店員さんの名前を要確認です。
では本編をどうぞ…
「こんにちわー」
今日は昨日知り合ったモンタークさんのお店に買い物に来ている。
「「いらっしゃいませ」」
声をした方を見ると女性の店員さんがレジにいて、もう一人の声は商品を並べている男性の店員さんだった。エプロンをしていてネームタグがついており、女性の方はジュリエッタさん、男性の方はガエリオさんというらしい。
「すみません、昨日モンタークさんと約束して来たんですけど、いらっしゃいますか?」
そう聞くとガエリオさんが
「マク…店長は今裏にいますから、呼んできますね」
そう言ってジュリエッタさんに声をかけていた。ジュリエッタさんが裏口へ声をかけてしばらくすると、モンタークさんが出てきた。
「モンタークさん、昨日ぶりです」
「やぁ、よく来てくれたクラネルくん。さて今日は何をお買い求めかな?」
「はい、実はクロスボウの矢がほしくて…」
「クロスボウの矢か…確かそれならガエリオ、3番の棚の上から2段目にないか?」
「あぁ、ちょっと待て…あったぞほら、マク「私はモンタークだ」…すまん、店長」
ガエリオさんとモンタークさんのやり取りを聞きながら予算の確認をしていた。予算は昨日と一昨日の稼ぎを合わせて8295ヴァリス、へそくりを合わせればもう少しあるが、それはもしもの時に使いたい。
「それで、何本ほど御所望かな?」
「えーと取り敢えず50本ほどお願いします。ちなみにいくらぐらいですか?」
「我がモンターク商会は10本セットで1200ヴァリスで売っている、ちなみにオラリオでの平均額は1500ヴァリスといったところだ。5セットで6000ヴァリスと言いたいところだが、クラネルくん君は一昨日に冒険者になったばかりと言っていたね、なら3割引の4200ヴァリスでいいよ」
「え、そんな悪いですよ!昨日だって売り物のポーションを割ってしまいましたし、定価の6000ヴァリスでいいですよ!」
「クラネルくん、これは私見なんだが君は相当戦い慣れているね?だからこれは私からの先行投資と思ってくれていい。だか、君もそれでは納得しないだろう。ではこうしよう、君は我々が出すクエストを受ける、その際のドロップアイテムを一つ売るこれでどうだろうか?」
「それだとモンタークさん達のメリットが無いじゃないですか」
そう話しているとガエリオさんが
「そうでもないぞ、クラネルくん」
「え?」
「そうだな?店長」
「あぁ、こちらがクエストを出す際はクラネルくん、君を指名するんだ。その際要求量より、多めに取ってきてもらう。多めに取ってきてもらった分はギルドではなく直にこちらに持ってきてもらう。それを我々が買い取り、我々が売る。そうする事でその差額が我々の利益となる」
「???」
「まぁ、わからなくても無理はないさ、取り敢えずギブアンドテイクの関係だという事を覚えてもらえればいい」
「は、はぁ…」
「まぁ、これからよろしくなクラネルくん、贔屓にしてくれよ?」
そうガエリオさんに声をかけられる
「あ、はい。ガエリオさん」
そう答えると不思議そうに
「あれ?俺名前教えたっけ?」
と聞いてきた。(いや、ネームプレートあるでしょうに…)
「ネームプレートに名前がありましたから」
「あっ、そっか。すっかりわすれてたや」
そんなやり取りを見てジュリエッタさんは
「ガエリオ、あなたって人は…」
と、残念そうにガエリオさんを見ていた。
その後4200ヴァリスでミニクロスボウの矢を買い、皆さんに見送られて僕はダンジョンに向かった。
〜 〜
「ふっ!」
現在は4階層でゴブリンと戦っている。
昨日と一昨日はまともに戦わなかったので試しに剣だけで戦っている。
「グギャア!」
ゴブリンの右腕を断ち切り、その際ゴブリンの左腕の攻撃を左手で防ぐ
(軽いなぁ…)
そう思いながら左手を掴み上に投げる。
「グギィ!?」
ゴブリンの驚愕する顔がゆっくりと重力に従って落ちてくる。
僕はその間に剣を構え直しタイミングを待つ。
「ふぅ〜……………………っシ!」
ゴブリンが落ちて地面に当たる前に剣で2度斬る。
結果落ちてきたのはゴブリンの魔石だけだった。
「ゴブリン軽かったなぁ…」
そう呟きながら魔石をひろう。因みにマッピングももう終わっている。
しばらくしているとダンジョンの壁からゴブリンが産まれてきた。その数6体。左手の籠手につけていたミニクロスボウをゴブリン達に撃ち込む。
瞬く間にゴブリン達の頭に直撃し、ゴブリン達は一言も声を発する事なく魔石になっていった。
「クロスボウでも一撃かぁ…」
このミニクロスボウは僕が山に住んでいた頃に作った物である。
ちなみにミニクロスボウの弦は、通常のクロスボウの矢を撃っても大丈夫な様に作ってある。
モンスターを相手にするなら剣でいいのだが、猪や鹿などを狩る際に弓矢を使う必要があった。
だが、それだと取り回しが効きづらいためおじいちゃんに教えてもらった知識の中から作り出した。
威力は通常の弓矢の3倍、クロスボウの1.2倍の威力があり、大抵の猪や鹿は頭に打ち込むだけで矢が貫通する。因みに連射も10連射までなら可能の優れものだったりする。
これを使って村のみんなに見せて使った時は度肝を抜いてしまった。シンはあからさまに褒めてくれたけど…。
そんな事を考えて探索をしていると、6階層に到着していた。
「ここが6階層…ウォーシャドウが出てくるのか…」
ウォーシャドウは冒険者の間では7階層の『キラーアント』と並んで『新米殺し』と呼ばれているらしい。
「新米殺しねぇ…それって5階層までの戦闘に慣れきった人たちが油断してそうなってるんだろうなぁ…」
そう呟きながらマッピングを始める。しばらくするとその新米殺しの1体、ウォーシャドウが3体いるのを見つけた。
「本当に影みたいなんだ…一応剣とかで倒せるってエイナさんは言ってたけど…念の為にアレをするか…」
抜刀をし集中する。剣を包むように魔力を纏わせる。そして剣に薄く光が宿ったところで一気に振り抜く。
「…よし…」
これは昔おじいちゃんに色々教えてもらっていた頃、魔法を覚えたから魔力が使えるようになるというのに疑問を抱き、魔法を覚えてなくても魔力自体は使おうと思えば使えるのではないか?
と思い実験を繰り返した結果、完成した技である。
『マジック・エンチャント』そのままの意味で魔力を剣に纏わせるだけである。
属性は無いためただ魔力が剣に纏わりついているだけである。
だが、剣に纏わせているため剣だけでは斬れない物、岩や炎など斬る事ができるようになる。
マジック・エンチャントをした剣を構え、ウォーシャドウと対峙する。
「ふっ!」
思いっきり踏み込み、ウォーシャドウの死角に飛び込み頭を斬り飛ばす。
いきなり仲間が消えた事に戸惑っていた残りのウォーシャドウだが、こちらを見つけるとすぐ様攻撃を仕掛けてきた。
「ウォーシャドウの厄介な攻撃は伸びる鉤爪、けどそれすら斬られたら君たちはどう反撃してくるのかな?」
「キィヤァァ!!」
そう言いながらウォーシャドウの鉤爪を斬りながら懐に飛び込む。
「はっ!」
右足の付け根と思われる場所から左肩まで一気に振り抜く。
断末魔を挙げる暇もなく2体目のウォーシャドウも灰と魔石になっていく。
3体目のウォーシャドウは僕が剣を振り抜いた瞬間を狙って鉤爪を伸ばしてきた。
それを確認した僕は右手の籠手で受け流す。ウォーシャドウの鉤爪はダンジョンの壁に刺さり抜けなくなっているようだ。
「はぁぁ!」
鉤爪が抜けずに苦戦してる間に僕は懐に飛び込み、2体目と同じく剣を振り抜いた。
〜 〜
「12000ヴァリス…うん、結構稼げたかな」
バックパックがドロップアイテムをと魔石がいっぱいになり、僕は探索を切り上げて戻ってきた。
「あ、ベルくん」
今日の稼ぎを確認しているとエイナさんに声をかけられた。
「こんにちは、エイナさん」
「今日は何階層まで行ったの?」
「はい、6階層まで行っていきました」
「え?てことはマッピングも…?」
「はい、終わってますよ」
そうしてエイナさんにマッピングした紙を渡す。
「はぁ…ベルくん君は本当に冒険者3日目なんだよね?」
「そうですよ?ていうかエイナさんが僕の担当アドバイザーじゃないですか」
「いやぁ…正直いうとベルくん、凄すぎるのよ。アビリティ評価はまだオールIなんでしょ?なのにウォーシャドウを余裕って…」
あからさまに疲れたような顔をするエイナさんに少し申し訳ない気がした。
「す、すみません」
「そう思うならパーティでも組んでくれると嬉しいんだけどね…」
「あ、あはは、ははは…」
すみません、ソロで
ベル・クラネル
Lv. 1
力: I 98→ H 125
耐久: I 12→ I 33
器用: I 88 → H104
敏捷: I 67 → H109
魔力: I 0 → I 47
NT : I
《魔法》
《スキル》
【NT-D】
・特定条件時強制発動
・全ステイタス上昇
・擬似ランクアップ
【
・NT-D発動時強制発動
今回も読んでいただきありがとうございます。
いやーガエリオとジュリエッタがモンターク商会の店員になってますね。
ちなみにベルくんは色々と道具を作れるようになってます。
次もゆっくりと書いていきますのでよろしくお願いします。