BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト   作:あこ姫

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復活リメイク祭第2弾でございます。
それではどーぞ。


Rhythm 011 この前のできごと

 ある日の芸能事務所。

 此処にこの事務所のアイドルバンド『Pastel✽ Palettes 』のメンバー、そして巷で『不死鳥』とも呼ばれる伝説のバンド『Sublimatum』のメンバー、その両バンドに関わる人物達が集まって打ち合わせが行われていた。

 その内容とは『第4回Pastel✽ Palettes×Sublimatum合同ライブ』である。

 遡ること、1月前。

 その日にPastel✽ Palettesの復活ライブが行われ、同タイミングでSublimatumの復活ライブも行われた。

 どうせならと、同時でやったところ……かなりの大盛り上がりであった。

 こうして、両バンドの復活ライブは大成功を収め、その後、ネットや電話による第2回の開催を希望するファンの声が殺到したのだ。

 その声に応え、第2回を行ったところ、第1回以上のチケット販売数を誇る事態になり、これを好機とみたスタッフは第3回の合同ライブの開催を決定。

 更にファン動員数は増え、大盛況のうちに第3回合同ライブは幕を閉じた……。

 

 この第3回合同ライブがつい10日前のできごとであるが、第4回の開催を望むファンの声が第3回終了直後から殺到した。

 

「この好機逃すわけにはいかないよね!」

 

 そう判断した事務所の決定により、第4回のライブ開催が決定し、次のライブは来月の頭と決定し、今日がその第一次の打ち合わせだった。

 

 この打ち合わせではライブまでの大まかな日程が発表され、セトリ提出の〆切日やレッスン、個別・合同リハの日程などの説明があり、ここからスタッフたちは機材の手配等の班別に打ち合わせに入るのだ。

 

 今しがた、その説明が終わったらしい。

 打ち合わせのメンバーが会議室から出てきた。

 先にリーダーの御神亜麻音を除くSublimatumのメンバーである和奏レイ、佐藤ますき、大和萌々、湊由愛、青葉帆乃花、和泉亜璃珠が出てきた。

 Sublimatumの6人はどうやら一緒に帰宅の途に就いてSublimatumのメンバーでドラム担当の佐藤ますきの提案で6人でラーメン『銀河』へ行くらしい。

 続いて、亜麻音のマネージャーである白金燐子、玉出ちゆ、鳰原令王那が出てきた。この3名は更なる詳細な打ち合わせがあるようで事務所のスタッフとともに別室の会議室へ向かっていった。

 その後、Pastel✽ Palettesのメンバーである丸山彩、白鷺千聖、氷川日菜、若宮イヴ、大和麻弥が出てきた。

 そして、Pastel✽ Palettesのマネージャーである盛谷颯樹、チーフマネージャー兼Sublimatumリーダーの御神亜麻音も出てきた。

 Pastel✽ Palettesメンバーとマネージャー陣はこれからレッスンと営業(収録)に向かうようだ。

 

 

 

 

 

 Side_Amene

 

「あ~~~やっと終わったぁ──ー!!」

「日菜……終わって第一声がそれかい」

「( ´゚д゚`)エー だって、会議とかるんっ♪ ってこないんだもん。あーちゃんどうにかしてよ!」

「無茶言わないの。私がどうにかできるわけないじゃない」

「...(´З`)チェッ。つまんないの」

「…………イラッ」

 

 会議を終えて私の隣を歩く日菜が愚痴っていた。

 日菜は誰もがお察しのとおり、このような真面目な会議を嫌う。

 だが、幾ら嫌いだからって欠席というわけには行かないので毎回私が日菜が引き摺って会議に出席させている。

 私にかかるストレスは半端ないので毎度胃薬のお世話になる故にこういう風に些細な冗談でもイラッと来るときもあるのだ。

 

「だーれーが、使えないってぇ? (グリグリ

「ちょっ……痛い。痛いってばぁ…………助けて、助けて彩ちゃん~~」

「えぇっ……えっとぉ~どうしよう~千聖ちゃぁん……」

「(´Д`)ハァ…… 日菜ちゃん……自業自得よ。あーちゃん。存分にやって頂戴」

「りょーかい。(グリグリ

「痛い。痛い。痛い。(>_<)(>_<)(>_<)」

 

 イラッときた私は日菜にグリグリこうげき。

 日菜はこの状況を終了させるべく、彩に助けを求める。

 しかし、イキナリ振られてもどうしようもない彩は千聖に助けを求めた。

 千聖は何となく察していたかは知らないが、なんと止めなかった。

 その瞬間、私はOSHIOKI継続でニッコリ。

 日菜は顔面蒼白だった。

 彩・千聖は「我、関せず」を貫いていた。

 そして、イヴは目をキッラキラさせていた。

 どうやら参加したいみたいだ。……いつものことだけど。

 

「ねぇ……またこうなったの?」

「日菜ちゃんの自業自得よ」

「「あ、アハハ…………」」

 

 颯樹の呆れた発言に、千聖はバッサリと斬り捨て、彩と麻弥は苦笑い。

 なお、ここまでいつもどおりのお決まりである。

 

「そういえばさ」

「……? どうかしたの、颯樹君」

「颯樹……? なにか気になることでも有るのかしら? もしかして……他の女ジャナイワヨネ……?

「ち、違うから!」

へー、ホントカナァー??

「違うってば!! イヴの姿が無いんだけど…………!!」

ヤッパリホカノオンナノコトヲカンガエテタノネェ……ダーリン?

コレハオシオキガヒツヨウカナー、ダーリン……??

「ちょまぁ…………なんで!? ねぇ!?」

「……冗談よ。(そんなわけないけど)颯樹。イヴちゃんならあそこよ」

「そうだよ。ジョークだよ。(違うけど)颯樹君。毎度のオチだよ」

 

 千聖と彩が指差した先を見た颯樹が見たものは……

 

やっぱり、見てるだけではツマラナイですよね! アマネさん!

「そうねー(棒)」

「痛い。痛い。痛い。(>_<)(>_<)(>_<)Σ( ;ω;)イタッ! (T~T;)イターッ!!」

 

 亜麻音に変わってそれはそれは楽しそうに日菜の頬をぐりんぐりんするイヴの姿だった。

 何時の間にイヴがその輪に加わって、何時の間に亜麻音と攻撃交代してたのか。

 …………めっちゃ、突っ込みどころ満載である(笑)

 その光景を見せられた颯樹は処理が追いついていなかった。

 

「なんでや……」

 

 と某アニメのトゲ頭の決め台詞しか言えてなかった。

 彩と千聖、苦笑いでそれが終わるのを待っていた。

 当初は彩も颯樹と同じ反応を見せていたが、何度も見せられるうちにどうやら慣れてしまったようだ。

 慣れとはつくづく恐ろしいものである。

 というか、日菜が学習すればいい話である。

 しかしその日は永遠に来ない。(哀しみ)

 

「ねぇ……彩ちゃん……」

「うん。千聖ちゃんもそう思う?」

「ええ。麻弥ちゃんも思うでしょう?」

「確かに……ジブンもそう思います」

「麻弥ちゃんもそう思う? ……で、どうするの、千聖ちゃん?」

「ここは少し不安だけど……」

「……仕方ないよね。うん」

「……ジブン的に彩さんと千聖さんの方が不安なんですが……(ボソッ」

ナニカイッタカシラ、マヤチャン……?

ナニカイッタカナー? マヤチャン……

「いえ、何も。(鋭いっすね……。このヤンデレ共)」

 

 3人の空気、剣呑すぎていた。

 アイドルって一体なんなのさ。

 それを横目にOSHIOKIが終了したようだ。

 日菜は…………真っ白な屍である(死んでないけど)。

 当然といえば当然である。

 

「ねぇ……亜麻音ちゃん、結構疲れてるんじゃない?」

「え、そう見えるかな……彩」

「見えるよ……結構疲れてる風に見えるよ……。ね、千聖ちゃん」

「そうね。あーちゃん自身は隠せてる風に思ってるけれども私たちからすればバレバレよ」

「そうそう! だから今からはここでゆっくり休んでて!!」

「えっ……でも……」

「大丈夫ですよ。亜麻音さん。ジブン達だけでも問題はありませんから」

「そうよ。ライブの時に体調不良なんて言語道断よ。だから、休める時に休んどきなさい。いいわね、あーちゃん?」

「……わかったわよぅ。ちーちゃん」

「それでいいの」

 

 千聖から圧を感じたのでここは従っておくことにした。

 彩は彩で颯樹を私と同じく休むように説得されていた。

 颯樹が顔面蒼白になっていたのは気のせいだと思いたい。

 彩達は日菜(屍)を担いでレッスン会場へ向かうため、私達と別れたのだった。

 

 その場に取り残された私と颯樹は取り敢えずデスクに戻ることにした。

 そうそう。言い忘れてはいたが私と颯樹のデスクは隣同士である。

 この事実を知ったあやちさひなは奇襲を仕掛けてきたが、沈めてやったわ。(物理)

 私、全く安らげねぇじゃん。

 燐子の作るホットハニーミルクを飲んでいる時だけが最近の癒やしであるくらいで…………原因はあやちさひな(あいつら)なんだよなー。

 なんか、気が滅入ってきたんだけど。

 

「(´Д`)ハァ……」

「…………大丈夫? 亜麻音ちゃん」

「んー……あー、大丈夫ー。ちょっと思い出しただけだから……」

「いや、全然そうは見えないんだけど!?」

「大丈夫だって……。だから心配しないで」

「本当に? 無理しないでよ?」

「解ってるって。…………ねぇ、颯樹」

「……? どうかしたの?」

「私と貴方ってこのPastel✽ Palettesの事務所で初対面だっけ……?」

「え、多分……」

「だよねぇ……。でもさ、その前から親交あった気がするんだよね」

「あー確かに。何処でだろう? なんか、忘れてる気がする……」

「うーん……高校は別だよね」

「そうだね。星ノ丘と羽丘は交流あるけど、会った事はないよね」

「そうだね。僕は交流の方に入ったことないし」

「じゃあ……中学の時……?」

「僕はその時は長崎に居たかな……」

「うーん……じゃあ、小学校の時……?」

「あー、そうかも。小4の時まで僕はこっちに居てちーちゃんや()()()()()と仲良かったからね……」

「え?」

 

 今、颯樹は何と言った? 

 どうして、かおちゃん……ハロハピのギター担当、瀬田薫が出てくるの? 

 

「……? どうしたの、亜麻音ちゃん」

「『かおちゃん』って瀬田薫のこと? 今、羽丘に通ってる」

「え? そう……だけど。ちーちゃんと同じで僕の幼馴染だったんだ」

「ねぇ……『さちあかカルテット』って覚えてる?」

「え、うん。覚えてるよ。僕と、ちーちゃん、あーちゃん、かおちゃんを纏めた愛称だよね……。懐かしいよね」

「そうよね。懐かしいわよね」

「え、亜麻音ちゃん……知ってるの?」

「そりゃあ……そうよ。私もその一角だったし」

「え……。亜麻音ちゃん……まさか……」

「何?」

「まさか……だけど、『あーちゃん』なの……??」

「そうだよ。さーくん。やっと思い出した?」

「う、うん……」

「あー……まぁ無理もないか。昔と髪型違うし」

 

 そういって私は結っていた髪を解き、軽いウェーブがかかったロングヘアーになった。小学生の頃はずっとこの髪型だったっけ。

 

「ごめん……中々思い出せなくて。あーちゃん」

「別に良いわよ。私もさっきまでさーくんの事、思い出せなかったしさ。お相子」

「うん……。あー、でも納得だね」

「何が?」

「道理で初対面の時、どこかであったような気がしたんだよね……」

「あー、それね。私もよ」

「僕達って似た者同士かもしれないね」

「かもねー。……って昔もそんなこと言ってた気がする」

「あれ……? そうだっけ」

「そうよ。あっ……そうだ」

「どうしたの? あーちゃん」

「何処かの喫茶店行かない? 二人で」

「良いね。そうしよう……か…………あっ……今日は……止めとこうかな」

 

 私の提案に了承したと思ったら、何処かを見た途端にさーくんは顔面蒼白になって私の申し出を断った。さーくんが見た方向には…………

 

ヤッパリコウナッタノネ……(ギギギギギ

オフタリサンハソンナカンケイダッタンダネー(ガガガガガ

フタリトモショシテイイヨネ? アーチャンハシカエシモカネテサァ……(ルルルルル

 

 妖怪窓ぺったん…………じゃねぇや。

 阿修羅の殺気を纏ったあやちさひな(だったもの)だった。

 顔は般若で両手には出刃包丁。

 これ……アイドル…………いや、人間だよな? 

 つーかさ、なんで邪魔すんねん。もういいや。もう。

 

 ……アイツラガドウナッテモイイヨネ♪ ベツニ。

 

 私は無言で斬馬刀を取り出して片手で持って肩に担ぎ超笑顔で言った。

 

よーし。纏めて相手してやるから表出ようや

「「「あ…………」」」

 

 私の怒気(殺気)に正気に戻り顔がもう青を通り越して真っ白あやちさひな。

 今更謝ったって既に遅い。

 私はあやちさひなの雁首を片手で持ってOSHIOKI☆部屋に向かった。

 

 

 

 

 暫くして、あやちさひなの声にならない叫び声が事務所に木霊した。

 それを聞きつけた麻弥が駆けつけ、そこにはTORAUMAを見事に再燃させたあやちさひな(だったもの)が(瀕死)な光景が。

 それを見た麻弥はふかーい溜息をつき

 

「なんで、このバカ共の回収をジブンがしなきゃいけないんですかねぇ……」

 

 と愚痴りながら手馴れた手つきであやちさひな(瀕死の屍)の回収作業を行うのだった。

 

 Fin

 

 




如何だったでしょうか。
制裁武器が進化するこのお話。
次回はどんな武器になるのかお楽しみに。

ではでは。
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