鈴の音ファンクラブ   作:翠晶 秋

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アキくんお誕生日おめでとう!

 

今日はギターは関係ない。

まぁいつものようにギターの練習をしていたが、明日!

11月28日はアキくんのお誕生日。

一足先にアキくんの家にお邪魔している。

 

「じゃあ……零時がくるまで弾こうかな!」

 

まじすか。

いそいそとギターを取り出すアキくん。

 

「夏祭り弾こうかな〜」

 

そう言ってポロンポロンと弾き始める。

よく成長したものだ。

お手本の動画サイト並みとはいかないものの、ちゃんと音階の切り替えもスムーズになっているし、何よりもとが歌がうまいから飲み込みも早い。

 

「じゃあ次は……ロード弾こうかな……」

 

すっかりアキくんの代名詞となってしまったロードだ。

 

「俺の手を握り返し……愛が欲しいと……いった……」

 

ほんとうに。

ここ数日でよく成長した。

あ、うぃっす、今アキくん歌ってるから適当に座って。

 

「アキくんおめ、おめで、めでと……」

「出かかってる出かかってる!!」

 

気づいたアキくんが反応する。

くすくすと笑いながらギターを再開し、アキくんの集合場所に……陽だまりの庭に、次々と人が集まっていく。ー

 

「教えて先生!C……メジャー……」

 

アプリを使って音を合わせているアキくん。

あと六分で、アキくんは15歳。

え?今年は何歳かって?

アキくんの年齢でしょ?15歳だよ何言ってんの?

 

「大丈夫だよ、ちゃんと見てるよ!!」

「あ、バレた?」

「みんなもう緊張しすぎてギターどころじゃないでしょ!」

 

や、だって分単位なんだもん……。

 

「音自体は合って……ギターやめようwww」

「プルプルプルプルプルプルプルプル」

「みんながとても可愛く思えるよ……いつも可愛いけどね」

 

あと二分!

なにサムネイルの話しておるのじゃ。

 

「はーっ、はーっ」

「落ち着いてぇww」

 

みんな緊張して暴れまわっている。

 

「30!」「40!」「10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!」

 

 

 

 

「アキくん、お誕生日おめでとう───!!」

「ありがと〜!ハッピーバースデー僕ぅ〜〜〜!!」

 

今日、11月の28日は!

アキくんの、誕生日だ!

 

たくさんのクラスメイトがアキくんにプレゼントを渡していく。

メッセージカードが多数だ。

 

「ありがとう!ありがとう!ありがとう!ありがとう!」

 

ありがとうBOTみたいになってる……!

祝いの箱もたくさん開けたらしく、みんなと内容を話している。

 

「アキ!おたんしょうびおめでとう!!」

「ちーちゃん!」

 

あの……勇気ちひろ……!?

 

「プレゼントもう開けた?」

「あけたよ〜!」

「じゃあちひろはほっぺにちゅーしてあげるね!」

 

そしてクラスメイトの一人が急にスマホを弄り出し……。

 

「剣持が手紙が出せないって嘆いてるよ!」

「えぇ……?」

 

賑かなお誕生日会だこと。

……ん?メッセージカードが既に10万を超えている……!?

 

『¥5000 おめでとう』

 

ちゃんと投げろアゴこの野郎。

 

「今投げられないんだって……!」

 

なんかはちゃめちゃ。

ぐちゃぐちゃの手記みたいになっちゃったけど……。

とりあえずアキくん。

誕生日おめでとう。

 

ずっとずっと、大好きだよ。

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