ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第二百五十四話「二つの世界にて 34」

時空管理局は魔法至上主義的運営がM動乱の事実上の敗北を招いたとされ、組織自体が事実上の地球連邦の傘下へ組み込まれた。ミッドチルダ自体の営みが時空管理局の運営であったのもあり、同地は地球連邦の枠組みへ組み込まれていったのである。M動乱の当事者のうち、仮面ライダー式の技術で救命措置が施されたナンバーズもがおり、その全員が更正組であった。

 

 

 

 

 

「グレイファントム級をどうやって確保したんだい?」」

 

「麻雀や。ゴップ議長やその他高官たちと麻雀して、ぶんどったんや。デラーズ・フリートの観艦式襲撃の際に登録抹消されてたけど、ティターンズ派が確保してた数隻を引っ張り出してもらった」

 

特務六課として再編された機動六課。はやてはその司令と管理局の要職を兼ねている。前世が前世なので、腹黒さが増していると愚痴られているが、この時は珍しく、元々の口調に近めだ。

 

「君も大変だねぇ。その歳で要職だろ?」

 

「そう。上がごっそり抜けたんで、やむなく引き受けたんや。本当は性に合わないのよね。今は特に」

 

「君は前世が前世だもんね」

 

「ドラえもんくんには敵わんなぁ」

 

 

はやては前世の記憶の覚醒により、関西弁はあまり使わなくなっている。そのため、標準語と関西弁が入り混じっている。

 

「連邦はペガサス級を何隻造ったんや?」

 

「記録は残ってないよ。戦後のティターンズ派の台頭で、レビル派が表舞台から失脚する過程で破棄されたそうでね。ただし、連邦はペガサス級をあまり造らない内に、アレキサンドリアに移行させて、ティターンズの崩壊で、カイラム級とクラップ級へまた移行したから。現存数は二桁あるかないか。レビル将軍の帰還で、今度はティターンズ派が完全に失脚したから」

 

「カイラム級は現用艦艇だから、放出しないんか?」

 

「内惑星圏の治安維持には使えるし、波動エンジンとかの恒星間航行艦は高いんだよ。コスモナイトも使うからね。だから、アースフリート専用なのよ」

 

ドラえもんは説明する。こちらも最近は珍しくなった素の姿であった。

 

「僕だって、元々は子守り用だったけど、23世紀の時代には英雄扱いだからね。統合戦争で行方不明になるけどさ、僕等は」

 

ドラえもんは歴史的には、統合戦争の初期に、バダンと戦い、行方不明になるという道を辿ったという。タイムパトロールの活動停止後は情報が開示されたため、英雄と扱われている。

 

「ネジが一本抜けてるにしては、悪くない人生だよ」

 

「つまり、映画に近い誕生の仕方はしたけど、辿った道は原作に近め、声は『昔の声』…。ややこしいでぇ……」

 

「いいじゃない。君たちの世代は入れ替わりの時に子供だろ?入れ替わった後の声に拒否感持ってる人たちは大人に多いから、昔の声のほうが大人受けはいいから、設計者も採用したんだろう。それに、その映画は声変わりの前だよ」

 

「え、そう??」

 

「僕のアニメの声が入れ替わったのは、2005年。その映画はその10年くらい前だからね」

 

「メタい発言やなぁ」

 

「僕を書いてた先生の世代の漫画家は当たり前に使ってた表現さ。管理局の人員は砲術とかは、てんでドシロートのようだけど」

 

「仕方がないんやけど、通常兵器での砲術なんて、旧暦の時代が終わる頃に放棄されてたから。おかげで、地球連邦の言いなりや。まぁ、成り立ちからして、地球にルーツがあるのが分かれば、こうもなるか」

 

「連邦の厚意で人員を回さないと、艦艇一つも動かせないとはね。なんとも、まぁ…」

 

時空管理局は魔導技術を基幹にしてきた弊害で、純粋な科学技術による機械兵器を動かす知識も既に喪失していた。その関係上、地球連邦の厚意で運用人員を派遣してもらう始末であった。また、艦艇も時空管理局のものは『まともな艦隊戦にも供せない』とされたため、特務体制では、地球連邦軍の艦艇の供与を受けている。ドラえもんすら呆れるのは、次元世界の王者を気取っていたミッドチルダの人間が、純粋な機械技術の結晶たるペガサス級を持て余すという光景が目の前に展開されているからだ。

 

「しかし、まさか、ヴィータもシグナムも、教導任務の方に取られるとは」

 

「それこそ仕方ない。君の騎士たちを完全に超える人材はもう、管理局にはいないからね。それに、君の騎士たちの過去の罪は明るみになってるから、形式的にも、最前線から離させる必要があったんだ。それに、君とて、その時の年齢が子供の年齢でなければ、監督責任を追求されてたかもしれない。リンディ提督も、ミッドチルダでは当たり前だけど、地球の常識じゃ『イカレポンチ』なスカウトしたことは、責められそうな要素あるからね」

 

「うーん……」

 

「君の地位が保全されただけマシだと思いな。魔法も万能じゃない。科学もそうだ。最も、死者蘇生も、その気になれば可能な時代の申し子だった僕の言う事でもないけどね」

 

ドラえもんはタイムふろしきを持つため、その気になれば、死者蘇生も可能である。ドラえもんも何回か経験がある。そして、白色彗星帝国はそれを普通に実現し、人間爆弾とする技術すら持っていた。

 

「経験があるの」

 

「まぁ、何回かね。タイムマシン使って、しずかちゃんの飼ってた犬を生き返らせた事があるのは知ってるでしょ?」

 

「うん」

 

「地球連邦に乞われて、彼らに万病薬を提供した。ジオンのせいで、医療業界の発展が停滞してるみたいでね。そのおかげで、重要人物の回復ができたと言ってきた」

 

「誰の治療なんや?」

 

「沖田十三提督」

 

「あの沖田艦長??」

 

「うん。沖田艦長」

 

ここで、沖田十三はイスカンダル星の航海の帰途で力尽きたのは誤診であり、実際には昏睡状態に落ちただけであったこと、白色彗星帝国やガルマン・ガミラスの技術と組み合わせることで、宇宙放射線病の病巣となっていた箇所の治癒に成功した事により、蘇生したと語られる。宇宙戦艦ヤマトの艦長経験者かつ、地球連邦宇宙軍の全軍を指揮できる職責にあったことから、最優先で被験者にされたと。白色彗星帝国で大量に佐官~将官級の将校が亡くなっていなければ、実行されなかったとも。沖田艦長は地球連邦の多くの人間に尊敬を持たれている事が窺えた。

 

「いざとなれば、ヤマトに連邦艦隊の旗艦をさせたいらしくてね。アンドロメダやブルーノアはスペースノイドに嫌われてるから、実績もあるし、はぐれ戦艦同然のポジションのヤマトを宛てがおうって話。そのために、沖田艦長の蘇生が進められたらしい」

 

ここで、デザリアム戦役の時期までに、かの沖田十三の蘇生が実行されていたこと、彼が密かに軍役に復帰していた事が語られる。細かく言うと、沖田十三は藤堂軍令部総長とレビル将軍の士官学校での二期後輩で、同期に土方竜(戦死)がいる。

 

「沖田艦長か。ん?30世紀まで生きてるってことは……?」

 

「沖田艦長には妻子がいたけど、息子さんは戦死済みだからね。皮肉なことに、ヤマトの艦長として生き続けるのさ」

 

沖田十三は英雄として生き続けなくてはならない。真田志郎が死後も自身の科学知識を代々の子孫に引き継がせるように。

 

「真田さんなんて、その脳の科学知識を保存される運命だよ。それも宇宙五大頭脳の宿命か」

 

「ある意味、恐ろしい話やね」

 

「彼がいれば、ヤマトがどんなトンチキしても、許されるから」

 

「そういう理由かいねん……」

 

と、ずっこけるはやて。

 

「スバルは半引退で、ティアナは籍は戻してくれたけど……。まぁ、なのはちゃんは子育てもあるし、フェイトちゃんは聖闘士やし。あーあ、私は魔法が後方からの砲撃型やからなぁ……。おまけに、一時は車いす生活だったせいで、体力ある方やないし。これから、名だたる提督と会わなきゃなんないなんて……それも超大物と」

 

「扶桑の代表は山本五十六提督だよ」

 

「連合艦隊司令長官やん!!胃に穴空くわーーー!!」

 

「胃薬いる?」

 

と、部下の前にも関わらず、大いに愚痴るはやて。地球連邦や扶桑皇国との戦略会議に出席するのだが、代表者が名だたる提督たちであると知らされ、胃に穴の空く思いであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやてにグレイファントム級が提供されたように、地球連邦は(ボラー連邦などから生き延びるため)味方の確保に必死であった。また、白色彗星帝国の戦訓により、脅威は全力排除の方針になったので、ブライアンたちにも、ガンダムが回された。

 

「しかし、軍の専用線に入ったはいいが、ガンダムを運んでるとは思われんだろうな」

 

「ミデアとかだと、マスコミが嗅ぎつけるから。それに、使うとは限らないし」

 

「お前さんは単独では必殺技は撃てんしな。私なら、ストナーサンシャインやシャインスパークを使えるが、地下では使えん。双炎斬やるかな」

 

「それがいいわ。銃弾には限りがあるかから」

 

「つか、なんで使えるんだ?」

 

「コージが烈火のサムライトルーパーだから、伝授されたのよ。旦那だし」

 

「なるほどな」

 

「綾香さんが入れ替わった時は雷光斬したし、肉体に素質はあるみたい。もっとも、その時は色々と困ったみたいだけど。説明に」

 

「ブラックが戦隊ヒーローにサインねだったそうだな?」

 

「ええ。ブラックは戦隊ヒーロー大好きみたいで、綾香さんがぽかーんとなるレベルだったそうよ。ホワイトも『うちのブラックがごめんなさいね』とか言ってたそうよ」

 

「まぁ、私たちも似た状況になるのはままあるから、想像はつくよ」

 

キュアブラックこと、美墨なぎさは戦隊ヒーローの大ファンであった。大決戦で助太刀しに来たレッドファルコン(超獣戦隊ライブマン)やバルイーグル(太陽戦隊サンバルカン)などにサインをねだっていたと語られるなど、私生活では年相応(1990年生まれの女子としては、珍しい部類の趣味だが)の一面を持つのが明らかにされる。

 

「趣味のことは後輩らには言ってないとか、ほのかさんから前に聞いたことあるわ。最もバレてそうだとも言ってたけど」

 

「えーと、初代はいつに現役だったんだ」

 

「1990年生まれだっていうから、2004年から2006年の春くらいまでだと思うわ。他のプリキュアは「5」を例外に、一年で交代するし」

 

「うちの世界に、あんたらと似たようなアニメがあってな、後輩連中に話題ふられたりするから、困るんだ。最も、今はあいつが入れ替わってるから、無難な反応はできるだろうが」

 

「見てなかったの?」

 

「ガキの頃、親父がチャンネル権持ってたし、姉貴もそういうのに興味なくてな。下の妹たちは夢中で見てるが」

 

「それは学校で困るタイプね」

 

「だろ?小学校の時はそれで苦労した事もある。まぁ、すぐにレースの世界に飛び込んだんだが。のぞみには苦労かけるから、こちらも同じ量の仕事こなさんとな」

 

恩義にはきっちりどころでないくらいに報いるなど、2010年代末~2020年代の若者にしては、昔気質な側面もあるらしいブライアン。実家が接客業である故か、そうしたところはきっちりと躾けられていたのがわかる。

 

 

「しかし、キュアブラックだったか、その戦いの後はどうなったんだ?」

 

「他の子たちに、情報がまちまちに伝わってるところをみると、オールスターズの戦いには、全ての世界線からランダムに呼ばれるみたい。2020年代頃、全オールスターズが手も足も出ない敵が出るみたいだから、ドリームはそれを超えるため、世界を神レベルの敵から守るために、フェリーチェに代わる形で、守護神になろうとしてるのよ。最も、実体は持ったままで」

 

と、のぞみAはまさにその途上にあるといってよかった。扶桑皇国はまさに、その異能に頼っている。技能の平均化を図っていた扶桑はここに来て、一騎当千の強者に頼るようになったが、それは日本が非武装であった時期に相当する時代には、扶桑でも、魔女の大規模覚醒が起きなくなっていたからであった。これは『英雄』が日本より切実に必要とされたのが大きい。

 

 

「なるほどな。まぁ、現し世では、実体があったほうがいいからな。あんたは相方いないと、100%では戦えんだろ。どうするんだ?」

 

「サポートに徹するわ。相方はモフルンと一緒に、日本主体のチャリティーショーに出てるから。私たちからは第三世代で、ノビスケ君たちの世代も知ってる中だと、一番古いプリキュアだし」

 

「単独変身ができないあんたらは大変だなぁ」

 

「他にも何世代かいるけどね、そういうシステムは。つか、シャーリーが時々愚痴るが、何を愚痴ってるんだ?」

 

「ああ、キュアホワイトや、リインフォースⅡの声が、前世で因縁のあったC.Cによく似てることに気づいたからよ。あの子、前世がコードギアスの世界でね。それで、ブリタニア嫌いでもあるんだけど、今更だしね、そういうこと。嫌な思い出でもあるんじゃない?」

 

「一応、みらいに付き合って、この間、本編は見てみたが、ゼロ・レクイエムのことや、枢木スザクのことしか思い当たる節が無さそうなんだが」

 

「元々、折り合い悪かったし、ゼロ・レクイエムを自分に相談なしに実行してたのを根に持ったんじゃない?劇場版の一件の起きなかった場合の世界線だったみたいで、わだかまりがあったんでしょう。まぁ、あの子も、麦野沈利として生きた時期は相当に悪事を重ねてたし、気分で人も殺してたから、お互いさまね。本人もその時のことは触れてほしくないようだし。平行同位体がのび太さんの世界で『最重要指名手配』されてるくらいだから、相当のワルよ。その分、プリキュアとして徳を積まないとね」

 

「どこの西遊記だ。で、あんたらも普段の姿で行動する時はあるのか?」

 

「今は殆どないわ。マジンガーZEROにクニ(故郷)が滅ぼされてるから。時空管理局とも体系が根本的に違う魔法だから、教官もやれないから、ネットでぶっちゃけ話とか上げることで稼いでるわ。異世界出身だと、余計に大変なのよ。アニメの制作会社とも話し合って、できる範囲決めてもいるし」

 

「まぁ、別世界の誰かを素体に転生したのぞみくらいか、割に自由に振る舞えるの。もっとも、例の一件は根に持ってるようだが」

 

「あれはひどかったもの。それと、あの子は人気のある世代のプリキュアだから、プライベートもあったもんじゃないから、その姿でいることで、色々と回避してるのよ。公務中っていいわけが使えるし。だから、多少は愛想よくね?」

 

「やれやれ。人気者は辛いよって話か。まぁ、私も、全盛期に経験はあるがな。あの時は許されたが、落ち目になった時からは気をつけているよ。落ち目になると、世間から冷たい目で見られることはオグリさんや、私自身で思い知ったからな」

 

「私らも辛い商売よ?以前は古い世代だと、子供にがっくりされることあったから。最近はサブスクでそういうこと減ったから、いいけど」

 

 

プリキュアも、競走ウマ娘も人気商売の側面はある。プリキュアの場合は、人気ある世代とそうでない世代の落差がある。のぞみはそのうちの有数の人気度の世代のリーダー格であったので、日本政府が青ざめたのである。

 

「おまけに、軍隊あがりは文科省から嫌われ者だというからな。それで、のぞみの一件が政治問題化したんだろう?」

 

「日本が頭を下げなかったら、東京の沿岸部は艦砲射撃されてたもの。当時の総理大臣が賢明で良かったわ。三式弾の装填はされてたから。会談で日本側がペコペコしまくってくれたおかげで、今の日本連邦があるから。軍事的に、数百万の陸軍相手に、防衛戦は不可能だって説いてくれた陸自の幕僚たちには感謝ね」

 

 

のぞみの一件が発覚した直後、日本側には、(扶桑の時代背景を理由にしての)強硬論があったという。だが、最盛期相当の質の陸軍部隊と、史実より強大な連合艦隊が存在する事実、大和型戦艦すら見劣りするような巨砲を持つ、大和型戦艦の発展タイプが控えているという情報。国家総力戦前提の数百万の陸軍相手では、備蓄弾薬に乏しく、更に戦後の非対称戦と米軍の来援前提の自衛隊は瞬く間に霧散させられるという事実を、時の総理大臣は認識しており、扶桑への『進駐』論を一蹴したという。

 

 

「日本の中の強硬論が消えたのは、私たちがいる事もそうだけど、大和型戦艦よりも強くて大きい戦艦がいるってのも大きいの。戦後の兵器は戦艦との交戦なんて考えられていないし、弾薬の備蓄もない自衛隊に、扶桑の戦艦を沈めろったって、無理よ。本当にやったら、それだけで、一年分の予算が消えてしまうし、自衛隊の装備は大和型以上の大型戦艦の装甲は貫けないもの」

 

 

総理大臣が謝罪を選んだ一因に、廃棄された戦艦陸奥を実艦標的にした実弾射撃訓練の結果があった。史実で核爆弾に耐えたほどの耐久性を誇る長門型戦艦は(建造時の基礎工業能力の差で)想定以上に頑強であり、日本側が驚愕するほど耐えた。それより遥かに新しい設計の大和型戦艦の更なる改良型では?その疑問も、扶桑が戦艦部隊を維持できた理由であった。また、原理的には原始的だが、戦艦の砲弾は現代の野戦砲の1000門相当を超える破壊力を叩き出せるという事実もある。また、魚雷は有効だと思われたが、世間的に『あんな大きい戦艦に魚雷は効かないだろ』と言われている。

 

「それに、今の魚雷は高価すぎて、大戦の時みたいな撃ちまくりは財務当局に目くじらを立てられるというからな。そうやって、総理大臣は説得されたんだろうな。それに、武蔵は魚雷を20発は耐えたっていう伝聞は有名だし」

 

「多分。まぁ、本音は自衛隊には『大戦艦を完膚なきまでに沈められる能力はない』事を知らしめられて、財務当局に予算を削られるのを恐れたんでしょうけど」

 

「21世紀の世の中だ、そんなことできんだろ」

 

「上の世代は本気でしようとするって話。んなだから、突発的な災害とかに弱いのよ。戦争はともかく、災害はどこでも突然なのに」

 

「うむ……」

 

と、戦争なり、災害は突然起こる。日本は『何事も起きない』のを前提に、数十年も予算を組んでいたりするので、戦後に起こった震災で失態を演じたりする。21世紀は天災の連続でマシになったほうだが、意外なポカも多い。少なくとも、ブライアンは東北の大震災を経験したらしい。

 

「東北の大震災あっただろ?こちらでも、よく似た出来事があったんだが、あの時は寮への帰宅難民になりかけた。何年か前の話だが……」

 

と、日本を揺るがす大震災の起こった時代が多少なりともズレていることが、ブライアンから語られた。出来事に世界ごとのずれが有ることは既に知られている。重要なターニングポイントであっても、世界線ごとに数年前後はズレる事があるというのは、真田志郎の祖父であった『真田博士』の談だが、まさにそれである。

 

「私たちも出くわしたわ。ちょうど、蘇生が終わったばかりで、のび太さんの家で療養してた時だったわ。その時はプリキュアも、スイートまでしか、TVでやってない時期だったけど、災害救援の仕事をしたわ。プリキュアだってことは明かしたけど、当時は人数がいない頃だったから、いつのプリキュアかって不思議がられたけどね」

 

と、歴史的に大きな出来事の場合は、似たような出来事がどんな世界線でも起きる。その事を実感した二人は、不思議な感覚を覚えたのだった。

 

 

 

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