こんにちは。
プレイヤー的には別段送りたくもなかった手紙を送り終えて数日。こうなるといつヘリが落ちてきてもおかしくないので戦々恐々としながら過ごしていると、学園生活部の皆がボールに二色のテープを張って鍋を天井からつりさげたり廊下に線引いたり体育祭と書かれたポスター作ったりし始めました。体育祭と書かれたポスターが貼りだされるということはつまり体育祭があるという事です(某構文亜種)
このイベント、生きてればキャラの成長具合が感じられますが今のスタンドちゃんの状態だと当然、ほっとんど関われません。せいぜい玉入れでどっちかに加勢できる程度でしょうか。不正などない(真顔)
とりあえずボールの準備をこっそり手伝いつつ決行の日を待つことさらに数日。そろそろプレイヤーの耳にヘリ爆弾の幻聴が聞こえ始めたあたりで体育祭が始まりました。位置についてよーいドカンなんてタイミングはやめてくれよ?(フラグ)
ヘリ爆弾が落ちてくると原作通りものすごい勢いで火事になるので一目散に地下を目指さないといけないんですよねぇ。落ちたヘリにつられて”彼ら”が大体外に出てしまうので普段よりはだいぶ楽ですけども(なお煙)
さて、体育祭の方ですがまずは廊下で徒競走。原作でも我らがゴリラがシャベル背負ったままみーくんを負かしていましたね。忘れがちですがくるみちゃんは陸上部(しょっちゅう忘れてなんであんな動けるんだっけってなってる)なのでこういうのは完全に独壇場です。だが鳩には逃げられる。
という訳でくるみちゃんがシャベル背負ったまま全員の記録をぶっちぎり見事一位に輝きました(予定調和)ちなみに二位は太郎丸。流石の獣。脚力が違いますよ。
続きまして、綱引き。こんなの原作にあったっけ? まあいいか。メンバーは片方がゆきちゃん、りーさん、チョーカーさん。もう片方がみーくん、
かといって先生のめぐねえに加勢してもらう訳にも行かず。これも予定調和的にくるみちゃんのいるチームの勝利。こっそり物理干渉でゆきちゃんチームに加勢してみましたが、やはり直接の干渉力は貧弱すぎて結果は特に変わりませんでした。後ろの部分が誰も持っていないのに浮いている形になり、相手チーム先頭のみーくんにガン見されましたが。
ちなみにその時のみーくんの表情は驚きではなく苦笑い。これ完全に存在認知されてますね。まさかよりによってロジカル思考持ちで面識もないみーくんが霊視無しで確信する一番乗りになろうとは……読めなかった!(海のリハク)
バレてる以上、玉入れに加勢するのはやめときましょう。視線が痛い(雑魚)
その後は何事もなくすべての種目がこなされ、閉会式という名の後片付けが始まりました。原作だとここでみーくんとりーさんがギスりますけども今回はそんなことありません。やっぱ余裕あるっていいわぁ。もうすぐ燃えてなくなるけど(無慈悲)
「あっ 太郎丸! どこいくの?」
突然太郎丸が走り出し、それをゆきちゃんが追いかけて行ってしまいました。行先は屋上の階段。さてはヘリが来たな? 音量を上げて耳を澄ましてみると、今度は幻聴ではなく確かにヘリの音が聞こえてきます。こういうところ細かいなこのゲーム(今更)
どうやら放送イベント以外のタイミングでヘリが来ると太郎丸が感知役やってくれるという事のようですね。わざわざ墜落の瞬間を見逃さないように配慮された仕様。制作陣は間違いなく愉悦部(確信)
という訳でちょっと放送室の様子見て来る(火災避難訓練放送スタンバイ)
【キャラ視点】
(最近、学校が好きだ)
(何でもあって、まるで一つの国みたい。こんな建物他にない)
太郎丸の走る方向には音楽室、化学実験室など。下の階には被服室や図書室、電算室なんてものまである。
(中でも私が好きなのは)
学園生活部。最近になってクラスメイトと一緒に所属するようになった部活。夜まで練習して帰りが遅くなる部活は数あれど、全く帰らないなんて本当に変な部活だとは思う。それでも所属したことは心の底から良かったと言い切れる。
やさしい先生、頼りになる同級生、最近は後輩もできた。彼女らに囲まれて、毎日が楽しいことの連続だ。
――だからだろうか。少し前からずっと、大切な何かを忘れている気がするのに、いつの間にか気にならなくなっていたのは。もっとも、気にしたとしても頭が痛むだけで何も思い出せないのだが。
「あれ? そっちは屋上だよ、太郎丸!」
ふと気づけば追いかけていた太郎丸は学園生活部部室の方ではなく、途中で直角に曲がって屋上へと続く階段を器用に昇りだした。後輩の圭がこの子犬を見つけたのは肝試しで二階を探索していた時だったというし、その時もこうして上がってきたのだろう。
素早く一番上までたどり着いた太郎丸は屋上へと続く扉の前で吠え始める。
「出たいの?」
由紀の問いかけを理解しているのかいないのか。扉の向こう側への吠え声は少しずつ大きくなっていく。
「もしかして誰かいるの? 園芸部の人かな……」
それなら吠え声で驚かせてしまったかもしれない。怒っていないだろうか、と由紀は恐る恐る扉を開いて様子をうかがい、そこにいた人物を見てほっと胸を撫で下ろした。
「なんだ、あやちゃんか」
よく見知った人物、
「園芸部の手伝い?」
見れば制服が土で汚れている。ローブを着ていないのも納得だ。アレを着て土仕事などやったら袖の中が土でいっぱいになってしまうだろう。
「あれ? その腕どうしたの? ケガ?」
腕に巻かれた包帯が目に入った時、忘れていたことすら忘れていたはずの”何か”が再び頭の片隅に引っかかりだす。
「そっか、そういえば折れちゃったって……あれ? でもさっきまで」
違和感が頭の中で膨れ上がっていく。腕の骨を折ってしまったという話には確かに聞き覚えがあるが、それはここ最近の記憶と矛盾する。紋はついさっき、両手で綱引きに参加していたはずだ。途中で乱入した形になり、挙句に負けて相手チーム先頭の
由紀の顔を冷や汗が伝う。明らかに、何か大事なことを忘れている。だが思い出しそうになると邪魔をするように激しい頭痛が襲ってきて過去の記憶が霧散していく。
思わず頭を両手で抑えて、ふらつく足で必死に倒れ込まないよう踏みとどまる。
目の前の紋が包帯の無い方の手を伸ばして近寄ってくる。他人に何かあった時、紋はよく心配そうな表情を浮かべてそうしていた。結局そこから声をかけられず無駄に終わることが多かったのだが。
何故だかひどく懐かしい気持ちになって、由紀は紋の伸ばした手を取ろうとした。
取ろうとしたところで、ふと紋が最初にいたあたりに倒れている、木で出来た大きな十字架が目に入った。それが紋と一緒に視界に入ると、頭痛がさらに激しくなっていく。
今度こそ本当に倒れそうになった由紀は伸ばされた紋の手に縋りつくようにしてその手を握った。
「つめ、たい」
ハッキリしなくなった意識の中で握った手の、ぞっとするような冷たさがやけに鮮明に感じられて、不意に頭痛が晴れる。晴れない方が幸せだったかもしれないが。
この瞬間、由紀は自分が忘れていたものが何なのか、はっきりと思い出した。思い出してしまい、反射的に紋の手を放し、今度こそ崩れ落ちるように座り込む。
「にげろッ! ゆきいいいいいいいいいいいいいい!」
遠くで何かが聞こえた気がしたが、耳に入ることは無かった。
今の由紀に見えるのは目の前の、かつて親友だった”何か”の姿だけで、聞こえるのはそれが発する、人のうめき声に似た不快な音だけだった。
「あ、や……ちゃ」
やがて冷たい”何か”に覆いかぶさられ、異様に永く感じられる時間の中で、肩に何かが突き刺さる痛みと共に由紀の意識は奈落の底へと沈んでいった。
なんてひどいことするんだpart2