ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第二百九十話「セクシー・アドベンチャー 20」

扶桑の戦争に関わるな。それが日本の大衆の意思であったが、否応なしに関わるしかなく、人員の暴走で、扶桑の兵器開発に強い悪影響を及ぼした。その詫びで、F-86戦闘機の設計とその他が扶桑に渡り、ブリタニアの技術協力で早期に完成。細かな改良を経て、ダイ・アナザー・デイ中に投入された。扶桑はその他にも、史実でも試作、もしくは検討段階にあった各種機体群を制作途中であったが、P-51HやF8Fの登場で、カタログスペックが色褪せてしまったため、日本の指導もあり、当時の技術水準では『最も高性能なジェット戦闘機』であるF-86が最優先で生産され、配備された。レシプロ機は既存機種の改良型に留めるべしという方針に転換された。大西瀧治郎や黒島亀人などの大物が(同位体の『罪』を理由に)次々と失脚していったため、海軍航空には定見を持つ者がいなくなった。源田実が空軍の総司令に担ぎ上げられたからだが、史実の兵器開発と迷走ぶりと、集団主義を叩かれた扶桑海軍航空は瞬く間に形骸化。ダイ・アナザー・デイから引き続き、残留した義勇兵(日本軍~空自の経歴持ち)らに前線の人員を頼る有様であった。

 

 

 

 

 

「ジェンティル。はっきり言って、うちの空軍は陸海の呉越同舟のようなものでな。前の作戦の時から問題になっていたんだが、おまけに、年齢が中堅くらいのの魔女は通常兵器を弾除けか、足手まといとしか考えてなくてな。ティターンズの無人戦闘機の圧倒的高性能に捻り潰されていった」

 

「ゴーストと言いましたわね?確か、マッハ5以上を大気圏内でも叩き出せるエンジンを持った『バケモノ』だと聞きましたが……」

 

「そうだ。ルッキーニの国の最精鋭の魔女達がそいつに立ち向かったが、当然、マッハ5以上の速度を常にキープできる性能を持つバケモノに手も足も出なかった。カールスラント最高のコンビである、ハルトマンやバルクホルンで、ユニットの損耗を考えなければ……っていう条件がつくくらいだ。個々の練度では、その二人に及ばない連中じゃ、連携を崩されれば……」

 

「その方々は今?」

 

「年齢的には、とうに魔女としての全盛期は過ぎたからな。家族はこれを良い機会に、軍から退役させたかったが、連中の『後』が育ってなかった上、イタリア半島全体が統一反対派と統一派で内戦に突入しちまったそうでな」

 

 

赤ズボン隊は皮肉にも、ダイ・アナザー・デイでの醜態が理由で、人員の新陳代謝が止まり、イタリア半島の内戦も重なった結果、有名無実化したことが語られる。また、ヒスパニアはフランコ将軍の突然の失脚で、軍隊も四散して久しく、連合軍はまさに形骸化が進んでいた。

 

「だから、プリキュアを担ぎ上げるしか、魔女が生き延びる手はないし、連合軍はうちの国が引っ張らないとならないっていう有様だ。敵味方で同じような兵器になるのは避けられんがね」

 

「扶桑独自の兵器は?」

 

「軒並み中止だ。飛行機はP-51Hの最終型に太刀打ち出来ない、陸は戦後型やセンチュリオンを買ったほうが早いとなって」

 

「マスタングの最終型は確かに速いですが、肝心要の空戦性能は正確には実証されてはいないはずでは?」

 

「朝鮮戦争でも使われなかったからな。それに、F8Fも航続距離が短くなってたから、日本の連中の考えてるような侵攻には使われないはずなんだがなぁ。日本の大衆はテックスペックだけを見るからな。前の作戦ん時はそれを活かせないシロートの敵機が、こっちがタイムマシンでかき集めた『日本軍パイロットの生き残り』にカモられるのが当たり前だったよ。魔女連中はいい人材を集めたうちの隊を孤立無援に追い込んだつもりだったが、彼らが援護に来てくれてな」

 

ダイ・アナザー・デイが進展し始めた段階で、シャルル・ド・ゴールの策略で、64Fの『人材の独占感』に反対していた中堅の魔女らのサボタージュが起こったが、すぐに、義勇兵の部隊が代わりに支援を志願してくれたことで、事なきを得たという。その彼らが好んだ機体が『P-51はカモれる』五式戦闘機であった。彼らが使用していたのは、排気タービン装備の二型で、史実では試作のみの型式であった。当時の時点では、飛燕二型の胴体に空冷エンジンと排気タービンをつけた『でっち上げ』と言える現状であったが、金星エンジンがハイオクタン燃料+21世紀以降の品質での点火プラグを使用した事もあり、史実より数段上の高速を、高度10000mでも維持。空戦性能がP-51の比でなかった事から、史実の功績と真逆の惨劇がP-51の航空隊を襲ったことになる。五式戦闘機はその功績もあり、一式戦闘機の事実上の後継として使われ、四式戦闘機のお株を奪った。四式戦闘機は(初期制作機が弱武装+偵察機と兼用であった不幸もあり)史実通りの重武装をした型式が急ぎ制作されたものの、ダイ・アナザー・デイの終局に間に合わずじまい。程なくして、ジェット機であるF-86に制空任務を奪われるという顛末を迎えた。

 

「その時に、彼らは史実で性能が実証されてる紫電改や五式戦闘機を好んでな。烈風は実績がないんで、彼らの提言で、戦闘爆撃機に回されていった。で、紫電改の陳腐化が途中で心配されたんで、同じメーカーに別案だった機体を完成させて、それを大型空母の艦載機にもした。陣風って名前を原型機から流用して」

 

史実の大戦下のアメリカの開発力であれば、数ヶ月で日本軍の戦闘機を陳腐化させる新型を作りかねなかったからだが、それを基準に開発を早めた日本連邦のほうが(この世界線では)異常であった。魔女の世界では、1942年になっても『F3F』(複葉機)が現役であったからで、魔女装備が優先されていた世界故の認識の差も、日本連邦の逆転勝利の一因であった。

 

「でもよ、敵は空母によっちゃ、複葉機が積まれてたのに、こっちは最低でも、零戦の最終型、大型空母は3000馬力の新品だぞ?戦いになるか?」

 

「言えてますわね」

 

黒江が防衛省に具申した通り、史実で言えば、九六式艦戦以下の旧式を大戦末期型で虐殺するような有様になり、大戦末期型の高高度戦闘機が本当に必要なのは、重爆撃機の迎撃の時だけであった。ただし、F8Fの高性能でひねられた零戦もいたため、それらの手練の相手も、64Fの任務であった。

 

「問題は空戦より陸戦だよ。南斗聖拳や華山や泰山系の拳法を使われると、あの時のガキ共じゃ不利だったし、こっちものび太経由の情報で北斗系の拳法の存在は知ってたが、使えるほどの練度はなかったしな」

 

「使えるんですの?」

 

「部分的にはな。最も、付け焼き刃だから、実戦には使えんよ。」

 

と、経絡秘孔の極意の内、治療用のものはすぐに分析され、取り入れられたことが語られる。また、攻撃用途のものも『存在は分かっているが、実戦で使える練度がない』とも。

 

「おまけに、やっとのこさチリの改良型でお茶を濁してたら、やれ、61式(自衛隊)を造れだの、74式のライセンス代を払えだの。前の作戦で涙を呑んだのはたぶん、陸軍の機甲本部さ。ゴールポストが動きまくるからな。で、とうとう、ドラえもんに泣きついた」

 

「日本戦車は悲惨だと思ったのでは?」

 

「まぁ、魔女用装備が優先されてたとはいえ、三式や四式は生産されてたんだがね。おまけに、万能性を重視するから、75ミリ砲を豆鉄砲扱いだ。イタリアの連中が聞いたら、パスタが空を飛んで来るぜ」

 

と、ダイ・アナザー・デイ当時は戦車生産で大混乱が起こり、ドラえもんズの力で定数を満たす、センチュリオンやコンカラーの設計図をブリタニアに流すなど……。そんな苦労があったと。

 

「で、それが間に合ったのは後半以降だから、ほとんどはシャーマンとかパンターを買って、そのまま使った。エンジンは規格統一してたのが功を奏した。弾丸はいくらでもあったしな」

 

結局、戦車連隊への統一された新式の支給はダイ・アナザー・デイ後半から末期の頃になったため、大半の期間で遺棄品のパンターやIV号戦車末期型、自由リベリオン提供のシャーマンが使われ、それ以上の戦車は、米軍の軍事顧問団のM1、Gフォースの持ち込んだ車両群などのみ。扶桑国産のものも使われたが、殆どは程なくして、より性能の高い外国産に置き換えられていった。カールスラントの遺棄兵器の中に、史実では未成のパンターⅡやレーヴェ重戦車があったからである。日本側は難色を示したが、魔女の世界の戦車用徹甲弾技術は史実より遅れた状態である事から、渋々と容認したという。史実ではとうに大規模に投入されていたはずの高速徹甲弾すら、通常の戦車隊には回されていないからであった。

 

 

 

「日本はあれこれと更新をさせようとしたが、今度は高度にしすぎると、兵隊たちが理解出来ん問題がでてな。で、ミサイルの価格が(二次大戦のロケット弾に比して)高すぎる問題も分かってな。だから、うちはともかく、一般部隊は朝鮮戦争レベルに引き上げるのが精一杯だったよ。下士官の古い奴らに自動小銃すら嫌がる奴がいたから、病院送りにしてやったがね」

 

と、このような少数意見を力でねじ伏せる事も黙認されつつ、扶桑軍は太平洋戦争に必要な知見を得た。当座の手段として、M1カービンが回されたとも。

 

「病院送りとは。強引では?」

 

「連隊や大隊で一番古い下士官をぶん殴らんと、うちの軍隊じゃ、士官の言う事を兵が聞かんのよ」

 

と、旧時代的な風習が残るのも、扶桑軍の『織田幕府軍が国家の近代軍隊に転じた』ことのいい証明であった。

 

「例の怪物退治は光太郎さんに付き添いを頼んだ。最強の昭和ライダーだから、まず大丈夫だろう」

 

「過剰戦力では?」

 

「ブライアンは使ってる体のポテンシャルを発揮しきってないから、万一に備えてだよ。光太郎さんなら、大抵の相手はぶちのめせる」

 

RXはBLACKの数倍以上の戦力を持つため、敗退することはまずない。シャドームーンなどしか、真の意味で同格の改造人間はいないからだ。逆にいうと、BLACKの時点でも、身体能力でのゴリ押しが効く仮面ライダーであることがわかる。

 

「あの方がバイオライダーになればいいのでは?」

 

「バイオライダーは防御力が落ちるんだと。ロボは火力は上がるけど、敏捷性が落ちる。一長一短ってところだな。まぁ、元のポテンシャルが高い分、ゴリ押しで勝てるのが怖いとこだよ、彼の」

 

とはいえ、RXの防御を貫ける火力を持つ者は多くないし、太陽光さえ浴びれば、どんなダメージも回復し、より強くなる特性はクライシス帝国も最後は匙を投げたほどである。

 

「あなたが出張る事は?」

 

「調がプリキュアになっちまったから、その事務作業で減ったよ。まさか、あいつもプリキュア因子を持ってるとはな……」

 

「上層部がゴネるので?」

 

「俺が事変の英雄って古株で良かったようなもんさ。坂本くらいの青二才が報告するなら、上層部がすごく嫌味を垂れるが、俺なら『君の配下なら……』と諦めてくれる。事変の時の英雄だったってのは、この時代じゃ、パワハラ防止に役に立つ経歴なのさ」

 

黒江はなんだかんだで、扶桑海事変の英雄である。アムロが『一年戦争の英雄』というネームバリューでνガンダムを造らせたように、黒江も、上層部のパワハラ防止に、その経歴を最大限活用している。最も、『昭和天皇のお気に入り』なのは、事変の時からの佐官~将クラスの周知の事実であるため、賢明な者は『好きにさせている』(=下手に敵対すると、家族に塁が及ぶレベルで叩き潰されるから)のだが。

 

「あなたの政治力なら、その前に叩き潰せるでしょうに」

 

「敵が手を出した後でいい。先やっちゃ、大問題になるだろう。まぁ、俺たちは皇室にコネがあるから、そこからお上に話が行くのが怖いのさ。お上の意向は扶桑人にとっちゃ絶対なんでね」

 

それは扶桑人の盲点であった。近代以降、天皇が怒る=それを処理させられる実務担当者が過労死する事もザラにあった扶桑では、天皇に取り入る=実務で専横できるという認識すらあったが、黒江以前のお気に入りであった東條英機が事変の戦争指導の失敗で失脚したことで、認識が後退している。

 

 

「あの東條英機も、天皇の怒りを買ったことで、早期に失脚に追いやられたくらいだからな。だから、のぞみのことが外交問題になったのさ。明確に国家元首だしな、うちの国じゃ」

 

 

 

日本の件の官僚の天皇への認識は戦後の時代でも過激寄りの『昔から慣習的に続いてるお飾り』的なものだったと、日本から扶桑への通達にはあった。結局、扶桑での『明確に国家元首である』立場が伝わったことで、日本側が事態の収拾を急いだこと、のぞみは変身前と後で、容姿の差異が大きすぎることへの無知(ドリームとしては、ロングヘア寄りだが、普段は現役時代のツーサイドアップのボブヘアである)が日本側最大の失態であったため、プリキュア姿での勤務が日本側から懇願された。それがプリキュア達の勤務姿が変身後のものに移行した理由である。

 

「医学的には異常ありませんわよ。形式的なものですわね、貴方方の検査は」

 

「仕方がない。形式的にも、健康診断はせにゃならんし、死なんだけで、病気には普通にかかるからな。お前にしても、その肉体は鍛えてたわけではないが、元のポテンシャルがアスリート級だったから、お前の要求に応じられてるんだ。如何にプリキュア化しても、強化度合いは段階別の限度があるしな」

 

水無月かれんは医療従事者になる道が確定している(とはいえ、医療従事者にも、馬鹿みたいに体を鍛えている者が世界線によってはいるが)ため、体を鍛えていたわけではないが、学生時代に様々なスポーツを嗜んでいたり、プリキュアとしての戦闘を経験した事により、常人より遥かにアスリート寄りの体になっている。その恩恵で、ジェンティルドンナの器としても、充分なポテンシャルが得られたのである。

 

「本当は他に何人か、お前に肉体を貸せそうな候補がいたんだが、ゴルシがあれこれいうもんだから」

 

「あの方は面白さで動いていますから。それでいて、素で私よりパワーが上な時があるのは気に入りませんが……」

 

「ああ、史実でのあれか?あれは騎手の問題だと思うんだがね。で、キュアスカーレットがすぐに貸せそうだったが、ゴルシが『安直すぎだぞ』っていってな。それに、色々ややこしいからな。第二候補のキュアマーメイドは実家に帰省してたし」

 

 

と、ゴルシの瞬間パワーはジェンティルドンナ以上であるのは、史実の体格などの反映であろうとされる。また、スカーレットとマーメイドがダメであったので、アクアに白羽の矢が立ったことも伝えられる。そのため、(戦車道の大会のために、戦車道世界に帰省中の)ミルキィローズからは大いに愚痴られたらしい。

 

「で、アクアに決まったんだが、それでミルキィローズに愚痴られたが、お前なら、素で勝てるんじゃね?」

 

「映像は見ました。あれなら問題はありませんわ」

 

ウマ娘の中でも当代随一の力を誇るジェンティルドンナを以てすれば、ミルキィローズのパワーも受け止められることも、ここで判明した。ジェンティルドンナは普段から(他のウマ娘が慄くパワーである)鍛えているので、史実を考えても、ピークアウトしたとしても、その衰え具合は小さいと思われた。ウマ娘は(史実馬の場合)ピークアウトの仕方に個人差があり、ブライアンのように、本人が絶望するレベルに大きい場合、キタサンブラック(史実)のように、本人が思うよりは衰え幅が小さく、普通にG1を勝てる場合がある。この頃のジェンティルドンナは昇り龍の時間軸であり、更にそこで『波紋法』などを覚えたため、後輩のアーモンドアイなどの『当代最高』のウマ娘たちでなければ、土をつけられないレベルの力を維持できる見通しであった。例えるなら、『オグリキャップが全盛期の評判と実力のままで引退レースを迎える』ようなものである。運命の強制力があろうと、それすらねじ伏せる力を求めるジェンティルはある意味、プリキュア生活を体験することで、それを手に入れようとしている。かつてのオグリキャップのなし得た奇跡の功罪であった。

 

「元の姿で手合わせしたかったのですが、それは叶いそうにないのが残念ですわ。最も、ファルコンさんやカワカミさんと合わせれば、おそらく……」

 

「地球がDr.スランプアラレちゃんもかくやになりそうだから、却下な」

 

「あなた、いつの時代の人間ですの?」

 

「それは野暮だぜ」

 

黒江はいつしか、調の影武者じみていたが、キュアズキューンに調が覚醒したことで、それからは解放された。しかしながら、シンフォギアを遊ばせておくのはもったいない。武子の判断により、ここ最近は黒江が普段着代わりにしているわけである。

 

「あなたもずいぶんと酔狂なことを」

 

「聖衣は有事にしか使えんからな。普段使いにはちょうどいい。グラード財団に改良してもらって、小宇宙への許容量を上げてもらった。オリジナルのままじゃ、白銀レベルの小宇宙で自壊しかねんしな」

 

聖衣はあくまで、有事専用であるので、シンフォギアは普段使いの防具として扱っている様子がわかる。これは調も『プリキュアになっちゃったんで、師匠に貸します』とのことである。(調と切歌の二人の相互依存関係が崩れてしまった世界線なのと、一つの力に依存しない戦い方を覚えている最中なので)

 

「俺のせいで、調の運命は変わった。切歌もなりたがってるが、因子があるかは未知数で、今はなんとも言えんからな。むしろ、はーちゃんとの繋がりありそうなんだよな、切歌……」

 

「メタいですわよ。まぁ、相方があると分かれば」

 

「響は響で、ガングニールへの執着が強すぎてたからな。因子が抑えられなくなって、プリキュアになったが、最初は不満たらたらでな。スカーレットにそれとなく諌めてもらった」

 

キュアスカーレットは前世の一つがシンフォギア世界から弾き飛ばされた後のフィーネだったらしいが、記憶はあれど、フィーネとしての自我はない。そのため、風鳴翼からは刃を向けられたものの、記憶があるだけの状態では、責めようがない状態である。ただし、罪を(二重の意味で)償って、プリキュア戦士になったことを知らされたことで、プリキュアの力を立花響も受け入れた。その瞬間から、花寺のどかとしての記憶が目覚めていったのである。

 

「まぁ、望んで得た力ではなければ、そうなりますわ。ですか、力には責任が伴うもの。だから、あなたも、かの世界を守ったのでしょう?」

 

「そうだ。アメコミヒーローじゃないが、力を持てば、相応に責任を負わされる。俺たちが軍に留まったり、地球人類の守護をしてるのは、その言葉の実践だ。それに、調の運命を変えた責任もあったしな」

 

「ことはさんの運命は如何にして?」

 

「話せば長い。あの子は元々、みらいとリコのいた世界線の大地母神だったが、マジンガーZEROのせいでな……」

 

黒江とジェンティルドンナの話はまだまだ続く。医務室に置かれている(ドラえもんとのび太が置いたと思われる)写真には、小学六年生当時ののび太、ドラえもん、調(シンフォギア姿)、キュアフェリーチェの姿のことはが旧・野比家の玄関前で同じ写真に写っていた。のび太の進級祝いと、ことはの歓迎を兼ねたものらしく、日付は2000年前後のある日であった。

 

 

 

 

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