がっこうぐらし! 守護霊ルート通常プレイ   作:景名院こけし

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youtubeに上がってた変身バンク動画の存在によりシンフォギアXVのネタバレ喰らって2か月くらい萎えてたので初投稿です。


パート1 キャラメイクからいつもの屋上まで

がっこうぐらし守護霊ルートプレイ! いきまーす!(天パ)

 

最近RTA流行ってますね。ちょうどアプデも来たことだし、便乗して何かしようと思ったんですが私は走者ではないので、タイトルにある通り普通に守護霊(俺がめぐねえだ)ルートをプレイしようと思います(普通のルートとは言ってない)

 

ちなみに守護霊(俺がめぐねえだ)ルートとは、ゲームオーバー(脂肪)時に低確率で入ることができる、文字通り肉体を捨てて学園生活部の守護霊となり、みんなが生存できるように陰から助けるルートです。直接的な干渉がしにくい代わりに“彼ら”から襲われない自分だけムテキモードでもあります。脂肪済みなんだから当たり前だよなァ?

 

 

ではゲームスタート! 早速キャラメイクです。

RTAではないので入力速度を考慮する必要もありません。ここは既存キャラから選ぶのではなく、じっくり今回のプレイに沿ったキャラを作り上げていきましょう。

まずは能力値がランダムに生成されます。結果が気に入らなければリロールすることができますが……今回のプレイでは“意志”の能力値が重要になってきますので意志が良い値になるまでリロールしましょう。

…………はい、いい値になりましたね。出た結果はこんな感じ。

 

筋力:女子高生(ふつうの。断じてシャベルゴリラとは違う)

知力:高卒(卒業・進学には問題なさそう)

直感:ヌケサク(前が見えているのかすらちょっと怪しい)

器用:普通(割と綺麗な字が書ける)

意志:鋼(ゲロ吐きながら全力疾走だってできる)

魅力:かわいい(かわいい)

 

直感以外は平均もしくはそれ以上。なかなかいいキャラが生まれましたね。

 

では次にフィートの取得です。デメリット効果のあるマイナスフィートを取得すると、後でキャラを強化できる成長ポイントがもらえます。これ、本来はレベルアップでしかもらえないものですので、意志と知力以外を捨てて成長ポイントのボーナスをいくらかせしめておきましょう。あとで必要になりますのでね。

 

・片腕骨折(-) 筋力と器用にマイナスがつく代わりに成長ポイントが入る。初期装備に固定ギプスと包帯を追加。

 

・隻眼(-) 器用と直感にマイナスがつく代わりに成長ポイントが入る。初期装備に眼帯を追加。

 

・病弱(-) 筋力にマイナスがつく代わりに成長ポイントが入る。

 

・コミュ障(-) 魅力にマイナスがつく代わりに成長ポイントが入る。

 

・虐待の跡(-) 筋力にマイナス、直感と意志にプラスがつく。成長ポイントは入らない。

 

・霊感(+) 所謂“めぐねえ”がみえる。直感にプラスがつく。ゲームオーバー(脂肪)後に幽霊モードで続行できる確率2倍。幽霊モードでのステータス強化。

 

・黒魔術(+) 儀式を行うことで確定で幽霊化(めぐねえか)できる。他にも効果があるがそれは後述。初期装備に魔法使いっぽいローブを追加。

 

はい、いろんな意味で不穏なのばかりですね。守護霊(俺がめぐねえだ)ルートでプレイする関係上肉体は途中から要らなくなる(サイコパス)ため、意志と知力以外の能力値は捨ててしまっても問題ありません(問題ないとは言ってない)

という訳で、遠慮なくマイナスフィートを上限の5個まで取っておきました。

 

そしてプラス(?)のフィートとして“霊感”と“黒魔術”を取りました。守護霊(俺がめぐねえだ)ルートを狙って遊ぶ場合、取っておくと非常に便利なものになります。というかこれがないとやってられません。

 

さて、フィートをとったところでステータスが変化しました。現在はこんな感じ。

 

筋力:かたつむり観光客(貧弱貧弱ゥ!)

知力:高卒(卒業・進学には問題なさそう)

直感:ドジっ娘(足元注意DA!)

器用:不器用(汚いけどまあ読めるか、くらいの字を書く)

意志:超合金ニューZ(血を吐きながら折れた足で全力疾走だってできる)

魅力:不気味(元の顔はよさそうだが、全体的にやつれてて目に隈とかできてる。あと隻眼)

 

さて、“幽霊化”の準備が整うまで生き残れるのか、心配になってきましたがまあ何とかなるやろ(フラグ)

最後に名前と性別、年齢、所属を決めましょう。

 

名前は 幽波(くらなみ) (あや)。断じてスタンドとは読まない。性別は女性、年齢は18。ゆきちゃんと同じクラスの三年C組です。

 

キャラメイクが終了したら難易度選択です。迷うことなくハードコアを選択します。中断以外のセーブができなくなる代わりに各種スキルを使用した際、再使用可能になるまでのクールタイムが少し短くなりますので。

幽霊プレイをする場合はクールタイムが重要になるためその恩恵を受けない手はありません。え? 途中で乙ったら? キャラメイクからやり直しです(真顔)慎重に行きましょう。

 

ではいよいよスタンドちゃんの冒険が始まります。オープニングムービーは目にタコが住み着くくらい見たのでキャンセルです。見たい人は自分でプレイして♡

 

所属を三年C組にしたためか、ゆきちゃんの補習のシーンから始まりました。私はこのパターン初めて見ますね。アプデの追加分でしょうか?

めぐねえに見守られながら教科書と対面して悩むゆきちゃんの隣には、貧弱な後ろ姿……スタンドちゃんが座っています。んん? お前卒業に問題ない学力とちゃうかったんか???

 

いや、よく見るとゆきちゃんの方へ身を乗り出して開いている教科書を指さしたりしていますね。どうやら補習に付き合ってあげているようです。仲良しか? これにはめぐねえもニッコリ。最初から好感度高そう。期待できますね。

しかし、平和な一幕だなぁー(慈愛の笑み)まあこの後すぐゾンビクロニクルに変貌するんですけどね(ハイパー無慈悲)

……はい来た。外から悲鳴が上がります。困惑するゆきちゃんとめぐねえ。

 

ここで二人をガン無視して校外に全力ダッシュとかいう狂ったこともできるのがこのゲームの良いところですが、学園生活部に入るなら素直に屋上へ二人をいざないましょう。

イクゾー! (デッデッデデデデ! シン…)

 

ここは二階にある三年C組の教室。まずはほかの先生と合流するため三階にある職員室に行こう! と提案し、そこにも“彼ら”が湧いて人を噛んでいるのを視認したところで「ヤバイ! にげろ!」って感じで屋上に押し込みます。

途中何人かの“彼ら”に襲われますが、片腕骨折の効果で初期装備に入っているギプスが地味に役に立ちます。とてもかたい。ここなら噛まれても全然大丈夫。しかも一度噛んだら何故か追撃せず勝手に離れてくれます。これなら振りほどく必要もなく、かたつむり並みの筋力でもなんとか生存できるので、どんどん盾に使っていきましょう。折れた腕をブン回すことになるので、スタンドちゃん自身はめっちゃ痛いでしょうけど(鬼畜)。超合金ニューZ製の硬い意志で耐えてくれ。成長ポイントももらえるし、利点のあるマイナスフィートは意外と多いですね。終盤になるとやっぱジャマですが。

では今回はここまで。次回は屋上から再開です。

 

 

【キャラ視点】

丈槍由紀(たけやゆき)から見た幽波紋(くらなみあや)という少女は“なんというか、変わった子”であった。背丈はクラスの誰よりも小さく、うなじを隠すくらいまで伸びた青い髪は触ると少し傷んでいる。右目は医療用の眼帯で隠れているし、残った左目の下には隈ができている。最近は左腕を骨折したのか包帯で吊っている。

そこまでなら由紀は怪我や目の隈を心配こそすれど、印象という事では何も気にしない。しかし制服の上から纏った、映画の魔法使いのような漆黒のローブに、手の甲にマジックで書かれた謎の模様(日替わり)。さらには時々虚空に向かって何やら話しかけているし、授業ノートの右半分は発音に難儀しそうなカタカナの羅列に制圧されている。

そういった奇行の数々を目の当たりにしたときは正直引いた。話しかけてみても蚊の鳴くような声で一言二言返してくるのみで、会話がなかなか続かない。最近はかなりマシになったが。

 

(でも、頭が良くて……すっごく優しい!)

 

現に、何の得にもならないのに放課後の時間をつぶして補習に付き合ってくれている。おかげで思っていたよりも早く終わりそうなのだ。今度お礼をしなくては、と由紀は考えた。

 

(それに、実は……)

 

これまでの紋とのことを思い出していたところで、どこかから誰かの甲高い声が聞こえてきた。数秒後にそれが悲鳴だと理解し、由紀と、補習を担当していためぐねえ……佐倉慈(さくらめぐみ)の顔に緊張が走る。紋はいつも通りのようだが。

 

「い、いいいいいい今の……って、ひ、悲鳴?」

 

そう、いつも通り、極度に緊張している。

 

「く、幽波さん、落ち着いて?」

「あ、あやちゃん。大丈夫だよ、私もめぐねえも一緒だからね」

「もう、めぐねえじゃなくて佐倉先生」

「はーい」

 

誰かがひどく取り乱していると他の人は逆に冷静になるとか、何かのマンガで言っていたような気がするが、まさにこの状況の事だろう。ある意味、紋のおかげで落ち着いて行動できそうだと、由紀は思った。

 

 

 

――そう思ったのも束の間、すぐにその平静は崩れ去ったが。まずは三階の職員室に向かい、別の先生と合流しようという事になり、階段を上がるとまず目に飛び込んできたのは暗い赤色に染まった、本来は白いはずの壁だった。

 

「……え?」

 

次いで、その赤色の発生源、首から血を噴き出して膝をつく、名前は知らないが、全校集会などで見覚えのある教師の姿。そして、それに掴みかかっている、口元を真っ赤に染めた、制服を着た“誰か”へと視線が動く。

教室から出た時のどこか緩んだ空気は一瞬で消し飛び、赤く染まった壁とは逆に頭が真っ白になる。

 

「え? あ……」

 

そして呆然とする由紀達の下へゆっくりと、その“彼”が、教師の下を離れて迫ってくる。

 

(に、逃げなきゃ……)

 

そう思うが、足がすくんで動けない。そして“彼”はそんな由紀に慈悲を与えてくれるほどの理性をすでに失っているらしい。由紀の事を、何故か動かない楽な餌としか思っていないかのように、淀みなく食らいつく態勢に入る。

 

「ッ! ゆきちゃんッ!」

 

“彼”の歯が由紀の肩に突き立てられようとする直前、紋が飛び出し、包帯で吊っていた左腕を由紀と“彼”の間にねじ込んだ。

 

「痛……ぅうッ!」

 

紋の顔が苦痛に歪む。歯が腕に突き立ったからではない。折れた左腕を無理に振り回したことによる痛みだ。骨折固定用のギプスに阻まれ、予想外に硬い歯ごたえに困惑でもしたのか“彼”は口を離して少し離れる。

意外にも一番に冷静さを取り戻した紋が上り階段を指し示して、今まで聞いたこともないような大声で吼えた。

 

「下からも来てるッ! 屋上に逃げよう!」

「え、ええ!」

「っ! うん!」

 

丈槍由紀から見た幽波紋という少女は“なんというか、変わった子”で、だけど頭が良くて、優しくて、そして……

 

(実は誰よりも強くて、すごく頼りになる)

 

……そんな存在だった。




誰よりも強い(意志の能力値だけ)

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