女の延命を理由に、ティターンズに内通。ダイ・アナザー・デイを負けるように仕向けた。だが、結果は逆転勝利であった。しばらくはティターンズとの内通を悟らせぬよう大人しくするしかなく、情報収集もしていないのだが、そのことが後々に悪手となる。また、戦艦の更新をペリーヌ・クロステルマンに阻止されたことが、結果的に後々のガリアの国威を低下させることになる。これは『ナポレオン時代の愚行を阻止させるため』とするペリーヌ・クロステルマンの意向であり、戦艦の計画を阻止することで国土復興に資材を回させたかったが、プライドの高いガリア人はそれを容認せず、結局は1950年に計画が正式に生き返ってしまう。後の時代の記録によれば、ガリア人の鼻っ柱の高さに、この時ばかりは呆れ返ったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本連邦は潜水艦をさほど重視しなかった。原子力潜水艦が政治的理由で造れないからで、その代わりが戦艦というのが、歴史の皮肉であった。自衛隊型イージス艦などは直接戦闘向けではないため、船体に装甲がある第二次世界大戦型の軍艦が却って評価されるという『戦後の技術発展』を否定するような実情がある。結局、戦術的機動力やステルス性はM粒子の存在でさほど重視されなくなり、政治的理由で『生存性を重視する』ようになったため、駆逐艦でさえ、かつての軽巡洋艦以上の排水量になっていく。この加速度的な軍艦自体の大型化に、艦政本部の技術将校らは大きく落胆したという。また、居住性軽視が政治問題化してしまうことも予想外で、現場のほうが恐慌状態に陥った。それも海軍自体の形骸化に繋がった。連合艦隊司令長官がしょっちゅう出陣せねばならなくなった点からして、連合艦隊の張り子の虎感を醸し出していた。この改善には、日本による風紀の粛正に怯える空気が消えるのを待たねばならなかった。連合艦隊司令長官=殉職の危険が大きいと認識されるのは東郷平八郎の負の遺産と言え、自衛隊関係者は嘆息であった。この風潮は未来世界での顛末が扶桑で教材とされていく。『M粒子で、遠隔ネットワークがあまり有効でなくなった一年戦争後は更に悪化。後にタキオン粒子ネットワークが整備されることで一定の復興をみるが、それでも前線の人望を得るには『前線指揮』が手っ取り早い。その認識への反感が無人兵器の発達を促し、そして、騎士道や武士道精神がそれを否定するという堂々巡りが展開される』と。それは人の性であったが、同時に戦わずにはいられない、生物としての本能の表れであった。

 

 

 

 

 

 

同時に、その武士道や騎士道が黒江たちを前線に留めさせたのも事実であった。本来は後方で教官や事務方の上役でいい階級であったが、『強いのを前線から引かせたら、その次の日に戦線が崩壊した』という事例が日本軍の記録にいくらでもあったことから、『真似できない特殊技能を持つのは、戦わせることで役立たせる』という妥協的な内部規定が作られた。これはトップエースに変えが効かない人員が多すぎたからで、また、時代的に『今以上の才能はもう出てこない』ことは確定するためでもあり、扶桑にとっては、育成で到達できる強さが早晩に頭打ちを迎えるということであるので、結局は一握りの超人に頼り切りになる状況を受け入れるしかなかった。そこに、扶桑の『事変直後に入隊した世代の魔女』たちの涙があり、集団戦闘主義を『一握りの一騎当千の強者が戦線を統率する』というふうに再転換させてしまった戦後日本の政治決定があった。そして、個人の突出を強く戒めたばかりに軍国主義者のレッテルを貼られ、その場で懲戒免職になった(その場で役人に金属バットで徹底的に殴打された者もいた)軍人が魔女でも多く生じ、ショックで自刃する者もいた。その悲劇で、坂本や若年期の武子に近い思想の魔女が自然淘汰されたため、今度は士気が低い者が増加という悪循環が生じた。結果的に64Fの負担低減はうまく行かず、逆に激増する始末であった。

 

 

 

 

 

 

 

64Fは遠征を終えても、人員はあちらこちらに駆り出され、普通なら過労死ラインに到達する勤務時間になっている者もいる始末だった。そんな中、今度は調が(響の覚醒から数ヶ月の間隔をおいて)プリキュアに覚醒したという報は、シンフォギア世界の『SONG』を大いに揺るがせた。本人からの説明では、クリスとマリアが質問攻めにしたが、そもそも『プリキュアの因子が覚醒した者は完全にランダムであり、時には素体の人格が統合されて消えてしまう(のぞみにガサツと言える振る舞いが増えたのは、素体となった人物の残留思念の影響である)ので、元の人格が保たれた調は極めて幸運なケースである。そのため、キュアズギューンの状態でも、声色は元の高めのもののままである。

 

「うむぅ……。P因子か……」

 

「未来世界では、そう呼ばれてます。プリキュア変身者を過去生に持つ者が、きっかけをもとに覚醒するものだそうです」

 

「すると、何か?お前はどっちなんだよ」

 

「落ち着いてください、クリス先輩。有り体に言えば、聖遺物を介さない異能が手に入ったようなものですから、装者であることには変わりないですよ」

 

「普段からギア使ってるテメーが異能を得たっていってもなぁ。ばーちゃん譲りのパワーがあんだし、チートの重ねがけじゃないのか」

 

「まぁ、それはお愛嬌ってことで。師匠に玩具にされてたそうですね」

 

「その愚痴は後だ。おっさんが最近の状況を聞きたがってる」

 

「わかってますよ。師匠とのび太の命で、一通りの報告はするように言われてますから」

 

と、ここからは大真面目な報告である。A世界線では、切歌は有罪判決が出て、表向きは刑が執行されたためにいない。翼とマリアはこの日は任務で不在だという。

 

「こちらの世界はノイズも出現しなくなっているからな。装者の存在が争いの種になりかねん。裏世界の取り締まりがせいぜいだ。響くんはどうだ?」

 

「やっと落ち着いてきました。かなり、二つの力の間で悩んだようですけどね」

 

「あいつにしてみれば、前世由来の力だからって安易に信用出来なかったんだろう。それに、ばーちゃんとお仲間(聖闘士)たちの圧倒的な力に打ちのめされた上、あいつのパパさんは行方不明ときてやがる。それで覚醒に抵抗したんだろうな。だけど、あの人と出会ったことで受け入れたようだな?」

 

「女の子の憧れも同じ力ですからね。私は前世で人間でなく、妖精だったようなんですが、プリキュア変身者であるのには変わりないので」

 

「それで、ばーちゃんと同じ力も使えるんだろう?ずりーぞ」

 

「拗ねてます?」

 

「るせぇ」

 

クリスは魔女の世界に滞在中なので、通信の場面は分割されている。任務帰りなのか、ギアは展開したままだ。

 

「聖域にも報告済みですので、安全は確保されてると思ってください。響さん共々、コミュニティの加入手続もしなくちゃならないし」

 

「わかった。地球連邦軍にも、装者たちの派遣の継続を通達する。君は自由にしてくれ。我々の組織には属していないからな」

 

「わかってます」

 

調は今後、装者であり、プリキュアである上、聖闘士とサムライトルーパーの力も行使できるというチート上等状態。その上、魔法も使えると来ている。クリスはそれを知っているので、かなり複雑そうであった。

 

「なんで、そんなチートできんだよ」

 

「師匠の持ってた力を引き継いでるからですって。飛ばされた先で魔法を使えるようにもなってますからね」

 

「ぐぬぬぬ……」

 

「先輩は真価を出しにくい環境ですからね。21世紀の誘導方式のミサイルじゃ、M粒子で妨害されるし」

 

「そのなんとか粒子のせいで、あたしは打ちっぱなしでやるしかなくてなぁ。やりにくいぜ」

 

クリスはミサイルなどが火力の源なので、M粒子が強い場合、真価を出しにくい。さらに言えば、聖闘士には(スピードの差で)攻撃が当てられない。それもあり、雑魚散らしがもっぱらの仕事であるので、不満たらたららしい。

 

「爆発に巻き込んでも、聖衣や鱗衣には通じないのは堪えます?」

 

「当たり前だ、コンチクショー!数百mを消し飛ばすくらいの爆発に巻き込んでも、無傷ででてこられるんだからな…」

 

「聖闘士は普通に宇宙も消し飛ばせますよ」

 

「なぁ!?」

 

「乙女座のシャカなら、それも可能だって話です」

 

「だから、仏教徒がギリシア神話の女神に与していいのかよ」

 

「いいそうですよ」

 

乙女座のシャカのことは、一同が知っている。風鳴訃堂を一瞬で廃人に追い込めるほどの超常現象を引き起こせる男。それでも、真の神には及ばないというのだから、神の強大さと、それに匹敵する力を現代科学が実現してしまう光景。響がヒステリーを起こしたのは、『ガングニールの力は、関連性のない世界の神々には通用しない』という事実を認めたくないからであったし、現代科学が異端技術を追い抜いてしまう=自分たちが用無しにされることへの恐怖であったりする。

 

「あいつがヒステリー起こしたの、お前にわかるか?」

 

「現代科学が異端技術を超えてしまうことが示されたことで、自分たちの力が用無しになってしまうことを怖がったからかと。あれはスーパーロボットのかなり上澄みのほうなんですが」

 

「光速の動きにパイロットが耐えられる仕組みとか、そのスピードに耐えながら、普通に操縦できる兄ちゃんとか、バケモンだろ」

 

「あの人、白髪一本生えただけで、ヒステリー起こすくらいに笑える人ですよ」

 

「マジかよ。若くても、白髪は生えんのに」

 

「私の知り合いの障害者の子なんて、16歳で生えてきたとか言ってるし、体質の違いなんだけどな」

 

剣鉄也は常に鍛えているが、心根は繊細なところがあるので、白髪が生えただけでヒステリーを起こした。普段が戦いに生きる男であるので、あまりにその様子は滑稽なくらい。今や、鉄也の笑いどころである。

 

「鍛えていると、堪えるものだ。俺にも心当たりはあるからな……」

 

風鳴弦十郎はそろそろ壮年と言える年齢である。そのため、白髪は普通に生えている。何気に自身の年を気にする素振りなのは、見かけと実年齢の一致しない黒江と出会っているからで、戦前生まれながら、21世紀の若者と変わらないレベルの言葉づかいをこなせる若々しさに、ある種の羨ましさを感じているようであった。

 

 

「司令と似た声のゲッターロボのパイロットさんは一本も生えてませんけど?」

 

「何だとぉッ!?」

 

「おい、食いつくの、そこかよ」

 

呆れ顔のクリス。ゲッター線の濃い環境にいると、自然に若々しさが保たれる。竜馬はゲッターロボのパイロットであるので、鉄也や甲児より(肉体的に若々しい)ところがあるが、ゲッターエネルギーの神秘というべきだろう。

 

 

「しかし、ゲッターエネルギーとは何なのだ?」

 

「そちらだと、発見されていないですからね。進化を促す宇宙線だけど、神の選別の側面があって、進化の袋小路に入っていた爬虫類は排除されましたし」

 

「うむぅ……」

 

「わかっていることは、そちらでの世界のヒトは、先史文明人が完全に消滅した後、その時代に最も進化した猿の一種……先史文明人の遺伝子操作の結果でしょうか?その種類の猿がゲッターエネルギーを浴びて進化を促された結果、生まれた種族。どの道、我々は宇宙文明の手がどこかで入った種族だと考えていいですね。未来世界でも、何かしらの手は入ってるそうですから」

 

 

未来世界では、プロトカルチャーとラーメタル、シンフォギア世界では、アナンヌキ。どの道、直接的な創造主と思われる種族が宇宙にいたということになる。

 

「君に聞くが、前の戦いで、黒江氏が見せた技だが、あれもそうなのか?」

 

「エリスに使った、シャインスパークのことですね。あれはゲッターロボの最大最強の攻撃。多分、本気であれば、容易に星も吹き飛ばします」

 

「あれで全力ではないと?」

 

「ゲッターロボGと同等の威力に抑えたとしても、一つの街はクレーターになりますから。だからこそ、空中で爆発させるようにしたんでしょう」

 

ゲッターロボというスーパーロボットの存在、その破壊力に際限がないことが伝えられる。黒江がシャインスパークを使った事は、調も知っていたようであった。

 

「師匠が本気になれば、左腕の乖離剣エアを使います。そうすれば、次元の境界線も斬れますから、何が起こるか」

 

「乖離剣エア……」

 

黒江もシンフォギア世界で使わなかったエア。その破壊力が示唆される。逆に言えば、それに対抗できる存在もまた、神の次元の面々にいることになる。また、それを以ても、有無を言わせぬゲッターエネルギーの破壊力。シンフォギアは『先史文明人の超兵器の破片を再構築した兵器』に過ぎず、感覚等の強化が起きないため、光速の戦闘に追従出来ない。その事実が響をヒステリックに追い込んだと言える。

 

「それに耐える存在のために、ゲッターエネルギーの制御は必須なんです」

 

「何と戦う気なのだ?そこまでして」

 

「全ての宇宙の外の超空間を支配する怪物……ですかね」

 

「すべての宇宙だと…ッ!?」

 

「ええ。神々はその怪物をこう呼んでいます。時天空と」

 

「時天空……!?」

 

調(キュアズギューン)はここで、黒江たちがオリンポス十二神から課せられし最終目的を伝える。時天空の討伐。それがすべての宇宙で最強となった生命体が課せられし宿命だと。

 

「シンフォギアも……おそらくは」

 

「神々がそう仕向けたと?」

 

「その可能性は充分にあります」

 

風鳴弦十郎も信じがたいが、全ては宇宙の外の超空間を支配する怪物を倒すために生み出された『兵器』。それが人が争いを止められぬ理由だと。

 

「我々の常識では測れぬ次元で、神々は全宇宙を守ろうと?」

 

「そういうことです。神々には、いくらでも時間があります。宇宙一個の生死すら問題ではありません。望ましい生命体が生まれなければ、宇宙全体を爆発させればいい。そういう思想です」

 

「それを何回?」

 

「おそらく、数百億……いや、兆単位の時間を費やしていることは充分に考えられます」

 

凄まじく遠大だが、神々の力が通用しない相手であることから、実体を完全に持つ生命体を創造する必要に迫られたという。そこが信じられないが、とにかくも、宇宙すらビー玉のような扱いの超空間を支配する相手が想定されるなら、聖闘士の力を得ることで『入口に立った』と言えるレベル。聖遺物すら問題ではない。

 

「響くんがなかなか覚醒しなかったのは?」

 

「おそらく、前世の記憶を受け入れたくない心境があったんでしょう。自分の過去生の否定に繋がることに気がついたから、かなり複雑なんでしょう。どこぞの魔法少女みたいに、概念になるわけでもないんですが、それが怖かったかも」

 

と、自分なりの推論を話す。とはいえ、転生後もその人生での立場で逞しく過ごす、のぞみに触発され、覚醒を受け入れたのもあるだろう。

 

「それと、ガングニールの力が通用しない相手がいる現実を受け入れたくなかったんでしょうね」

 

「あり得るな。響くんは奏から受け継いだガングニールに異常とも取れる執着がある。今のガングニールは別の個体由来のはずなんだがな……」

 

 

哲学兵装はシンフォギア世界に存在するものには適応されるが、元々、その世界のものでない場合は適応されない。そのために、エリスの持っていた『真のグングニル』の前に、ガングニールは通じなかった。それを受け入れようとせず、見苦しいほどのヒステリーを起こしていた。それがもとで、小日向未来との仲が崩れかける醜態となった。また、現代科学の産物であるグレートマジンカイザーの圧倒的戦闘能力に『居場所を奪われる』という恐怖を抱くなど、自身の負の面を晒してしまっている。

 

「未来さんとも仲違いの寸前までいくくらいでしたからね。のぞみさんと出会うことがなければ、下手したら、沖田総司の人格が表れた時に取り込まれていたかもしれません」

 

「うむ……だからこそ、環境を変えることを薦めたのだ。我々の歴史では、彼女の存在が出来事に影響を与えることは無くなってしまったと言っていいからな。夢原氏には、感謝の言葉もない」

 

「ですが、響さんにはいつの間にか、『本来の流れの歴史の記憶』が宿っています。それもあって、私と師匠の入れ替わりが流れを変えてしまったことで、切ちゃんが犯罪者扱いのままなことを受け入れず、師匠に演技を半ば強要したんでしょう」

 

「切歌くんも途中で気づいていたと言っていたが、響くんは歴史を本来の流れに引き戻そうとしたのか?」

 

「おそらく。彼女なりの師匠への意趣返しのつもりだったんでしょう。それが未来さんとの仲を拗らせ、私の出奔に繋がったんですが……」

 

「元鞘に収めようとして、却って流れがおかしくなる。あいつはSFのお約束を知らねぇのか?」

 

「たぶん。未来さんに聞いたんですけど、SFの類はあまり見てなかったとか」

 

「だろうな。だけど、お前らがプリキュアだって?反則しやがって」

 

「いいじゃないですか、クリス先輩だって、宇宙戦艦ヤマトの同型艦を指揮してそうな声してますよ」

 

「はぁ!?なんだよ、それ!?」

 

と、クリスに似た声をしている、地球連邦軍のある高級将校に触れる調。この時期には知り合いであるらしい。その将校は地球連邦軍・軍令部総長の藤堂平九郎の孫娘であり、宇宙戦艦ヤマトの通信班長の相原義一の恋人。その将校は雪音クリスによく似た声をしているらしく、更に宇宙戦艦ヤマトの姉妹艦の一隻の艦長となったらしい事を示唆する。クリスは釈然としないが、プリキュアとなった二人の今後に思いを馳せるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、風鳴弦十郎が感謝していたのぞみだが、その当人に代わる形で、ウマ娘・ナリタブライアンが(自身の願いに応じてくれた恩返しとして)太平洋戦争に関わっていた。

 

『シャイィィンスパァァァァクッ!!』

 

のぞみはZEROとの融合後、プリキュア・シューティングスターとプリキュア・ドリームアタックに代わり、シャインスパークやストナーサンシャインを用いるようになっていたので、ブライアンもそのまま使用している。キュアドリームとしての姿はそのままであるが、戦闘スタイルは荒々しいの一言であり、情け容赦しないなど、流竜馬に近い。また、目つきはブライアンのレース時のものになっており、迫力満点である。プリキュア・シューティングスターでは、怪異の外殻を破壊しきれなかったりしたが、純粋な破壊エネルギー弾を放つ技である『シャインスパーク』は問答無用で粉砕できる。

 

「私たちの勝ちだ…!!」

 

ものすごい大爆発と共に、怪異を屠る。怪異が出現しないわけではないので、64Fがもっぱら退治をしている。怪異も確かに進化しているため、練度の低下した魔女の部隊には荷が重いと言わざるを得ない。プリキュアたちが高い階級で遇される理由の一つは『怪異を有無を言わさぬ威力で粉砕できる』からで、統合戦闘航空団級の魔女でも単騎で大型個体を退治できた事例は少ないため、プリキュアたちは魔女の驕り高ぶりを粉砕する一方で、彼女らが社会で生きる権利を(間接的に)守ってもいた。そして、魔女を起点に『能力が進化して、それまでから変質する』事も起こりえる。つまり、それまでの束縛や摂理から解放される事でもある。64Fの超人たちは、その良い見本。その考えを受け入れなかった者たちは淘汰される側になり、迫害される側であった黒江たちはトップエリートと持て囃される立場へ転じた。

 

 

 

 

こうした、『出る杭は打たれる』という扶桑の倫理観が真っ向から否定される形の一連の出来事は後世、扶桑の人々に重要な教訓を残すのだった。

 

 

 

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