ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

814 / 814
前回の続きです。


第二百九十八話「セクシー・アドベンチャー 24」

扶桑の国体を戦後のような象徴天皇制に変えようとした日本だが、現地の混乱により、あっさりと放棄した。近衛師団の解体も、国家緊急権との兼ね合いで、完全にはなし得なかった。これは扶桑軍は穏便に幕府軍がそのまま近代軍隊に転じた経緯を持ち、戊辰戦争を経た、史実の明治政府と成りたちが違うからであった。結局、日本警察の意向で、皇宮警察の拡充と近衛部隊の大幅縮小(人員削減)と人員の任務の変更による儀仗と皇居の維持の専念化こそ通ったが、内政干渉との兼ね合いで、連隊規模への縮小が精一杯であった。また、削減した人員の処遇も面倒だったので、一律で『人事異動』名目で、南洋軍への補充に回された。天皇も(華族や近衛師団の将来的解体は考えていたが、社会的な混乱が起こったため)気まずかったのか、師団体制の解体にあたっては、ねぎらいと出征の激励の訓示を行ったという。結局、日本系の近代国家は皇室への忠誠心が評価されるような風潮を持っていることが証明されたためである。また、(身分の解体などに伴う)社会全体からの掌返しは社会問題化するとされたため、昭和天皇も皇室への反乱を恐れ、完全な華族身分の解体に踏み切れず、近衛師団の解体もあっさりと挫折した。ガリア革命での王侯貴族への弑逆、その後に訪れた帝政への揺り戻しをよく研究していた事から、昭和天皇は立憲君主に強く拘っていたが、天皇の調停であれば、どんな者でも言うことを聞くので、周囲がそう(立憲君主に専念)させてくれなかった点に、武士らが自発的に近代国家を築いた扶桑国家故の悲劇があった。結局、昭和天皇は大元帥の責務は放棄したかったのに、(軍を皇室から自立させるために)最後の『大元帥』としての調停役を務めていくしかなかった。その点が後年に『国家的な悲劇』とされた理由である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それ故に、現場の独断専行も多く、周囲に根回しをした上で動く黒江たちは、扶桑軍人では極めて異例の存在であった。扶桑軍がそんな空気であったのは、現場主義の権化であった東條英機の負の影響である。また、魔女は『星の理性が生み出した存在』であり、『怪異は生物学でいう、免疫機能の一種である』という学説も一定の進展を見た。これは怪異の活動が『人が争うようになると、大人しくなっている』からで、怪異の鉱物資源を喰らうという特性の観点から、将来的な宇宙移民は避けられない。そのため、扶桑は20世紀の残りの半世紀中には、月に恒久基地を築く計画である。結局、現場主義の負の側面が魔女らによって顕在化されたことで、64Fの構成員でもない限りは独断専行は罰せられる事になった。これは『そうでなければ、より被害が拡大してしまう』局面もあるからで、64Fは『汚れ仕事をも背負わされた』事になる。これは実質的な『統合戦闘航空団に代わる、最強部隊』という看板を背負うが故で、幹部級の面子がほとんど固定化されるのも仕方のないことであった。無論、魔女全体からすれば、個々の魔女は基本的には善人であるのだが、善意の暴走により、後に『取り返しのつかない事態』を招いた。その一つがのび太提供の『レーバテイン』の紛失であった。これは輸送任務の管理を任せられた参謀の独断専行によるものだと判明したが、出来事の発覚に激昂した坂本がその参謀の家に(警務隊を伴って)踏み込んだ時には、参謀は拳銃自殺を遂げた後であった。彼女の妨害工作もつゆ知らぬ、輸送担当の現場将校は必死に任務を遂行したが、現物は輸送機の乗員の(トラブル発生時の)混乱による独断で投棄されていた。エンジントラブルの発生に伴う結果であろうが、結果的に彼らの遺族は任務の放棄と失敗を責められ続ける羽目となった。しかも、地球連邦軍による輸送の申し出を強引に断って、扶桑陸軍出身の輸送機部隊が鼻息荒く引き受けた任務であったため、輸送機部隊は世間からの強い批判に晒された。結局、扶桑軍の輸送機部隊はこの政治も絡む大失敗が理由で、開店休業状態に追い込まれてしまう。坂本は周囲の暴走で(本人の努力と関係なく)自分の面子を潰されてしまう事態が戦間期に続き、心労が大きかった。昭和天皇もその不幸の連続を慮り、扶桑最高の霊社に、坂本へのお祓いを命ずるに至った。不幸中の幸いは、事態の数年後、墜落した輸送機の残骸の中にあった将校の遺体から『基礎概念図』が記された説明書がジョージ・マロリー卿によって回収され、彼を通して、軍部に手渡されたことだった。その内容は第三世代理論の基にもなる画期的な概念でもあったため、物資を許可なく投棄した乗員の『死後の名誉』がことごとく地に落ちる中、死を賭して、それを恐慌常態の乗員から守り通した将校の二階級特進が全軍布告されたという。

 

 

 

 

 

 

かくして、64Fは扶桑軍に属する部隊ながら、(扶桑軍の一般部隊の嫉妬を買っていた事や、受け渡した装備の紛失事件を受けて)補給その他はGフォースと一体化しての管理に変更された。Gフォースの正式な直轄部隊としての発足に合わせてのものであった。こうして、扶桑軍系の輸送機部隊は名誉回復の機会を失う事になった。その関係上、旧日本軍と共通の武器は殆どが博物館行きにされ、戦後型の武器のほうが多くなった。また、補充品が確保不能になったパンツァーファウストやパンツァーシュレックも、戦後式の対戦車火器に置き換えられていった。パンツァーシュレックは1940年代としては画期的な兵器であったが、より兵器としての世代が進んだ『カールグスタフ』に置き換えられた。自国製品が駆逐されていくカールスラントの軍需産業はこの流れに成す術もなく、泣いて悔しがったという。その一方で、九七式自動砲は改良の上で残置が決まり、各部を軽量化し、狙撃用に改良した型が『アンチマテリアルライフル』として採用され、改めて量産される道を辿った。(戦後の基準で)口径が大きすぎなしないか?という批判はあれど、対戦車ライフルを戦車へ使う時代は過ぎていたため、そのままで据え置かれた。結果的に、それは大成功し、二〇ミリ砲というアンチマテリアルライフルとしては前例のない大口径を軽装甲車両などに使えば、圧倒的威力を発揮したからである。結局、魔女出身者は一連の不祥事により、兵器開発に関する発言権も縮小傾向に入るが、辛うじて、坂本とウルスラの献身により、提言の『権利』の維持には成功する。第二世代理論の実用化で、軍事的貢献が再び可能なように戻るため、どうにか『軍隊で物を言う権利』だけは守る事に成功したわけだが、坂本が目論んだ『第三世代理論の早期実用化』は『現有機と別の姿』であることが災いし、周囲の早合点やストライカーユニットを守るとの独断での暴走で潰えることになった。だが、レーバテインの基礎概念図そのもの無事に回収されたため、それを基にしての開発自体はスタートする事になる。1950年のことであった。

 

 

 

 

 

 

 

第二世代理論の実用化自体は早められたため、その運用データの蓄積こそがさらなる進歩への道であったが、第二世代理論は重武装化に傾いた理論であり、近接格闘戦はあまり顧みられていなかった。(別の世界線では)開発資金に余裕のあったリベリオン合衆国が実用化にこぎつけた理論なので、当然であったが、近接格闘戦を好む扶桑では好まれず、結局、第二世代理論の完成形と言える『F-4EJ改』の配備は1950年代半ば以降の事になる。その事から、一般部隊は安価で、既存理論の集大成であったF-86(第一世代理論の最終型)を好み、第二世代理論は元の局地戦闘脚装備の部隊など、『一部のエリート部隊のみの贅沢品』と認識されてしまっていたのが仇となってしまった感は否めない。だが、怪異の高速化が1950年代にはいっそう進展する事が容易に予測されたことから、1950年代の実用化を目指し、各国は第二世代理論を適応させつつも、これまでの軽装に近いストライカーユニットの開発を急いでいる。その一番手が『ドラケン』になる見込みであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

世界各国は46cm砲搭載の新型戦艦の実用化を急いでいたが、一部の国々しか、その完成はできずじまいであった。扶桑はジェット機時代の到来での『空母の迅速な刷新の困難さ』から、逆に大艦巨砲主義を装うしかない状況に追い込まれ、近代化の容積確保のためもあり、艦艇の大型化が促進されていく。結局、230m級の『重巡洋艦』が計画された影響で、超甲巡も(見栄の都合で)大型化し、完成当初の大和型に近い全長に到達してしまう。結局、ミサイルと電子装備の発達が却って扶桑の造船傾向を(船の小型化を)妨げる事に憤慨する造船官は多かったが、ある日に扶桑を訪れたあたご型護衛艦の威容から、それを受け入れた。巨砲はいずれ絶えど、巨艦主義は生き続ける。その証明であったからだ。そして、天駆ける船の時代に、大艦巨砲は不死鳥のように蘇る。宇宙戦艦ヤマトがそれを証明していた。これにより、扶桑の造船傾向は次第に『今後の長期運用を見越した』ものに切り替わり始め、戦時補充の艦とは別ラインで調達される。新大和型はその目玉となる新世代艦とされた。結局、技術革新で『それまでの常識が吹き飛んだ』ことが何度も起こっていくのが分かったため、それを受け入れるための器にしておこうというものだ。だが、史実の戦後の時代の造船傾向は戦時には当てはまらないため、以前に設計された『伊吹型重巡洋艦』を(多少の性能的改善を施して)造船しておくことにした。新型巡洋艦の造船は(デモイン級を基準にしたので)旧世代の戦艦並の手間がかかるからである。高雄型重巡洋艦は艦齢の進行で使用に耐える状態ではなく、伊吹型が重巡洋艦のままで造られたのは、その需要があったこと、超甲巡が『巡洋戦艦』にカテゴリ変更されてしまった故に、水雷戦隊の旧態化と弱体化が顕著になったからである。結局、重巡洋艦は重巡洋艦で続くことになったわけだが、事実上はデモインで系譜が途絶えた艦種(史実)な以上、どうしたらいいのかわからず、ミノフスキー粒子が使われる影響で、ミサイルに必中性はない。扶桑は結局、砲熕武装を一定程度は妥協しつつ、VLSなどの形でミサイル兵装を載せる手法を選び、動力刷新で不必要になった煙突を格納スペースに流用することとした。これは大和型以降の戦艦の改装とも共通する。結局、日本型巡洋艦は高速性能を発揮するため、細めの艦型をしていたのが仇になったわけで、過度の高速性能よりも、実戦での耐弾性と大型化による航行性能が重視されるようになったため、条約を強く引きずる日本型重巡洋艦は今後は淘汰されていくわけだが、日本型巡洋艦の最後の意地こそが、鈴谷型の改良型とされた伊吹型であった。

 

 

 

 

 

 

そんな状況なため、扶桑海軍は現存艦隊主義のもとで、兵力を遊兵化させてしまっていた。この施策は批判が大きかったが、日本は『呉軍港の復興も済んでない時に、艦隊決戦などしたら、海軍そのものが有名無実化するぞ!!』と脅すことで黙らせており、兵の不満が蓄積していた。ガス抜きに、戦艦による通商破壊は容認していたが、そのしすぎで、戦艦の尽くがオーバーホールが必要になったという有様であった。それを補うために、空軍の整備が急ピッチで進められたのである。その整備の秘密である地下秘密工廠に現れた『怪物』。太古の生物が生き残り、地下で生きれるように適応した代物。怪異への進化が懸念されたため、見つけ次第、粉砕するようにとの通達が統合参謀本部から伝えられ、プリキュアたちも覚悟を決めるしかなかった。

 

「いざとなったら、俺がリボルケインで決着をつけるよ」

 

「それが手っ取り早そうだな」

 

「光太郎さんのあれ、仮面ライダーで一番強いからね」

 

「言えてる」

 

シャーリーもRXの強さは充分に見たので、この言いようである。

 

「俺の剣一閃は、ヘビみてぇなヤツには効かねぇからなぁ」

 

「ああいう相手には、パンチ技は効かねぇ。黒江さんやアマゾンライダーみてぇな『手刀』が手っ取り早い。お前、使えんのか?」

 

「こいつもそれを持ってるのは聞いている。コツはこの間の戦闘で覚えた」

 

エクスカリバーの発動条件を覚えたブライアンはこれ以後、工具がない時の金属加工などに活用する。普段使えるような技能ではないからだ。菅野はパンチ技を使うものの、対人戦では使えない。黒江たちには通じないし、プリキュア達にも軽く受け止められたからだ。

 

「どうする?野郎どもがくるのを待つのか?」

 

「それしかないさ。工員は避難させたしね。工期の遅れもやむなしと、提督らから連絡きたよ」

 

工廠で建造中の艦艇は鉄より遥かに頑強な素材でできているので、鉄を噛み砕ける怪物も噛めないようになっている。胃液などでの溶解も想定内らしい。

 

 

「でも、怪物の胃液をぶっかけられても解けない素材なんて。何でできてるの?」

 

「僕のいる世界線の富士の裾野で発見されたレアメタルを使った超合金。核攻撃にも耐える強度を持つもので、宇宙で発見されたレアメタル製の素材と組み合わせれば、太陽の表面温度くらいはどうということのない耐熱性を持つ装甲板ができる。超高級な宇宙戦艦に使われてるものだよ」

 

改良が繰り返されてきたヤマトやアンドロメダ(改良型)などの超高級な宇宙戦艦に使用される『硬化テクタイト板・改型』。ガトランティスの武器の猛威に対抗せんと、耐熱性と耐衝撃性などを強化された、第二世代の硬化テクタイトである。物量でガルマン・ガミラスと拮抗状態に持ち込めるボラー連邦との戦争はデザリアム戦役の終わり頃には想定されていた。古代進が数年以内に犯す『失態』は地球連邦とボラー連邦。双方の『戦争の口実』に使われるのである。ボラー連邦の衛星国への圧政は事実であるし、義憤に駆られやすい古代進の性格を使い、地球連邦は外敵の排除を目論んだ。政治の思惑で、地球連邦軍は(ボラー連邦の独裁者排除の名目で)数年以内のボラー連邦との開戦を決意していた。それは百戦錬磨の軍人を確保するためで、深刻な人手不足のために、却って戦いを必要とする。それも、ある意味での悲劇であった。

 

「地球も一つの国にはなれたけど、宇宙人が資源確保目的で狙うことが増えてね。結局は外敵と戦うしかなかった。その結果、生み出された象徴が宇宙戦艦ヤマトさ」

 

「おじいちゃんが若い時に見てたアニメだ……私が小さい時にリメイク版が放送してたっけ」

 

「僕のいる世界線じゃ、両方がある。戦艦大和が原型を保った状態で沈んでいて、それを宇宙戦艦のベースに使ったんだ。背に腹は代えられないからね。その手法の成功で、地球連邦軍は船型の宇宙戦艦が多いんだ」

 

地球連邦軍は『地球型惑星の探査』も宇宙軍の任務である都合、船形の形状の宇宙戦艦を好む。ペガサス級やアーガマ級のような形状は珍しいケースであった。また、MSそのものの全盛期が過ぎたことも理由であった。小型MSの当初の目的が失われ、単価も一昔前のガンダムタイプを超える単価を『量産機』に設定されるほど上昇したこと、小型化自体の弊害も明らかになったので、一年戦争~グリプス戦役時代のサイズにMSは回帰を始めている。また、オーバーテクノロジーがハーロックやエメラルダスによってもたらされ、それが歴代のガンダムタイプに施された結果、以前のサイズでも、小型機と同等の機動力を発揮できることが示されると、存在意義の失われた小型MSは衰退を始めた。また、軍部の求めるものが『ゲリラ戦でも修理のできる構造』に変わった事から、結局はMCA構造も廃れ、以前の『ムーバブルフレーム』へと回帰しつつある。

 

「ドローンとかの無人兵器が政治的都合もあって衰退したから、無人兵器の運用目的は移民船の防衛システムや移民惑星の人手不足を補うためだとかの補助目的に変わった。その一方で、戦争続きで、地球人の人口自体が減ってるから、あんな一騎当千の兵器が必要になったんだよ」

 

秘密工廠では、アナハイム・エレクトロニクス社のスタッフの作業が続けられており、療養後にマルセイユが愛機とした『Ξガンダム』やキュアハートの好む『ZZガンダム』などがオーバーホールを受けていた。

 

「アニメで見たやつだ。本当にできると、あんな感じなんだ」

 

ZZガンダムやΞは大型化の極地のような機体だが、異星人の襲来が常態化した時代には、軍部の象徴として扱われている。これはガトランティス戦役の被害で、連邦政府と軍の保守派が衰退し、銀河中心殴り込み艦隊のエースであったユング・フロイトがその経歴を武器に大統領に就任したことで、一気に流れが変わり、ガンバスターの増加試作の継続(オオタ・コウイチロウの死後は凍結されていた)などを次々と認可。宇宙怪獣などの『来るべき脅威』から生き延びるための努力が始まった。波動砲艦隊の独立艦隊化もその施策の一環だ。

 

 

 

「ひときわ大きいのが、ガンダムの最新型だよ。戦艦に載せてた飛行システムの小型化が進んだから、その試験用に造られたんだ」

 

これはアナハイム・エレクトロニクス社の技術力の都合であったが、サブフライトシステムの増加も連邦政府の財政圧縮の意向に沿わなかったため、可変MSをその代わりにするドクトリンが採択された。ミサイル代わりに使われるケースも多かった故の反発で、これには軍部も窮した。結局、可変MSの増加と引き換えに、サブフライトシステムは配備数の圧縮が図られ、代わりに、万能戦闘機であるコスモタイガーIIが多数配備された。一年戦争で通常兵器が減ったことを考えれば、大いなる皮肉であった。

 

「大きくない??お台場のユニコーンガンダムよりだいぶ……」

 

「そりゃ仕方ないわよ。小型化されたったって、半官半民の企業と違って、民間企業の軍需部門の技術レベルだと、安定して造れる飛行型MSはあのレベルなのよ」

 

V2ガンダムは設計がサナリィ系の末裔に属するため、すべてがアナハイム・エレクトロニクス社製でもない。それが技術的到達点と持て囃されている時代には、ミノフスキーフライトの搭載こそあれど、ビームシールドを持たない点から『旧態依然としている』とせせら笑われているが、肥大化していると言っても、ゲッターロボなどの巨大な機体が普通に存在している世界線であり、『堅実な設計』と評価されている。グレンダイザーは本体だけで30mの巨体であるし、マジンカイザーやマジンエンペラーは28mほどである。そのため、サイズ自体は問題視されていない。

 

 

「まぁ、量産度外視の一点ものだから。あれの試作段階の機体なんて、飛行ユニットと本体が別々だから、政府が配備に猛反対したけど、軍部が強引に受領させたって話があるくらいだし」

 

アナハイム・エレクトロニクス社の技術レベルは平均で『第五世代機を造れる』程度。これは同社製の高性能小型MSの雛形とされたネオガンダム等が『思い切り、後ろめたい経緯で造られた』故に表沙汰にできなくなったからで、逆に、大型化の極地の第五世代MSが軍部に好評という当初とは逆の評価となった。スーパーロボットでは、50mすらザラな上、ネオ・ジオンが(アクシズの製造記録から)かのクイン・マンサ級の重MSを複数機製造したのでは?という疑惑が生じたこと、ティターンズが過去のある計画を異世界で完遂させたことの確証を得た事から、Ξガンダムの肥大化したサイズや、その運用性の低さは、さほど問題視されなかったのである。

 

「でも、色々とややこしい事になってませんか?」

 

「ひみつ道具の時代が外的要因で終わらされた後に、残された技術の一つが軍事目的で進化していった姿だから、不思議でもないさ。ドラえもんの頭脳が造れなくなっても、別の要因で自我を得たロボットもいるくらいだし」

 

それはアナライザーのことだ。スカート捲りなどは製造時のプログラムには入っていなかったことが分かっており、アナライザーには偶発的に自我が生まれたことが判明し、彼を解析することで、自我を持つロボットの製造に再度の目処が経ったのだ。

 

 

 

 

「ああ、ヤマトにいたアナライザーだね?」

 

「ああ、彼と会ってたね、君は」

 

「向こうのドリームたちのスカートをまくって、顔真っ赤にしたドリームに盛大に蹴り飛ばされてたよ」

 

「ウフフ、彼らしいね」

 

と、大人のぞみは早くもアナライザーの『餌食』になり、盛大にアナライザーを蹴り飛ばすといった光景が早くも定着しつつあったと、キュアプレシャスから語られる。ある意味、そういったスケベ根性も彼の魅力であるのだが。ドラえもんも思わず笑い飛ばす。また、お互いに面識があることを明言する。違う時代に生まれたとはいえ、ロボット同士で話が合うのだろうか。キュアプレシャスはドラえもんやのび太たちの話を聞きつつ、自分の置かれた状況の不思議さを実感するのだった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。