がっこうぐらし! 守護霊ルート通常プレイ   作:景名院こけし

5 / 17
BRAVE合金ガイゴーの腕がもげたので初投稿です。


パート5 真夜中の儀式

オイオイオイオイオイオイオイオイ(炭酸抜きコーラ)、死ぬわスタンドちゃん(絶望)

どうやらハードコアモードだと空気感染イベント起こっても自覚症状出るまで通知されないようです。おそらくもう発症から数日たってますね? 手遅れですね? さてはクリアさせる気ないな?

一応頑張れば生きて地下まで進撃できなくもないでしょうがまあほぼ無理です。メンバーの誰かがサヨナラします。

本当はみーくんと圭ちゃんを迎え入れてから好感度稼いで、最強モード幽霊(無敵のスタープラチナ)目指そうと思ってたのですが仕方ないのでここで幽霊化してしまいましょう。

脂肪時の幽霊化を期待して好感度稼ぎに奔走するにしても、セーブデータの吹っ飛ぶハードコアモードでやるにはリスキーすぎますし、何より幽霊化成功しても真っ先に”彼ら”の仲間入りした自身の肉体をオラオラする羽目になります。なのでさっさとへんじのないただのしかばねになりましょうね~(サイコパス)

 

というわけで確定で幽霊になるための儀式を隠れてこっそり行いましょう。

自分以外全員寝たことを確認したら、起こさないようにそーっと抜け出して、科学準備室に向かいます。実験用にマッチとかおいてありますので。

 

火種が手に入ったら屋上に出ます。ろうそくを円形に並べてその中に自分の血でいかにもな魔法陣を描いたら(大量出血)ろうそくに火をつけ、魔法陣の真ん中に寝そべります。そして自分のだけ特別に細工しておいたお守りを取り出し、それにろうそくの火を移して燃やします。

すると火が全身に燃え広がりますが、物理ダメージは無し。設定的には魂と肉体をつなぐ糸みたいなものを燃やす炎だとか。世界観どうなってるんでしょうね(今更)

 

全身の炎が消え去ったら儀式終了です。ここからはスタミナやら体力やら、肉体に関係するゲージが一切回復しなくなります。ゲームシステムさんがさっさとくたばれと言っていますね。

さて、血で描いた魔法陣を消し去っておきましょう。流石に頭おかしいと思われて好感度が下がりかねません(頭がおかしくないとは言ってない)

屋上なら蛇口の水を直接床にぶちまけられるのでやりやすいですね。

 

では蛇口を……と思ったら、ちょうど雨が降ってきました。これなら放っておいても全部勝手に消えてくれますね。自分が濡れる前にろうそくだけ回収してさっさと三階に引っ込みましょう。

雨が降るということは”彼ら”が雨宿りし始めるということ。夜が明ける頃には”彼ら”ラッシュの始まりです。

苦手な階段もバリケードも圧倒的な数による試行回数の暴力で全部突破して三階の廊下が”彼ら”パラダイスと化すので迎撃に出ましょう。そこでわざと噛まれてあとは自分を犠牲にして皆を助ける感じにすれば最後に好感度をもう少しあげられますね。

 

ではバリケードが突破されるまで部室で待機しましょう。そっと席についたあと少ししたらりーさんが起きてきました。

”一人で出歩いてるんじゃないか”と思って心配してくれたようですね。部室で大人しくしているスタンドちゃんを見てほっと息をついています(かわいい)

まあさっきまで一人で出歩いてたんですけどね。

 

 

【キャラ視点】

若狭悠里(わかさゆうり)は雨が窓や屋上の床を叩く音に反応していつもより早く目を覚ました。普段ならそれだけでは目を覚ましたりはしなかったが、今はこの状況で物音に過敏になっているのだろうかと自己分析する。実際には(あや)が出て行った物音に気付かないことから、それほど過敏になってるという訳ではないのだが。その紋が近くで寝ていないことに気づいた悠里は心臓が跳ね上がるような錯覚を覚えながら慌てて隣の生徒会室……今は学園生活部部室となった部屋に飛び込む。

 

「りーさん?」

 

部室の椅子に座って困惑したような顔をこちらに向けて来る紋の姿が目に入ったことで悠里は胸を撫で下ろす。

 

「もう、目が覚めたらいないからびっくりした……」

「ごめん」

 

流石に一人で出歩いているなどということはないだろう、というのは分かっていたものの、この紋の場合は”もしかして”という心配が湧いて来る。

硬いギプスで”彼ら”の噛みつきを防ぐため、折れた腕を無理やり振り回しながら、腕力もないのに小さいスコップで暴れまわる……そんな無茶なことを平気でやるのが紋だ。逃げられない時など、頼りになるのは確かだが、いつか取り返しのつかないことになってしまうのではないかと気が気ではないのも事実だ。

土壇場に強いと言っても、元は決して体が強いという訳ではない。むしろかなり病弱だし、そもそも腕が折れているというのは既に戦わせてはならないレベルの負傷だ。

それでも彼女は戦いに出ることをやめない。いくら止めようとも絶対に聞く耳を持たない。変なところで押しが強いのだ。やると決めたことは何が何でもやる。それが危険な事でなければ素直に”助かる”といえるのだが……

 

悠里は紋の対面に腰掛けると、じっと観察する。ここ数日、咳込むことが増えてますます弱って見えていたが、今はそれに加えて見るからに血の気が引いている。本当にそのうち倒れてしまうのではないかと心配になる。

 

「最近、無理しすぎなんじゃないの? 顔色ひどいわよ?」

「そう、かな……?」

「ちゃんと休んでね? あなたが倒れでもしたら、ゆきちゃんが泣いちゃう」

「……うん。ゆきちゃんが泣くのは、嫌だな」

「そうでしょ?」

 

クラスメイトの名を出されて素直に頷く紋を見て少し微笑ましい気分になる。紋と由紀(ゆき)の二人は傍から見ても姉妹のように仲が良い。由紀を悲しませたくないという気持ちはかなり強いのだろう。逆にそれだけ大事な由紀のためだからこその今までの行動だったのだろうから、これで無茶をしなくなる、なんてことは残念ながらなさそうだが。

 

悠里が少し遠い目になっていると、急に紋が激しく咳込み始める。

 

「……ああ、ゆきちゃん、泣いちゃうよね……嫌、だな……」

「ねえ、本当に大丈夫?」

 

続けて紋がひと際小さな声でつぶやいた一言は、強くなってきた雨と風の音にかき消され、悠里の耳には届かなかった。

死にたくない、というその一言は。




スタンドちゃん視点だと本当に幽霊化できるのか半信半疑だろうし、そりゃ怖い。
だが次回で肉体を捨ててもらう(無慈悲)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。