短いですが、漸く書けました。
皆様、コロナに負けずに頑張りましょう!
かくして麻雀部に入部する事になった俺は放課後、京太郎と供に最寄り駅から電車で長野駅へと向かい、長野駅から長野市の繁華街へと訪れた。
「着いたぞ、京」
「着いたぞって………雀荘じゃねえか!?」
「あぁ、俺の行き付けの雀荘『みゆき荘』だ。さぁ、行くぞ京」
「ちょ、ちょっと待てよ達也!?」
京太郎の制止を振り切っては俺は、みゆき荘に繋がる階段を登り扉を開けて中に入って行った。
「いらっしゃい。あれ、今日は来る予定は無い筈じゃ?」
「えぇ、今日は厳さん達にお願いが在って来ました」
そう言って俺は、1つの雀卓に目を向け言葉を続けた。
「今日から暫くの間、コイツに麻雀を、ここで打たせたいんです。しかも、相手は茂さん達でね……」
「俺は構わんが、茂さん達が何て言うかねぇ?」
「それは御心配無く。既に手は在りますので」
そう言って俺は茂さん達が座る雀卓に向かう。
「おっ!今日来るなんて珍しいな達坊」
「おっ!今日こそ勝ってやるぜ!」
「速く座りなよ、達坊」
そう言って息巻くる年配の男性達。
「お久しぶりです、皆さん。今日は、皆さんにお願いが在って来ました」
俺は席に座らず軽く挨拶を交わし『お願いが在る』と切り出した。
「何だい?言ってみな」
年配男性のリーダー格である茂さんは、煙草に火を付けながら、そう言って来た。
「実は……今日から暫くの間、皆さんにはコイツと打って貰いたいのです」
そう言って俺は京太郎を前にだした。
「す、須賀京太郎です!よ、よ、よろしくお願いいたします!」
突然、俺に突き出された京太郎は綺麗な90度でお辞儀をしながら挨拶をする。
「この坊主とかい?」
「えぇ。もし、このお願いを聞いて頂けるのなら…………俺に対する、これ迄の負債を帳消しにしましょう。どうです?」
"負債を帳消しにする"その言葉に、三人は互いの顔を見合せ頷くと…………。
「本当なんだろうなぁ、達坊?」
「えぇ、本当です。なんなら、この場で借用書を燃やしましょうか?」
そう言って俺は、鞄の中に入っていた三人の名前が記載された借用書を取り出した。
「わ、分かった!そ、その依頼受けようじゃないか!」
「流石は茂さん、話が早くて助かります。鉄さんと武さんも宜しいですか?」
俺の言葉に、抵抗する事なく頷く二人。
「では、京。お前には、今日からこのお三方と麻雀を打ってもらう」
「わ、判った!」
「しかし、ただ打つのだけではなく、初めは鳴き無しの二翻縛りで打ってもらう」
「鳴き無しの二翻縛り!?」
俺の出した課題に、驚きを隠せない京太郎。
「当たり前だ。その位出来て、やっとスタートラインに立てる位だからな?」
「お、おう…………や、やってやろうじゃねぇえか!俺だって皆と一緒に全国大会に出場したいからな!」
「その意気だ、京。頑張れ!」
斯くして暫くの間は、この雀荘に通う事に成った京太郎。
序盤は苦戦するだろうが、人一倍の努力家の奴の事だ、直ぐに慣れて、俺の課題をクリアするだろ。