結局、扶桑陸軍はそれまでの方針を根底から覆されたことを要因に、士気が壊滅的に陥っていた。また、日本は外征型陸軍の維持に興味がなかったが、史実の大日本帝国の最大領域よりも広い地域を統治せねばならぬため、史実の自衛隊の規模では、まるで足りない。特に陸軍の予備兵力の確保は急務であったが、カールスラント陸軍を理不尽に追い出された将兵らを雇用した義勇兵らを兵器共々に再利用する案が議決された。あらゆる兵器の固有技術が世界水準に達していないと突きつけられたが、新式兵器のラインが整い、完全に軌道に乗るのは五年単位で後という事実からの妥協であった。カールスラント製兵器がブラックマーケットに流れ、各国から抗議が来たからで、カールスラント軍の再編も間に合わないため、日本連邦が全てを背負わなくてはならなかった。結局、地球連邦軍に他の全ての戦線を委託する形で、扶桑は太平洋戦争に全ての国力を費やすことになった。
このゴタゴタは日本の軍軽視の風潮、特に陸軍の軽視を妙実に表していたが、アメリカを後ろ盾にする自由リベリオンの要望もあり、機甲部隊の規模は史実冷戦の最盛期の陸上自衛隊の規模を基準に整えることとされた。いわゆる政治圧力による妥協の連続である。人型兵器はこうした、保有数の制限を『質で補う』ために、大規模な配備が奨励された。日本はこの動きを黙認した。21世紀基準の法では、人型兵器の配備などは想定外であったからだ。地球連邦軍の機動兵器は『途中から時代遅れになるものばかりのポンコツ軍隊』と揶揄されていたが、スーパーロボットのある世界で造られているので、アニメより全部の兵器が高性能に仕上がっており、一部の懸念は杞憂であった。当面は航空魚雷という兵器が旧態依然と扱われ、その生産が大きく縮小されたため、それを軍事的に代替する兵器の用意が急がれた。それがビーム兵器であり、ミサイル兵器であった。とはいえ、ミサイル兵器は誘導性を上げると、必然的に高価になるため、旧来からの魚雷兵器を駆逐するまでには至らなかった。M動乱での戦訓により、『つけられるものは全てつけろ』というドクトリンへ変遷したため、必然的に容積確保のために、扶桑艦艇は大型化の道を辿る。巡洋艦で有に20000トン(日露戦争時の戦艦より重い)を超える排水量を持つ時代が到来し、超甲巡も生き残りのために、40000トンを超える排水量を持つようになるため、より大型の戦艦や空母が10万トンを超える排水量になるのは当然であった。
かといって、新式の機械が旧式の機械に全面的に勝るわけではないので、扶桑は新旧兵器の博覧会と化していると揶揄されていた。だが、現代兵器は戦艦や重巡といった重装甲を持つ相手の効果は未知数であり、一発が一軒家相当の値段であるミサイル兵器をバカスカ撃てば、財務当局が目を回す。そういう事情から、カウンターパートとして、戦艦や重巡の使用は続けられたが、戦艦はともかく、世代交代が中途半端であった重巡の交換が急務であったが、日本式設計では軽装甲と欠陥設計の感が否めなかったため、新型の開発はデモイン級重巡の模倣という形で落ち着いた。日本巡洋艦の能力の要とされていた水上機という兵器のカテゴリーが陳腐化したからで、水上機は加速度的に消えていく事になったが、メーカーの在庫問題もあった事から、操縦系統を刷新した『強風改』が史上最後の艦載機として使用されたという。あくまで、ヘリコプターを搭載できる新式艦の登場までの繋ぎ目的であったが、水上機とはいえ、戦闘機を積んだ事は国民に好評であり、利根型の退役は予定より数年ほど延びたという。
1945年頃、ジェット機を不足無く運用できる空母は最低で80000トン超えだと試算されたが、大鳳を含めた大戦式空母の代替が急務であった事から、ミッドウェイ級をそのまま(戦後型への改装を行った上で)空母部隊の旗艦とせねばならなかった点に、扶桑海軍の悲憤があった。本来、大鳳は次期主力としての量産が予定されていたが、ジェット時代の到来で『旧式』の烙印を押されてしまったからで、造船所が独自に建造を続けさせた個体の竣工が知らされると、扶桑は受領したその足で、地下秘密工廠での近代化を行う羽目に陥った。これで天城(初代)、愛鷹の代替は確保できたが、近代化したとて、根本的に大戦式の大鳳型はジェット機の運用に向かない。その事から、地球連邦海軍の空母の供与は滞りなく行われた。艦載機がコスモタイガーや可変戦闘機であり、運用要員付きであったからで、書類上は出向であった。
扶桑は造船を中心に、『何事も裏目に出る』ことが続いた事から、地球連邦軍からの供与は願ったり叶ったりであったが、問題は自前の要員の育成期間の確保であった。そのため、64FをGフォースと一体化させる形で運用させ、時間稼ぎを行うのが最善であるとし、64Fの戦後の存続の大義名分を政府に容認させるべく、あらゆる業務に従事させた。特権の容認はそれと引き換えのものであった。また、魔女の覚醒の休眠期がどのくらい続くかの確証が得られなかったのも、扶桑空軍の魔女(熟練)の大半が64Fに集められた理由であった。太平洋戦争(史実)の高官層が高齢化する時代であったのもあり、戦艦と重巡の指揮ができる士官の育成も進められた。史実と異なり、戦艦が生きながらえる世界線だからだった。また、未来世界の自動補正装置付きの砲塔が普及したおかげで、砲弾の命中率が飛躍したこと、ミサイル兵器の必中性が確保できないという環境も、戦艦の延命に作用した。とはいえ、戦艦という多大なリソースを食う兵器の新造のハードル自体は高く、結局、多くは構想に留まったりしたので、日本連邦の牙城を揺るがせるには至らず。連合海軍の象徴は『戦艦大和の後継者』らが占めることになっていく。空母が却って『高価すぎて、実際の海戦に使えない』という流れになってしまうため、消耗品という扱いに成り下がりつつあった戦艦を象徴としておく事は都合がよかったのである。だが、日本連邦の戦艦は核攻撃すら耐えるように設計されており、消耗品ではない。そこも戦艦の最後の意地であった。また、基地航空隊も実際は海軍のほうが多く、日本の政治家は旧・軍令部をこれでもかと叱責したが、井上成美提督の方針で、空軍化が進んでいたところを政治的理由で、無理に中断させたがために、あれこれの前提が崩壊してしまったのである。結局、空母機動部隊の再建は(ジェット機への世代交代と、空母自体の刷新で)五年~八年の歳月はかかると見積もられ、結局は1940年代中に攻勢をする事は不可能とされた。日本は防空網を進化させようとするあまりに、『現用機か、その一、二世代前の機体を量産させる』ことを扶桑に推進させた。それで失業する機種のパイロットのことは考えずに。結局、ある程度まで電子化が起こると、付随の防空システムを末端まで行き渡らせる必要が生じてしまうため、却って、量産に時間を要する事になった。とはいえ、当時、リベリオン以外の国々は依然として主力がレシプロに留まっているので、日本連邦の航空機の更新速度は異常極まりない速さであった。
黒江らは(事が片付いた後だが)自らの絡む事柄での不始末はそれなりに罰を受けている。ただし、前線で絶対に必要な戦力故に、出撃中の期間は罰の日数にカウントされない。そのため、黒江は『戦場では優秀だが、軽微な違反の常習犯でもある』ということで、『悪太郎』の渾名が人事部の間でついていた。人事部の人員にとって、こうした渾名づけが息抜きのようなものであったので、上層部も黙認している。法に明確に反していなければ、人員のミスに(割に)大らかであるのは、織田幕府時代からの扶桑の伝統であった。そこに、ミスに厳しい日本の伝統を持ち込めば、連合国軍も困惑である。そういうわけで、なのはは妥協に妥協を重ねての窓際族扱いで落ち着いたのである。とはいえ、黒江の監督責任も作戦後に問われ、給与の半年分の自主返納で落ち着いている(黒江は前線に必要であるのと、なのはの独自裁量によるものだとされたため。とはいえ、始めての挫折で、なのはが飲んだくれになったのは擁護できないが)。そのため、黒江はその期間を利用し、太平洋戦争の準備を進めていたのだが、なのはやのぞみが複数回、平行同位体に出会う出来事が挟まり、その調査も挟まったのと、日本の政治的横槍もあり、上手くいかなかった。開戦後は参謀本部の勢力争いも起こり、結局は黒江たちは前線で戦う流れが固定化した。軍部としては『新世代の台頭』をアピールしたかったが、のぞみもなのはも『最古参級の主役経験者』であるという罠により、目論見は外れる格好となった。
結局、魔女の黄金世代は『後にも先にも、それ以上の戦果を誰も出せなかった』故に、黄金世代とされたのである。その中心格が現役を張り続ける事は不思議でないと認識されていたが、新世代>旧世代の認識が強かった魔女界隈では、旧世代の魔女は軽んじられていた。だが、黒江たちは往時と変わらぬ絶対性を維持しており、それ自体が現場では予想外であった。ミーナは不幸であったが、非も多かった。その助命は彼女が稀代の音楽家『バッハ』の末裔の一族の後継者であったという幸運も関係している。本来ならば、先祖代々と同じ道に行くべき者が、戦乱で軍隊に志願せざるを得なかった故に起こった悲運と、軍関係者は記録に記した。それは後世の名誉回復の芽を残すための温情であった。この事件は世代間闘争の引き金にもなったが、それは戦局の変化で沈静化した。それどころでは無くなったからだ。
ティターンズ残党は巧みにリベリオンを掌握したが、彼ら自身は統治自体に興味は無く、リベリオンの繁栄が阻止され、大量生産・大量消費時代が訪れないようにすればよかったので、リベリオンを全面戦争(核戦争)に追い込めれば、ティターンズ首脳陣の目的は果たされる。意図的にディストピア的な空気に追い込んだのも、そのためであった。彼らは『死ぬこと』を目的にしていたので、リベリオン全体を集団自殺に追い込むように仕向けた。短期的には彼らに利するように見せかけて。そこにティターンズ残党の『バンザイ突撃』的な考えが見え隠れしていた。
連合国軍も、ティターンズ残党が『バンザイ突撃』的な発想でリベリオンを動かしていることを察知。日本連邦に早期終結をせっつくが、日本連邦、とりわけ日本は史実のトラウマで、侵攻に拒否反応を起こす始末で、グダグダのゲリラ戦が1950年代になっても続くと思われ、連合国軍を嘆息させた。扶桑軍が反応兵器の使用を考え始めたのは、1949年の秋のことであった。だが、日本も『史実より兵器の揃うスピードが遅いようだから、ワンチャン、本土侵攻……。大義名分もある』と考える者はいた。自由リベリオンと本国の冷戦が続くのが、日本の主流派の読みであるが、史実も、戦争が本土侵攻、ないしは爆撃で終わったのを考えれば、当然であった。結局、日本がなんと言おうと、連合国自体が困窮するため、日本もやむなく、ブリタニアに展開する戦略爆撃機部隊による戦略爆撃を事後容認。心理的圧力をかけることで、艦隊戦を誘発させるしか手がなかった。この任務が『時代遅れ』とされた富嶽や連山の最後の見せ場といえた。
艦隊戦をしようにも、戦艦はともかく、他の艦種の旧式化が否めない扶桑は、ここにきて、日本を恫喝する形で得た戦後型艦艇のライセンスで実物の生産を開始。色々なものを積み込む宇宙艦艇からすれば、水上艦は割に簡単な構造で造れるために、自動工場の造船速度は早く、夏から秋の期間に、駆逐艦とミサイル護衛艦型は一定の数が完成し、旧世代の駆逐艦と軽巡を置き換えてきている。最も、ミサイル護衛艦の迎撃能力は『実弾では、早期に弾切れを起こすのでは』という懸念があるため、対空機関砲はパルスレーザーに交換されていたが。これはジェット機やミサイルによる少数攻撃ではなく、レシプロ機による多数の波状攻撃が主流であった故だ。とはいえ、戦艦とは別行動が多かった。戦艦の発砲時の強烈な爆風に耐えられるようにできていない装備も多かったからである。宇宙戦艦時代の装備であれば問題ないが、21世紀にも旨味は与えておかなければならない。その兼ね合いであった。そのため、日本連邦の戦艦は単艦行動をも考慮に入れての設計が当たり前となるが、それは後々の宇宙戦艦への伏線であった。それに伴い、全箇所の装甲厚も遥かに増厚されており、戦艦という艦種の概念をも変化させた。この流れで生まれていく新戦艦群は後年、戦艦の世代交代に失敗したガリア共和国を恐怖のどん底に陥れる事になるのだった。
ティターンズ残党は基本的に、未来世界からの横流しでMSを補充していた。そのため、ギラ・ドーガなどのジオン系も含まれていたが、ティターンズはジオン系の外観のMSが主力を占めているため、気にされなかった。そのため、純正の連邦系の外観を持つ旧エゥーゴ系MSを使う地球連邦軍の善性が却って強調される形になった。とはいえ、最新技術で改修されたRX-78-7に比べ、完成時の技術水準のままであるマラサイやハイザック(量産品)では限界性能に差があり、ブライアン(操縦は素人)の操縦でも、マラサイやハイザックを容易く屠れた。飲み込みが早いからで、そこも、下手な兵士を乗せるより、素質のある者を乗せたほうが、ガンダムタイプにはいい方向になる理由であった。
「ば、馬鹿な……一年戦争の遺物に……」
「アホめ……七号機は戦後の完成だ」
RX-78の機影を持つ(兄弟機なので)旧世代の機体に、戦後型のハイザックが一蹴されるのが信じられないといった声が無線越しに響く。ハイザックは確かに戦後型の機体だが、量産品なので、実はカタログスペックより実際の性能値が悪い個体も多かった。対する七号機は建造開始段階の時に一年戦争が終わったため、戦後型として作り直されたに等しい。また、ガンダムタイプは『内部部品が当代最高性能品で占められている』慣習もあるので、改修の時も、外装は可能な限り流用されたが、最新技術でのムーバブルフレームに作り直されていたり、重要部は新式のガンダリウム合金に換装されている。ジェネレーターも最新技術によるものに換装されており、ハイザックやマラサイなどは敵ではない。武器も新式に換装済みである。
「く、くそ……」
「さて、貴様らに恨みはないが、この世界を混乱させた罪は償ってもらうぞ」
結局、残ったマラサイは格闘戦で七号機にねじ伏せられる形で倒され、脱出したパイロットは投降し、駆けつけた扶桑の憲兵隊に確保されていった。ガンダムタイプの高性能が改めて実証される形になったわけだが。
「旧式の改装で、このポテンシャルか。最新式だとどうなっとるんだ?」
と、気になる様子のブライアン。とはいえ、いくら近代化しようと、量産型ベースでは、性能向上に限界があるためと、途中でムーバブルフレーム構造への革新があり、それ以前の旧式機の改修は研究が停滞した歴史がある。小型機は内部容積に余裕がない事から、改修の幅が余計になく、それが連邦政府の不評を買った面は否めない。その事から、ジャベリンの後継であるジェイブスは16m級になっている。
「珍しいな、ティターンズ本隊が動くとは。……私だ。珍しいぞ、本隊の機体が出張ってきてる」
「何?珍しいな。母艦がうろついてるかもしれん、先方の特務MS師団に連絡を入れておく。お前はみんなのもとに戻れ」
「分かった。ティターンズは母艦を持ってたか?」
「グレイファントム級の残りは多くがティターンズに接収されたからな。表向き、コンペイトウ(ソロモン)の事件で撃沈された個体を回収して修理した可能性もある。ティターンズが正規軍向けに配布してた書類と、メーカーが納入したとある部品の数を突き合わせると、数隻分は余計に余る。あの型はアトミックバズーカに撃沈されたんで、それ以降は建造されていないはずからな」
「やれやれ。誤魔化しが横行してたようだな」
「こっちはネェル・アーガマ級の追加建造が潰された後はラー・カイラムに移って、それも改ドレッドノート級戦闘空母に変わるって経緯なんだから、大変なのにな」
「連邦は何がほしいんだ?」
「マゼランやバーミンガムの砲撃力に、コロンブス以上の搭載量を持つ艦艇だな。アンドロメダは搭載量で妥協されてるから、そのまた次は戦闘空母になりそうだ」
戦闘空母。地球連邦軍は人材不足なため、戦闘空母を追求し始めており、アンドロメダに代わる次期総旗艦は戦闘空母が予定されていた。これは歴史的には、ヤマトの後継艦らが総旗艦の地位を独占してゆくまでの過渡期の動きとされる。これはアンドロメダの悲劇的結末が既に、銀河連邦中に知れ渡っていた故で、これを重く見た連邦軍は『勝利と栄光の象徴』である宇宙戦艦ヤマトの後継たちを総旗艦とすることで、悪評の払拭を図ったのである。
「とはいえ、アンドロメダの悲劇は有名で、縁起が悪いから、そのうちに『ヤマトの息子たち』が後を継ぐかもしれん」
「ヤマトか……。日本の象徴だった名が地球のシンボルになる。そんな時代がくるとはな」
「他の国が相対的に衰えたからかもな。この戦争以降、日本は地下都市構想を突き進めていくそうだ。それがやがて、歴代の1000年女王の遺産という形でその正しさを知る」
「ノアの箱舟は宇宙船だった、的な奴か?」
「そうだ。ただし、本当に伝説に近い出来事が起こって、本当に船を作った人がいたのも事実だそうだ。それが箱舟伝説を生んだんだろう」
「あれの正確な記録はないものな」
「帝政ロシアがかなりの発見をしていたそうだが、革命で全てが闇の中だそうだ。それ以降はわからん。たとえ、アレが真実だとしても、有に数千年前のものだ。ディンギル帝国がその時に全滅しかけた人類の末裔だという話もあるが、眉唾物だ」
「ディンギル帝国?」
「未来世界の記録では、宇宙戦艦ヤマトが最後に戦った敵国だそうだ。ハーロックの話では、ギルガメッシュ王の統治した、シュメール文明の末裔にあたり、大恩ある先住ディンギル人を逆に滅ぼして乗っ取った輩だという話だが……」
ディンギル帝国。後々に宇宙戦艦ヤマトの艦歴で最後の敵として名を残す事になる帝国であった。また、地球人を祖先に持つ『同祖の種族』であり、ディンギルと地球は同族嫌悪のような構図で滅ぼし合いを行うことになる。
「同族嫌悪みたいな話だな。その敵が初代ヤマトの?」
「最後の敵だそうだ。だが、ヤマトの波動エンジン自体は回収されて、二代目の船体に積まれるそうだが……」
ヤマトは沈もうと、いずれは復活せざるを得なくなる。それも一種の悲劇だが、ヤマトに代わる象徴を目指したアンドロメダが『あんまりな』結末であった故に、日本が(アンドロメダの建造の中心であった)欧米に『アンドロメダは堕落した物質文明の象徴』と断言し、連邦国民もその見解を支持したからで、ヤマトは沈もうとも、地球連邦は後継を造る宿命にあった。それが初代の血脈を明確に継ぐ『G(グレート)ヤマト』の誕生に繋がるという。ある意味、ガミラス帝国や白色彗星帝国を退けた事で、ヤマトという言葉に、ある種の泊がついてしまった。第二次世界大戦で、戦後は日本海軍の象徴のように扱われつつも、ある意味、『時代遅れ』と扱われ、戦後に嘲笑の対象になっていた『戦艦大和』の骸を再利用して生み出されたものの、一介の宇宙戦艦が『地球人の心意気の象徴』として銀河系で『神様仏様~』のように崇められる。ブライアンはそこに、人類の歴史の皮肉を感じ、戦艦大和を生んだ国のウマ娘として、複雑な重いであった。