OneMore!Manage mentダンガンロンパ~絶望的な三流茶番劇~   作:ヴァミド

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お久しぶりでございます。アナウンスです。
今回はそもそもの文章量が約2倍、地の文が前回よりも多く、見辛い可能性がございます。あらかじめご了承くださいませ。

早く彼女たちの活躍を見せろ?わかっております。今回はこれだけ。ササっと始めてしまいましょう。


Prologue【希望の華、可憐に咲く】②

[森の小道-洋館前(?)]

 

キノサキ リン

アイダノさんに導かれるまま思っていたよりも整備された道を歩いて行くと、

森を抜けた先に、お城にも見える豪華ような洋館が、どっしりと構えていた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「……すごく、大きい…」

 

トナギ マエコ

「と、言うよりは豪華…ですね。

………なんですかこれ。結構近距離では、

THE!南国!!

…と言わんばかりの砂浜やらヤシの木がありましたよね?」

 

カリナ

「はっきり言って、同じ場所に地続きにあるとは思えないよね…。こんな豪華な洋館。」

 

アイダノ レンカ

「アタシだってびっくりしたんだ。ま、中に入りゃあまだ誰かしらはいるだろうさ。

………さ、どうぞお入りください?お姫様方。…なんて、意外とサマになってたんじゃないかい?」

 

キノサキ リン

「わっ、あ、ありがとう。扉、重くない?」

 

…こんな重そうな扉をサッと開けてエスコートまでできるなんて。…アイダノさん、かっこいいなぁ。

 

アイダノ レンカ

「ふふっ…そんなに褒められても出せるモンはないよ?」

 

キノサキ リン

ひょっとして、また声に出てた…?

 

エスコートを受けて洋館の中、一番近い部屋へ入った。

 

 

[洋館1F-部屋A(?)]

 

キノサキ リン

さっきのコテージが並ぶ海辺と違ってかなりの人が集まってる…。

 

???

「あ、まえちゃん!新しい人居たの?」

 

???

「おや、先生が見つかっ…否、我々と同じ、だろうか。」

 

???

「引率の先生には見えませんですね…」

 

キノサキ リン

小さな人と、大きな人…

「…トナギさん、この人たちって…」

 

トナギ マエコ

「一応あなたの為に言っておくと、れっきとした”超高校級”の称号を持った高校生ですよ。」

 

カリナ

「…まぁ高校生には見えないよね。それぞれ別の意味で。」

 

???

「もう!…そこの人、聞こえてるですよ!土いじりに背丈は関係ないです!!」

 

キノサキ リン

「土いじり?…ってことは、農家さん、とかかな…?」

 

???

「ハッ!申し遅れたです!!自分、 幹本百合枝(ミキモトユリエ )と申すです!これからよろしくお願いするです!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ミキモト ユリエ

「自分、超高校級の園芸部です!樹木もお野菜もお花も!植物のことなら、まるっとお任せあれです!」

 

キノサキ リン

「園芸部かぁ…!お野菜もお花も…って、とってもすごいんだね。

 あっ。私、木ノ崎臨。よろしくね、ミキモトさん。」

 

カリナ

「さっきぶりだね。改めて、ボクはカリナ。そこのリンに名付けてもらったんだ。さっき呼びにくそうにしてたでしょ?

 覚えてくれると嬉しいな、幹本さん。」

 

ミキモト ユリエ

「はい!了解したです!!身長の話をしたことは今回限りは許してあげるです!」

 

カリナ

「はは…ありがとう。」

 

???

「Ms,ユリエ。自己紹介は終わっただろうか?」

 

ミキモト ユリエ

「はい!こ…マルコムさん!ささっ!マルコムさんも自己紹介です!!」

 

???

「随分と急だな……私の名前は、 幸田(コウダ )マルコム。弁護士だ。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

キノサキ リン

すごく渋い声…

この声がこんな小さな子から出てたなんて…

 

「よ、よろしくね、こうだ…」

 

コウダ マルコム

「良ければ、マルコムと呼んでくれると嬉しいのだが…駄目、だろうか…?」

 

キノサキ リン

…なんだろう、断る気が一切出てこない…

 

「えっ?…う、うん。よろしくね、マルコム君!」

 

母性本能?…なのかな。

 

???

「マルくん、すごいんだよ~!海の向こうでお勉強たくさん頑張って、弁護士になったんだって~!」

 

キノサキ リン

「ん?今の声、マルコム君…じゃないよね?」

 

コウダ マルコム

「あぁ、今のは…」

 

???

「今はぼくが喋ったんだよ~。ぼく、 冨和成実(フワナルミ )!超高校級の手芸部なんだ~!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

カリナ

「なんというか、対照的だよね。二人って。

 声と見た目がちぐはぐ、というか。」

 

コウダ マルコム

「私は特に気にしてはいない。需要、というものがあるらしい。彼がどう思っているかはわからないが。」

 

フワ ナルミ

「?」

 

トナギ マエコ

「そもそも、わかって無さそうな反応ですね…」

 

アイダノ レンカ

「あれ?さっきより、人減ってない?まさか、なんかあったのかい?」

 

コウダ マルコム

「それなら、Mr,バラトとMs,レイカのことだろうか…?彼らなら」

 

カリナ

「えーーーっっ!?出会ってすぐに大喧嘩とか!?さすがにびっくりだよ!?」

 

フワ ナルミ

「えぇ~~~~っ!?喧嘩しちゃったっけ…?僕たち…。」

 

ミキモト ユリエ

「喧嘩なんて起きてないです!冨和さんは一度落ち着くです!!」

 

コウダ マルコム

「Ms,ユリエの言う通りだ。…その二人ならおそらく、ファーストフロアだろう。

 階段を見つけたと言っていたから。その階段を昇って行ったとしてもおかしくはない。」

 

キノサキ リン

「あれ?ファーストフロア、って1階のこと、だよね?マルコム君、計算苦手なの?」

 

コウダ マルコム

「?………」

 

キノサキ リン

僕何かおかしなこと言った?って顔をしている…

 

コウダ マルコム

「…………あぁ!そういうことか。

 すまない。今野は、元々私が住んでいた英国の数え方なんだ。」

 

トナギ マエコ

「確か、英国では1階のことをグランドフロアと言って、

 2階目から、ファーストフロア、セカンドフロア…と数を数えていくんですよ。」

 

キノサキ リン

「そうだったんだ!…知らなかった。計算苦手とか、変なこと言って、ごめんね?」

 

コウダ マルコム

「いや、説明することを失念していたこちらにも責任がある。気にしてはいないが、お互い様。というものだろう。こちらこそすまなかった。」

 

トナギ マエコ

「木ノ崎さーん?2階…ファーストフロア、行ってみますか?」

 

キノサキ リン

トナギさん、意外と気に入ってるのかな…?

 

「あっ、うん!せっかくだから、皆に挨拶して回りたいな!」

 

カリナ

「じゃ、僕も一緒に行くよー。名前貰ったから改めて挨拶回りしときたいし。」

 

キノサキ リン

「カリナ、愛雫野さん以外に人と会ってたの?」

 

カリナ

「うん?そりゃあ、まぁ。皆と同じ場所で目覚めたからね。」

 

トナギ マエコ

「あぁ、そう言えば貴女だけでしたね…砂浜で気絶していたのは。」

 

キノサキ リン

…私だけ?

………なんとなく、だけど。仲間はずれみたいで、寂しいかも。

 

カリナ

「とりあえず、行こっ!早くしないとその二人、どっか行っちゃうかもよ?」

 

キノサキ リン

「!!

 う、うん!わかった!」

 

カリナと共に、急ぎ足で2階へ向かった。

 

 

[洋館2F-廊下(?)]

 

キノサキ リン

2階へ到着したと同時に目に飛び込んだのは、

床が真っ白な長い廊下、一番近い部屋の真っ黒い扉。

そして、2人の人影も。

 

なにしてるんだろう?

 

???

「そっちはどうでした?」

 

???

「あぁ…いくつかの客室?っぽそうな部屋と、パソコンルームがあったわ。

 どこも鍵がかかってたけど。」

 

???

「そうですか。…こちらも鍵のかかった客室数部屋のみです。

 置く荷物もないですが、なんだか不穏ですね…。」

 

???

「ちょっと、やめなさいよそう言うこと言うの…」

 

???

「おや、それは失礼しました…おや?」

 

キノサキ リン

気づかれた…?かな?

 

「あ、はじめまして!木ノ崎臨です。よろしくね。」

 

カリナ

「で、僕は二度目ましてだね。名前はカリナになったよ。リンとボクの記憶喪失コンビ、改めてよろしくねー。」

 

???

「二人目、ですか…偶然とは思い難いですね…ふーむ…

 あぁ、申し遅れました。超高校級の検視官、 三納茨十(ミノウバラト )です。よろしくお願いします。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ミノウ バラト

「ほら、シガさんも。」

 

???

「えっ?!…あ、あー………… 誌賀麗華(シガレイカ )、超高校級の、イラスト、レーター…って呼ばれてるわ。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

カリナ

「へー!ってことはあれ?ボクらの絵を描いてくれたりするのー?」

 

ミノウ バラト

「あっ」

 

シガ レイカ

「………さ……ま…」

 

キノサキ リン

ミノウ君も、シガさんもどうしたのかな…?

 

「?ミノウ君、シガさん。どうした」

 

シガ レイカ

「3万から引き受けるわ。」

 

キノサキ リン

…………

……………………3万?

…ってお金のことだよね…?

 

カリナ

「3万からって…どういうこと?」

 

シガ レイカ

「…………はぁ。

 ただでは、絶対に、描かないわよ。」

 

カリナ

「…………えー―――っ!?

 なんで!?友達料金とかないの!?」

 

シガ レイカ

「まだあなたの言う二度目ましての時点で、友達料金だなんてどれだけ厚かましいのよ!!

 そう言うのは、依頼される側が、安くしてあげる時に使う言葉よ。」

 

カリナ

「そんなー……人間一度話せば友達!とかよく言うじゃん、ダメー?」

 

シガ レイカ

「ダメに決まってるでしょ。Dwitterで晒しあげるわよ?」

 

キノサキ リン

「ふ、二人ともっ!?喧嘩は…」

 

もしかしてミノウ君も、同じようなこと訊いたのかな。

 

ミノウ バラト

「喧嘩は喧嘩でも、口喧嘩ですね。…さっき俺も同じことをうっかり訊いてしまって。」

 

キノサキ リン

マイペースにもほどがある!…あれ?

 

「なんで私が気になったことがわかるの?」

 

ミノウ バラト

「あぁ、それは…こ、いや、俺は…検視官であると同時に……エスパー、ですから。」

 

キノサキ リン

「えっ!?エスパー…?」

 

シガ レイカ

「ちょっと、何嘘吹き込んでふざてけるの?」

 

ミノウ バラト

「おや、残念です。仲良くなるためには軽いジョークも必要だと、入学前に勉強したのですが…」

 

キノサキ リン

やっぱり、ではあるけど…嘘だったんだ。

 

カリナ

「ごめんってー!そんだけ繊細な話題だとは知らなかったんだよー!!」

 

シガ レイカ

「無知は罪って言うでしょ…。ま、今回ばかりは仕方ないと思うことにするけど、

 地雷を設置する人には容赦しないわよ、私。」

 

カリナ

「わーい!誌賀サンやっさしー!ありがとう!でも、ボクさすがに地雷は持ってないよ?」

 

キノサキ リン

「持っていたらそれはそれで怖いよ…」

 

シガ レイカ

「…そっか。

 ……………………こ、言葉の綾!というか、比喩表現よ!!」

 

ミノウ バラト

「ははは……あ、木ノ崎さん。1階の方々にはお会いしました?」

 

キノサキ リン

「うん、ミキモトさんとマルコム君、フワ君の3人に会ったよ。」

 

ミノウ バラト

「そうでしたか。賑やかだったでしょう?」

 

キノサキ リン

「う、うん」

……今も十分賑やかではあるけど。

 

ミノウ バラト

「それなら…後の方々は外でしょうね。色々纏まって見てくると言ってましたし、早く挨拶したいなら探してみては?」

 

キノサキ リン

「ここより上の階もあるけど…そこはもう見たの?」

 

シガ レイカ

「そこはまだよ…。私たちが見ておくから、外に行くなら行ってちょうだい。大所帯は私が疲れるから、別行動でお願いね。」

 

キノサキ リン

大所帯と言っても私たち含めて4人だけなんだけど…??

そこは、人それぞれ、だよね。うん。

 

「わ、わかったよ!じゃあ、私たち、外も見てくるね。」

 

ミノウ バラト

「はい、行ってらっしゃい。何かあれば戻ってきて下さいね。検視官ではありますが、医学には多少心得もありますから。」

 

カリナ

「ボクたち子供じゃあるまいし、そんなすぐ怪我しないよ~」

 

キノサキ リン

「さ、さすがに大丈夫だとは思うけど…何かあったらすぐに声をかけるから、ね!」

 

二人で階段を掛け降りながら外へ出た。

 

…というより、出ようとした。 その時。

 

♪ピーンポーンパーンポーン…

 

???

「希望ヶ峰学園特別分校、幸希学園に入学された新入生の皆様。おはようございます。 親睦旅行の方はお楽しみいただけたでしょうか?」

 

キノサキ リン

 

間の抜けたチャイムの音と、えらく淡々とした機械音声が私とカリナの足を止めた。

 

???

「この後30分後、修学旅行を提案、及び、引率を担当する、幸希学園最高責任者からお話がありますので、

30分以内に、豚真珠の浜辺へ集合して頂きますよう、お願い申し上げます。

なお、遅刻された場合、遅刻された生徒様に、

”オシオキ”

を施行させていただきますので、くれぐれも遅刻、無断欠席をなさらないよう、重ねてお願い申し上げます。」

 

♪ピーンポーンパーンポーン…

 

キノサキ リン

……………オシオキ?

今までの業務的な口調からは、想像もつかない幼げな単語に、

私の背筋に冷たいものが走った。

 

「か、カリナ。どうしよう…?」

 

カリナ

「そもそも修学旅行だったんだね、これ。…って、リン。ひょっとして

…オシオキ、が怖いの?おこちゃまだなぁ」

 

キノサキ リン

「そ、そんなことないよ!あれ、また、声に出てた…?」

 

カリナ

「んーん?そんなことはないよ。オシオキって聴いたときにリン、あからさまにびくっとしてたし。

 それでそんな震えた声してるでしょ?じゃあもうそっかなーって、思ったんだけど。合ってたんだ?」

 

キノサキ リン

…これはこれで恥ずかしい。

そんなにわかりやすいのかな…私って。

 

カリナ

「ま、時間以内に行ってオシオキされるような理不尽はないでしょ。とりあえず…どこだっけ?猫小判ビーチ?」

 

キノサキ リン

「豚真珠浜辺、だね」

 

カリナ

「そう、それ!そこに早めに行っておけばいいんじゃない?みんな集まるんだし、話だってそこでできるでしょ。そこに案内板もあるし。」

 

キノサキ リン

「それも、そうだね。じゃあ、ササっと行っちゃおうか!」

 

私たちは案内板を見て豚真珠浜辺へ走ることにした。

 

 

[豚真珠浜辺]

 

キノサキ リン

さっきまでの青空はどこへやら。

着いた頃には大きな雲が太陽を隠していて、どことなく薄暗いような…

 

「よく考えたら、ここ、私が起きた場所だ…」

 

カリナ

「あ、リンはここで目を覚ましてたんだ。」

 

キノサキ リン

「うん、トナギさんが起こしてくれたんだよ。」

 

トナギ マエコ

「あら、私達の方が早かったんですね。」

 

アイダノ レンカ

「そうみたいだね。二人とも、慌てて来て怪我とかはしていないかい?」

 

???

「お!…君が都凪くんが言っていた、クラスメイトの一人か?」

 

キノサキ リン

「え、あっはい!そう、です!?多分!」

 

???

「き、ききっ、緊張、しなくても、大丈びゅっ、…大丈夫だよ!!」

 

???

「そーそ、そこの巴ちゃんが一番緊張してるんだから。肩の力抜いて、気楽にやってきなよ」

 

???

「ひえっ!?あ、その、ごめんなさい!」

 

???

「いや、怒ってないわよ!?大丈夫、大丈夫よ!?」

 

???

「とりあえず、皆々様、彼女にいうことがあるんじゃないですか?」

 

???

「そうだったな! 名乗りが遅れてすまない。僕は超高校級のスーパーヒーロー! 正義英雄(マサヨシヒデオ )だ!

 よろしく頼むぞ、諸君!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

???

「それ。ウチらはとっくに聞いてるからね? あぁ、ウチは 哘崎英里( サソザキエイリ)。超高校級のライダーだよ。よろしくね!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

サソザキ エイリ

「で、そこで緊張しっぱなしなのが」

 

???

「あっあのすみません…!や、 柔巴(ヤワラトモエ )だよ!柔道部なんだ!よ、よろしくね!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

???

「そしてワタクシが、超高校級のマジシャンこと、 丞陸翔(タスクリクト )でございます。以後お見知りおきを。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

トナギ マエコ

「正義君の活動はわからないけど、柔さんと丞君は、中学生で才能が開花した天才型。

 哘崎さんは、幼いころから乗り物と縁があって、高校入学と共にライダーとして名を馳せた…まぁ、皆さん期待、いえ。

 希望の星であり開花した華、というところなんですよ。」

 

カリナ

「あれ、意外だなー。スーパーヒーローなんて呼ばれて名乗ってる以上、彼も有名人だと思ったんだけど」

 

トナギ マエコ

「有名人ではあると思いますよ。でも、ほら」

 

マサヨシ ヒデオ

「それは…素性が悪の組織に知られたら、僕の周りに迷惑がかかってしまうからな!なるべく伏せてもらっているんだ!」

 

キノサキ リン

「その割には、私たちにあっさり自己紹介してるような…」

 

ヤワラ トモエ

「そ、それだけ信用してくれてるってことじゃ、ないかな!」

 

マサヨシ ヒデオ

「そう言うことだ、ヤワラ君!キノサキ君!困ったことがあったらいつでも言ってくれ!僕に出来ることなら、なんでもするからな!」

 

キノサキ リン

「あ、ありがとう!マサヨシ君。」

 

ミキモト ユリエ

「皆さん!お早い到着なのです!遅れてしまったようで、失礼したです!」

 

フワ ナルミ

「間に合ってるよね~?よかった~…オシオキなんて怖いもん…」

 

コウダ マルコム

「時間以内だ。問題はないだろう、Ms,ミキモト、Mr,フワ。」

 

タスク リクト

「…………!」

 

キノサキ リン

「た、丞クン?どうし」

 

タスク リクト

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ幹本さん!幸田さん!ご無事なようで何よりでございます!!

 喉などは乾いておりませんか!?ワタクシ今から地球の裏側まで取りに参りますよ!!!!!!!」

 

キノサキ リン

「!?!?!?!?た、タスク君!?どうしたの!?」

 

ミキモト ユリエ

「初めてお会いしたときからこうなのです!とりあえず、遅刻は厳禁らしいのです!だから丞さんはここで大人しくしてるです!」

 

タスク リクト

「ワタクシの身を…………案じてくださっている…………はわ、ありがとうございます!!大人しくお口チャック致しますね!」

 

キノサキ リン

……………………なんだろう、すごいモノを見た気分。

 

???

「正義、オオミカドと三納、誌賀の3人を連れてきた。?…かなり増えているな?」

 

マサヨシ ヒデオ

「おぉ、わざわざありがとう。フタツボシ君!僕以上に地理の覚えが良いとは言え、時間制限もある中すまなかった…」

 

???

「気にする必要はない。適材適所だ…方向音痴なのは出逢って数時間の俺でもわかる。」

 

キノサキ リン

「あ!シガさん!ミノウ君!…と、後の二人、は?」

 

シガ レイカ

「アンタ、まだ会ってなかったのね。…ほら、訊かれてるわよ。」

 

そうやってシガさんが、タスク君とまた違った、全身白っぽい服装の男の子を小突こうとする

…けど、男の子はそれをすごい勢いで避けた。

 

???

「わ、わわ…忘れたのか?!俺は!!人に触れられることが!!大嫌いだと言っただろう!!??」

 

シガ レイカ

「ちょっと!?私が汚いとでも言いたいの!?…ど、どうせ汚物だろうけど……………………」

 

ミノウ バラト

「人に、って言ってるだけで貴女にとは言ってませんから。…潔癖症、という物でしょうね。」

 

???

「わ、わかってくれるのか…!?」

 

ミノウ バラト

「はい、医学には多少明るいので。」

 

そう言ってミノウ君がニッコリ微笑む。

 

???

「そうか…良かった……俺は 二星利長(フタツボシトシナガ )、調理師だ。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

フタツボシ トシナガ

「一応、料理そのものではなく、食品衛生管理を主に行っているんだ。

 ………そして、そこでそこで不貞腐れているのが」

 

???

「…チッ。不貞腐れてなんざいねーが。 大御門元吉( オオミカドガンキチ)。大工だ。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

キノサキ リン

二人そろって、癖が強そうな…

オオミカド君に至っては、ヤンキー…みたいな。

 

「よ、よろしくね。フタツボシ君、オオミカド君」

 

オオミカド ガンキチ

「………お前は」

 

キノサキ リン

「?」

 

オオミカド ガンキチ

「お前は一体どうして呼ばれたんだ?」

 

キノサキ リン

「えっ?えっと………それが、覚えていないんだ……。」

正直とても怖いけど、正直に答えるしか、ないよね…?

 

オオミカド ガンキチ

「……………………はぁ。一体学園側は何を考えてるんだ…こんな記憶喪失で誤魔化すような奴らばっかり呼び込みやがって…」

 

キノサキ リン

盛大に溜息をつかれてしまった。

アイダノさんと違って見た目通りすごく話しにくいというか、怖い…

 

マサヨシ ヒデオ

「…と、とにかく!諸君のおかげでいち早く状況把握もできた!協力感謝する!

…見て回れる範囲で見て回ってもらった限り、他に助けを求める人もいなかったようだ。全員そろっていると判断できるだろう!」

 

キノサキ リン

そう言ってマサヨシ君が場をまとめてくれた。

格好とかはともかく、頼りになりそうではあるかな?

 

???

「そう!今この島で親睦旅行に来ている新入生は15人!どうやら全員揃っているようね!10分前行動とは感心だわ!褒めてつかわす!!」

 

キノサキ リン

「?今のって………」

 

カリナ

「今までのボクらの誰でもなさそうだよね。あんなキンキンうるさい声と高飛車な口調。」

 

???

「まぁ!無礼千万極まれりね!!不敬でしてよ!!」

 

マサヨシ ヒデオ

「い、一体どこから…どこの誰かはわからないが、姿を現せ!」

 

???

「全く、どいつもこいつも態度がなっていないわね!…良いわ。私様ならここにいるわ!」

 

キノサキ リン

その声の方へ改めて顔を向けると、そこには……

 

???

「麗しき私様の偉大なる高貴な名前は、モノベアー!キサマラをこの無人島、

メフィス・フェレス・アイランドに連れてきた、幸希学園最高責任者!

 学園長なのよ!さぁ!首を垂れて崇め奉るがよろしくってよ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ドレスに身を包んだクマのぬいぐるみが、自分の偉さを語っていた。

………………………あまりに見た目と口調、全てにアンバランスさを感じ、さっきと同じ嫌な感触が背筋を伝う。

 

シガ レイカ

「ちょ、ちょっと!ふざけてるの?」

 

ミキモト ユリエ

「学園長が、く、クマだなんてありえないです!」

 

フワ ナルミ

「ぬいぐるみが、喋ってるのかなぁ?すごいなぁ~!」

 

サソザキ エイリ

「流石に呑気すぎでしょ!?」

 

コウダ マルコム

「ふむ…この際最高責任者、学園長がクマの姿なのは一度おいておくとしても、そのような口調では誰も従う気は起こさないと思うのだが。」

 

モノベアー”様”

「ムキーーーッ!!誰もかれも無礼!不敬!いやんなっちゃうわ!…まぁ、それはそれとして。」

 

キノサキ リン

まずい。ダメだ。聞いたら戻れなくなる。

なんで?なんでも。

 

頭の中では本能が警鐘を鳴らし続けているのに、

 

そう思っているのに、声は出ない。腕も動かせない。それでも、あの女王サマは待ってくれない。

 

モノベアー”様”

「えー、お集りの愚民ならぬ愚生徒であるキサマラ。改めましてご入学おめでとうございます。

生憎の曇天、絶好の曇天。これから始まる永住生活にもってこいよねぇ。うぷぷ!」

 

キノサキ リン

…聞いてしまった。聞いて、しまった。

…………………………………………

…………………………………………永住生活?

 

アイダノ レンカ

「…さすがにドッキリにしても、悪趣味がすぎるんじゃないのかい?」

 

ヤワラ トモエ

「ま、まさか。………い、い、一生…家に帰れないの!?」

 

ミノウ バラト

「…そもそも、永住生活だなんて土台無理な話だと思うんですが。」

 

マサヨシ ヒデオ

「皆が言う通りだ!これは誘拐にも値する、卑劣な行為だ。即刻皆を解放するんだ!!」

 

モノベアー”様”

「もうキサマラ学習能力無さすぎじゃないの!?どいつもこいつも私様があー言えばこー言う…

ピーピーぎゃんぎゃんわんわんやかましいったらありゃしないわね!!

ちゃんと!この永住生活からの脱出方法も用意してあるの!!ここまでに何分時間かけてるのよ!」

 

キノサキ リン

そう言いながらモノベアーは、まるで人間のように、ヒステリックに吠えている。

 

タスク リクト

「脱出方法……ですか。」

 

フワ ナルミ

「なぁんだ!お家には帰れるんだねぇ。良かったぁ。」

 

 

キノサキ リン

フワ君に至っては肝が据わっているのか変わらずマイペースみたい。

……………………このモノベアーの性格的に、そんな簡単には行かないような気がするけど…

 

 

モノベアー”様”

「もちろん!方法はたった一つ。 それはとーっても!単純で簡単なのよ!

 

……………………殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺斬殺呪殺……………………

 

自分の好きな方法で相手を思うがままにぶっ殺す。

 

この学園の親睦、秩序を乱した”異端者”は追い出してあげる。ま、平たく言えば卒業、退学扱いね。

 

……………………つまり!オマエラにはこれから

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

コロシアイを行ってもらいまーす!!




おやおや。女王モノベアー様、とんでもないことを仰っておりますね。
……………………私個人は、素晴らしく思いますが。

いえ、なんでもございませんよ。えぇ。なんでも。
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