ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第二百七十八話「セクシー・アドベンチャー 11」

結局、扶桑軍隊は日本からのあれこれの圧力により、外征型軍隊であることを否定されたものの、各国がそれを擁護するという構図になった。困った日本は戦後基準であれこれのインフラを作り直そうとするも、関東大震災が回避された世界故に、東京の町並み自体を作り直すしかなく、時間がかかる見通しであった。また、軍事を忌避する風潮を持つが故に、日本は町並みの策定で、軍需関連の工場の区画振り分けを考えておらず、魔女の世界の各国を呆れさせた。この議論は軍需区画と民需区画を明確に分けることで妥協されることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイ・アナザー・デイ以降、日本によって病院送りにされた将校や下士官は数知れず。殴打で肛門が裂けたり、目を潰された、肩を殴打で使い物にされなくされた者もいた。そのため、日本軍の非正規士官の取り扱いは慎重を期すように、との緊急通達が発せられた。あまりに血を見る有様であったからで、黒江と釣り仲間であった老人らが若返った者らで構成された飛行隊は、極めて良識のある部類なのだ。そのため、扶桑海軍も気まずくなり、特務士官の類別を廃止するに至った。外国からの抗議に耐えかねたからでもあった。これにより、叩き上げの士官の地位は上がったものの、正規の軍学校卒の士官の立場が『対外的なお飾り』と揶揄されるほどに落ちてしまった。だが、叩き上げは叩き上げで、色々な対外的マナーに無知という問題もあったため、黒江たちのように、上下を問わずに人望がある者が循環油となることが期待され、三人はその通りの仕事をしていた。日本は前線勤務が長い者を嫌ったが、かといって、前線に無理解な者たちが史実の太平洋戦争で愚策を繰り返したのも事実なので、前線の高位の武官の裁量権を(黒江たちが実質的に運営するのを容認する形で)一定範囲で拡大するので妥協した。戦時中に悠長に戦略会議は開けないからだ。仕方がないが、生まれが明治期である、扶桑軍の高官たちの大半に『オンラインネットワークの戦い』を理解させるのは『猿にソーシャルゲームをやらせる』か、『因数分解を覚えさせる』くらいの難儀であるため、それをきっちり知っている者たちに統制させたほうが円滑に物事が進むためでもあった。こうして、スーパーロボットたちや地球連邦軍の武力頼みな状態になっていったが、日本の一部が気骨ある軍人を古代中国もかくやな拷問で潰したり、禁止したはずのロボトミー手術で廃人にすることを繰り返した結果でもあった。この行為の発覚も、黒江たちがますます、前線の統制をせねばならなくなった理由であった。日本政府も寝耳に水であり、結局は(戦艦や重巡の艦隊を指揮できる人材など、自衛隊にはいない)扶桑軍人の内、黒江達の息がかかる人材を艦長や飛行隊・師団長などに添えるしか手がなかった。カールスラント系の人材も、この時に(戦時であるので)大量に登用された。ナチスが存在しない世界であるので、やむなく容認され、ロンメルやグデーリアンなどの高官クラスも登用された。機甲戦など、扶桑軍人はズブの素人であったからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのため、黒江達が前線にいながら、三軍全体の統制や予算規模の取り決めなどをこなさなければならぬという超ブラックな有様になった。これは日本が内部意見の統一に失敗したまま、一部の『扶桑の軍国化を阻止する』という名分のもとに、扶桑の全軍の若手~中堅将校の多くを拷問で『壊した』り、リンチ行為を黙認していた弊害であった。その結果が中央の統制不全の惨状として表れ、結局は前線に残された若手将校の中で、最も近代戦を理解する黒江たちを事実上の司令官に添えるしか手が無かった。これは『将官であろうと、前線で戦って死ね』という同調圧力が日本・扶桑を問わずに強いためで、その条件を完全に満たす若手の将官など、黒江、智子、圭子、武子の四人しかいないためであった。結局、四人の合議での決定が軍全体の方針となり、それをY委員会を通して、扶桑政府が追認する形であった。

 

 

当時はそんな行為の代償に、海軍航空隊に気骨ある将校が『指で数えられるほど』しか残らなかったり、陸軍機甲本部の構想が『戦車の驚異的進化』で根底から崩壊したことで、部員がやる気を無くすなど、組織が容易く機能不全に陥る様を晒した。そのため、黒江は航空部隊の人員なのに、陸戦部隊の立て直しも業務として押し付けられてしまう形になったわけである。黒江は米英日の機甲部隊の人員の助けを借りる形で、機甲部隊のテコ入れを進めているが、兵站体制自体の見直しが必要となり、時間が数年単位でかかることが判明。それまでの繋ぎが必要になった。コンバットアーマーの導入はそのためであった。軽戦車の開発は『M41の国産化』を最後に、事実上打ち切り、重戦車も『中戦車との統合』を理由に、将来はカテゴリー自体が消えるため、機甲部隊の人員の数割を人型兵器に割り振ることで、『戦後に消える』カテゴリーの兵器の乗員の行き場を与える意図があった。これは雷撃機や急降下爆撃機などの人員も相当する。また、人型兵器もピンキリであるので、扶桑では高性能の可変MSが好まれた。Z系はピーキーな操縦性である物が大半だが、元々、秋水や二式単戦、雷電などの『癖のある機体』を好むエースが多くいたため、問題とされなかった。優先権は64Fに与えられ、本格的なZ系は彼女らが独占していた。

 

 

 

 

 

 

実際、プルトニウスやリ・ガズィ・カスタムなどの第二世代型Zタイプの実戦テストは64Fが(ロンド・ベルの一部署扱いであることによる)委託されており、地球連邦軍本体でも配備が遅れている次世代型のZタイプの姿が見られるという状況であった。また、ファンネル搭載のMSの天下が『アンチ・ファンネルシステム』の登場で終焉したことから、νガンダム系は配備されていない。その一方で、小回りの効くF91(試作機と同等の仕様で、質量を持った残像を発動できる)の第二期量産型が指揮官機として使われていた。これは扶桑軍の魔女の信条に近い特性を持っていたからで、Z系を好む黒江はその中のさらに『道楽者』であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太平洋戦争の頃、高町なのははどうなっているのか?という疑問だが、この時期は流竜馬の道場に預けられ、荒療治によるアルコール抜きがされていた。また、教導への適性に(事件で)疑義が呈されたため、教導資格も停止状態にあった。風貌も正史と異なり、ボサボサ気味のポニーテールであった。また、史実と異なり、高校まで故郷に留まっていたり、小学校のうちに、兄や姉との正確な血縁関係を知っているなどの差異がある。ただし、ヴィヴィオとは史実通りに出会い、戦ったが、途中で、なのはがアルター能力に覚醒した(シェルブリットであったので、友人や同僚らに『ちゃうやろ!』とツッコまれたが)ため、史実よりガチンコの殴り合いで倒してしまっていたりする。また、フェイトもフェイトで、聖闘士としての闘技で、ナンバーズを蹂躙してしまったりしている。歴代の仮面ライダーたちと不幸にもエンカウントした者は(情け容赦ないために)瀕死の重傷に追い込まれ、特に状態の酷かった数人は事件後に死亡したという。

 

 

 

 

「で、あの戦い(M動乱)の時に、それに目覚めたんだな?」

 

「遠い前世での身内が使ってた能力なんですよ。兄だった人の…。だから、おぼろげでも、記憶が戻った時は複雑でしたよ。確か、段階があったような」

 

「ま、お前は本来は火力でのゴリ押しが本領だからな。砲撃魔法のしすぎで、体に後遺症を残すよりは、接近戦には接近戦のやり方を覚えろ。実家の剣技を今から覚えるのは気が引けるだろう?」

 

「学生の時、お父さんに泣かれましたよ。御庭番衆式の小太刀二刀流の心得を持ったの。それで、覚えたんですけど。実家の剣技は兄と姉に任せるつもりだったんで……」

 

未来世界の長野県・浅間山近郊。流竜馬(ゲッターチーム・リーダー)の実家の空手道場。なのはは外見的には17歳前後に見えるが、実年齢は24歳前後の妙齢である。これは色々となのはがメカトピア戦争当時に受けた治療と、その後の修行の賜物であった。最も、なのはの家族はどういうわけか、実年齢に見合わぬ若々しさを保っているが。

 

「ま、史実でお前の義娘がある程度の年頃で使った戦術を、親のお前がもっと先鋭的な形で実現するようなことになるからな。最も、親のお前らが超人な世界線だから、あの子(ヴィヴィオのこと)もそれを目指すだろうよ」

 

「まいったなぁ……」

 

「別世界線の自分に二度会ったんだろ?三度目もあるはずだ。のぞみは三度あったそうだから、お前にもあるはずだ」

 

「どう説明すりゃいんですか」

 

「のぞみもそれで苦労したが、ZEROとの融合の後は意識の共有化が起きたんで、自分自身の端末のようになってるとボヤいてた。実際、固有の記憶と経験での差異があるとはいえ、思考の傾向がこっち寄りに変わった事は、例の世界線(オトナプリキュアの世界線)で確認されてる。まぁ、お前も元々が元々だからな」

 

「メタいですって」

 

「まぁ、その時に別の自分に幻滅されないようにしとけって話だ。今のその姿じゃ、お世辞にも品行方正とはいえねぇしな」

 

「確かに……」

 

「人の親になったんだ、これからはしゃんとしろ」

 

「竜馬さん、厳しいですね……」

 

「親父が空手バカ一代を地で行くイカレポンチで、自分の子供のことを顧みねぇクズだったからな。それでおふくろも病気で亡くなった。拓馬を子供として扱ってるのは、別の世界線とはいえ、俺の子なのが確かだからだ」

 

竜馬はあまり周囲とつるまないように思われるが、妹がいた(事故で夭折するが)場合の世界線では、意外と社交的な一面を持つ。また、別世界線の自分の子である拓馬に対しても、親として接するのは、自らが実父(拓馬の祖父)に冷酷に扱われた反動によるもので、その一方で、中学時代に経験した実妹の死を引きずっているためか、女性に対して優しい(妹に優しい兄であった名残りである)。そのため、拓馬が聞かされていた姿(多少ホラが入っているが)との差が意外に大きい。ただし、悪辣なデーモン族がいる世界線故に、敵に情け容赦しないところもより強まっているが。

 

「俺は真ゲッターに乗る姿が人気なようだが、あれは事故のこともあって、あまりいい思い出がなくてな」

 

「それで、割にすぐ、號さんたちにシートを譲ったんですね」

 

「真ゲッタードラゴンが生まれたのもあるがな。真ゲッター1以上の攻防速を元から兼ね備えてるから、俺がピンで乗っても、真ゲッター級の性能を引き出せる。」

 

竜馬は基本的に、ゲッター1系統のパイロットであるが、真ゲッター関連の事故が起こった場合は真ゲッターロボを嫌うようになる。その一方で、乗った期間が長くなっていたゲッタードラゴンに愛着があるのか、その進化系の真ドラゴンも好んでいるようである。

 

「まぁ、弁慶が帰ってきたから、俺も隼人んとこ(NISARのこと)に籍を置いた。そのほうが法的に揉めんからだそうだ」

 

「ゲッターは個人で持つには大仰ですからねぇ。別世界線のあたしらに会った時も……」

 

「真ドラゴンにめっちゃブルってたものな。お前らがまとまってかかって出せる火力以上のパワーを魔力なしで出せるからか?」

 

「子供の時のあたしら、ヴォルケンリッターやクロノくんとかがまとまって叩き出せる火力(それでも再生しようとした)を遥かに超える力を科学の力で出したからかも。時空管理局は質量兵器を忌み嫌いますから、基本的に。それで、あわよくば…と思った奴はいるでしょうけど、M動乱が起こった、あたしの世界線での管理局は連邦の半植民地になったことを伝えたり、波動砲(タキオン波動収束砲)の存在を伝えたら、押し黙りました」

 

「科学も極限まで突き詰めると、魔法同然になるからな。亜空間潜航すらできて、そこが昔の潜水艦のような戦場になるなんて聞けば、普通はビビるぜ。銀河の中心部まで一ヶ月かそこら、16万光年の彼方の星に、数ヶ月もあれば行けるなんてのは」

 

地球連邦軍には当たり前となったことだが、時空管理局は『世界と言っても、その世界で最も栄えてる惑星を配下に加えてるに過ぎないのでは?』という疑惑があった。地球連邦がとうに宇宙開拓時代を迎えている時に接触した故の不幸であった。地球連邦軍は既に、波動エンジンを改良し、連続ワープを可能とする領域になっていた故の発言であった。

 

「おまけに、艦艇の物理攻撃への耐性が馬鹿みたいに低いから、第二次世界大戦中の重巡くらいの砲撃でまっ二つにへし折れるんですよね、うち(管理局)の固有艦艇」

 

「強度計算してんのか?お前の組織」

 

「魔導攻撃が前提にされてるから、本当に科学だけで襲ってくる敵との艦隊戦なんてのは考えられてないんです。H級戦艦の主砲の一発で、時空管理局最大の艦艇が轟沈したなんて、本当は造船部が全員、自決するレベルの恥ですよ」

 

 

文明の進化の過程で、切り捨てた分野のものに実は弱かったというのは、ガミラス帝国やゼントラーディ以来、地球が出会った文明の通弊のようなものであった。この場合、時空管理局は魔導攻撃への耐性を重視するあまり、物理攻撃への耐性を殆ど考慮していないのでは?という疑惑であった。M動乱で、格差がありそうな第二次世界大戦中の戦艦や重巡の砲弾が時空管理局の空中艦艇を次々と貫通した事から、地球連邦軍は愚か、航空自衛隊や海上自衛隊の背広組も呆れさせた。とはいえ、ドイツの42cm砲以上の砲の直接照準による砲撃を初見で防げる艦艇は、地球連邦軍の宇宙戦艦でも、そうはないが。

 

「でもよ、あれ、大和に比肩するか、それ以上のものだろ?砲弾の重さは二トンを超えるはずだ。そんなもん、マジンガーやコン・バトラーVでもまともに喰らえば、怯むぞ。それに、物理攻撃が絶えて久しいのなら……」

 

「時空管理局の船、火薬式の砲塔とかは積んでないのに、誘爆して折れるんですよ。なんでですかね」

 

「被弾した時に、魔導エネルギーの制御装置がぼっ壊れて、そのエネルギーが砲弾の火薬に反応したんだろう。強度的には、一昔前のマゼランやサラミスよりマシなはずの素材らしいからな」

 

「そうなんですか?」

 

「隼人が真田さんと話してるのを聞いたんだよ。M動乱の後、時空管理局を立て直すにも、船が必要だが、興味を抱いた大国(ボラー連邦や、後年のセイレーン連邦のような)が攻め込んだ場合は、インカ帝国とスペイン人のような有様になりかねぇ。だから、時空管理局の組織自体は存続するが、地球連邦の出先機関のように変えられるのは仕方ねぇよ。それを伝えたんだろ?」

 

「可能性の一つって前置きはしました。リンティさんは唖然としてましたがね。最も、地球連邦の技術で修復・強化されたレイジングハートも驚かれましたけど。運動神経は訓練である程度改善したとか、一応、大尉までは出世するとかは、子供の私に伝えました。その世界線の私はのぞみさんの方に食いついてたんで、地味に堪えましたよ」

 

「そりゃ、お前は自分自身の数ある『未来の可能性の一つ』に過ぎないが、プリキュアが実在する世界線は、めったにお目にかかれるもんでもないからな。しかも、その時点(2005~6年)で放映してた作品の『次回作』相当のプリキュアなんだし」

 

「あ、そっか!!」

 

「お前が九歳くらいの時は……S☆Sから5に移り変わる時期らしーしな。しかも、最終的な姿だから、二年先のプリキュアを先取りしたのと同じだ。おまけに、お前、子供の頃はそういうアニメ見てたんだろ?なら、当然だろ」

 

「そりゃ、のぞみさん、ご機嫌になるわけだわな」

 

「はやても、その頃は普通にアニメとか見てただろうから、嬉しかったろう。フェイトは元から魔法のある世界にいるから、異能を手に入れた時の嬉しさは理解しがたいだろうけど」

 

 

竜馬はそのことをツッコむ。とはいえ、目の前のなのはと同じ世界線のフェイトは実質的に思考が地球人化しているので、些か的外れではあった。管理局自体が世界線別にいくつもあるという事実は、時空管理局の幹部には認め難いだろうが、それが真実である。

 

「ま、管理局が怯えるのは、真ドラゴンが一介の機動兵器だってことだろうよ。ワンオフとはいえ、惑星を軽く粉砕できて、次元に穴すら開けられるマシンがあるんだ。その気になれば、時空管理局の全戦力を一発で消し飛ばせる」

 

「機械兵器のレベルはむしろ退化してるしなぁ、時空管理局。日本軍相手なら…って感じだし。一般局員は格闘訓練も積んでないしなぁ」

 

「マジかよ」

 

「スバルとかは珍しいケースなんですよ。格闘技の使い手が局員になるのは、本来は稀なことでして……」

 

「地球の警察組織が聞いたら、目ぇ回すな……」

 

と、精鋭とそうでない部隊の差が大きい時空管理局の状況に呆れる竜馬。機動六課とて、試験運用という名目はあれど、幹部級は時空管理局の上澄みであった。とはいえ、なのはたちは基礎訓練は反復させていたが、応用は各々の判断に任せていた。スバルとはタイムパラドックスの絡む関係になっている事もあり、色々と複雑な関係になっているし、ティアナとも(遥か以前の過去生の記憶をティアナが持つため)一言では言えない関係性になっている。それを抜きにしても、時空管理局は実働部隊とそうでない部隊との練度の差が激しいことが示唆される。

 

「あなたたちがイカれレベルだけじゃ?」

 

「ドモンや俺たちは、体力で地球人の最高レベルなのは確かだが、病気にかからんわけじゃないぞ?」

 

基礎体力は常人を超えているが、病気への抵抗力は彼らも意外に普通の領域である。

 

「そりゃそうか」

 

「東方不敗もなんかの病気にかかってたしな、最晩年」

 

「なんの病気かわかります?」

 

「レインに聞いたんだが、ネオホンコンにも記録がないそうだ。噂だと、あいつは若い時、日本人だった疑いがあるそうだ」

 

と、数年来の謎が気になる流竜馬。以前、生身で生前の東方不敗と拳を交えていたらしいからで、日本人であるという疑惑が強い東方不敗のことが、彼の死後も気になっているようだった。

 

「ドモンさん、また喧嘩したそうですよ?」

 

「あのバカ…。カミさんの扱いをわかっちょらん。レインへの連絡先はわかるな。俺がとりなしといてやる」

 

「ドモンさんに恩売る気でしょ」

 

「ガンダムファイトや格闘技大会の賞金をろくに使ってないしな、あいつ。こういう時に使わせんとな」

 

と、ドモン・カッシュがこの時期、またも妻のレイン・ミカムラと喧嘩したことが伝わる。歴史に残るレベルの告白で結婚した割に、喧嘩が絶えないのは、ある意味、幼馴染でもあった故だろう。また、ドモンに恩を売ることで、道場の修繕資金をもらいたいのだろう。意外にちゃっかりしている竜馬であった。

 

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