トラブルホイホイな男が、ガラル地方に行くようですよ   作:サンダー@雷

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本当は1話にしようかと思いましたが、それだときりが悪そうなので間話として投稿します


(間話)移動の列車の中

列車の心地よい振動に揺られる。そして、窓から見えるのは地平線が見えるほど広大な草原。土地が狭いカントーでは、絶対に見られない自然の芸術に感動してしまう。

ブラッシータウン行きの列車でも見た景色だが、違う角度から見るとまた見え方が変わる。

 

「すー。すー」

「くー。うにゃむにゃ、私がチャンピオンです〜むにゃむにゃ」

 

しかし、そんな素晴らしい景色が映っているのに、シンデレラとおやゆび姫はお休み中らしい。

まあ、仕方ない。おそらくソニアは散々悩んだ末に旅に踏み切ったのだ、ここ最近まともに眠れなかったのだろう。証拠に目にはくまが浮かんでいる。

ユウリも遠足前の子供のように次の日の旅立ちに興奮して眠れなかったに違いない。寝言を聞いていれば大体察しがつく。

私が静かに景色を眺めていると、腰元のスマートフォン (博士にこちらで使える物をお借りした)がバイブした。

どうやら、グリーンからの電話着信のようだ。しかし、今は列車の中。通話はマナー違反だ。

私は一度通話を拒否して、アプリのメッセージ機能に切り換える。

 

橙『すいません。今列車の中なのでこちらでお願いします』

 

緑『おう。分かった』

 

橙『それでどんな要件ですか?』

 

緑『特に重要なことでもねえよ。今レッドと一緒にアローラ地方に来てるんだ。オレンジは前にアローラに来たんだろ? なんかオススメのスポットとかねえかなって』

 

橙『グリーン……。一緒に行く友人がいないからって、嘘はいけませんよ。そこはせめて中2とかトウヤと言いましょうよ』

 

緑『本当だっての! ほら見ろ!』

 

そうして送られてきた写真には、子供の頃から変わらない服をTシャツに変えたレッドが相変わらずの無表情でピースしている姿が写っていた。

どうやら真実らしい。いつの間に山籠りを終えたのか。

 

橙『レッドは山籠りをやめたのですか?』

 

緑『いいや。なんかレッドが海見たいって急に言い出しやがったから、そんじゃアローラ地方でも行くかーって感じだ。だから、多分カントーに帰ったらまた篭ると思うぜ』

 

橙『……軽すぎるでしょう。学生の突発的な旅行ですか』

 

現役のジムリーダーと元チャンピオンの行動とは思えず、呆れてしまう。

まあ、一時的とはいえ山から出たのは進歩なのだろう。

 

緑『つうかトウヤはまだしも、なんでワタルと2人っきりで旅行に行かなきゃなんねえんだよ! 罰ゲームでもごめんだね!』

 

橙『……そうですね、すいません。あの人と旅行に行くくらいなら、シロガネ山に3日篭る方がマシですもんね』

 

ワタルの扱いが悪すぎる。まあ仕方ない。まともに会話ができない上に、事あるごとに私やグリーンに面倒ごとを押し付けるやつが悪いのだ。

ワタルの悪口はほどほどにして。

 

橙『話を戻しますが、アローラのオススメのスポットですか……。そうですね、バトルツリーなんてどうでしょう? 最先端の技術を結集したバトル施設のなんです。私がアローラにいるときは工事中でしたが、たしかもう出来ている頃でしょう』

 

緑『行く!』

緑『って、レッド! 俺の携帯勝手に触んな!』

 

どうやら、レッドと一緒にメッセージ欄を見ているようだ。相変わらず仲がいい2人だ。

 

橙『それと、スーパー・めがやす跡地もおススメですよ。私が仕込んだゴーストポケモンたちが、観光客を恐怖のどん底に陥れてくれますよ♩』

 

緑『行こう!』

緑『行くかぁ! つうかお前も、行く先々でゴーストポケモンに脅かし方を教えるのやめろ! お前の仕込み方洒落にならないくらい怖いんだよ!』

 

橙『ふふ、あの子たちは筋が良かったので、シオンタウンの子達よりも怖くしておきましたよ』

緑『行こう!』

緑『だから行かねえって言ってんだろ!』

 

大体理解できていると思うが、レッドはホラーが大好物。逆にグリーンは苦手だ。

 

橙『それとこの前アローラにポケモンリーグが出来たのはご存知ですよね? その新チャンピオンが私の弟子なので、時間があったらバトルでもしてあげてください。最近、友人や嫁が多忙で寂しがっているようなので』

 

緑『嫁? は? 嫁!? お前のアローラの弟子ってことはまだ子供だよな? それなのに嫁がいんのか!?』

 

ちなみにムーンはカントーにいるときから私とは知り合いだが、殆どをトキワとシロガネ山で過ごしているグリーンとレッドとは面識がない。

 

橙『他地方の文化ですから。こちらとは多少違いますよ』

 

緑『お、おう。まあ、分かった。時間があったらリーグの方にも行ってみるよ』

 

本人を見たら常識人のグリーンはどういう反応をするか。私の予想は動揺してまともなバトルができないと思う。

 

橙『ええ。チャンピオンの方にも2人が行くことは伝えておきます』

橙『私の弟子ですから、それなりに腕が立ちますよ。油断して負けないでくださいね』

 

緑『ナメんな。さすがにチャンピオン1年目のひよっこに負けたりしねえよ』

 

言ったな。負けたら弄ろう。グリーンがキレるまで弄ろう。

 

橙『そうですか。では、健闘を祈ります。あと、お土産は冷凍保存されたマラサダをお願いしますね』

 

緑『わーたよ。それじゃあ、サンキューなオレンジ』

 

橙『ベストウィッシュ。2人も良い旅を』

 

そして最後に私は『この世で1番俺が強いってことなんだよ!』とドヤ顔で語るグリーン(公式)のスタンプを送った。

その後のことはグリーンのアカウントをブロックしたので知らない。

 

 




Q.好きな映画のジャンルは?

オレンジ→ミステリー、ホラー
ソニア→恋愛物
ユウリ→特撮物(ガブリアスキッド)
グリーン→アクション
レッド→見ない

見たいのは?

  • オレンジがアニメ世界に迷い込んだら
  • オレンジがポケスペ世界に迷い込んだら
  • オレンジが女の子だったら
  • オレンジの日常
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