BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト 作:あこ姫
今回は『頭の中将』さんの作品とのコラボです。
ネタの提供ありがとうございます。
コラボ先のリンクは下から行けますので、是非一読を。
それではどうぞ。
★コラボ先の作品はこちら↓↓★
https://syosetu.org/novel/216482/
https://syosetu.org/novel/226073/
https://syosetu.org/novel/246813/
ある日の昼下がり。
この前のイヴ半裸騒動、狂乱の壊れたちーちゃん、私が剥かれるからの地獄の追いかけっこから数日後であるこの日に私は後輩でほのモカの彼氏であるタクこと池上拓也と2人……じゃねぇわ。4人で歩いていた。
約二名は頭の上だけど。
「やっぱり頭の上は落ち着きますなー」(モカ)
「はい~。私もそう思いますぅ~」(令王那)
セリフが台本形式なのでお察しかと思いますが、モカがタクの上で令王那が私の上にいます。
「亜麻音さん、俺は慣れてるけど大丈夫なんですか、それ」(タク)
「まぁ……今回は1人だし別に問題ないけど?」(亜麻音)
その言葉に固まっているタクである。
「どったの」(亜麻音)
「サラッと流してるけど、『1人だし』って何?」(タク)
「偶に5人運搬とかあるしそれに比べたら」(亜麻音)
これは事実である。5人というのは頭の上に令王那、背中にちゆ、左腕にこころ、右腕に香澄、前にあこである。
あの時は更におたえが来たので近くにいた友希那に始末を頼んだ。その時の手際の良さはまさに仕事人だったね。だって、鮮やかにジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド決めてたし。
「それってどこの人外ですか……てか貴女はヒュペリオン体質なんですか」(タク)
「私はただの学生メイドよ? 裏で番長なんかしてないわよ」(亜麻音)
「鉄球ぶん回すあのキャラの事言ってます? てか通じますかね、ソレ」(タク)
「読んでいる人は少ないんじゃないかな……たぶん」(亜麻音)
そんな会話をしつつも私とタクは……
「モカちゃんを忘れるなんて酷いですよぉ……」(モカ)
「そうですよぉ……アンナコトやコンナコト要求しますよ~」(れおな)
あと頭の上のふたりね。それと令王那よ、何する気やねん。
「やったらパクチー責めの夕食にするかんね?」(亜麻音)
「」(真っ白れおな)
「さぁ行くか」(亜麻音)
「れおな……大丈夫か?」(タク)
「ダメです……骨はイルカの餌にでも……」(れおな)
「鴨川シーワールドに寄付しろと?」(タク)
こんな他愛もない会話を繰り広げつつも弦巻家お手製の地下バー『BAR TSURUMAKI』に向かうのだった。
何故に地下バーが存在するかというと、タクのふとした一言である。
「地下室とかあったらバーを作ってみたいよなー」(タク)
数日前にこの発言をどうやらこころに聞かれていたらしく、黒服さんの手によって建設されたのだった。
丁度、メイドの仕事をやっていた私はその事を聞いた時、目が点になった。
翌日、その話を聞いたタクも目が点になったのは言うまでもない。
「……まさか実現するとは」(タク)
「発言すれば実現するのが弦巻家クオリティーよ」(亜麻音)
慣れているタクと私でこの反応である。
他の誰かだともっと違う反応見せるだろう。
「……まぁそれを愉しむもありかなと思ってる」(亜麻音)
「あー……でっすよねぇ~わかる」(タク)
私とタクは意気投合していた。
「標的は……かおちゃんでいいや」(亜麻音)
「まさかの投げやりwwwww」(タク)
またもやの意気投合。その間、頭の上の2人はドン引きだった。
だけどこれが私とタクの『何時も通り』なのだ。
「蘭が聞いたら怒りますよ? 絶対に」(モカ)
「…………あー、それは勘弁だ」(タク)
「アハハ……私は蘭よりかそこからが怖いわ」(亜麻音)
「あー……帆乃花さんですね」(れおな)
「確かにあの人は……」(タク)
どうやらあの人は流石のタクも苦手としているらしい。
まぁ、普段は紗夜以上に真面目だし会う度に説教されているのだろう。
そう私が思っていたら、タクの話の続きが再開された。
「俺と会うたびに突っかかってくるんだよなー。なんかしたっけな。俺」(タク)
考え込むタクを他所に私とモカはある答えが思い付いたので話し合っていた。
「ねぇ……モカ、もしかして……」(亜麻音)
「ですね。亜麻音先輩。 道理で今朝のおねーちゃんとのケンカの理由が解りましたよ」(モカ)
「そっかー、あのほのちゃんについに春が来たか」(亜麻音)
「ちょっと、何言ってるんですか。例えおねーちゃんでもた~くんは渡したくないんですけど」(モカ)
「だったら、もう瓶詰めしとけば良いんじゃないか? 私に失恋の八つ当たりされても困るし」(亜麻音)
「あっ……ナルホド~その手があったか!」(モカ)
モカは「盲点だった!」と言わんばかりな表情をしていた。
あー……提案しといてはアレだけどモカ、絶対やりそう。……八つ当たりされないといいけど。それと提案者だってバレないようにしないと。
私はそう思いながらタク達と出会った頃を思い出していた。
数ヶ月前にSublimatumとBeat the clockが対バンして仲良くなった。
まぁ……Beat the clockのメンバーの1人、アオきゅん……
んで……私は同じ学校+同じ部活(演劇部)の先輩後輩でもある私に助けを求められてはいたけど……無理だった。
何故なら、アオきゅんの可愛さに昇天寸前だった。心がぴょんぴょんしすぎていた。
もう何? 尊死待ったなしだったよ。
あの出来事を名付けるなら『アオきゅんマジ尊すぎ殺人事件』である。
誰も死んでは無いけど。尊死はしたけどね。
その事件は意外なところで燐子の手によって終息した。
あの時の『修羅燐子降臨の儀』はマジで(|| ゚Д゚)トラウマーだったわ。
「亜麻音ちゃん、大丈夫ですか?」(れおな)
「あっ。 うん。思い出しただけだから」(亜麻音)
「ナニを思い出したらそうなるんだよ……」(タク)
「『修羅燐子降臨の儀』」(亜麻音)
「「「」」」(全員)
私の言葉に全員が青ざめていた。
どうやら『修羅燐子降臨の儀』はみんなのTORAUMAらしい。
全員が(|| ゚Д゚)トラウマー発症した状態で『BAR TSURUMAKI』に到着した。
私がBARのクラシカルな扉を開いた瞬間だった。
「姉様ーーーーーーっ!!」(こころ)
「タッくんーーーーっ!!」(帆乃花)
いきなりの突貫(される)イベント来ました。
お約束っちゃお約束だけどもさ。
私の方は毎度お決まりだし、こころをちゃんと受け止めた。
……のだけども、タクの方は見事に帆乃花に押し倒されていた。
んで、めっちゃスリスリされてる。どんだけ溜まってんだろうね。ほのちゃん。(他人事)
「ちょっと、お姉ちゃん? あたしのタッくんにナニしてんの?」(モカ)
「良いじゃん。私のタクヤにナニしても。モカに言われる筋合いはないんだけど?」(帆乃花)
直後、青葉姉妹がギスっていた。二人共言葉の一部分がかなり強調されている。
「コレは……泥沼の修羅場ですねぇ……」(れおな)
「だよねぇ……。関わりたくないわー。正直」(亜麻音)
「ねぇ、姉様。 モカと帆乃花はナニを喧嘩しているのかしら?」(こころ)
「「……………………」」(れお×あま)
こころの質問に押し黙った私達である。
こころの純粋な心を
「こころ、あれは知らなくていいものなのよ」(あまね)
「はい。知っても得にはなりませんから」(れおな)
「そういうもの……なのかしら??」(こころ)
こころはなんだか納得がいかないようだったがこれでいいのだ。うん。
「こんにちは。亜麻音先輩と鳰原さん」(美咲)
「ねぇ……美咲」(こころ)
「こ、こころ!? どうしたの?」(美咲)
「アレは一体何なのかしら? 姉様も令王那も教えてくれないのよ」(こころ)
こころは不満そうな顔で美咲に訴えていた。
美咲が此方を見ると私と令王那は気まずそうに視線を青葉姉妹の方へ。
美咲が促される様にその方向を見ると……
「な、なぁ……いい加減にケンカするのやめねぇか……?」(タク)
「「タクヤ(タッくん)は黙ってて!!」」(青葉姉妹)
「なんでそこだけは意気投合してんだよ!!」(タク)
まだ続いていた喧嘩を止めようとしたタクが見事に青葉姉妹に論破ァされていた。
その光景を見た美咲は何かを察したらしい。
「良い?こころ」(美咲)
「なにかしら? 美咲」(こころ)
「世の中には知らなくたって損しない事があるの。知ったら笑顔じゃ居られないの!解った?」(美咲)
「知ったら笑顔じゃなくなる……解ったわ。笑顔じゃなくなるなら知らないほうがいいわよね!」(こころ)
美咲の力説に納得した表情のこころだった。流石は美咲。こころの説得が上手い。
「感心するのはいいですけど早くあの姉妹の喧嘩止めてくださいよ、亜麻音先輩」(美咲)
「解ったわよ……これ以上続くのも不毛だし」(亜麻音)
美咲に言われ、私は青葉姉妹の仲裁に入る事にした。
最初は邪険にされたものの、少し凄んだらおとなしくなってくれた。良かった、良かった。
まぁ……弊害は出てたけど。些細な事であるから別に良いか。
「良くねぇから。そして仲裁条件で俺の首の骨が逝きそうなんだけど!!」(タク)
「まぁ、気合でなんとかなるっしょ。ミクロン、ミクロン」(亜麻音)
「何処がミクロン!? 気合でなんとかなるもんじゃねぇから!!」(タク)
「ギャーギャー煩いな。発情期か?」(亜麻音)
「違うわっ!! ってか、誰のせいでこうなってると!?」(タク)
「タクだろ?」(亜麻音)
「」(タク)
私の論破ァで押し黙るタクだった。
さて、時間は有限。さっさと始めないとな。
バーカウンターに入った私は皆に振舞うカクテルの準備を始めた。
「姉様っ! 今日はどんなカクテルを作るのかしら?」(こころ)
「そうねぇ……
「
私の答えにこころは満面の笑顔を浮かべていた。
あ゛ーっ!! 最大の癒しで尊死するくらいに心がぴょんぴょんするですけどっ!!
「また壊れたよ」(ほのちゃん)
「何時もどおりですねぇ……」(れおな)
「蘭にボコられそうですな。タッくんが」(モカ)
「そのりくつはおかしいってばよ」(タク)
「語尾おかしくなってるって。それはヤバくない? 色々と」(美咲)
「大丈夫だ、問題無い」(タク)
「うん。アンタは美竹さんにボコられれば良いと思う」(美咲)
うんうん。序でに友希那にキャラメルクラッチ決められてしまえ。
などと黒い事思いつつもカクテル作りを進めていく。
グラスに氷を入れてパイナップルジュース 80ml、ココナッツミルク 45mlを入れて
その後、グラスにパイナップル 1cut、チェリー 1個を添えてできあがり。
横ではタクがボストンシェイカーを使って同じ物を作っていた。相変わらず手際が良い。
…あ、そうだ。アレも作っておこう。
まず最初に飾り用のきれいなミントを取り分けておき、頑丈な別グラスにフレッシュミント(葉のみ)とライム果汁、ガムシロップ、炭酸水大さじ2を入れてフレッシュミントを
それを用意したタンブラーに入れ、クラッシュアイスを2/3程度入れて、全体をバースプーンで
さらにクラッシュアイスを9分目まで入れて炭酸水を適量注ぎ、よく混ぜる
最後に調整でクラッシュアイスを足してからストローを挿して、ミントを飾る。この時ミントは手のひらでパンと叩くと香りが開くのでこの一手間も忘れない。
これで、バージンモヒートの完成だ。
さてこれをあとは振舞うだけなのだが……スマホに着信が入った。
私はその場に居た茜に任せる事にした。
この後、大惨劇が起きることも知らずに。
数分後。日菜が色々とやらかして事後処理を終えて戻ってきた私に衝撃が走った。
「あまねしゃぁぁぁぁぁぁんっっっっっっっっ!!!!」(れおな)
いきなり令王那にダイブされて、首にダメージが入り「ぺきょっ」っと音がした。折れてないし大丈夫だろう。多分、きっと、めいびー。
「ちょっ、ま、令王那ぁ!? どしたのよ!?」(あまね)
「らって寂しかったんれすよぉ!! 私はあまねしゃんとずっと一緒なんれすから!!」(れおな)
「どしたん!? ……って酒臭っ!! なんで酔ってるん!?」(あまね)
完全に酔っ払ってらっしゃる令王那ちゃんでした。
前の事(※あるこーる・ぱにっくⅠ)があったから……ってか未成年だけだしノンアルしか無かったはずなんだけどな……。
「姉様ぁ……」(こころ)
「あ、こころ無事……じゃ無いわね」(あまね)
「こころのぬくもりマジサイコー」(みさき)
「くっついて離れないのよ……ひゃぅ!! ドコ触ってるの!?」(こころ)
こころに美咲(酔)がくっついて離れないようだ。しかもドサクサなのかセクハラまでしてる。
え、どこをって……そこらじゅう。
こころは必死に美咲を引き剥がそうとしていた。
あの美咲が酔っ払って理性のタガが抜け落ちるとこうなるのか。
絶対酔わせたらあかんやつやん。
「現実逃避していないで早く助けてぇ!!」(こころ)
こころの必死の叫びに私は現実に戻って美咲を引き剥がそうとした。
「むぅ……あたしとこころの愛を邪魔しないでくれます? 目障りなんですけど」(みさき)
「容赦なさすぎだからっ!!オブラートに包みなさいよ!!」(あまね)
美咲の爆弾発言に私はツッこむ。
「やっ」(みさき)
「拒否んな!!」(あまね)
即答する美咲を引き剥がそうとするが美咲は必死に抵抗していた。
「邪魔しないで!!」(みさき)
美咲は私を排除する対象とみなしたのか襲いかかってきた。
ゲーム風に言えば
『よっぱらい の みさき が おそいかかってきた!』
で、ある。
私が美咲を撃墜する前に
「邪魔なのは貴女れす!!」(れおな)
なんと令王那がケブラドーラ・コンヒーロを決めていた。
何処で覚えたんやそんなの。
「友希那しゃんと由愛しゃんれす!!」(れおな)
「あの姉妹は何を教えてんだよ!!」(あまね)
令王那の言葉に突っ込んだ私は悪くない。
本当にあの姉妹は令王那をどうしたいのだろうか。
「さて美咲はどうしよ……」(あまね)
「亮さんに引き取ってもらいましょう」(れおな)
「そだね」(あまね)
私は亮……Beat the clockのDj及びサブボーカルの石川亮に美咲を引き取る様に連絡した。
電話掛けて用件言ったら物凄く詰め寄られた。仕方ないけど。
なんとか納得してもらえたので美咲を引き取って貰うことにした。
これで一件落着か……令王那も正気に戻っているようだし。
「亜麻音しゃんっ!!」(れおな)
「どうしたの」(あまね)
「ぬくもり感じたいので、脱いでっ!!」(れおな)
「嫌だよっ!!」(あまね)
前言撤回。全然正気に戻ってなかったよ、
全力で拒否る私である。当たり前だろ。
「亜麻音しゃんっ!!」(れおな)
「今度は何よ」(あまね)
「私、とても寒いです!!」(れおな)
「でしょうねぇ!!」(あまね)
そう突っ込んだ私は悪くない。
だってさ……上半身裸なんだもん。令王那。
いつの間に脱いでんだよ。
「私、亜麻音しゃんの温もりを直に感じたいですっ!」(れおな)
「えっ、ちょままぁっ!?」(あまね)
数日前のイヴと同じ事になっている令王那だった。
そしてもう一度有咲のアイデンティティー奪う私であるがそんなの些事である。
そりゃそうだよ。 ……だって、服脱がされて令王那に押し倒されてるんだもの。
抵抗? 許してくれなかったよ。 もうされるがままだったよ。内容は聞かないで欲しい。マジで。
ガチでもう一度体験するとは思ってもみなかったよ。
もう来ないで欲しい。(フラグ)
その後、令王那から規則正しい寝息が聴こてきたので私は服を着直してから令王那を寝かしつける。
そしてこころを必死に宥める。
余程美咲のセクハラがトラウマになったのだろうか。こころは私にベッタリだった。
決して『役得』とか思ってはいない。断じてだ。
宥めているうちにこころからも健やかな寝息が聞こえてきた。
私はこころをそっと寝かしつける。
そしてひと息つくまもなく次なる衝撃が私を襲った。
「亜麻音おねーちゃぁんっ!!」(モカ)
その主はモカだった。酔ってどうやら幼児退行を起こしているらしい。
一瞬、その破壊力に落ちかけた私だが必死に抗った。
堪能したら負けな気がしたからだ。
「どうかしたの? モカ」(あまね)
「おねーちゃんが怖いのっ!」(モカ)
破壊力抜群な涙目のモカちゃん。マジで私は吐血寸前である。尊すぎやろ。
『おねーちゃん』……ほのちゃんか。
酔って頭のネジすっ飛んだのかしら?
「モカちゃーーーーーん!!私の私の可愛いモカちゃーーーーんっっっっ!!」(ほのちゃん)
その言葉と同時に突撃するほのちゃんであった。
あー……遂に壊れたか。
最早、今の状態は人間と呼べるかも解らんね。『ほのちゃんだったもの』だわ。
……でタクは止めようとして尊い犠牲になったと。
あとで蘇生せねばな。死んでないけど。
できれば自力で復活はして欲しいんだが。
そう思ってたらほのちゃん(だったもの)が目前にいた。
「邪魔。消えて」(ほのちゃんだったもの)
「やなこった」(あまね)
私はそう言って友希那直伝の技、『アイアン・クロー・バックブリーカー』を叩き込んだ。
ほのちゃんらしき何かは一瞬で沈んだ。
良かった。良かった。放置してたらモザイクになりかねないかんね。
「ねー、もう大丈夫?」(モカ)
「ええ。もう大丈夫よ」(あまね)
「うんっ!ありがと!!あまねおねーちゃんっ!!」(モカ)
「」(あまね)
なにあの反則級はっ!! くっそ御持ち帰りしたいんですけど!!
「どしたの?」(モカ)
「( ゚д゚)ハッ! うん。何でもないから安心して」(あまね)
「そっか。モカちゃんね、おねーちゃんに言いたいことあるの」(モカ)
「思いっきり言っていいわよ」(あまね)
「怒ったりしない?」(モカ)
「しないから大丈夫よ」(あまね)
私に了承を得たモカは満面の笑顔をほのちゃんに向けていた。
「おねーちゃんなんてだーーーいっ嫌いっ!!!!」(モカ)
思いっきりのいいストレートな拒絶だった。
こうしてほのちゃんの身体はお約束通りにサラサラと砂と化したのだった。
私はほのちゃん(砂)を瓶に詰めてしっかりと封印したのだった。
暫くするとモカはウトウトしはじめていた。
私が優しく撫でてあげると安心したのか、モカは規則正しい寝息を立てていた。
私はゆっくりとモカを起こさないようにそっとお姫様抱っこして令王那とこころの横に寝かせる事にした。
一息つきたかった私は皆を起こさぬように静かにホリデーデライトを作り、1人で休憩していた。
あぁ……この甘さが染み渡るよ。
暫くすると復活のタクがやってきた。
「あ゛ーっ。エライ目にあった……」(タク)
「お疲れ様。コレ、飲む?」(あまね)
「『ホリデーデライト』っスか。いただきます。」(タク)
タクは私からホリデーデライトを受け取り、一息ついていた。
「モカ達はどうなりました?」(タク)
「奥のスペースで寝てるわ」(あまね)
「なんかすいません。迷惑かけてしまって」(タク)
「別に。戦犯は茜だし」(あまね)
「あんの、ヤンデレ……」(タク)
「まー、これ飲んで落ち着こうや」(あまね)
「ですね」(タク)
ホリデーデライトで静かな時間を過ごす……ことは叶わなかった。
「むぅ……亜麻音先輩もタクも僕の相手してくれないのなんで!?」(アオきゅん)
私達に絡んできたのはいつの間にかやってきていたアオきゅんだった。
しかも……どうしてこうなったんだよ!? なんで出来上がってんの!?
「……亜麻音さん、アレ……」(タク)
タクの指さした方向には空のグラスが……。
どうやらアルコール入りの奴が残っていたらしく、それをアオきゅんが飲んでしまったようだ。
「Oh……」(あまね)
私は思わず天を仰いでしまった。
「それよりも逃げません?」(タク)
タクの提案に
「そうね。燐子に知られたら……」(あまね)
「私に……知られたらどうなるんですか?」(???)
「ちょ、あ、亜麻音さん……」(タク)
「そんなのナニされるかわかったもんじゃ………………あ」(あまね)
私達の後ろには燐子がいた。
しかも笑顔なのに目が笑ってない。それにオーラが不穏だしっ!!
「逃げ……」(あまね)
「逃げれるとかそんな甘い考えは捨ててくださいね?」(りんりん)
「俺は無関係なので……サラダバー」(タク)
「逃がさないって言ってるじゃないですか♪」(りんりん)
『♪』が仕事してない。
これぞ……「修羅燐子降臨の儀」再び……である。
勝ち目のない私とタクは抱き合って震える事の他の選択肢はなかった。
「さて、覚悟はいいですか? 二人共」(りんりん)
「「」」(あまタク)
こうして『修羅燐子降臨の儀』が私とタクのTORAUMAに再刻印される事となったのだった。
END
如何だったでしょうか。
今までで史上最強のぶっ飛びっぷりだったな。
書いてる方も楽しかったしさ。
後言っておきますが、
この作品は未成年の飲酒を勧めるものでは決してございません。
飲酒は二十歳を過ぎてから。
これはきちんと守ってくださいね。
それでは次回またお会いしましょう。ではでは。