アナザー・シャングリラ(って呼ばれるようになりたい)   作:マクバ

11 / 12
勢いとノリだけで書いた。クオリティはうんち。


複数キャラ
外道共の人生ゲーム(サンラク・ペンシルゴン・カッツォ)


「ねぇーねぇー今度3人でこれやらない?」

 

 ペンシルゴンが俺とカッツォにトークであげたのはVRの人生ゲームだった。ソフト1本あればオンラインで何人か出来るパーティーゲームらしい。

 ただ、俺はわざわざペンシルゴンが俺とカッツォだけ誘ってきた時点で嫌な予感しかしなかった。

 一応ネットでタイトルを調べてみたが、本数が少ないのかゲームのレビューのようなものは見つからず、とりあえず人生ゲームが出来るということくらいしか分からなかった。この時点で俺はペンシルゴンが邪悪な顔をしながら誘ってきていることを感じ取っていた。俺は自身のクソゲーレーダーがビンビンに反応しているのを無視して尋ねる。

 

「どこでそれを? てか何で俺らなの?」

 

「パーティーゲームを一人でやるとかありえないでしょ。これはスポンサー様からの頂き物だよー。キミらならまぁ楽しめるでしょ」

 

「偉く真っ当ぽい理由だな。凄まじく嫌な予感がするけど俺はいいぜ」

 

 何より新たなクソゲーに出会えるのなら、ペンシルゴンの掌の上で踊ったって構わないだろう。大体クソゲーだとしてもペンシルもプレイするならそこまで酷い目に合わないだろうし。

 

「ぽいじゃなくて真っ当ななんだよ。カッツォ君はどうだい?」

 

「息抜きにはいいんじゃない? この面子で息抜きが出来るかは別だけど」

 

「少なくともストレス発散は出来るでしょ」

 

「発散どころか溜め込む可能性もあるんですが」

 

「その時はその時でしょ。やられる方が悪いってことで」

 

「それは一理ある」

 

 まぁ、結局のところコイツらを地獄に叩き落として愉悦に浸ればそれでいいって訳だ。リアルでモデルだかプロゲーマーだか知らねぇけど人生ゲームじゃ関係ねぇって所を見せてやらなきゃならねぇよなぁ。

 

「んでいつやるの? それ俺は直近のスケジュールだと今週末しか空いてないんだけど」

 

「ちょうど良かった。私も週末しか空いてなかったんだよねぇ。サンラク君は学生だしどうせ暇でしょ?」

 

「確かにそうだけど、その言われ方は釈然としねぇ」

 

 ただ、まぁ今週末に久々にシャンフロ以外のゲームを3人ですることになったって訳だ。

 

 

 

「ふーん、そこそこ前のVRにしてはクオリティ高くね?」

 

「流石にシャンフロほどじゃないけどね」

 

「あれと同じレベルなら無名のゲームになることはありえない」

 

 俺とカッツォはペンシルゴンから送られたコードでこの人生ゲームウルトラスーパーデラックスvol.7にやってきた。ちなみにシリーズ7作品目って訳じゃなく単純に語呂が良くて7にしたらしい。もうこの時点で軽い地雷である。製作者の頭の悪さがよく伝わってくる。

 

「じゃあ早速始めようか」

 

 VR人生ゲームなだけあって、マップは頭上に展開され、俺たちプレイヤーは基本的にこの場から動く必要は無い。ただし、止まったマスに応じたイベントがその場で発生するという訳だ。ようはプレイヤー同士の距離が離れることがないので、他のプレイヤーがどんな目にあっているか常に見ることが出来る。奴らが地獄に落ちる様を存分に眺めてやるとしようかね。

 

「いいぜ」「いいよ」

 

 ペンシルゴンの掛け声に俺とカッツォが返事をした所でゲームをスタートさせた。

 

「あ、じゃあビリは罰ゲームで、内容は勝った人が決めるってことでよろしくぅ」

 

「始まってから言うのはずるくね?」

 

「私の勝ちが決まってから言ったわけじゃないからいいじゃん」

 

「こういうの言い出した時のペンシルゴンは大抵負けるからいいよ」

 

「カッツォ君、そうやってイキるのはいいけどイキった時の君の敗北率も中々だよ」

 

「某GH:Cの時とかな」

 

「あの時のことは言うなよ!」

 

 そんなこんなで始まった。罰ゲームなんて何されるか分かったもんじゃねぇから負けらんねぇ。乱数の女神よ! 俺に力を! 

 

 トップバッターはカッツォだ。

 

「まぁ序盤は職業決めだからあんまり変な要素はないでしょ」

 

 そういいながらカッツォが振るったダイスの出した目は4だった。

 

 ・職業マス 大学を卒業後、世界の広さを知るために冒険家になる。給料は0円。夢とロマンがあればそれでいい。

 

 

「は?」

 

 俺とペンシルゴンは爆笑していた。

 

「よかったじゃん! カッツォ! 夢とロマンに生きていけよ!!」

 

「フリーターより酷いとか。これ無職と変わらないじゃん!」

 

「2人ともうるさいよ! 君らも同じような目に合うんだから、黙っといた方が身のためだよ」

 

 その時はその時である。今イジられるのはカッツォしかいないのだからカッツォがイジられるのは仕方ない。カッツォはそのまま給料日マスまで進む。というかしれっとなるかならないかの選択出来ないのな。そして当然給料は0だ。

 

「てかこいうのってサンラクが引くやつじゃないの!?」

 

「そんな事言われても知らねーよ。まぁでもユニーク(笑)だしよかったじゃん」

 

「確かにサンラク君は夢とロマンに生きる鉄砲玉だもんね。確かにこれはユニーク(笑)だね。おめでとう」

 

「夢とロマンに生きがちなのは認めるが鉄砲玉はマジでまだ認めてねぇからな」

 

「さりげなくユニーク関連でマウント取らないでもらっていいですか? これ別ゲーなんでっ!!」

 

 ペンシルゴンの鉄砲玉とかごめんである。そこ! もう手遅れとか言わない! 俺はまだ諦めてないぞ。確かに色々真っ先にやらかしてはいるけども! 

 カッツォの戯言はスルー。

 

「まぁいいや、サンラク君、振りなよ」

 

 カッツォの次は俺だ、正直あんまり振りたくないけど振るしかない。

 

 サイコロを振って出た目は9。かなり進むことができる。職業ゾーンは基本的にどのゲームも奥の方が良い職業の傾向がある。少なくともカッツォの冒険家(無職)よりはマシだろう。

 

 俺の止まったマスには

 

 ・職業マス 任侠映画にハマった影響でアウトローに憧れを抱く。ヤクザの下っ端に就職する。目指せ! 最強の極道! 給料は出た目×1000円。ただし、3以下だとケジメ。

 

「鉄砲玉じゃねーか!!」

 

 俺の魂の叫びをかき消すほどの爆笑が両脇から聞こえる。言うまでもない奴らだ。

 

「やっぱ鉄砲玉じゃん」

 

「冒険家より給料良いのなんで?」

 

 いやそれより

 

「給料の時の出目が3以下だとけじめってなに?」

 

「そりゃああれでしょ。3以下だとノルマ的にアウトなんでしょ?」

 

「指? 指詰めちゃう? 何本いっちゃう?」

 

「詰めねーよ! なんで給料日がデスゲームなんだよ!」

 

 俺だけ命懸け要素強すぎないか? 和気藹々のパーティーゲームからは程遠いぞ。途中で死亡してリタイアとか全然ありそう。

 

「とりあえず給料日マスまで進みなよ」

 

「ヘイヘイヘーイ! サンラク君のちょっといいとこみてみたーい!」

 

「そのコールはなんか違くね?!」

 

 ペンシルゴンのコールにツッコミつつ、カッツォの言う通り給料日マスまで進む。気分はさながら断頭台にあがる死刑囚のそれだ。いや、サイコロの目次第じゃ全然生き残れるというか生き残る可能性の方が全然高いんだけど。乱数の女神は気まぐれな上に残酷なことが多いからなぁ。

 

「はーやーくーふーりーなーよー」

 

 小学生のようなペンシルゴンの煽りが飛んでくる。

 

「お前っ! 後で覚えとけよ!」

 

 カッツォはカッツォで無言のまま負けイベントのムービーを見るような目で俺を見ている。ただしその口元は笑いをこらえているのかピクピクと動いている。

 

 俺はサイコロを振る…………出た目は

 

「よっしゃ! 8! やっぱ乱数の女神は俺に微笑むもんさっ!」

 

「詰まんなーい」

 

「もっと芸人根性見せろー。お前はそれでもエンターテイナーかぁ?」

 

「俺はお前らと違ってエンターテイナーじゃねぇから!」

 

 奴らの理不尽な不平不満を押し流す。多分俺は将来どんなクレーマーにも屈することはないだろうという自信がある。

 

「いいから次っ! ペンシルゴンやれよっ!」

 

 だが、そんなおれにも限界がある。ペンシルゴンがサイコロさえ回せば、この流れが終わると確信しその方向に誘導する。奇しくもそれはさっきのカッツォが俺に降れと言った時と同じ心境で同じ考えであることには全く気づかなかった。

 

「やれやれ仕方ないなぁ」

 

 チッチッチッと指を左右に振りながらペンシルゴンはダイスを回す。

 

「お、7だね。ラッキーセブンとは運がいいねぇ。さっすが私」

 

 このゲームの傾向的に、スタートから7マスだからラッキー良い職業とは限らないはず。俺は奴が地獄に落ちることを祈りながら歩みを見つめる。

 

 

 職業マス:探偵漫画を読み漁り続けた結果、探偵を志す。人の弱みを握り、支配下に置くのだ! 給料は支配下の人間の数×1000円

 

「ん? あれぇ? 探偵?」

 

「普段とやってること変わんねぇじゃん」

 

「ズルくない? 処す? 処す?」

 

「うるさいよ。冒険家というなのニートと鉄砲玉。鉄砲玉にいたっては君だって普段とやってること変わらないでしょ」

 

 てか弱みを握り支配下に置くって探偵か? 漫画読んで志すなら推理系だろ。なんでストーカー調査してそのストーカー脅すとか、不倫調査して、それをネタに揺するみたいな雰囲気しかないんだ? 

 つか俺も普段と同じって暗に自分も普段とやってることが同じだって認めてるじゃねぇか。

 

「絶対これ不倫とかで揺する奴だよね」

 

 どうやらカッツォも同じ考えみたいだ。

 

「ふっ、君たちは揺すれそうにないけどね。ニートに鉄砲玉じゃ女もついてこないよ」

 

「俺は別にニートじゃないからっ! 冒険家だからっ!」

 

「俺だって鉄砲玉じゃねぇし! 下っ端なだけだから! てかペンシルゴンだって説明的に今は無給だろ? ニートみたいなもんじゃん」

 

 結局俺たちはニート、鉄砲玉、ニートというクソみたいな職業からスタートすることになった。

 

 以下ダイジェスト

 

「おい! 家から追い出されて大冒険スタートってなんだよっ!? ニートですらなくなったんだけど!?」

 

「よかったじゃないか。人生は冒険だぞ」

 

 カッツォが冒険家(ニート)から冒険家(ホームレス)になったり

 

 

 

 

「やっと、やっとここまで来たぜ。若頭!」

 

「ヤクザとはいえ順調に出世されると腹が立つんだけど」

 

 フッフッフッ、ニートどころかホームレスになった君とは違うのだよ。

 

「うおっ!? 暗殺だとっ!?」

 

 誰がやった?! 急に出世したから外部だけじゃなく身内も怪しい。クソっ! って俺は何をやってるんだ? 

 

 俺が下っ端(鉄砲玉)から若頭(暗殺対象)に出世したり

 

 

「まーた見つけちゃったよ。どうしてこうバレるようなマネするかねぇ」

 

「誰かっあの魔王を止めてくれ……っ!」

 

「あぁどんどん奴の下僕が増えていく」

 

 ペンシルゴンが記念すべき? 100人目の下僕を手に入れ、給料がとんでもない額になったりした。

 

 というかこのゲーム明らかに職業に応じて止まったマスの内容が決まるんだけどっ!? 

 

 そして転職が基本的に起きない。

 果たして俺は大魔王となり、ウチの組長とも組んでるペンシルゴンに勝てるのか。カッツォは負のスパイラルから抜け出せるのか。乞うご期待!? 

 

 

 

 

 




続きは未定。カッツォ書いたの初めてだからクオリティが不安。いや別によく書く2人もそんなクオリティ高くはないんですけど。
誤字脱字、感想ありましたら気軽にどうぞ。高評価、お気に入り登録もぜひお願いします。俺もモチベーションのために。
←YouTuber感

後はTwitterでたまにお題募集したりするんでよかったら俺のページからフォローしてください。

小説の話の順番

  • 投稿順(古いのが上、新しいのが下)
  • シリーズ別(カップリングとか前後編とか)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。