トラブルホイホイな男が、ガラル地方に行くようですよ 作:サンダー@雷
タイトルは適当です(強調)!
街中でポケモンバトル? したことをジュンサーにたっぷり注意され、私は宿泊しているホテルに戻ってきた。
一度ソニアの部屋をノックしてみたが、まだ帰ってきていなかった。早めに先ほどの誤解を解いておきたかったが仕方ない。
私は自分の部屋に戻ることにした。
フロントから渡されたカードキーを挿し込む。ガチャリという開錠音が聞こえる。
部屋に入り、荷物を机に置く。大声を出したせいか喉が渇いている。常備されている設備を使用してお湯を沸かし始める。
カップの一つにアールグレイのTパックをいれる。
「オレンジさ~ん、私も飲み物ほしいです」
「はいはい......っ!?」
私は目を剥いて振り向いた。
何とそこにはベットに足を組んで腰かけているメイがいた。
「どうやって入ってきたんですか!?」
「ふつーにオレンジさんの後ろについてきていたんですよ♪」
「そんなわけないでしょう。背後に人がいて私が気が付かないはずがありません!」
「気配を消すのは女優の必須スキルですから♪」
「そんなわけあるか!?」
前より潜入スキルが上がっている。前はピッキングか天井上から侵入してきたりするくらいだったのに、すっかり忍者だ。
「とりあえず出ていきなさい」
「いやです♪」
「出ていきなさい!」
「いやです♡」
キレ気味にすごんでみるが、笑顔で流された。
力が抜けて、腰が曲がる。
「あれ? 無理矢理追い出さないんですね?」
「仕返しが怖いから妥協です」
彼女がSNSで呼びかければ、イッシュ中の彼女のファンが立ちあがる。下手にへそを曲げられると、結構面倒なのだ。
メイはわかってるじゃねえかと言わんばかりにニコリと笑う。
私はカップを二つ用意して、一つをメイに渡した。メイは一言お礼を言った。
椅子に座り。
「それで何の用ですか?」
「男の部屋に女性が一人で入ってきたら、用なんて一つしかないじゃないですか」
「何か相談ですか? それとも、ジム戦の観戦ですか?」
「惚けないでください......っよ」
メイは私の腕に飛び付いてくる。彼女の柔らかいものの感触が服越しに伝わってくる。
「くっ......離しなさい」
「いやです。私、三年前からオレンジさんのことを一時も忘れたことありません。ずっとあなたのことを想い続けていました。成長しました。もう子供じゃありません。あなたのことが好きです」
……やはりこの話か。
彼女の本気は以前告白された時から理解している。男性から多くの支持を得ている女優が、テレビの前で気持ちを伝えるのだ。下手をすれば今までの努力を水の泡とかすような危険性すらある。
そこまでしてくれた人に、今更子供だからだのと逃げるつもりはない。
というか、前もそのつもりで答えたのだが。
「メイ、前も言った通り……」
断ろうとすると、唇に人差し指を当てられた。
「3日……これが私に与えられた最後のアピールタイムです。なので、今の告白の答えは三日後にお願いします」
「まあ、私に止める権利はありませんが......」
「楽しみにしていてください。色々考えていますから」
満面の笑みのメイに、正直嫌な予感しかしなかった。
□
あれからしばらくして、ようやくソニアが部屋に戻ってきた。私はさっそく先程の誤解を解くべく、ホテルのロビーに来てほしいとメールをした。
本当なら直接部屋に赴きたいところなのだが、メイがまだ一緒にいるのだ。いきなり訪ねたらドアを閉められかねない。
それに人の目があったほうが、何となく安心感がある。
返事はすぐに返ってきた。了承してくれたらしい。
そうしてホテルのロビーに到着し、椅子に座ろうとすると......そこには、なぜかナツメが本を読みながら座っていた。
「ここで何をしているんですか?」
「見てわからない? 本を読んでいるの」
「ここはあなたの泊っているホテルじゃないでしょう? わざわざ私のいるホテルに来るなんて、ストーカーですか?」
「バカなの? あなたをストーカーするくらいなら、もう殺してるわ」
「なるほど、たしかに」
「納得しちゃうんですね~」
メイは呆れた様子で言った。
どうせナツメの思考など理解できないのだ。適当なところで納得しないとやってられない。
ナツメの隣に座り、メイもその反対側に座る。
少しすると、ソニアがやってきた。
(何か増えてる!? というか、あれってやっぱり女優のメイだよね? しかも、隣の綺麗な人も女優のナツメじゃない!? どういうつながりなのよぉぉぉぉ!)
なぜかソニアは頭を抱えていた。まだ怒っているのか?
ソニアは落ち着きを取り戻し、向かい側に座る。
私はさっそく頭を下げる。
「先程は、すみませんでしたソニア」
「え?」
なぜかソニアは戸惑った様子だ。
「怒っていないんですか?」
「えーと......その、あの時はちょっと驚いたというか、何というか......」
ソニアは目を泳がせながらサイドテールの先をいじっている。
よく分からないが、怒ってはいないらしい。たしかに一緒に旅している男が女の子と抱き合ってたら多少なりともショックを受けるか。
「むしろ私の方こそごめん。変な態度とって、驚いたよね」
「気にしないでください。私にも軽率な部分はあったので」
ニコリと笑うと、安心したのかソニアも笑い返してきた。
「あのー、2人の世界作らないでもらえます? 何ですか、見せつけてるんですか?」
目が笑っていないメイが黒さを混ぜた声色で言ってくる。
「そんなことありませんよ」
「どうだか~」
メイは口を窄めてジト目をしてくる。
そんな私たちのやり取りに、ソニアは目を見開いている。
「えっと、あなた女優のメイさんよね? そちらはナツメさん。......あなたたちはオレンジとどういう関係なの?」
「さっきも言った通り恋人です♡」
「だから出鱈目言うな! ......彼女とは以前一緒に旅をしていたんです」
「楽しかったですよ。一つのベッドに二人で寝たりしましたもんね~」
「あなたが勝手に侵入してきたんでしょうが!?」
「な、仲良いんだね......」
ソニアはひきつった顔で言う。
とんでもない誤解をされた。悲しい。
「ナツメさんは?」
「私?」
ナツメは本から目を外して言う。そして悪い笑みを浮かべ。
「私はオレンジとは幼馴染なの。小さい頃からずっと一緒にいたの」
「あ、そうなんですね」
「ちょっと待って! 何で幼馴染は安牌みたいな反応なのよ!?」
おそらくソニアをからかいたかったんだろうが、幼馴染にいい思い出が少ない彼女には効果がないようだ。
あまりに滑稽な道化師の姿に私は吹き出してしまった。
「ぷっ。だっさ」
「ああん!?」
「自信満々にソニアをからかって、間接的に私に嫌がらせしようとしたのでしょうが、見事に当てが外れましたね~。超能力者のくせにその程度のことも視えないとは、本当に能力あるんですか~? キャラ付けなら相当痛いですよ~。中二病ですか? ワタってるんですか?」
「次ワタってる扱いしたら、上空2000mまでテレポートさせてあげるわ」
「勝手にしてください。その程度で私が死ぬとでも思って......」
「テレポート」
視界が急に切り替わった。
□
「ええええええええ、き、消えたあああ!?」
オレンジが消えた。まるで魔法のように。
あまりに衝撃的な現象にソニアは目を剥いて椅子を蹴倒して立ち上がった。
そして確認するようにオレンジが座っていた場所を確認する。たしかに消えていた。手品のようにどこかに潜んでいるわけではない。
ソニアはぐりんとナツメを見て。
「オレンジをどこにやったんですか!?」
「あいつの希望通り上空2000mに送ってやったわ」
「いやいやいや、おかしいでしょ! 死ぬじゃないですか!?」
「残念ながらあれはその程度じゃ死なないわよ。それこそ火口にでも直接落とさないと死にはしないわ」
「氷漬けにされても一分くらいで出てきましたしね~」
「......そういえば、前に崖から落ちた時もあっさりとしてたっけ」
「「そのくらい日常ね(ですね~)」」
明らかに殺人事件の実行現場を見たのに、ソニアはなぜかこのくらいと問題ないと錯覚し始めたが、すぐにいけないと首をふって考え直した。
しかし、何気ない顔で戻ってくるのだろうとは予想できる。普通の人間ではない。何者なのか。
その移り変わりをじーと見ていたナツメはふと言った。
「気になる? あれがどうやって育ち、どうやって完成されたのか」
それは気になる。あの若さで、バトルでも知識でも抜きん出たものを見せてくる人間の過去が気にならないはずがない。
天才と言われるスポーツ選手の過去が気になるようなものだ。何かしら特別なことがあるのではと考え、それがあることを期待する。そうすれば劣った自分を肯定できるから。
もっとも、それは一般論である。
ソニアの理論ではない。
「気にはなります。でも、お断りします。オレンジ本人が言いたがらない過去を他人に教えてもらうのは、ちょっと違うと思いますから」
「そういうのは本人に言ってもらう方が嬉しいですもんね〜」
「べ、別にそういうつもりで言ったわけじゃないけど……」
「あれ? ソニアさんって、私のライバルじゃないんですか?」
あっけらかんと聞いてくるメイ。
ソニアは焦ったように。
「ち、違うわよ! 何を言って!?」
「なーんだ。てっきり、オレンジさんが好きだから一緒に旅してると思ってた」
「じゃあ、やっぱりメイさんはオレンジのことを……?」
「うん、好きだよ。大好き。もう私の全てをあげてもいいくらい好き」
「そ、そうなんだ……」
当たり前のように言っているが、言葉だけ聞けば恥ずかしすぎるものだ。
もしかしてナツメもそうなのかと視線を向けると。
「もしも変な想像をしていようものなら、あなたも上空にテレポートさせるわ」
「ひいっ!?」
ガチの殺意がこもった目に、ソニアは顔を青くした。
「こんなこと言ってますけど、何だかんだでナツメさんもオレンジさんを気に入ってるんですよ〜。ちょっと意地張ってるだけだもんね?」
「表に出なさい。消し炭にしてあげるから」
「私、三歩以上歩けないので、お断りしまーす」
めちゃくちゃ雑な返しだ。もはや素直にお断りしたほうが丁寧である。
メイはソニアに笑顔を向ける。
「でも、よかった〜。オレンジさん、また他地方の女の人とフラグ建てたんじゃないかって、ドキドキしてたんだ〜」
「他地方の女の人……?」
「うん。オレンジさん、すっごくモテるんだよ〜、色んな地方で綺麗な女の人とフラグ建ててるから、私からすれば気が気じゃないんだよね〜」
なお、建つフラグは大体オレンジが望むような女性ではないことをここに記しておく。
もっとも、そんなこと知る由もないソニアはモヤモヤとした気持ちを抱いていた。メイがオレンジに抱きついていた時にも似たような感情を覚えた。これはなんなのか。分からない。理解できない。
新たな情報を詰め込まれすぎてショートしそうなソニアは頭を抱えてしまう。
「ふーん」
そんなソニアの様子を見て、メイは何かを察したようだった。
□
一方その頃、オレンジは。
「この街のスイーツなら、こことここに行っときゃ問題ないよ」
「なるほど、ありがとうございます」
着地した時、偶然出会った派手めファッションのお婆さんに、この街のおすすめスイーツを聞いていた、
Q.第二回弟子トーク!
光「イ、イェーイ……(恥ずかしそうに)」
橙「イェーイ!(全力で)」
Q.1回目とテンションが全く違いますね
橙「なぜ、ゴールドと話す時とヒカリとお話しする時とで同じテンションだと思うんですか? 馬鹿にしてるなら、ぶっ殺しますよ?」
Q.怖いので先にいきます。……2人の出会いは?
橙「最初ヒカリはナナカマド博士の助手だったんです。なので、博士に挨拶した時ですね」
光「その後、博士に後学のためにオレンジの旅について行くように言ってくれたの」
Q.弟子になったきっかけは?
光「最初は私が一人でトレーナーの真似事をしてるだけだったの。それを見たオレンジが、色々アドバイスをしてくれて、いつの間にか当たり前になってたって感じかな?」
橙「要は弟子入りというより、成り行きですね」
Q.オレンジさんはヒカリさんがお気に入りと聞きましたが、どこがいいのですか?
橙「素直で優しいところです」
Q.最後に弟子に一言。
橙「ヒカリ、彼氏は私より強いトレーナーしか許しませんからね!」
光「それじゃ、私結婚できないよおお〜!?」
見たいのは?
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オレンジがアニメ世界に迷い込んだら
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オレンジがポケスペ世界に迷い込んだら
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オレンジが女の子だったら
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オレンジの日常