ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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今回は最新の時系列です。


第二百九十七話「セクシー・アドベンチャー 23」

かくして、のぞみの存在発覚と同時に、問題とされたのが『TVシリーズから、どの流れになったのか』である。のび太が静香やことはからも聞き取って調査した結果、キュアフェリーチェやキュアメロディなどの『後続のプリキュア』の存在を知っている事から、『オールスターズ映画を多く経験している』世界線が故郷であったと結論された。また、その経験故に、成人後の人生での挫折から立ち直れなかった世界線であるとも。故に、のぞみは『プリキュアのままで幸せになりたかった』、『青春時代に戻りたかった』という後悔を抱えた『負の精神状態』を抱えて転生したことも裏付けられ、それが素の姿の髪型を現役時代のそれに戻した理由であったし、デザリアム戦役時の暴走とノワールフォームの伏線であった。ただし、後に吹っ切ってからは、ノワールフォームを能動的に用いているので、そこは大人の時期を経ている故の受け入れの早さであった。ダイ・アナザー・デイの時期は素体の軍歴を受け入れるのかを迷っており、転職を公言していた。だが、結局は(日本の致命的失態もあり)転職せず、軍に骨を埋めることになっていった。また、後輩らが次々と現れたため、先輩として放っておけないという心理も働いたのは事実である。特に、みらいとリコが敵にやられ、蘇生が可能になるまでの20年近くを孤独に過ごしてきたことを知ったことも、その傾向を決定づけた。これが野比家に(ダイ・アナザー・デイ後に)下宿する理由の一つとなった。また、ヒーローたちとの出会いも大きかった。裏で幾多のヒーローらが(時には死を厭なわずに)戦ってきた歴史の存在も決断に作用した。そのことは後輩らにダイ・アナザー・デイ後に伝えた。そのようなわけで、戦いとの縁が切れないのを実感した後は、日本連邦空軍の英雄として生活費を稼ぎつつ、ヒーローらのネットワークにプリキュアオールスターズとして、加入したわけである。その流れを終えた後の最初の仕事が『ナリタブライアンとの入れ替わり』であった。

 

 

 

 

 

 

 

かくして、入れ替わった後のブライアンも、自身の悲運の『史実』を受け入れられず、プリキュアらの力を借りる形で、運命を超えることを選んだ。その対価という形でだが、キュアドリームとして戦いの場に身を置いた。それを聞き、結果的にだが、それに協力する事になったウマ娘が、スペシャルウィークらの同期であり、同時代の二冠ウマ娘であった『ファレノプシス』であった。ブライアン達の従妹(史実では、その彼女の『年の離れた半弟』がキズナである)にあたるウマ娘で、同世代の二冠ウマ娘になったほどの実力者である。ハヤヒデの『身内の協力者を増やしたい』という意向で、事のあらましが伝えられた。それを聞いた彼女は(元来は運動音痴であった)のぞみにアドバイスを送りつつも、ブライアンの様子を確認するため、野比家に滞在することになった。

 

「お久しぶりです、タイシン従姉(ねえ)さん」

 

「ファレノプシス。あんたが来たってことは、ハヤヒデが伝えたの?」

 

「はい。ブライアンの様子を確認するように」

 

「定時連絡には、まだ時間があんだけど。家主も仕事に出てる。直に、小学生の息子さんが帰って来るから、挨拶しときな」

 

「はい」

 

ファレノプシスはウマ娘としては珍しく、先達の競走馬の魂を継ぐ者との血縁関係を明確に持つ。ウマ娘としては、タイシンとも(この世界線では)血縁関係(かなり遠いらしいが)を持つらしい。顔立ちも従姉のブライアンに似ているが、多少幼い印象である。

 

 

 

 

2020年代も後半に入ると、ノビスケも小学校卒業が近くなってくる時代に入るため、名実ともにスポーツ少年に成長しつつあった(これは子々孫々も含めても、彼のみ)。また、この街でのガキ大将として、史上最後の男でもある。これは再開発に伴って、街の『暗黙の了解』を知らぬ、新しい住民が増加、以前からの文化を切り捨てる風潮を広めたからだが、結局は『昭和期の風景が残る』ことを街が観光の売りにしたために、彼らのほうが『肩身の狭さ』を味わうことになった。そのため、ガキ大将としての振る舞いが公に許された最後の人物として、ノビスケの名は町の歴史に刻まれた。そんなノビスケも10歳を超え、思春期を迎えつつあった時代、野比家はのび太少年期の頃のポジションが嘘のように、スネ夫の実家に比肩する『旧家』と扱われていた。これはのび太が戦功で、かなりの報奨金を得たことを期に、財団を設立したからである。

 

「あの、家主の方はどういう?」

 

「あんたらはレースにしか興味がないから、世間のこと知らないだろうから、これでも読んでおきな」

 

と、ドラえもんの漫画のコミックを投げ渡す。わざわざ買った新品のものだ。

 

「ね、従姉さん……?」

 

「あたしらはその漫画の主人公の一家に世話になってんの。よく読んでおきなよ」

 

「は、はい」

 

ノビスケが懐いたこともあり、タイシンは(学業も高等部の卒業を控えている身であるので)ここ半年ほどは常駐の扱いであった。また、ウマ娘世界のレースの解説動画(協力はトランセンドやアグネスデジタル)を配信するなどして、小遣いかせぎをしているのである。レースには時たま出走しており、復活の鬼脚で後輩らに挫折を味わせることもザラになった。なお、背丈はファレノプシスで151cmと小柄であるが、タイシンは145cmくらいと、更に小柄。21世紀のご時世では、下手すれば、中学生以下に見えてしまう。だが、タイシンは高校の卒業前、ファレノプシスで高校の一~二年ほどの年齢である。

 

 

 

 

 

 

ブライアンとファレノプシスの共通点は『無頼』風味の振る舞いだが、ブライアンと違い、ファレノプシスはくノ一風の服装であり、口調も勝負服相応のものになっている。ハヤヒデは『幼馴染だから、秘密厳守を条件に、助けを借りたい』と述べ、秘密を共有する側に引きずりこんだのである。

 

「ハヤヒデから聞いたっしょ、ブライアンのこと」

 

「ブライアンも難儀なことを」

 

「まぁ、あたしもだけど、どうあがいても『避けられない』運命ってもんは超えるしかないってやつ。だから、あいつは柄でもない『ヒロイン稼業』を始めたってわけ。あたしも時たましてるけどね。このままで動いちゃ、別世界線から引き継いだ『名誉ある名』に傷がつくから、連中の体を借りて、ね」

 

タイシンもなんだかんだで、プリキュアの体を借り受けることがある。これは協会の通達との兼ね合いでもあるが、まんざらでもないようである。

 

「あ、シービーさんと会長(正式にはルドルフは政権を移譲しているが、周囲は会長と呼び続けている)が雑紙の撮影に行ってるから、二人にも忘れずにね」

 

「わかりました」

 

プリキュアの体を借り受けると、ウマ娘は回復力などにプラス補正がしばらくかかるという恩恵があり、それにより、普段以上の速さでレースを制した例もある。また、ウマ娘の宿命であるピークアウトも、波紋法などで回避可能であると判明したため、極秘裏にトレーニングに取り入れられ、それで怪我などを完治させた例もある。また、引退時期を自分で選べる(一流のウマ娘であろうと、数年目で成績が少しでも落ちれば、周囲から引退の圧力がかかるという問題がある)というメリットがある。これは最盛期を迎えつつあるゴルシ世代以降のウマ娘たちに多大なメリット(最盛期は間に合わなかったが、それでも、史実より緩やかな世代交代となったのが、ウオッカとダイワスカーレットの世代である)となった。また、興行としてのドリームレースへの批判は、現役時代の勝負服着用可などのルール変更と該当のウマ娘自体の能力値の改善(現役最盛期と遜色なし)で止みつつある。上位リーグという題目は名目上のものでも無くなりつつあるのだ。

 

(扶桑の戦争の話題は日本が意図的に報じないようにしてるな。隠したところで、伝言ゲームみたいになるってのに。まぁ、扶桑も『大本営発表』って揶揄されるの嫌だろうし)

 

扶桑の戦争は(隠すような時代でもないが)日本が政局の混乱の回避を理由に、報道管制を引いていた。扶桑側も『軍部の発表』を『虚偽報道』の代名詞のように扱われるのは不愉快極まりないので、そういう協定が結ばれたのである。ダイ・アナザー・デイ後の混乱を教訓に、個人戦果自体は細かく報じられるようになった(かつての江藤のように、部隊戦果のみの報告は厳しく罰せられるようになったため)が。その関係上、魔女の戦果報道自体も以前より減ったため、凡百の魔女たちは『栄達の手段は64Fに属することだ』と考えるようになっていく。

 

「あんたもレース自体は落ち着いたから、来たんでしょ?」

 

「はい。二冠にはなりましたし。後輩のおかげで、それも霞んでしまいましたが」

 

黄金世代(スペシャルウィークの世代)のダブルティアラウマ娘であるファレノプシスは相応の実力者ではあるのだが、史実での後輩らの実績が凄すぎること(史実の実父であるブライアンズタイム系が衰退し、サンデーサイレンス系が席巻したためもあるが、アパパネを例外に、全員がサンデーサイレンスの血を何処かで持つ)などから、彼女はそこがコンプレックスなようだった。

 

 

 

「仕方がないっしょ。あんたの路線はダイワスカーレットとウオッカの栄華が終わって、その次の筆頭に、ジェンティルドンナが目されてる時勢なんだから(正確には、ヴィルシーナが『食らいつける』と評価されているのだが、ジェンティルドンナはこの時期には『昇り龍』である)。あの世代で二冠になれただけでも、儲けもんっしょ」

 

「ええ…。そう考えてますが、従姉さんは何を?」

 

「別に。スマホしかできないんじゃ、将来に支障が出るから、本式のパソコンスキルを磨いてんのよ。トランやシャカールはプロ級だけど、あたしはね」

 

タイシンは世代的に、ガラケーからスマホに移り変わる時期に子供時代を過ごしていた。その関係上、本式のPCのスキルは高いわけではない。エアシャカールやトランセンドは趣味にPCが深く入り込んでいるので、その気になればハッキングも可能だが、タイシンは『PC全盛期の同人活動経験者』と同等くらいのスキルしかない。とはいえ、スマホ全盛期のご時世では、相対的には凄いのだが。

 

 

 

 

 

この時にタイシンが閲覧していたニュースサイトは日本連邦評議会公式のもので、会員制のものである。野比家は会員登録済みなので、普通に見れる。扶桑の戦争が殆ど話題に上がらないのは、自衛隊が(形がどうであれ)扶桑の戦争に深く関わっていることを表沙汰にしたくない日本政府の意向が働いているのだろう。戦後日本の大組織特有の『ことなかれ主義』の最たる例だ。

 

「ただいま~タイシン姉ちゃん、いる~?」

 

「いるよ。今日からはあたしの従妹が来てるから、挨拶しな」

 

ノビスケが帰宅した。この頃にはサッカーに転向し、かなりの有望株に成長していた。野比家の(23世紀頃の)記録によれば、43歳頃の引退まで、国内で息の長い活躍をした(語学力の都合で、海外移住はしなかった)という顛末を迎えるという。幼少期はラクビーに傾倒していたが、静香の懸念で転向した経緯を考えれば、かなりの選手に成長したのがわかる。

 

「あ、本当だ。この人が?」

 

「そ、あたしの従姉妹」

 

野比家は事実上、ウマ娘の下宿所のようになっており、ブライアン周りの事もあり、事情を知る者が送り込まれていた。また、タイシンがある程度は家事をこなせる関係で、ある程度の家事スキルも求められた。タイシンによれば、のぞみの身の回りの世話の一部はスーパークリークに任せたとのことである。

 

「ブライアン姉ちゃんに似てるね」

 

「そりゃ、いとこだもの。あいつより二歳くらい若いっけ?」

 

「三歳に近いですよ、従姉さん」

 

と、ファレノプシスの解説をするタイシン。意外なことだが、タイシンは高3~大学一年相当の年齢であるので、意外に年長である。以前は誰にでもつっけんどんであったが、クラシック期に挫折を味わった後、従妹のブライアンの苦しみを間近で見てきたため、素の優しいところが表に出るようになり、この時点では『ツンデレな姉ちゃん』なポジションにあった。

 

 

 

 

この日、ファレノプシスは無事に野比家へしばしの滞在をする事になった。口調が忍者か、武家の娘っぽいが、同じブライアンズタイム系のノーリーズンが『武士風の喋り方』であることとは関係ないらしい。ただし、勝負服がくノ一っぽいため、後日、ノビスケに『忍者の家系??』と(目を輝かせて)聞かれ、引くに引けなくなって『遠い先祖にいたかもしれない』と答える羽目になったという。とはいえ、二冠ウマ娘に輝いただけあって、身体能力は高く、普通に忍者ができるレベル(黄金世代での二冠ウマ娘だというのを考えれば、むしろ当然だが)の身体能力を誇る。いとこには及ばないが、それでも当代トップ級ではあるあたり、史実での輝きの証明である(ただし、牝馬が時代を『支配する』に至らなかった時代の二冠なので、後世の三冠や二冠より低評価気味なのは否めないが)。

 

「あたしらは俗に言う『競走馬』の異世界転生のような存在なのよ」

 

「私達の名はそれが由来だと?」

 

「間違いない。まぁ、だからって、それと同じ結末は辿る必要はない。あたしらはあたしらってことよ」

 

タイシンはどことなく、以前のつっけんどんな雰囲気が薄れ、面倒見の良さが表に出ている。俗に言う『落ち着いた』というものだが、本人は否定していても、ノビスケの前では『お姉さん』ぶる。(この世界線では)親類なために、子供の頃からの変化が(手に取るように)わかる。ファレノプシスは微笑む。

 

「従姉さん、変わりましたね」

 

「……いつまでも、ガキじゃいられないから」

 

「素直じゃありませんね」

 

「うっさい」

 

と、口では悪態を突きつつも、顔が赤くなっているタイシン。野比家で暮らすうちに、気質が穏やかになりつつある証拠であった。

 

 

 

 

 

2020年代も後半に入ると、日本連邦も結成から10年を迎え、記念式典が扶桑の東京で開かれた。扶桑の東京は再開発が決まったとはいえ、1940年代以前の姿を留めており、新宿は再開発前の郊外の姿を留めていたし、池袋もそんな姿であった。日本主導での再開発には反発もあるが、ロンドンとパリに代わる『世界の中心』に東京をさせざるを得ない状況な以上、戦後日本の東京のような摩天楼は必要になる。そんな政治的思惑で、扶桑の東京から近世以前の面影は消えてゆく事になった。軍隊からも、以前のような我の強い者は嫌われ者になっていったが、戦時中故に、日本も坂本などを黙認した。(平時に疎んじるにしろ)戦時の英雄は必要なのだ。要は政治に口出ししなければいいのだから。日本は扶桑軍の古株を減らしたが、今度は作戦立案どころか、兵士の質にすら支障が生じたため、結局は兵站まで教育が行き届いている自衛隊の幕僚を送り込むしかなかった。その関係上、自衛隊の『貧乏癖』が扶桑軍にも移り、兵器に万能性を求める風潮が強まってしまった。だが、扶桑の工業力の水準の都合で、ある程度の一芸特化型兵器の製造はやむなしとされた。それが五式砲戦車改であった。同戦車は元々、主力の火力支援目的の製造であったが、主力戦車の世代交代による性能向上を理由に、旧式化していた自走砲を代替し、それを兼ねる運用が常態化し、改良型では、105ミリ砲は巡洋艦サイズの155ミリ砲へと換装された。これは扶桑の自走砲の尽くが『時代遅れ』の代物でしかなかったためで、21世紀世界で期待された『無人兵器』がM粒子などの理由で普及しないための措置でもあった。問題は横須賀航空隊や、陸軍飛行隊の有していた飛行実験部の人員の処遇であったが、横須賀航空隊の人員は『士官級は機材の紛失、焼却に関わったか』で運命が決まり、主導者は国家反逆罪で極刑となり、従犯も終身刑となった。失われた機材は膨大で、震電や閃電などの『完成間近』のものも多かったからである。結局、扶桑純正の軍用機はジェット時代の到来で淘汰されていく流れが決まったからで、クーデター軍への加担の責任追求を逃れるため、他分野に転出した技術者が多かったのもある。結局、彼女らの行為は扶桑軍から『独自設計能力』の大半を失わせるだけの結果で終わる。さらに、坂本が必死にテストしていた、のび太提供の機材も『本国への輸送途中で、輸送機が行方不明になった』ことが発覚し、坂本は後輩に『顔に冷や水を被せられた後に、泥を塗られた』ようなものであった。

 

「貴様らは何をやったか、本当に分かっとるのか!?」

 

このように、クーデターの事後処理の最中、飛行場に坂本の怒号が響き渡ったわけだ。輸送担当の若手参謀(魔女出身)が『あれが跳梁跋扈すれば、ストライカーユニットの邪魔になる』と勝手に危惧し、独断で偽の情報を教え、意図的に墜落に追い込んだからであり、数年後の1948年、某山脈に登頂したジョージ・マロリー卿(魔女の世界では、1940年代でも存命)がその輸送機の残骸を発見したが、積載されていたはずの物資はほとんどが確認できなかった。だが、輸送の現場担当の将校が命を賭けて守り通した基礎概念図などが記された説明書などの回収に成功し、軍に提出された。その基礎概念が皮肉にも、数十年後の第三世代宮藤理論の誕生に寄与する事になるのである。結局、そんな部内の不満分子らの活動により、魔女らは自業自得のような形で権威・政治勢力としての衰退を始め、異能者と超兵器頼りの軍略がまかり通る事になってしまった。

 

 

 

 

 

 

Y委員会がメタ情報によっての第二世代理論の誕生を急いだのは、軍人の政治的動きを嫌う日本が扶桑から『戦時に必要とする人材』を奪うことを危惧したからであり、異能者に依存する体制は(組織としては)好ましくないからだが、結局、軍人の増長を恐れる日本が軍部の増員を撥ねつけていたため、結局は数年で人材不足に陥る羽目に陥った。特に、前線で作戦指揮が可能な技能の士官は士官学校からの補充でどうにかなるものでもない。義勇兵募集が増やされたのは、そんな理由によるもので、日本の軍事音痴ぶりの露呈となった。結局、前線の異能者頼りは顕著となり、一部のプリキュアは戦車兵を兼ねされる始末であった。仕方がないため、戦車道世界に転生していたプリキュアは戦車兵も兼ねるものとされ、手慣れている車種の指揮を担当していた。とはいえ、M47などの戦後型の現れる時代であるため、戦後型戦車の取り扱いを覚えなくてはならなかった。そんな中、日本が持て囃したのは、敵兵士を青龍偃月刀でなぎ倒す(能力が浄化寄りなので、こうした手段も必要になった。なお、銘は有名な『冷艶鋸』とのこと)キュアハートであったり、ゲッタードラゴンのような『シャインスパーク』を放つキュアドリームだったりする。

 

 

 

 

 

 

なお、キュアハートの青龍刀は戦間期のジオン残党(旧オデッサ駐留部隊の残党)狩りの戦利品で、かのマ・クベ大佐のコレクションであったもの。曰く、真贋がはっきりしない(デザリアム戦役で、シャア・アズナブルも『マ・クベの遺品は真贋がわからんモノが多いよ』とぼやいたという)とはいえ、キュアハートは『なんでだか知らないけど、しっくり来る』と述べており、三国志の関羽雲長さながらの活躍ぶりである。彼女の活躍のおかげで、扶桑で三国志や水滸伝などが見直される流れが生まれるのである。明朝の滅亡から数百年、かつてあった大国としての『中華王朝』を顧みる風潮は、その時代に活躍した者が持っていたという伝説に彩られた武具を『当代の英雄』が奮い、戦場に『風を吹かせた』ためであった。タイシンはその真贋を問うニュース記事を見ていたのである。

 

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