ダンジョンに出会いを求めて   作:リーシュ

2 / 6
この小説を開いていただきありがとうございます。感想をくれた方、お気に入りに登録してくれた方々、ありがとうございます。引き継ぎのんびり書いていくのでよろしくお願いします。


別れと出会い

僕がゴブリンに襲われてから8年の歳月が過ぎた。

 

その間は常におじいちゃんに鍛えてもらった。

 

生き残る術、モンスターの弱点、体の鍛え方から様々な事を教わった。

 

そしておじいちゃんの死。

 

最初の一週間はやる気も何も起きなかったけど、このままじゃ駄目だと思い、僕はおじいちゃんとの約束を思い出し、誕生日まで自分を鍛える事にした。

 

「よいかベル?オラリオに行ってもファミリアに入らなければダンジョンにはもぐれん。だから14歳になるまではしっかり体を鍛え、知識を蓄えるのじゃ。よいな?」

 

これがおじいちゃんとの約束。

 

そして今日、僕は14歳の誕生日を迎える。

 

「バックパックに、食料、水、お金に、お守り、あと剣と…着替えもあるね、よし!準備万端!」

 

そして僕は14年間住んだ家を出る。 

 

「いってきます。おじいちゃん」

 

おじいちゃんのお墓参りをしてから、馬車の乗合場に向かう。

 

「すみません、オラリオに行く馬車はどれですか?」

 

そう聞くと

 

「おう、オラリオならあの馬車だ…ってベルじゃねえか!オラリオに行くってこたぁ今日が14の誕生日か?」

 

村で馬車の停留所を管理してるおじさんにあった。

 

「はい!なのでみなさんに時間のあるときにまた戻ってくるのと、おじいちゃんのお墓参りをお願いします。」

 

「おう、任せとけ!あとなんだ、気をつけて行ってこいよ?特にシンなんかお前についてくって聞かなかったんだからな」

 

「あはは…」

 

実は他にも色々あった。友達のシンは実は男の子じゃなく女の子だったのだ。

 

昨日、明日オラリオに行くと話した時は私も行く!と言われ泣きつかれるほどに仲良くなっていた。

 

「じゃあそろそろ出発みたいなので、またいつか」

 

「おう、じゃあまたなベル」

 

話を終え馬車に乗り込む。

 

僕の住む村からオラリオまでは約2週間かかる。

 

「その間にも鍛錬は欠かさずしなきゃ」

 

そう思いながら馬車が動き出すのを待った。

 

馬車に乗り1週間経った頃、ある森の近くで一晩休みをとる事になった。

 

僕はこの日まだ鍛錬ができていなかった為、森の奥に行き鍛錬をしようと思っていた。

 

森を奥に向かって歩いている時、水の音が聞こえた。

 

鍛錬をした後はかなり汗をかくのでついでに水浴びをしていけばいいかと思い、水の音が聞こえる方に歩いて行った。

 

そして、月明かりの照らす綺麗な湖に出たのだった。

 

「…綺麗な湖だなぁ…」

 

そう思い感慨ふけっていると、水の跳ねる音が聞こえた。

 

急いで音がした方を向くとそこに白がいた。

 

純白の毛に額に伸びる一角、馬のような体だがそれとは違うと感じた。

 

急いで構えをとるが、その一角獣はこちらをじっと見つめるだけだった。

 

不思議に感じた僕は構えを解く、すると一角獣がこちらに歩み寄ってきた。

 

そして一角獣は僕の数歩前で静止した。

 

まるで此方が歩み寄ってくるのを待つように。

 

僕は警戒を緩める事なくゆっくりと近づいた。

 

そしてゆっくりと右手をその一角獣の頭に触れた。

 

その瞬間体を何かが走り抜けた。僕はそれに驚き目をつぶってしまった。

すかさず目を開けるとその一角獣はいなくなっていた。

 

「なんだったんだろう、さっきの一角獣…」

 

僕は1人湖畔に立っていた。

 

「深く考えてもしょうがないか、鍛錬しよう」

 

気持ちを切り替え僕は鍛錬を始める。その時お守りが白く色が変わっていた事に僕は気がつかなかった。

 

 




今回もこの小説を読んでいただきありがとうございます。
ごめんなさい、今回は紐神さまと会うシーンを書く予定だったのですが…ベルくん強化したいンゴと思いどうすっかなぁーと考えていたら、謎の白い一角獣と遭遇するというシーンが頭の中に。一体何コーンなんだ…ちなみにベルくんのメイン装備は普通の片手剣です。あとは投げナイフも使ったりします。次回こそ紐神様と会うシーンを書きます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。