がっこうぐらし! 守護霊ルート通常プレイ   作:景名院こけし

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新年めでたいので初投稿です


パート8 出張

パート8だオラァ!

 

ゆきちゃんがこっち見てにこやかに話しかけてきましたね。どうやら霊視ゲットしちゃったようです。それと同時に”最近、学校が好きだ”状態になってしまったので周りからはすごい目で見られてますね。特にめぐねえが今にもぶっ倒れそうな表情になってます(愉悦)

そんな学園生活部を眺めながら数日過ごしていると、屋上の菜園の一角にどでかい十字架が建てられました。原作のめぐねえの墓と同じものですね。違うのは白リボンとペンダントの代わりにお守りと黒いローブがかかっていること。これ雨の日すごいことにならん? 原作のリボンもアレだしそもそも墓が木製だけども。

実はこの数日の間にスタンドちゃんの抜け殻は回収されています。ゆきちゃんに見せないように頑張っていたようなので運搬中に軽く注意を引いておきました。

それはそうとこれって畑にスタンドちゃん埋まってるんかな? わざわざ持って上がってきたということは多分埋めてるんだろうけど腐敗でえらいことになりそう(小並感)

 

さてそんなこんなでゆきちゃんと授業()を受けつつ17時くらいになるのを待ちます。

時間が近くなって来たら原作六巻の椎子さんノート片手にラジオの周波数を操作しましょう。機械に干渉するコマンドがあるので間違えないように念をラジオに送ります。周波数は76.1MHzです。これがここ数日の日課。理由はもちろんアレ……よし! 受信した! 圭ちゃん救出ミッションの時間だ!

 

椎子さんノートにも書かれている通り、圭ちゃんの救援要請放送は同じ日に三回あるのみで、翌日以降はうんともすんとも言わなくなるので決して聞き逃してはならない(戒め)

無事受信できたので学園生活部メンバーの耳に入るように音量爆上げしましょう。

……いい感じに聞き取ってくれました。駅に突撃するメンバーが素早く選定されます。その結果めぐねえとくるみちゃんが行くことに。ゆきちゃんとりーさんが行ってもしょうがないので留守番は当然として、留守番が居るなら戦闘員が全員出払うのはどうなのということでチョーカーさんが部室警備員として残ることになりました。

 

ちなみにゆきちゃんには出張と言ってあるようです。

スタンドちゃんはどうするのかゆきちゃんにきかれるのでついて行くと言っておきましょう。留守番チームは放送室に静かに籠っててくれれば特に危険もなく、一日くらいなら放置していても大丈夫ですので。

しかし出張チームはそうもいきません。夕暮れ時で”彼ら”も若干動きが鈍り始めるとはいえ、狭い学校の廊下と違って四方八方から迫ってくるので、普通にバリケードやられた時と同じくらい危ないです。ほっといたら確実に噛まれるでしょう。

 

という訳で二人と一緒にイクゾー! (デッデッデデデデ! カーン! デデデデ!

 

避難梯子のところから外の”彼ら”を観察して、何とかめぐねえの車のところまでたどり着く方法が無いかと二人で話し合っているので、スタンドちゃん一人でさっさと下に降りて遠いところの車へ接近。便利な機械干渉コマンドでヘッドライトを点灯しつつクラクションを鳴らします。これで”彼ら”はその車にわらわら集まってきて、めぐねえの車までの道が開けます。

二人とも今のうちにさっさと梯子降りて車乗ってホラ

 

しかし便利だな機械干渉。直にオラオラできなくなった今回のデータではこれがメインウェポンですね。

 

【キャラ視点】

恵飛須沢胡桃(えびすざわくるみ)は、佐倉慈(さくらめぐみ)車の助手席で地図を広げながら、先ほどからずっと感じている”何か”について考える。

その最も大きな原因は、これから駐車場に向かおうかというタイミングで、狙ったようにライトやクラクションの誤作動を起こした、今乗っているのとは別の車。

駐車場まで到達したときにその車の方をチラリと見てみたが、人が乗っている様子はなかった。

つまりは本当に機械の誤作動なのだろうが、あまりにも都合が良すぎる。姿を見せない何者かの手によるものだと言われた方がまだ信じられる。

 

そもそも今回の”出張”のきっかけになったラジオ……あれは誰が電源を入れたのか。誰があの救助要請の放送に周波数を合わせたのか。

考えれば考えるほど疑問は膨らんでいく。

 

そうして考えていくうちに、思考は丈槍由紀(たけやゆき)の発言にたどり着く。

 

「めぐねえは出張かぁ、先生って大変だよね。え? くるみちゃんもついて行くんだ。あやちゃんも?」

 

由紀は数日前から、こんな事件など起きていないかのように振る舞っている。元々精神が参っていたところに親友の死が重なって限界を迎えてしまったのだろう。

死んだ親友、幽波紋(くらなみあや)の姿が見えているというのも、その死を受け入れられなかった心が作り出した幻なのだろう……と、胡桃は思っている。

確かに紋が生きていれば、この”出張”には絶対についてきただろうな……と、人の命がかかると異様なほど頑固になる仲間のことを思い出す。

 

(あのクラクションも、化けて出たあやの仕業だったりな……って、何考えてんだか。ありえないって……)

 

こんな考えが出てきてしまう辺り、由紀の心配をしている場合ではないかもしれないと苦笑していると、車載ラジオから再びあの放送が聞こえてくる。

文面は先ほどと()()同じ。つまり録音ではない。放送できるということはこの人物はまだ生きているということだ。

 

「……足を怪我してるって……急がないと」

 

慈がハンドルを握る手に力を込める。声からして放送主は女性、それも高校生くらいだ。もしかしたら巡ヶ丘高校の生徒かもしれない。

ここ数日の慈は傍から見ていてひどいものだったが、今はその目に光が戻っていた。生徒が生きているなら、これ以上は絶対に死なせないという決意が宿っている。その目は何となく紋を思い出させるもので……知らず知らずの内に紋を想起させるものを探していたことに気づいた胡桃は、やはり自分も由紀の心配をしている場合ではないな、と慈に見えないように再び苦笑した。

 




初日に先輩やっちゃってるからほんの少しだけ他の部員より余裕あるくるみちゃん。やはりゴリラか。

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