絶対サクラ戦線ゴールドソーサー   作:御朱印メグリ

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第4話:神の見えざる手

<ラウンド3>

 

則夫「圧制!!!!!」(どんがらがっしゃん)

 

R3が始まった。各々5回くらい回っただろうか。

 

ブノシは後方で目まぐるしく動き、みんなの牌を見ている(バケツかぶっているから見えてるかは分からないが)。

 

その時。

 

則夫「リ――――チ!!!!」

 

ラグビー日本代表ではない。アガリ一歩前の宣言だ。

リーチすると、後は絵がそろう牌が出た時点で勝利だ。則夫の次は拙者の出番だ。

 

拙者「あっれれ~おかしいぞ~?」

 

自分の多くの牌が、赤く点滅している。これはゲーム機能で危険信号を示す兆候だ。

 

仮に則夫が絵が揃う牌を拙者が捨ててしまうと、それを取って則夫は勝利となる。危険信号は、揃う可能性が高い牌が赤く示される、いわばあがりを防ぐお助け機能なのだ。

※ちなみに卓に捨てられた牌から危険度を予測判定しているためこの機能は必ずしも正確ではない

 

拙者「うーーん、一応捨てて安全そうなのもあるけど、でもこれ揃えたいし、邪魔な赤い牌を捨てるやで」

 

_____________

 

・・・

 

・・・

 

セーフだ。則夫はリーチのままだ。

 

しかし。

 

拙者が捨てた瞬間、則夫の表情があからさまに曇った。

 

拙者「(そんな表情に出さなくてもw)」

 

アハールとOKちゃんも巧みにかわし、一周してまた拙者に回ってきた。

 

拙者「肉を切らせて骨を断つやで!!」

 

また危険な牌を捨てた。

 

・・・

 

・・・

 

セーフだ。

 

_____________

 

拙者「おん?」

 

拙者は見逃さなかった。

 

則夫の表情は、残念というよりも「不思議だ」といった表情をしている。

 

その後も、拙者はリスクを承知で、危険な牌をどんどん卓に捨てていった。しかし、則夫はリーチのままあがれない。

 

拙者「(なぜ危険な牌を出しても無事なんや? たまたまか? OKちゃんとアハールが持っている牌が欲しいのか? スクエニの機能がダメなのか? FF16いつ?)」

 

 

その後も、則夫はあがれない。卓上の牌は少なくなっていく。

 

_____________

 

 

拙者「まさか…」

 

一つの考えが脳裏に浮かんだ。

 

いや、ありえない。でもこのアイデアは、則夫が勝ち続ける理由とも整合性がとれる。

 

「考え」を確かめるため、拙者はある人物の動きを注意深く観察することにした。

 

 

その後、勝利者が出ぬまま、勝負は引き分けとなった。

_____

 

 

拙者「ちょっとトイレに行くでござるよ」

 

拙者はトイレに向かい、個室で頭を整理した。

 

拙者「(本当にそうでしょうか?…いや!)あるわけ!ある!!!」

 

 

 

則夫が勝ちつづけた理由。それは、一言でいうと「ブノシの壁役」だ。

 

 

つまり、則夫とブノシが組み、他の対戦者の後ろに立って手牌の中身を見たうえで、サインで則夫に教えていたのだ。

特に今日は人が多く、とても賑やかで動きを悟られづらい。

 

拙者「ブノシの到着の連絡が来たのは、則夫宛だった。そして頭のバケツ…これで目の動きを読み取られないようにしていたんだ。」

 

「このトリックは麻雀界では【壁役】というが…なるほど、ブノシはタンクだ。」

 

危険な牌を捨ててもセーフだったのは、拙者が安全な牌を捨てると先読みしたうえで、それを待っていたのだ。

 

そして、初心者の思考が一番読みやすいと、拙者がターゲットにされていたというわけだ。

 

 

この時点でこの勝負の『神の見えざる手』に気付いた。

 

ガレリアの事故もわざとだ。前々から二人で結託していたのだ。

 

きっと二人は見たかったのだろう、美しい拙者が醜い姿に変わる姿を!!ああ!!

 

だが、じっちゃんの名にかけて、真実はいつも一つだ。

 

_____

 

ただ、トリックが分かったところで、どう逆転できるか。

 

リスクがある牌を捨て続けるのもうまくいくとは思えない。拙者はどうすればよいか考えながら戻った。

 

拙者「ぁ痛っ!!」

 

考えごとをしていたためか、一つ手前の卓の角に当たって転んでしまった。

その卓で麻雀を打っていた人があわてて声をかける。

 

海・ウォーター「大丈夫ですか?」

 

ティコス・アピネ「ユニクロ、あなた疲れてるのよ」

 

拙者「すまんやで」

 

アハール「大丈夫っスか?やべー――っスよ!!」

 

拙者「大丈夫でごわす。…よし」

 

拙者「(勝負事は別発想・逆発想・異発想!これが大事なんざんすよ!)」

 

拙者は深呼吸しながら、勝負卓に着いた。

 

 

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