アナザー・シャングリラ(って呼ばれるようになりたい)   作:マクバ

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お久しぶりです。FPの勉強してたはずなのに……
久々に書くと元々低かったクオリティがさらに低いのねん。
会話分多め、地の文少なめの地雷です。

ヤンデレペンシルゴン?今1800文字(‪゚σA゚)‬


トワラク
ある日のデートの一幕


それはトワとデート、といってもトワの仕事の合間の時間と俺の大学の講義の空き時間が重なって、お互いの場所が近かったから2時間ほど会って喋っていただけのとき、のことだった。

 

「ねぇねぇ、あのバック可愛くない?」

「あれブランド物じゃねーか」

 

「いいじゃん。欲しいなぁ」

 

通りの反対の店の前を歩いているカップルのそんな会話が、カフェに居た俺たちに聞こえてきた。

 

「トワはやっぱブランド物?っていうのしか身につけないのか?」

 

本人曰くどころか日本が認めるスーパーカリスマモデルである天音永遠ならそうなんだろう、見たいな偏見が俺にはあった。服とか全然分からないからトワの格好を見てブランドが分かる、なんて事はほとんどないんだけど。

 

「まぁスポンサーとか私がアンバサダーになってるブランドは使うけどさ」

 

そこまで言ってからトワはサングラスとマスク越しでも雰囲気で分かるくらい、キリッとキメ顔で言った。

 

「私くらいになると何着ても完璧だからさ」

 

意外とあんまりブランドには拘らないんだよねぇ。そう手をひらひらと振りながら言った。まぁ確かにトワが着てれば高級ブランドと大衆向けの安めの服も、背伸びした学生が着そうなちょっと高めのブランドの区別何て逆につけれなくなりそうだ。

 

「それでもプレゼントで貰うならああいう感じの方がいいんじゃねーの?」

 

俺は次にトワにプレゼントする機会が来る時に備えようと思ってこう尋ねた。世の男性には女性とボーリングに行くのは足のサイズを把握するため、と言う者もいるらしい。それくらいサプライズっていうのは事前の準備が大切なのだ。勿論バレないようにしなければならない。

 

「確かにね。ああいう高級品を貰えば嬉しいね。でもさ」

 

トワはもうカップルも歩き去った反対の店を見ながら続ける。

 

「ああやってねだって貰ったってさ、それって相手からの愛情の証じゃなくてさ、ただの自分の物欲を満たしているだけじゃん。あれは愛を皮に被ってるだけさ。相手を自分の財布としか認識してない」

そう思うだろ?とトワは目線をこちらに戻して言う。

 

「そうじゃなくても相手が自分に幾ら使ってくれるかで愛を量るのはさ破滅を招くだけさ。勿論ああいうのが好きな男も居るんだろうけど」

 

ゲームの世界とはいえ幾つものサーバーを破滅に導いてきた女がそう主張する。いやむしろ、そうやって言葉巧みに他のプレーヤーを操り、破滅させてきたからこそ言えるのかもしれないが。

 

「本当に愛があるって言うなら、何をもらって喜べるはずさ。私が楽郎君から欠片もセンスがないハシビロコウのTシャツを貰った時のようにさ。」

サラリとカッコイイことを言えるのがトワである。いやめっちゃキュンと来たよ俺。たださ1つ解せないのが

 

「なんだよー!?可愛いだろ?ハシビロコウ」

 

あのTシャツをダサいと言うのは解せない。幾ら相手がカリスマモデルだとしてもだ。瑠美にはこのシャツ上げたって言ったらボディーに強烈な一撃を貰ったがそれでも俺はこの主張を曲げる気は無い。だけど次のプレゼントくらいはもう少し頑張るべきか。

脊髄反射的にトワと会話しながらそんな事を考えていた。

「絶望的にダサいんだよねぇ。絶対に着てるところを人に見せたくないくらいには。まぁそれでも貰ったこと自体は嬉しいよ」

「なら次はペリカンTシャツにするか。トキとかでもいいけど」

 

「なんで君はそこだけはそんな拘るの!?」

 

俺が冗談で言うとトワは慌てたように止めろと言った。

 

「さてと、もうそろそろ次の仕事の時間だから行かなくちゃ」

 

腕時計をチラリと見たあとにトワはそう言った。確かにそれなりにいい時間だ。

 

「俺も大学の講義にはそろそろ行かないと間に合わないな」

 

玲氏に連絡すれば多分、講義のレジェメは手に入るだろうが彼女をそうやって使うのは非常に申し訳ない。

 

「あんまりレイちゃんをこき使わないであげてよ。百に言われるの私なんだから」

 

それにとトワは俺の方に顔を寄せて続ける。

 

「彼女が君を好きなの流石に気づいてるでしょ?私もそんな器の小さい女じゃないからまぁある程度はいいんだけどさ」

そこまで言うと更に顔を俺の耳の近くにまで寄せる。

 

「君と一緒に大学生活を送れないのが、年上に生まれた数少ない後悔だからさ」

 

あんまりずっとレイちゃんと大学で一緒に居られると妬いちゃうよとトワは冗談めかして囁いた。半分くらい本気だろう。何となく俺でもわかる。それが分かるくらいのトワとは付き合ってきた。

 

「そうだなぁ。まぁ玲氏もその辺は振り切れてそうだけどな」

ただ姉と同じルートに行きたくないと俺にボヤくのはやめて欲しい。非常になんとも言えない気持ちになる。というか何を言ってもお前が言うな、としか言われないだろう。

 

「ならいいんだけどさ。あまり油断しないでよね」

 

「はいはい。まぁそろそろ出ますか」

 

俺とトワは席を立って店を出る。店を出て少し歩けばもう別れる場所まで来た。

 

「それじゃ仕事頑張ってな」

 

「楽郎君もサボるなよー」

 

付き合う前までやっていたような煽りあいもせずに別れようとすると

 

「無理してブランド物なんてやめてよね。そんなの貰うくらいなら君と少し遠くに出かけた方がずっと楽しいんだからさ」

 

「っ。分かったよ。キジTシャツ探しとくわ」

 

「ホントに君が着て街を歩けるものにしてよ?」

 

そこがどうやらトワの最終妥協地点らしい。

「そもそも私の方がお金あるんだからデート代くらい出すのにさ」

 

「彼女から施しは受けたくない」

 

トワの方が年上だろうと収入があろうと男として割り勘までしか認めねぇのは当たり前なんだよなぁ。

よし、プレゼントはツチノコTシャツにしてやろう。トワを思いっきり笑かすのだ。




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