闘牌雀鬼・宮永達也の麻雀記   作:黄昏の旅人

7 / 7
お久し振りです。

短いですが、漸く書けました。

皆様、コロナに負けずに頑張りましょう!


7話

かくして麻雀部に入部する事になった俺は放課後、京太郎と供に最寄り駅から電車で長野駅へと向かい、長野駅から長野市の繁華街へと訪れた。

 

 

「着いたぞ、京」

 

「着いたぞって………雀荘じゃねえか!?」

 

「あぁ、俺の行き付けの雀荘『みゆき荘』だ。さぁ、行くぞ京」

 

「ちょ、ちょっと待てよ達也!?」

 

 

京太郎の制止を振り切っては俺は、みゆき荘に繋がる階段を登り扉を開けて中に入って行った。

 

 

「いらっしゃい。あれ、今日は来る予定は無い筈じゃ?」

 

「えぇ、今日は厳さん達にお願いが在って来ました」

 

 

そう言って俺は、1つの雀卓に目を向け言葉を続けた。

 

 

「今日から暫くの間、コイツに麻雀を、ここで打たせたいんです。しかも、相手は茂さん達でね……」

 

「俺は構わんが、茂さん達が何て言うかねぇ?」

 

「それは御心配無く。既に手は在りますので」

 

 

そう言って俺は茂さん達が座る雀卓に向かう。

 

 

「おっ!今日来るなんて珍しいな達坊」

 

「おっ!今日こそ勝ってやるぜ!」

 

「速く座りなよ、達坊」

 

 

そう言って息巻くる年配の男性達。

 

 

「お久しぶりです、皆さん。今日は、皆さんにお願いが在って来ました」

 

 

俺は席に座らず軽く挨拶を交わし『お願いが在る』と切り出した。

 

 

「何だい?言ってみな」

 

 

年配男性のリーダー格である茂さんは、煙草に火を付けながら、そう言って来た。

 

 

「実は……今日から暫くの間、皆さんにはコイツと打って貰いたいのです」

 

 

そう言って俺は京太郎を前にだした。

 

 

「す、須賀京太郎です!よ、よ、よろしくお願いいたします!」

 

 

突然、俺に突き出された京太郎は綺麗な90度でお辞儀をしながら挨拶をする。

 

 

 

「この坊主とかい?」

 

「えぇ。もし、このお願いを聞いて頂けるのなら…………俺に対する、これ迄の負債を帳消しにしましょう。どうです?」

 

 

"負債を帳消しにする"その言葉に、三人は互いの顔を見合せ頷くと…………。

 

 

「本当なんだろうなぁ、達坊?」

 

「えぇ、本当です。なんなら、この場で借用書を燃やしましょうか?」

 

 

そう言って俺は、鞄の中に入っていた三人の名前が記載された借用書を取り出した。

 

 

「わ、分かった!そ、その依頼受けようじゃないか!」

 

「流石は茂さん、話が早くて助かります。鉄さんと武さんも宜しいですか?」

 

 

俺の言葉に、抵抗する事なく頷く二人。

 

 

「では、京。お前には、今日からこのお三方と麻雀を打ってもらう」

 

「わ、判った!」

 

「しかし、ただ打つのだけではなく、初めは鳴き無しの二翻縛りで打ってもらう」

 

「鳴き無しの二翻縛り!?」

 

 

俺の出した課題に、驚きを隠せない京太郎。

 

 

「当たり前だ。その位出来て、やっとスタートラインに立てる位だからな?」

 

「お、おう…………や、やってやろうじゃねぇえか!俺だって皆と一緒に全国大会に出場したいからな!」

 

「その意気だ、京。頑張れ!」

 

 

斯くして暫くの間は、この雀荘に通う事に成った京太郎。

序盤は苦戦するだろうが、人一倍の努力家の奴の事だ、直ぐに慣れて、俺の課題をクリアするだろ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。