逆行スパシンアンチヘイト   作:20世紀青年

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おい、コロナ!失踪できなくなったじゃねぇか!どうしてくれるんだ!

シンエヴァコラボのレトルトカレーのパッケージにゲンドウとミサトさんが並んでて笑った。どういう人選してるんですかね?

(淫夢要素しか)ないです。


第壱話

 エヴァンゲリオン初号機(搭乗パイロット綾波レイ)の単独行動による使徒殲滅はそれはもう髭グラサンとご老人達の計画を大いに狂わせた、らしい。

 それがなんで分かるかと言うと、未だにNERV本部施設には入れず第三新東京市の地上施設に一時避難という形で対応されたからである。黒服のおっさんたちに囲まれて移動するとか、僕はいつからマフィアのボスになったのだろうか。……あっ、ボスの坊ちゃんでしたね。

 

「碇シンジくん、すまないが迎えが来るまではここで生活してもらうことになる」

 

 相変わらず、NERVの黒服グラサンシリーズはロクにコミュニケーションを取れないようだ。まぁコミュ力高い人をあのコミュ障が周りに置かないのは分かってるんだけど。暇だからミサトさんのちょいエロ写真を渡して職場で気まずい思いをさせてあげよう。

 

「はぁ。……そういえば迎えに来るって言ってた人はどうなったんですか?ほら、この写真の人」

「なっ……!その方は現在別件で来ることが出来ない」

 

 おっ、すごいちゃんと持ち直して嘘吐いたよ。この非常時に初号機パイロットより優先すべき任務って何なんだろうか。加持さんとの逢い引きとかかな?

 あっ、黒服グラサンシリーズMark.6が部屋から出ていってしまった。

 

 

 

 碇シンジが軟禁されていた同時刻、NERV本部施設内の赤木リツコ博士に貸し与えられた部屋で技術部と作戦部の部長同士が顔を突合せていた。

 

「なんなのよ、あれ」

「何ってエヴァンゲリオン初号機、テストタイプよ。碇ユイさんが作り出した、ね」

「そういうこと言ってんじゃないわよ!暴走状態になったと思ったら使徒殲滅して歩いて格納庫に戻って来たのよ!?なのになんでアンタはそんな平然としてるのよ!」

「私にだって分かるわけないでしょ!暴走状態になったエヴァがどういう行動を取るかなんて誰にも分からないの!それに、エントリープラグ内のレコーダーは全て機能してなかったしレイも気を失ってたからあの様子じゃ覚えてないでしょうし」

「じゃあ、帰ってきた時に付けられていないはずの傷が付いてたのは?」

「それも謎よ。ブラックボックス過ぎるのよ、エヴァの技術は」

「全ては闇の中ってわけね」

 

 

 

 その頃、NERVドイツ支部にもエヴァ初号機による使徒殲滅の速報が入っていた。

 

「咳をしても一人、かぁ」

「日本の古典か?アスカ。勉強熱心だな」

「別に、ただ早く会いたいだけよ。それが私の知らない奴でもね」

「知らないのにか?それは随分と……」

「変なのは承知の上よ。それでも会わなきゃいけないの。それに、何をやらかすか大体分かってるから拗らせる前に何とかできるかもしれないしね」

 

 

 

 軟禁からおよそ3時間後、碇シンジはNERV本部施設へと連れて来られていた。

 

「はぇ^~すっごいおっきい……ジオフロントってやっぱりデカいんすねぇ!(クソデカリアクション)なんだあのピラミッド!?(驚愕)」

 まぁこんな感じでリアクション取っとけば中学生男子の反応としては上々でしょ(適当)。相変わらず無表情なおっさんたちに連れられてきたのはなんと総司令執務室であった。あの髭面ともう対面とか無理久保なんですけど……。サードインパクトで吹き飛んでないから課金しなきゃ(使命感)

 

 失礼しやーす。あっすっごいセフィロトの樹ぃ……。こんな大っきいセフィロトの樹描いてあるとか厨二病患者なのかな?厨二病患者がトップの組織とか逆張りで悪の組織になりそうな気がする、気がしない?(実体験)

 

「久しぶりだな、シンジ」

「本当に久しぶりだね」

「お前にはエヴァに乗ってもらう」

「………????????????」

 まず名乗れよグラサン(気さくな挨拶)コミュ障が過ぎるんじゃないですかね……。隣の副指令も苦笑いしてないで通訳してくれませんかね?

 

 結局、冬月副指令との話し合いで僕の今後の待遇とNERVとの取り決めができた、のはいいんだけど、こういうのって普通は腕組してる髭のおじさまがやることじゃない?木っ端の職員ならいいけど僕、人類を守る大事なパイロットだよ?そしてサードインパクトが起こった時の僕の安月給加減に泣けそうだった。まぁ、ミサトさんが8割持って行ってお小遣い制だったせいもあるんだろうけど。

 僕の質問責めのせいで疲れている副指令に母譲りの顔を使い、最後のおねだりをしてみる。上目遣いでお願いをすると冬月コウゾウにクリティカルヒットするよ!

 

「最後に、僕が乗るっていうそのロボットを見せてくれませんか?」

「いいとも。好きにしたまえ」

 成功判定100%とかチョロすぎるんだよなぁ。

 

 

 やってきました初号機格納庫。恐らく相変わらずのエヴァ初号機ちゃんです。僕の知る初号機ちゃんっぽい気がするんだけど、乗ってみないと分かんないんだよなぁ。

 

「ここが初号機格納庫よ。そしてこれが汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン、その初号機よ。有り体に言えば貴方の専用機ってことになるわね」

 

 そう説明してくれるのは髭に良い様に使い潰される赤城リツコ博士である。僕としてはいつでも義母さんって呼ぶんだけど髭がなぁ……。ナオコさんはまだしもリツコさんの落とし方と使い方はちょっとどうかと思うよ。

 

「はぇ~すっごいおっきぃ(本日二回目)すっげぇ傷ついてる、はっきりわかんだね」

 

 意識をリツコさんから初号機にずらすと細かい傷が付いていることが目に付く。僕の初号機傷つけた奴、ただじゃおかねぇからな~

 

 

 

「明日からシンクロテストをやって貰わないとだから、アナタのIDカードとこちらで手配した物件のカギと携帯を渡しておくわね」

「アッハイ」

 

 初号機を舐め回すように観察していると早く帰りたいのか僕と二人きり(意味深)の状況に嫌気がさしたリツコさんから半ば強引に支給品を渡され、現地解散となってしまった。

 携帯ももらったしアスカに電話でもかけてみっか!w

 

 




黒服グラサンシリーズMark.6「多分私は(モブキャラとして描かれたのが)6人目だと思うから」


本編でおそらく書かない裏事情
すんなりエヴァに乗ることに賛成したシンジ君。理由としては死にたくないだけだけど、陰謀家おじさんたちは邪推しているぞ!そんな陰謀家おじさんたちは『イエスマン』でも見てくれよな!

ゲンドゥー「エヴァに乗れ」
まともな感性を持つ少年碇シンジ「ヤダよそんなの!見たことも聞いたことも無いのに出来るわけないよ!」

ゲンドウ&ミサト「「ノーマン!ノーマン!」」
大人にいじめられたシンジ君「乗ります…(小声」

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