トラブルホイホイな男が、ガラル地方に行くようですよ 作:サンダー@雷
最近、特に必要もないところを書くことにはまってます。あと、モブキャラにキャラ付けすることにはまってます。
はい、無駄です(笑)。
翌日の朝食の時間。昨日と同じようにホテルで食事をしていると、スープをすすっていたユウリが不意に。
「......二人とも、何でそんなにぎこちねえですか?」
「「っっっ!?」」
2人は身体をびくりと震わせた。
そう、先ほどから二人はどこか動きがおかしい。朝合流した時から緊張した様子で、今も会話はするもののしどろもどろ。手が触れれば顔を赤くする。まるで人見知り同士のお見合いのような状況に、ユウリは違和感がを覚えたのだ。
「べ、別にそんなことないわよ」
「そ、そうですよ。いつも通りですよ、いつも通り」
汗をだらだらと流しながら言う二人。説得力は皆無だ。
ソニアはともかくとして、オレンジがこんなポンコツのようになっているのこと言うと、それは昨日に原因があった。
□
私がソニアを誘った後、久々にグリーンからメッセージが来ていることに気が付いた。
緑『よう、今いいか?」
橙『構いませんよ』
メッセージが届いてから少し遅れて返信すると、すぐに帰ってきた。
緑『ナツメがそっちに行ってねえか? もうすぐジムリーダー会議があるんだが、連絡が全く取れねえんだ』
ちなみにジムリーダー会議とは、その年の功績や予算などジムリーダー業務全般の話し合いが行われる場所である。
基本的にジムリーダーは強制参加で、欠席は相当な理由がなければならない。
橙『来てますよ。普通に映画の撮影と言っていますが......どうします? カントーに送り返しますか?』
緑『いるのかよ、相変わらず分からない女だなぁ......。いやいい。居場所さえ確認できればあとはなんとかなるからな』
フーディンの力を使ってテレパシーを送る気のようだ。彼の力は居場所がわからなければいけないからな。
緑『それはそうと、最近ソニアちゃんとはどうなんだ? なんか進展はあったのかよ?』
橙『進展も何も、そもそもさせる気がありませんが』
緑『いいじゃねえか、俺だって友達と恋バナしてみたいんだよ』
橙『まあ、あなたの男友達といったらレッドやワタル、タケシくらいですからね。恋バナなんてできそうにありませんね』
緑『おい、どさくさに紛れてワタルを俺の友達にすんな』
橙『これは失敬』
相手はちゃんぴおんで年上だ。軽々しく友達なんて言ってはいけない。
それにしても恋バナねえ......。グリーンが好みそうな話など特にないのだが。
橙『あなたが望む話ではないと思いますが、明日ソニアと出かけますよ』
緑『デートじゃねえか』
橙『違いますよ。ただ二人でスイーツを食べに行くだけですよ』
緑『デートだろ!? 世間一般的に言えばそれは、十分デートだよ!』
何を言っているのか。私はただソニアと一緒にスイーツを食べに行くだけなのに......ん?
男性と女性が二人でスイーツ店に行く?
橙『まるでデートじゃないですか!?』
緑『だからそう言ってるだろ!?』
まったく気にしていなかった。だからソニアの態度が少しぎこちなかったのか。
軽々しく女性を誘う軽薄な男だと思われていたらどうしよう......。
というか、私は明日ソニアとデートするのか?
橙『ど、どうしませう!? 意識s始めたろ、きゆうに不安になってきたのですggg!?』
緑『おいおい、落ち着け。普段の余裕はどうした』
橙『くぁwせdrftgyふじこlp!?』
緑『あー、分かった分かった。俺が女の子のエスコートの仕方教えてやるから』
橙『助かります』
□
その後グリーンから女の子のエスコートの仕方のレクチャーを一通り受けた。
とはいっても、女性をエスコートなんて未知の領域だ。そんなわけで私は大変緊張しているのだ。
朝食を終え、ホテルの前でソニアを待つ。何でも出かけるなら、少し化粧を直したいとのことだ。化粧直しに待たされる時間が嫌いという男性の意見をよく聞くが、私はそうは思わない。私のために顔を綺麗に整えてくれているのだ。むしろ楽しみではないかと思う。
ブオンと自動ドアが開く音が聞こえた。振り向くと、そこにはいつものコートとジーパンというアウトドアな格好ではなく、爽やかな青緑の上着に白いシャツ? だろうか? そして下は太ももまで出た黒いズボンがソニアの白い足を引き立てていた。
髪型も変わっていて、いつものサイドテールではなく、カントリースタイルの髪型であった。
一目見た感想は、ギャルが清楚系のファッションにしてみたという感じだ。とても似合っている。
活発そうな服装に反して、恥ずかしいのかソニアは顔を赤くしてもじもじしていた。
「ど、どうかな?」
上目使いで聞いてくる。
グリーンのアドバイスその一、相手がおしゃれをしてきたら絶対に褒めろ。
「き、綺麗ですよ。いつもと違う感じで、とてもいいと思います」
自分の語彙力のなさに呆れてしまう。もっと気の利いたことが言えないのか。
「そうなんだ、よかった......。この服、この前バウタウンでルリナと一緒に買ったものなの。偶にはおしゃれしろって無理矢理買わされたんだけど、オレンジがそう言ってくれるなら買ってよかった~」
心底ほっとしたように話すソニア。かわいい。
それにしてもさすがは現役モデルだ。あの服、とてもソニアとマッチしている。変態ではあるが、素直に認めよう。ありがとうございます!
「そういえばオレンジもおしゃれしてるよね?」
「おしゃれと言うほどのことはしてませんよ」
実際、手持ちの服を頑張ってカスタムしただけだ。身だしなみもそれなりに整えたが、ソニアには全く釣り合っていない。
偶には服を買おう。そう決心した。
「そろそろ行きますか?」
「うん。そうだね」
少しぎこちないものの、私たちは歩き出した。
「今日行くのはどんなお店なの?」
「今日行くのはチェー・チェー・ドレディアという他地方に本店があるお店です。チェーという天然素材を組み合わせたスイーツが有名です」
「へえー、そうなんだ」
「ちなみに天然素材を使用しているので、健康的でヘルシーなところが特徴ですよ」
「ヘルシー? 要するにいくら食べてもカロリーゼロってこと!?」
「ま、まあ、ゼロではないですが、満足できるだけ食べれると思いますよ」
ここまで食いつかれると思わなかった。体重を気にしている印象があったから、ヘルシー路線のスイーツをチョイスしたが、正解だったようだ。
「きゃ……」
ホッとしていると、ソニアの小さな悲鳴が聞こえた。とっさに見てみると、ソニアが私に倒れ込んできた。
「ご、ごめん。ヒールって慣れなくて……」
どうやら、慣れないヒールを履いてバランスを崩したらしい。そういえば、今日はいつもより目線が高いと思っていたが、ヒールまで履いていたのか。
たしか、グリーンは女性をエスコートする時は手を繋ぐと良いと言っていた。もしかして、こういう時を想定して行っていたのか。どこまで対策しているんだ。さすがはスケコマシ(グリーン)。
「歩き難いようでしたら、手を繋ぎますか?」
「ええ!? えっと……その……お願いしましゅ」
あまり嫌がっていないところを見ると、これで正解だったようだ。ありがとうグリーン。今度、ノミジュースを送ってあげよう。
ソニアの白い手を取る。倒れないように歩くスピードをゆっくり目にする。うむ、これで100点だな。
しかし、ソニアの表情が優れないが大丈夫だろうか? さっきから顔が赤いし、体調を崩していなければ良いのだが。
□
お店に到着した。
「いらっしゃいませー、二名様ですか?」
可愛い制服の店員さんが言ってくる。そうですと答えると、ではこちらですと案内される。
案内された席は薄いピンク色でシックな印象の店内では少し明るめな印象を受けた。
ソニアは早速メニューを確認する。
「このチェー・チョイ・ヌォックっていうのはどういう素材なの?」
「これは緑豆あん入りの白玉団子に生姜シロップとココナッツミルクをかけたチェーですね。温かい状態で食べるとおいしいですよ」
「チェー・コアイ・ランは?」
「こちらはさつまいもとココナッツミルクのチェーです。スイートポテトのような優しい味で、冷たい状態がおいしいですよ」
「詳しいですね〜」
「唯一の取り柄ですから」
「よく言うわ」
白々しいことを言うなという意味を込めた言葉を言われた。
「取り敢えずこの2つにしますか?」
「そうね。他のは後で追加すれば良いしね」
「ただいまキャンペーン期間中でして、とあるチャレンジを達成すれば商品がすべて半額になるのですが、挑戦しますか?」
ほう、そんなキャンペーンがあるのか。これはいい時に来たな。
なんて呑気に考えていたら、前方から熱気を感じた。なんと、ソニアが燃えるようなオーラを出していたのだ。
「どうしたんですかソニア? 随分と気合が入っていますが......」
「さっきこの服ルリナに勧められたって言ったよね?」
「ええ、言ってましたね」
「あの子が通い詰めてるお店ってね、基本的に全部高級店なの」
あ(察し)。
「この服めちゃくちゃ高くて、今お金苦しいのよ!」
たしかにルリナはジムリーダーでモデルだからな、給料もかなりもらっているだろう。対してソニアは見習い研究者。収入は天地の差だろう。あっちの基準で買わされたら、金欠にもなるだろう。
「あーなるほど」
「今日は少し我慢しなきゃいけないと思ってたけど、これは我慢しなくてもいいかも!」
「それでは、しっかりチャレンジをクリアしなければなりませんね。店員さん、チャレンジとはどんなチャレンジなのですか?」
「はい。チャレンジ内容はカップルバトルになります」
「カップル?」
「バトル?」
「はい。他の半額チャレンジ挑戦者のカップルとバトルしていただき、勝利すると商品が半額になります」
「いや、すいません。私たちはカップルでは......」
カップルであることを否定しようとすると、ソニアに泣きそうな肩を掴まれた。どうやら、嘘をついてでも食べたいらしい。
「あー、やりましょうか」
「うん」
この時のソニアの笑顔はとても輝いていた。
□
お店のフィールドに案内された。見てみると相手のカップルはすでにスタンバイしていた。
相手は女性の方はおしとやかな雰囲気で立っているが、男の方は妙にギラギラとした目をしていた。おそらくだが、男の方は女性にいいところを見せようと張り切っているのだろう。
すると、男の方が鼻息を荒くして。
「悪いなお二人さん。断言しよう、今回のバトル5分もかからずに終わるだろう」
「......はあ」
「何あの人、いきなり?」
「気にしない方がいいですよ。ああいう痛い人は一定数いるものです」
「なあ!? 誰が痛い人だ! 貴様らプロポケモントレーナーのゲラをしらないのか!?」
「知らん」
「知らない」
「知らないどす~」
「いや何でメグさんまで!?」
なんとなくいじられ属性の匂いがするなぁ。
それにしても、プロトレーナーか。ソニアが知らないということはガラルの人間ではなさそうだな。女性の方の方言からして、ジョウト地方の人間かな。
「どういう風に戦うの?」
「ソニアは好きに動いていいですよ。私が合わせるので」
「うん。じゃあ、よろしくね」
「ほら、メグのせいであいつらに舐められてるじゃないかぁ~!」
「まあまあ、舐めてくれる方が戦いやすくていいやないか」
癇癪を起す男性を女性の方がなだめている。
何だか、駄々をこねているユウリをなだめている自分と重なるな。
フィールドの真ん中に先ほどの店員さんが現れた。
「それではバトルを始めます。バトルは二体二のダブルバトルです。質問はありませんか?」
私たちは頷き、相手も頷いた。
「それではバトル開始!」
「行くよ、ワンパチ!」
「イヌヌワン!」
「行きますよ、エーフィ!」
「フィー!」
「戦闘開始だ、ブラッキー!」
「ブラ!」
「行くどす~、ニューラ!」
「ニュラァ!」
私たちはワンパチとエーフィ。相手はブラッキーとニューラというあくタイプコンビだ。
すばやさとこうげきが強い攻め役のニューラに、守りが強くサポート役に最適なブラッキー。なかなかバランスの取れたコンビだ。
先に攻めてきたのは相手側だ。
「ブラッキー、バークアウトだ!」
「ブラァ!」
黒い渦が波紋になって襲ってくる。
「ワンパチ避けて!」
「イヌヌワン!」
ワンパチはジャンプして躱す。ただそこに一つの影が忍び寄っていた。
「そこや。ニューラ、つじぎりどす~」
「ニュラァ!」
「ええっ!?」
「甘いですよ。エーフィ、でんげきはで妨害しなさい」
「フィァ!」
「ニュラ!?」
でんげきはを受けたニューラは口を食いしばってその場で立ちすくした。
「ソニア、今です」
「うん! ワンパチ、ほっぺすりすり!」
「イヌヌワン!」
「ニュラッ!?」
ワンパチはほっぺにたまった電気を足が止まったニューラに擦り付ける。
吹き飛ばされたニューラは、何とか止まるが身体からビリビリとした電気が飛び出してきた。
「うまいですね。ほっぺすりすりは必ず麻痺状態にする技。ニューラの機動力を奪うにはもってこいです」
「これは痛いわ~。麻痺状態になってしまったどす」
「暢気すぎないかい!? しかし、メグがピンチのときこそ俺が頑張るのさ! ブラッキー、あやしいひかりでかく乱するんだ」
「ブラァ!」
黒い光の玉がエーフィを混乱させようとしてくる。だが、エーフィは全く影響を受けている様子がない。
それを見て、ゲラは目を見開いている。
「なぜだ!?」
「落ち着きや。あれはみがわりや。本物は上どす~」
メグが指さす先にはサイコキネシスで飛んでいるエーフィがいた。
「おや、ばれましたか。まあ、構いませんがね。エーフィ、連続でシャドーボール」
「フィ、フィ、フィ!」
「ブラッキー、ニューラごとまもる!」
「ブラァ!」
ニューラごと取り囲む緑色の膜にシャドーボールは遮られた。
大口をたたいた割には、あのブラッキーしっかりサポート系の技構成になっているな。バトルの組み立て方も役割を真っ当しているところを見ると、プロというのもあながち出鱈目ではないかもしれない。
まあ、それを利用させてもらうわけだが。
どういうことか。背後からワンパチが迫っていることが答えだ。
「ワンパチ、スパーク!」
「イヌヌワン!」
「ニュラッ!?」
「ブラッ!?」
電気をまとったワンパチの突進が二体を襲った。
あれだけエーフィを動かせたのは派手に注目を集めさせて、ワンパチから二人の気を逸らすためだったのだ。
死角からの攻撃に準備もできなかったせいか、二体はかなり大きなダメージを受けたようだ。すでに肩で息をしている。
「決めますよ、ソニア!」
「うん!」
「エーフィ、でんげきは!」
「ワンパチ、10まんボルト!」
「フィァァァァ!」
「イヌヌワァァァァ!」
二体の電気が混ざり合い敵の二体を飲み込むと、爆発が起こった。
爆煙が消えると、ニューラとブラッキーが目を回して倒れていた。
「ニュラ......」
「ブラ......」
「ブラッキー、ニューラ、共に戦闘不能! エーフィ、ワンパチの勝ち!」
審判の声が響いた。
「オーノー......」
「負けてしまったどす~」
「やったぁ~! 勝った~!」
「やりましたね」
その後、運動終わりのデザートをたっぷり堪能した。
□
デートを無事に終え、ホテルの部屋に戻った二人の下に一通のメールが届いた。
〈オレンジ宛〉
ナツメ:今夜会える? 食事でもどうかしら?
〈ソニア宛〉
メイ:今夜会えますかぁ?
〈二人の返信〉
構いませんよ(いいわよ)
物語というのは、時にはあっさりと進むものである。
Q.......第四回弟子トーク。
月「ええ!? テンション低くない!?」
Q.前回のボケ倒し軍のせいで、私のライフはもうゼロです......。
橙「では、寝ててください。最初は二人の出会いですよね? 私たちが出会ったのは、ムーンが5歳のころ、マサラタウンです」
月「......進めるのね。うん。その後、親の仕事の都合でアローらに行くことになって、そこで天使と出会ったんだ」
Q.天使とは?
月「リーリエに決まってるじゃない! この世に舞い降りてしまった、本物の天使! いやもはや女神っっ!」
橙「気にしないでください。この子、リーリエの話になるとこうなるので」
Q.な、なるほど......。それでは、弟子になったきっかけは。
月「あの時、女神がね、悪い人たちに狙われてたの。それを助けてたんだ。でも、そんなある日気が付いたのたくさんのポケモンを相手するのに、人間じゃ対応できないって」
橙「そこで、バトルの腕を磨きたいと、ちょうど仕事でアローらに来ていた私に弟子入りしてきました」
Q.(もはやつっこまない)......それでは最後に一言。
橙「すいません、落ちが欲しいので。ムーン、この方がリーリエと結婚したいとおっしゃってますよ~(棒読み)」
Q.ゑ?
月「へえ、そうなんだ。うんわかるよ。リーリエはかわいいもんね。でも、リーリエにはすでに私っていう恋人がいるのわかる? わかるよね? ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえ......」
その後、質問者を見たものは......いない。
見たいのは?
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オレンジがアニメ世界に迷い込んだら
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オレンジがポケスペ世界に迷い込んだら
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オレンジが女の子だったら
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オレンジの日常