ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第二百六十一話「二つの世界にて 42」

M動乱で艦艇の水上戦闘での意義が再確認された後、保有する大型戦闘艦艇自体の多くが大正~昭和初期以前の建造の老朽艦であったことに焦った扶桑海軍は(呉軍港の壊滅に怒り狂う大衆に押される形で)否応なしに大艦巨砲主義にひた走った。超大和型戦艦や超甲巡はこの際に計画が復活。(井上成美提督の失脚もあり)協力した地球連邦軍の自動工場で造られていった(仕上げは人間の手だが)。ダイ・アナザー・デイでその力を発揮。結局、空母艦載機のジェット化に伴う少数精鋭化の促進もあり、戦艦は弾除け役としての役目も背負わされたわけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時期に、ゴジラの存在を極秘裏に伝えられた扶桑は日本の有志が秘匿していた『海底軍艦ラ號』のコピーを選んだ。ラ號は公には『建造中止になったはずの大和型四番艦』であるが、実際には海底軍艦と『超大和型戦艦』を兼ねる戦艦として建造されていた。完成は終戦に間に合わなかったが、有志がその後も秘匿・改修を続けており、地球連邦の時代に宇宙戦艦とされた。折しも、日本海軍が予定していた二番艦用の図面が野比財団によって発見されており、その二番艦用の図面が扶桑製の海底軍艦の基礎となった。

 

 

 

「山本閣下。海底軍艦の図面はどこから」

 

「2000年代ごろの、野比財団への元の技術士官の遺族からの寄付品に含まれていたそうだ。それを精査した結果、海底軍艦の同型艦の図面と判明したのだ。それで『彼ら』に建造を依頼したのだ。本当は先の作戦に間に合わせたかったが。艤装に手間取ってね。それで、ラ號を使ってもらったのだ」

 

「それで、短期間で超大和型戦艦などを」

 

「大きさが数十kmほどの宇宙戦艦を量産できる彼らにとって、普通の規模の軍艦のガワの製造などは児戯に等しいよ。細かい手直しがいるが、それに手間取るのだよ。船の人手は旧式艦の乗員の生き残りを回せばいい。大衆も、戦艦による復讐を望んだからね」

 

「それで、空母の計画が?」

 

「プロペラからジェットへの切り替えの時期であったのも不幸だった。ジェットは旧来艦の手に余るのだが、君等の財務官僚らが了承しなくてね。結局、海自の幕僚監部が説得したよ」

 

「申し訳ありません」

 

「まぁ、魔女の軍事的意義が低下した以上、空母を彼女たち専用にする必要は薄れたからね。彼女たちは今後、軍事的影響力を失うだろう。今後の10年でね」

 

魔女は怪異の脅威度の低下と、ダイ・アナザー・デイでの失態で、(事変からの数年で)せっかく築いた社会的地位をあっさりと喪失した。その代わりに、異能者たちが絶対的地位を築いた。外殻独立部隊とされたのも、軍中央の干渉を防ぐためである。

 

「異能者はその苦労に見合う働きをしたが、普通の魔女らが役に立たなくてね。それに、物量を弾き返すだけの力を持たない。怪異対峙に特化しすぎたツケだな。特に空ではね」

 

魔女は従来、航空機の一個中隊に相当する戦力と謳われたが、ダイ・アナザー・デイでのサボタージュで見捨てられ始めた。ティターンズが魔力を無効化する『純鉄弾』を配備し、駆逐していったこと、ジェット戦闘機と、地対空ミサイルのミサイルアウトレンジ戦法で、接敵前に撃墜されることが増えたからである。陸戦では活躍の余地は多分にあったが、空戦での価値は大きく低下していた。さらに、F-35戦闘機を怪異と間違うなど、失態も重ねたため、改善と教育が急がれたが、ダイ・アナザー・デイには間に合わなかった。また、なのはやフェイトが大活躍したのも不味かった。量産MS程度であれば、問答無用で破壊できたからである。

 

「魔導師に比べての劣位が強調されたからね。年齢の縛りも今では……ね」

 

「だから、異能者にリソースを?」

 

「そうせざるを得ないように追い込んだのは、君たちだよ。差別が生じかねん状況だ。だからこそ、新型ストライカーユニットの開発費を要求しているのだよ」

 

「しかし、低練度の新兵に、高価な……」

 

「高練度の敵には、異能者をぶつければいい。怪異も進化した以上、それに見合う装備でなければ……」

 

とのやり取りが交わされた末に、新型ストライカーユニットの開発費は守られた。問題はそれを如何に普及させるか。だが、当時は魔導ジェットの黎明期故に、関連機材は高価。結局、この時代は『エースが静かに、装備の実用試験を行う』のに留められていた。通常兵器の更新が優先されたからである。

 

 

 

 

そのなのははというと、流竜馬の道場に預けられ、精神面を鍛えられていた。肉体的には充分に鍛えられているためである。調曰く……。

 

「なのはの様子はどうなんだ?」

 

「竜馬さんのおかげで、酒飲みからは脱却できそうとのことです。肝臓も未来世界の医療で数値が良くなったとか」

 

「いいことだ。これからはヴィヴィオに管理させないとなぁ」

 

「あの子も何歳だ?」

 

「えーと、今年で八歳前後のはず」

 

「やれやれ。元はお前の主の聖王のクローンだからな。なのはの肉体に調整を加えたんだろう?」

 

「ヴィヴィオは戦闘用に、何かかしらの調整が事前に加えられてる可能性は大きいですから。それに合わせる目的で、なのはさんの肉体の『老い』と傷を一定程度は治癒しました。肉体年齢は16歳前後に戻ってるはずです」

 

「やれやれ。正史のフェイトもだが、ミッドはクローンを作るのに躊躇いがないんだな。ルパン三世の敵が聞いたら、涙出るだろうよ」

 

「クローンを一回する分には問題ないんですよ。21世紀の地球の技術でも。問題はクローンからクローンを作るのを繰り返すことですよ。あれも、130人目で限界でしたし」

 

「アリシアが存命しても、プレシアが事件を起こすのはなんでだ?」

 

「おそらく、アリシアさんが死んだ場合のビジョンを見たからかも。それで精神が狂ってしまったんでしょう。まぁ、そうでないと、なのはさんと出会わなくなるから、その帳尻合わせだと思います」

 

「で、なのはが11歳前後の時に、世界線の分岐が起こった…か」

 

「ええ。最も、私も、正史からはかけ離れた道を辿ることになった末に、この姿ですけど」

 

正史と異なり、切歌との関係がべったりではなくなり、さらにプリキュアに覚醒するという複雑な道を辿った調。声のトーンが高いままなのは、妖精が人間態になっていた前世とは明確に違う存在であるからである。

 

「でもよ、お前も好き勝手してなくね?」

 

「まぁ、勝ちゃ官軍ですから。のぞみさんのほうが大変ですよ。時々、師匠が入れ替わって暴れてるせいで、後輩達に変な噂立てられてるんですよ?」

 

「あの人、薩摩人だから、理性のタガが外れると、敵を皆殺しにしてくるんだよ。それもあるんだよ。デーモン族とかが相手だと、乖離剣エアも使うし。そのせいだろう。おまけに、聖闘士だから、その気になれば、神様殺せるし」

 

「師匠は黄金ですからね」

 

「まぁ、要人の護衛もやったことあるし、あの人、わりかし何でも屋だからな。だから、あたしらにも、同等の成果が求められちまうんだよな」

 

「仕方ないだろ、黒江さんは超人なんだし。あんたらだって、俺から見りゃ……」

 

「……悪かった」

 

「分かりゃいい」

 

シャーリーは(黒江との比で)凡人寄りのプリキュア変身者だが、菅野からすれば、充分に超人である。そこを指摘され、押し黙る。

 

「クソ、せっかく声のオファー来たら、悪役だったし……」

 

「ど、どんまいですよ、少佐」

 

「ケッ……」

 

と、菅野は妙に拗ねる。

 

「でもよ。あんたら、普通に技撃てるのに、武器使うのかよ」

 

「技の破壊力的に、大穴開けちまう。のぞみの今の持ち技、完全にスーパーロボットだから、地形変えちまう」

 

「シャインスパーク撃てんだっけ」

 

「ストナーサンシャインも行けると、本人から聞いてる。今の状態で『呼ばれれば』、現役そっちのけで、オールスターズ映画のボスをワンパンできるだろうさ」

 

「うへぇ……」

 

 

のぞみAは戦闘面のスペックが下手な超プリキュアが霞むレベルになっているので、どこかの別世界線のオールスターズ戦に召喚されれば、その世界の『現役』そっちのけで、ラスボスを純粋な力で倒せると断言するブライアン。

 

「ストナーサンシャインとシャインスパーク、どっちが強いんだ?」

 

「シャインスパークだ。ストナーサンシャインはエネルギーの凝縮を行う分、幾分のロスがあるが、シャインスパークはエネルギーをぶつけるからな。まぁ、私も入れ替わった後に得た知識なんだがな」

 

シャインスパークはキュアドリームの元々の技と似通っているが、威力は比べ物にならない。そのため、のぞみ自身も、シャインスパークなどの会得をして以降は、プリキュア本来の技は牽制程度にしか考えていない。仕方ないが、質の悪いデーモン族などの純粋な悪の存在には、プリキュアの浄化技は効かないのだ。

 

「精神を入れ替えるから、肉体自体は本人のものだからな、入れ替えロープは。だから、お前は変身しっぱなしなんだろ?」

 

「そうでないと、私の要求に、この体が追いつけんからな」

 

のぞみAの素体は軍人なので、相当に鍛えられていたほうだが、それでも、要求に応じられないとされるあたり、ウマ娘の運動能力の高さが窺える。故に、ウマ娘の身体能力の全盛期は一年半~三年の前後で終わる。そこからの減衰が激しい体質であったのも、ブライアンズタイム産駒、あるいはその子孫を前世に持つウマ娘全体のの弱点(サンデーサイレンス系は減衰期を迎えても、安定した成績は残せる)であった。

 

「あたしは元々、相棒が変身に必要だったから、バグとかを避けるために、一度変身したら、落ち着くまで解除しない。みらいたちもモフルンいないと無理だ」

 

「かー、面倒クセェシステムなこと」

 

「仕方ねぇだろ、プリキュアは単独変身可能なシステムの割合がランダムなんだよ」

 

プリキュアは基本的に、世界の摂理に存廃を決められるものであったが、マジンガーZEROによる因果律操作をきっかけに、それとは関係無しに、変身能力が(資格者を前世に持つ者の)手元に残る場合が常態となった。姿は往時の最終時のものだが、能力は以前より上がっている場合が多い。また、のぞみAのように、既知の最強フォームより上の次元の力に目覚める場合もある。

 

「俺は俺で、平行同位体が日本軍最後の撃墜王らしーから、ウォーモンガー扱いだしな。それはそれで大変だぜ」

 

菅野は菅野で、年相応の面もあるにはあるが、同位体が日本軍最後の撃墜王と評判を取った男とあれば、相応に荒っぽく振る舞う必要がある。そのため、息苦しさもあるらしい。

 

「私も、切ちゃんとの関係は昔より悪化してるし、のび太の家でハウスキーパーになってること、おまけに、聖闘士でプリキュアなんて、属性過多だって言われてますよ」

 

調も、正史では百合っぽいので、切歌との関係が悪化してしまい、野比家で暮らしていることなどは既に(扶桑軍にも籍があるので)公にしているので、色々と言われている

 

「確かに。あたしもこのなりで、紅蓮使うしなぁ」

 

「まぁ、見かけが変わんない言い訳を手に入れられたようなものですけどね」

 

「お前らもお前らで大変なんだな」

 

と、異能者になったら、なったらで大変なことはある。その表れであった。ホテルの一室を公務ということで借りている。それで、四人中の三人がプリキュアというのも、もの凄い絵面である。

 

「装者としての攻撃パターンは知られちゃってるのもやりにくいですけど、自分の同位体からは『ギアの使用可能時間に制限がない』ことで愚痴られるし。おまけに、これですからね」

 

「そりゃ、文句言われるわな」

 

「プリキュアとしては、技が一つしかないんで、色々と拝借してます。それに、前世で妹のように思ってた子もいないし。私はどうやら、ペアになる率高いみたいです」

 

「拝借できるのも、才能だぜ」

 

調はのび太らと暮らすうちに、(正史での自分の)戦闘パターンが乏しいことを自覚したため、数十年の時間の少なからずを特訓に費やした。その関係で、技のバリエーションはそれなりに豊富になっている。

 

「会ってやってるのか」

 

「まぁ、住んでる世界の座標の特定に時間かかってますし、向こうも今の状況は窮屈でしょうから」

 

「まぁ、それはそういう扱いのもとを作った宮藤のBに文句言え……と言いたいが、あいつもあいつで可哀想だしな」

 

芳佳Bは良くも悪くも、史実通りの気質であったので、色々と軋轢のもとを作ってしまう失態を重ねてしまった。坂本Aのとりなしで、坂本Bからの叱責は避けられたものの、同郷の先輩たちを精神的に追い込んだという負い目をかかえてしまったため、ワーカーホリックが加速してしまった。

 

「あれじゃ、元のとこに帰っても、長生きできるか」

 

「あの子の元の世界だと、ロマーニャ戦役の直前くらいだそうですけど、坂本さん、危ないこと考えてましたよ」

 

「まぁ、史実を知っちまうと、戦争の芽を摘みたいんだろうが、下手すりゃ、向こうの連合軍自体が崩壊しちまうぞ」

 

「ああ。それは隊長が説得してる。場合によれば、俺達が連中の世界の動乱を収めることになりそうだ」

 

「それはそれで、向こうの世界が混乱すんぜ。どうなるんだか」

 

「この戦争も、あと何年も続きそうだしな。遠征は当分無さそうだが…」

 

「今のあたしらは44年頃の連合軍の全軍を余裕で返り討ちにできるかんな。大和型戦艦も二隻しかないようだから、こっちの連合艦隊見たら、腰抜かすだろうよ」

 

「でもよ、この戦争、元は短期決戦のはずだったんだろ?」

 

「おう。元々はハワイを奪還した後は戦略爆撃機で五大湖の工業地帯を叩いて、最後にあたしらをホワイトハウスに空挺降下させて、ホワイトハウスを制圧した上で、政権を転覆させる計画だったらしい。それを日本が『夢物語』だって切り捨ててな。結局、今は『連合艦隊の再建が成った暁に、ハワイの制海権は取る』くらいしか決められてねぇそうだ。ひたすら耐えろったって、装備の数を無理に減らしてたから、戦線の維持も覚束ない始末だぜ。これだから、日本の官僚は。目先の金にしか興味がねぇ」

 

シャーリーの口から語られたそれは、日本の官僚にとっての予想外続きのために、振り回された扶桑軍の窮状であった。結局、連合艦隊の再建後の実績作りのための太平洋海域の制海権の獲得だけが認められた以外は、戦争遂行のプランがないという有様。陸軍の外地部隊は評議会が補給を渋ったせいで、ありあわせの装備を手当たり次第に使う始末で、ジェガンやリゼルなどの未来兵器も当たり前であった。

 

「やれやれ。連中は俺達を過労死させたいんか?まぁ、死なないけど」

 

「年食わない異能者だから、過労ライン超えでも、特に文句が出ないと思ったんだろ。まったく」

 

「あるいは、パワーですぐに解決すると踏んだのか」

 

「面倒だな。まぁ、私としては、精神の鍛錬になるがな」

 

と、評議会の日本側の軍事的無知由来の前線の労苦と兵器不足。それを補う兵器が、地球連邦軍の内輪で旧式化して放出された『ジェガン』や、倉庫で眠っていた、一年戦争時の航空兵器などであったのは、なんとも言えない皮肉さを醸し出していた。そのため、リゼルやジェガンを受領できた部隊はものすごく幸運なのである。ジェガンも馬鹿にされがちだが、未来世界では(ジオン残党が余裕で生きているうちに、クロスボーンやザンスカールの蜂起が起こったので)、アニメほどは一方的に破壊されていない。SFアニメのような光景と、時代相応の兵器の入り混じる複雑なことになった魔女の世界。一同の思いとは裏腹に、戦線は今日も『異常なし』であった。

 

 

 

 

この状況の打破のための攻勢を、扶桑皇国が構想する度に、それを強引に潰してきた日本の政治と官僚だが、扶桑の大衆の不満が蓄積したこと、連合艦隊の空母機動部隊の再建に目処が立つ見込みになった事から、連合艦隊の空母機動部隊の再建と、人員供給体制の安定を以て、集中的に攻勢を行うことを妥協的に了承した。扶桑の戦争への興味は薄れていたものの、攻勢限界点を理解せぬままでの攻勢を止めようとしていた官僚たちも、政治の妥協には勝てず、結局は世界全体の援助が入る形での攻勢が1950年代に予定された。扶桑はそのための準備段階に進みつつあった。南洋の地下秘密ドックでは、その要になる超大型空母の建造が始まり、その護衛艦の建造も開始されている。日本が懸念したのは、工作艦や補給艦の不足だが、第二次世界大戦当時の工作艦では『最新の電子装備は直せないのでは』との懸念があったが、設備の刷新(電子装備修理用の設備を取り入れた)で対応が図られた。これは明石型の工作能力は1940年代当時では世界屈指であったことなどから、それを、電子装備の修理設備がないからと、旧式艦扱いするのはもったいなかったからである。結局、明石型は南洋の各地の港で『中小艦艇の修理』に使われることになり、戦艦や空母などの大型艦は南洋本島の拠点での集中修理を主にするように改定された。また、問題は明石型に搭載されていた工作機械が(21世紀からすれば)戦前型の旧式な機械だと謗られたことだが、戦後の時代、古式ゆかしい海戦を想定した艦種である工作艦は廃れてしまっており、米軍も開戦前の船を90年代まで使い倒していたので、明石を日本で改装しようにも、工作艦のノウハウの一切が失われていた上、21世紀の最新工作機械の消費電力を(1940年代の機関では)賄えないだろうという懸念などから、改装は見送られ続けた。だが、扶桑は必死に改装計画を立てており、工作機械は1944年の時点では、当時に最も高精度とされたリベリオンの最新(当時)工作機械を導入する計画であった。これは皮肉にも、自由リベリオンの抱え込みで実現。日本の想定より精度のかなり高い修理を行えた。(明石の在来のカールスラント製の工作機械は『型落ちを送ってたんだろう』と言いがかりをつけられていたが、実際は本土陥落前の時点での最新型を贈呈した)このことや、地球連邦軍による援助の獲得もあり、連合艦隊の前線修理能力は飛躍を見た。日本はこうした、扶桑独自の努力を一笑に付す行為を現場が連発するという失態を犯してしまい、せっかくの造船業の仕事獲得のチャンスを官主体では逃すことになった(程なくして、民間企業主体の再交渉と視察で実現したことから)。1950年代は『嵐のやってくる時代』になる。それが扶桑軍と陸海空自衛隊の共通認識であった。

 

 

 

 

 

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