ログ・ホライズン-『現実の生産者』   作:サブ職業:小説家 lv.1

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シロエ達は、明日戦いに行くから支援をお願いと言って帰って行ったのを確認し、私はお風呂に入る為に…何故か部屋の中に閉じ込められた。

…いや、別にいいんですよ?部屋に風呂付いてますし?折角だし温泉行きたいのになぁ…

……きっかけはツキサギの一言だった。

 

「…ハヅキ。リーダー抜きで温泉行こう」

「えっ?私抜きなの?」

「そ…それは流石に可哀想なんじゃ…?」

 

ツキサギの言葉に私が傷付き、ハヅキが少しだけ驚いた様な表情で話しかける。

それを見たツキサギは少しだけ呆れた様な表情で私達に話しかけた。

 

「じゃあ、リーダーに襲われても良いの?リーダーレズビアンだから、すぐ襲うよ?」

 

その言葉と共に、ツキサギがジトっと見る。

確かに私は生粋のレズビアンだが…しかし一言ぐらい言わせて欲しい。

 

「襲おうとは妄想した事が多々あるけど、襲ったのは一回も無いよ!」

「…ね?」

 

その言葉を聞いてハヅキが少しだけ考えた後に……小さく頬を赤らめた。

そしてそのままゆっくりと手を私の前に右往左往させた後に…

 

「はい…すみませんが、今日はちょっと…」

「…うん。自分で言ってて察してた。ごめん皆、ハヅキを頼んだ」

「後で入ってきて良いからねー?」

 

ミントの言葉と同時に、私は温泉から追い出された。

…可笑しい、私はこのギルドのリーダーの筈なのに…なんて考えながらベッドに寝転がる。

…久々にレズビアンなんて言われたなぁ…なんて思いながらも、ツキサギは普段良い子だから疲れているのかも…なんて思いつつ、私はのんびりとベッドに腰かけ…

 

「…リーダー、居る?」

 

何時もよりも緊張していたツキサギの声が、外から聞こえた。

取りあえず、緊張している理由が分からない私は扉を開けて小さく首を傾げた。

其処には何時もの装備と違って可愛い服を着ているツキサギの姿があった。

 

「居るよー。折角の温泉なのに、結構早いね?」

「あ、えっと…ま、まだ入ってない…」

「あれ?温泉其処まで狭かったっけ?」

 

私は過去に作っていた温泉を考えて首を傾げる。

このハウスは生産者クエストで手に入れた場所だから、かなり広い上に結構安い。

依頼で手に入るハウスは基本的に性能も高いが、その代わり依頼でかなり金を使うのだ。

 

「…う、ううん。凄い広かった。皆びっくりして飛び込んでたよ?」

「あー…ミントとか飛び込みそうだよね」

「うん…何時ものお姉さんっぷりが無くなってた」

 

ああ…何時もミント旅行に出たいなんて言ってたし、最近は忙しそうだった今回のアップデートは良い休日だろう。

ツキサギも刀鍛冶のプロだし、きっと休みが少なかったに違いない。

 

「それで…えっと…」

「…あ!」

「ど、どうしたの!?」

 

私の声を聴いて慌ててこっちを向いたツキサギを見て、私は思い出した事をそのまま話した。

 

「私達の仕事場確認してなかったって。後で確認しないと」

「…確認したけど、普通の作成は出来たよ。特殊な作成は…まだ確かめてないけど」

「そうだねぇ…明日シロエに着いて行く組と生産をする組で別れようか」

 

私は誰をどう配分すれば良いか考える。

勿論シロエと直継がどうするとは思わないが、外で襲われたらそれこそ一大事だ。

今日適当に外出ただけでもPKはかなり居た。

それだったらハヅキは明日連れて行って経験を積ませた方が良いだろう。

なら他に連れて行く人は……

 

「そ、そうだね。…せ、折角だから私は、サミダレと一緒に…」

「ハヅキは生産に居ても意味無いし、流石にギルメンを渡すなら私も行かないといけないし…ヒーラーは必要と言ってたから…」

「わ、私が!行くって…」

 

急に大声を出したツキサギを見て私は考えを纏めた。

ツキサギは神祇官だから別にヒーラーとしては良いが、かなり攻撃寄りの彼女を行かせるのはちょっと…と思う。

しかも、最初は低レベルの場所に行くのだから、即死が発生したら目も当てられない。

 

「…ツキサギは攻撃よりだからねぇ。流石に最初は普通のヒーラーの方が良いかな」

「…!それだったらリーダーも駄目だよね?2タンクだよ?」

「あー…それもそうなんだよなぁ…」

「な、なら…」

「まぁ、朱雀の構えで攻撃アップ出来るから近接攻撃職として活躍は出来るでしょ」

 

そう言って私はベッドに座ると、ツキサギが私に突っ込んできてベッドに転がる。

…何故か泣きそうになっているツキサギの頭を撫でつつ、私は目を閉じる。

 

「温泉…後で入ろうかなぁ?」

 

そんな事を呟きながら、私の意識は落ちていった。

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