万象の半精霊   作:宇宙豆

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第14話

「くっ!」

 

人形の猛攻を受けるランハットが苦悶の表情を浮かべていた。

 

「テメェッ!こっち見やが グワッ!」

 

後ろからシュノイツが、攻撃を仕掛けるが容易く弾かれ再びランハットに攻撃を集中させた。

立ち上がった人形は、先程からランハットに対して執拗に攻撃を仕掛けており、その攻撃を彼が凌いでいるといった様子が続いていた。

 

 

「ここに来て人形の攻撃が強くなってきたわね。」

 

リーリアが難しそうな顔をしながら呟く。

 

「多分、人形自体が学習したと思う。」

 

「学習?」

 

「元々、自立型戦闘人形には戦闘において学習する機能が付いてるんだ。元々国の軍事目的で作られた物だから、いくら学園で使われるものと言えど、全ての軍事用の機能を排除してるとは思えないし。」

 

「成る程ね...人形の弱点を見つける為に長期戦を挑むと、どんどんこちらが不利になるってわけね。」

 

「そう、だから最小時間で相手の弱点を見つけ、戦い自体を長引かせないのがベストだな...って、二人ともどうした?鳩が豆鉄砲喰らった様な顔して。」

 

俺とリーリアのやり取りを聞いていたリクとアナが、何とも言えない顔をしていた。

 

「いや、えっと...君って本当に何者?」

 

「何者って...難しい質問してくるな。まぁ、強いて言えばちょっと物知りな奴かな?」

 

「私達からしたら、凄く物知りな奴だと思うんだけど?」

 

「まぁ、今はそんな事より観戦に集中しよう、色々と情報が入ってきてるし。」

 

「何か...さっきから色々と、はぐらかされてる気がするわ。」

 

「僕もそう思う。」

 

二人が顔を見合わせながら言った。

どうやら二人は、価値観が似ている様で気が合いそうだ。

 

そんなやり取りをしている間に、戦っている彼らに動きがあった。

 

 

「ん....」

 

攻撃を凌いでいるランハットの表情が変わり、何かを待っている様に眼光が鋭くなっていた。

 

「リカテュエル!後どれくらいだ!」

 

突然、ランハットが呼びかける。

 

「こっちは準備できた。」

 

そんな呼びかけに、彼女は落ち着いた声で返す。

 

「よし...二人とも構えろ!これで決める!」

 

「「了解!」」

 

二人の返事を確認した彼が武器を持つ手に力を込めると、彼の盾と剣が淡い朱色の光を帯び始めた。

その光は徐々に明るさを増していき、終いには高温に熱せられた鉄の如く赫い光を帯びていた。

それと同時に彼は、目を見開き叫ぶ。

 

「行くぞ!」

 

そう言った彼は、攻撃を続ける人形を盾で弾いて距離を取る。

弾かれた人形は、すぐ様彼に攻撃を仕掛けようと彼に勢いよく接近する。

そんな人形に対して彼は、真っ向から接近していった。

双方がお互いの間合いに入った瞬間、彼は素早く体制を低くして人形の膝下あたりまで滑り込み、盾を使って人形をしたから叩き上げた。

人形も素早くその攻撃に反応して上方向から、叩き付ける様に攻撃を仕掛ける...がしかし。

 

「ふんっ!」

 

彼は、渾身の力でその攻撃ごと人形を高く弾き飛ばしす。

その瞬間、観戦していた多くの者から驚きの声が上がった。

 

「二人とも今だっ!」

 

ランハットがすぐ様前衛の二人に指示を飛ばすと、二人も空中で無防備になった人形に渾身の攻撃を仕掛ける。

まずはシュノイツが人形よりも高く跳躍し上から攻撃を繰り出した。

 

「オラァッ!風狼牙突撃!」

 

そう叫び彼が、人形めがけて槍を投げ下ろした。

風を纏う疾風の槍が人形に接近する...しかし人形はその攻撃にも反応して防御姿勢を取ろうとした。

 

「クリングバレット!」

 

その隙を見逃さず、カリムがスキルを叩き込む。

人形の節々を撃ち抜いた弾丸から発せられる黒いモヤが、人形の行動を阻害した。

防御が不完全な人形にシュノイツの渾身の一撃が直撃した。

人形の硬い装甲を貫くまではならないが、攻撃の勢いに押された人形が急降下していった。

そこに待ち構えているのは、赫く光る刀身を握りしめたランハット...人形が彼の目の前まで落下してきた瞬間。

 

「ダイトブレード!」

 

大振りながらも素早く重い、ランハットの大技が炸裂する。

その一撃は人形の硬い装甲を断裂し真っ二つに切り裂いた。

 

「リカテュエル!メルル!」

 

「「エレクトロショック!」」

 

ランハットの合図と同時に、今度は二人が魔法を放った。

放たれた無数の電撃が、二つに断裂された人形の体にそれぞれ直撃する。

 

直撃を受けた人形の二つの体が、空中で硬直し地面に落下する。

それから数秒の後...人形が動く事は無かった。

それから、何処からともなく会場にブザーが鳴り響いた。

 

「Aチーム!試験クリアです!」

 

それと共に、先生から試験終了の合図が下された。

 

「うっしゃあああ!」

 

シュノイツが、喜びの雄叫びをあげる。

他のチームメンバーも、それぞれ喜びの表情を浮かべた。

その様子を見た周りの者達から、拍手が湧き上がる。

 

Aチームの奮闘を見終わった俺も、静かに拍手を送った。

横を見ると、俺以外のチームメンバーも同様に拍手を送っている。

 

(さっきは甘いとか言っちゃったけど、初めからこれを狙っていたのなら、凄いとしか言いようが無い...個人の実力、チームの連携力、それらが上手く合わさったからこそ出来る芸当だな)

 

俺は、心の中で彼らに賞賛の言葉を送った。

 

 

「では!Aチームの方は速やかにステージから降りて下さい。怪我をした受験者は外で担当の者が居ますので医務室へ、それ以外の方はこの場で解散とします。他の受験者を観戦するも良し、そのまま帰宅するのも良しです。ではBチームの方は私の周りに集まって下さい。」

 

先生の言葉を聞き、該当する受験者達が各々動き始めた。

 

 

「いや〜、Aチームの人達凄かったね、最後のコンビネーションは鳥肌が立っちゃったよ。」

 

俺の横でリクが何やら嬉しそうに感想を述べた。

 

「確かに、最後の連携は見事だったわね。」

 

「凄いわ〜、あれぞまさにSランク候補生って感じね。」

 

アナとリーリアもリクと同様に賞賛の言葉を言った。

 

「そうだね、前半の攻防で人形の急所を絞って、後半で絞った的全体に叩き込む...この試験に関しては模範的な合格方法じゃないかな?」

 

「でしょう?さっきは甘いとか言ってたけど、彼らと同じ事が出来るの?」

 

何故かアナが得意げにメルロウに言った。

 

「あははっ、そう言われると弱っちゃうな。」

 

アナの言葉を彼は笑って受け止める。

 

「まぁ、チームの構成次第で戦況は変わるものだから、一概に無理とは言えないと思うぞ?」

 

「まぁ、そう言われると確かに...」

 

「ふふっ」

 

俺の言葉に、リーリアが静かに笑う。

 

「何か笑える要素あったか?」

 

「いや、なんかメルロウ君とソール君がお互いフォローし合ってたからそれが面白くてね、初めて会ったのに気が合うのね。」

 

「ん〜、確かに! 変人同士気が合うのかもね!」

 

「おい、何で俺を変人の部類に入れた...」

 

「えぇ?試験開始前のアレを見て変人じゃ無いと思ってるのかな?」

 

「...まぁ、確かに少しは自覚がある。」

 

「いや、あるのね。」

 

俺のメルロウのやり取りにアナがツッコミを入れると、自然皆んながクスッと笑っていた。

 

さっきの事で、若干雰囲気が心配になったが、上手く持ち直したようで安心した。

 

 

「では!Bチームの試験を開始します!」

 

俺達がそんなやり取りをしている間に、Bチームの試験準備が整ったようだ。先生の掛け声に一同は一斉にステージに視線を移す。

ステージを見ると、Bチームの一同が臨戦態勢に入っていた。

Aチーム同様、掛け声と共に人形がステージに飛び乗った。

その瞬間!

 

「参るぞ!」

 

臨戦態勢を取っていたフェディエルが、短期で人形に突撃した。

彼女の早急な行動に、他のメンバーも目を丸くしていた。

 

「ちょっと!いきなり...」

 

「ふっ!」

 

同じチームのシズクが何か言いかけたが、彼女の一撃によりそれは阻まれた。

何故なら、彼女の攻撃は人形の防御体制を突き破り直撃を喰らわせていたからだ。

 

「なっ!」

 

その様子を見たその場の全員が、驚きの表情を浮かべている。

 

彼女の一撃で後方に大きく吹き飛ばされた人形は、体勢を崩しつつもすぐ様立ち直そうとするが、彼女はその隙を見逃さなかった。

人形との間合いを高速で縮めた彼女は、そのままの勢いで追撃を加えた。

 

ボキッ!バキッ!

 

人形から響き渡る鈍い音が、彼女の攻撃の威力を観戦していた全員に思い知らせていた。

 

「ちょっと!何あの一方的な展開!」

 

戦いの見ていた彼女がそんな事を言った。

きっと、この場合の殆どの受験者が彼女と同じ事を思っているだろう。

数秒後...彼女が攻撃の手を止め人形と距離を取った時、そこに立っていた人形の体は、外装が所々欠け落ちる程ボロボロになっていた。

 

そんな様子を見た彼女以外のメンバーは、誰一人動かないでいた。

 

「何を惚けおるノロマ共!早く魔法を叩き込まんか!」

 

攻撃の手を止めた彼女が他のメンバーを一喝する。

 

「ッ!クソッ!」

 

彼女の言葉に一早く反応したシズクが、すぐ様指定された魔法を自身の刀身に付与し高速で追撃した。

 

しかし、既に人形は体の一部を再生さていた為、彼女の鋭い一閃は躱されてしまう。

 

「なっ!」

 

攻撃を躱された彼女は一瞬たじろいだが、その後ろからヘレナが人形に急接近していた。

 

「パワースラッシュ!」

 

シズクの攻撃を交わした直後の人形は、ヘレナの攻撃を躱す事が出来ず直撃を喰らった。

その一撃で、ボロボロになった人形の腕が2本吹き飛ぶ。

 

「くらいなさい!」

 

その隙を見逃さず後ろから、ファウストが魔法を放った。

彼の魔法は人形に直撃し、人形は地面に転がり込む。

それを見ていた多くの受験者が、怒涛な急展開について行けず思考停止をしていた。

そんな、受験者達の静寂をまたもやフェディエルが断ち切った。

 

「何をしておる!まだ終わっては無いぞ!」

 

見ると、攻撃を受けた人形が直ぐに立ち上がろうとしていた。

 

「あぁ...これだからこの組み合わせは不満だったんだ、どうせ連携なんてまともに取れない...だから俺みたいな奴がいつも苦労する。」

 

突然、Bチームの一人のディアベルがぶつぶつと呟き出した。

すると、彼の身体から青白い電気が溢れ出し腕に纏い始めた。

時間にして1秒程だが、彼の腕に纏った電気が鳥の翼の形に変形していった。

 

「雷鳥乱舞」

 

彼が静かに呟くと、雷の翼を大きく広げながらその場で高速で乱舞する。

そこを中心として、無数の雷を浴びた斬撃が放たれる。

斬撃は一直線に人形へ襲いかかる。

 

その攻撃に対して、体の殆どを再生し切っていた人形は正面から彼の攻撃を受ける。

しかし、彼の放った斬撃の威力が高いのか攻撃を受ける人形が徐々にステージの外枠まで追い込まれて行った。

 

その隙を見逃さず、今度はシズクが大技をを仕掛ける。

 

「アイスプリズン!」

 

彼女が地面に剣を突き立てると、そこから人形に向かって地面が次々に凍りついて行く。

凍りついた地面が人形の足元までたどり着くと、床から強固な氷の柱が突き出る?

その柱を喰らった人形の体は凍りつき出した。

氷の柱と体が凍りついた影響で、人形は完全に動く事が出来なくなっていた。

 

「今です!ヘレナさん!」

 

そんな攻撃の間に、ファウストがヘレナに対して魔法を付与していたらしい。

それを合図に。動く事が出来ない人形にヘレナが攻撃を仕掛けた。

 

「これでも喰らいなさい!重剣乱斬撃!」

 

魔力を纏った彼女の大剣が、人形に重い連撃を喰らわせた。

 

人形を捕らえていた氷ごと、外装がズタズタに切り裂かれる。

そして、全身から崩れ落ちる人形...それを見た多くの受験者が決まったと...そう思った瞬間。

突如人形が動き出し、スキルを使って硬直しているヘレナに攻撃を仕掛けた。

 

「はっ!」

 

彼女も含め、他のメンバーも油断していた...ただ一人を除いて。

 

「急所はそこでは無いぞ小鬼...」

 

ガッ!

 

いつの間にか人形に接近していたフェディエルの腕が、人形の下腹部を貫いていた。

彼女の攻撃を受けた人形は、体を痙攣させてから脱力したように体を垂れて動かなくなった。

それと同時に、またしてもブザーが鳴り響く。

 

「Bチーム!試験クリアです!」

 

先生が終了の合図を出した。

 

しかし、先程のAチームと違い周りから拍手が起きる事は無かった。

きっと、多くの受験者がこの試験結果に頭が追いついて無いからだろう。

フェディエルの怒涛の攻撃から僅か3分弱...先程のAチームの戦闘時間の半分以下で試験をクリアしていたのだ。

 

「えっと...何か、凄すぎて言葉が出ないね...」

 

「えぇ...あれ程一方的な展開だったから頭が追いつかないわ...」

 

Aチームの時には色々と話していたリクとアナだが、今の戦闘は急展開過ぎて話す余裕も無かったらしい。

同様に、メルロウとリーリアも言葉を発しなかった。

 

(まぁ、そうなるのは分からんでも無いけど...)

 

そんな事を思っていると、突然大声が部屋に響いた。

 

「ちょっと!あんた何であんな勝手な行動取ったのよ!」

 

ヘレナがフェディエルに対して怒りをぶつけていた。

彼女以外のチームメンバーも不機嫌そうにそれを見守っていた。

 

「ん?勝手も何も妾は元から其方らと仲良しこよしの連携を取るつもりなど無かったからな、言ったであろう?妾の引き立て役になるよう頑張れと。」

 

「なっ!あんた本気でそんな事考えてたわけ!」

 

「何をそんなに怒っておる?むしろ若干の怒りを覚えているのは妾の方だと言うのに。」

 

「はぁ!」

 

「流石に今の言葉は納得出来ないわ。」

 

「同感です。」

 

フェディエルの勝手な物言いに我慢出来なくなった他のメンバーも会話に加わる。

 

「無理もないであろう?あんな怠けた動き...其方らは妾の指示がなければあの程度の状況判断すら出来んのか?敵が弱ったらすかさず追撃を加えるのは当然であろう。」

 

「だからそれはっ!あんたが勝手に一人で突っ込んでいったから、こっちだってどう動いたらいいか判断してたのよ!」

 

「その判断が遅いと言っておるのだが?そもそも、小鬼と子猫がくだらない小競り合いをしたせいでまともに作戦会議もできんかったであろう...作戦も満足に立てれてない状況、そんな状況なら各々が自身の能力を最大限に活かしつつ、状況に応じて順応に対処する、こんな即席のチームでできることといえばこの程度であろう?それとも何か、其方らは作戦が無ければ何も出来ない無能なのか?」

 

「ッ!」

 

「ん...」

 

彼女の言葉にヘレナとシズクは黙ってしまう。

どうやら、あの二人の険悪な雰囲気でまともに作戦が立案出来なかったようだ。

もしそうなら、先程の身勝手な特攻も納得がいく。

彼女は、自身の高い戦闘能力を活かして人形が学習する前に倒しきるつもりでいたようだ、Aチームのように短時間で安定した作戦を立てる事が出来なかったのだから、長期戦はまず無理だろう。

 

(ていうか、あの二人まだ喧嘩してるのかよ...)

 

俺は黙ったまま動かない幼稚な二人を一瞥しながら思った。

 

「Bチームの皆さん!反省会はステージから離れて行って下さい、次のチームの邪魔になります。」

 

「このまま黙っておるなら妾は帰るぞ?他の二人も、文句があるのなら妾より強者になってから物申すが良い。」

 

フェディエルはそう言ってスタスタと一人で部屋を出て行ってしまった。

 

「私たちも行きましょうか。」

 

「そうだな...今日は色々疲れた。」

 

そう言って、ファウストとディアベルも大人しく部屋を出て行った。

残った二人は一瞬だけお互いの顔を見た後、黙って部屋を後にした。

 

「やっぱり、人間関係って難しいね。」

 

彼らの様子を見ていたリクが、俺にそんな事を呟いた。

 

「そりゃあまぁ...けど、こればかりは喧嘩した二人が悪いだろうな。」

 

「そうね、いくら喧嘩したとはいえ今は大事な試験、個人的な感情で周りに迷惑を掛けるのは良くないわ。」

 

「うん、リーリアさんの言う通りだね、今の教訓を活かしてじゃないけど...僕達の作戦もそろそろ固めていかないと。ソール君はどっちにする?短期決戦にするかそうで無いか。」

 

メルロウは話を変えるように俺に聞いてきた。

 

「そうだなぁ...チームの傾向を見る限りAチームの様に戦っては前線を維持するのが難しいし、かと言ってBチームの様に短期で決めるにしろ、彼女の様に突出した戦闘能力で人形を圧倒出来る人はいないしなぁ...」

 

俺がそんな事を呟きながら皆んなの顔を見渡すと、全員が俺の顔をジーっと見ていた。

 

「いやいや!お前らも考えろよ、人の顔を見てないで。」

 

俺がそんな事を全員に言うと、皆んなこぞって悩ましげな表情を浮かべた。

 

「なに?何か言いたい事でもあるのか?」

 

「いや...ねぇ〜。」

 

「多分僕もみんなと同じ考えだと思う。」

 

「そうねぇ、私でも良いと思ってたけど彼が適任でしょう。」

 

「僕は最初からソール君で良いかなって思ってたよ。」

 

何やら四人が俺抜きで話を合わせている様だ。

 

「あの〜?俺抜きで話を合わせるのはやめて貰えませんかね...」

 

俺が四人にそんな事を言うと、彼らはお互い無言で頷き合った後、リーリアが意を決した様に好意言い放った。

 

「ソール君、このチームの司令塔になってくれないかしら。」

 

「......はぁ⁈」

 

彼女の言葉に俺は腑抜けた様な声をあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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