デッドマンズN・A:『取り戻した』者の転生録   作:enigma

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遅くなってすみませんでした―――!!
どうも最近モチべーションがダダ下がりで・・・モチベーションは大事(真理)


第十一話

Side:梶原 泰寛

フェイト・テスタロッサとの再会から2、3日ほど時間が経った今日この頃・・・

 

一応矢島には、アリシア・テスタロッサを生き返らせる手立てを用意してもらうこととなった・・・が、俺だけ何もしないのはどうかと思って、出来る限り生き返らせる方法を探すことにしてみた。

 

まあとは言え、現状の俺の力では少なくともアリシア・テスタロッサを生き返らせることはできない。

 

回復や治癒関係で最もかみ合っているのはクレイジー・ダイヤモンドかパール・ジャムくらいなものだが、それらをもってしてもさすがに死者は適応外だ。

 

だがそんなことを矢島と話しながら考えていた時・・・俺はふと思いついた。

 

自分にないならよそから持ってくればいいじゃない、と・・・

 

俺の読んでいたジャンプの漫画の一つ、家庭教師ヒットマンREBOON!の敵キャラの一人に、自分の精神を並行世界の自分に移す能力を持ったやつがいた。

 

そいつは並行世界から高度に発展した科学・医療技術などの知恵を自分のものにし、違う世界線でそれらを活用することで世界中を牛耳るほどの力を手にしていた。

 

そして俺の手札には・・・かつての冒険で手に入れたスタンドディスクがある。無論あのディスクだって問題なく手中にある。

 

『Dirty deeds done dirt cheap』

〝いともたやすく行われるえげつない行為"

 

もともとの本体の行いをそのまま名前として冠したようなこのスタンドが持つ、同じ場所に隣の世界を同時に存在させられる、もしくは並行世界を行き来できる能力を使えば俺も似たようなことができると踏み・・・

 

 

 

 

 

 

「という訳で並行世界の中から見事アリシア生還を果たした、もしくは果たせそうな世界線を見つけてお邪魔した次第なんですよ。」

 

現在俺は並行世界にお邪魔していた。目の前には、おそらくこの世界の転生者と思われる少年が俺の話を聞いていた。

 

「なるほど、事情は分かった・・・けど悪いな、俺の場合はあらかじめ一回こっきりしか使えないことになってるからそっちのアリシアには使えないんだ。」

 

「・・・そうですか。それじゃあもう・・・」

 

「ああ、残念だが今の俺じゃああんたの要望には応えられない。」

 

う~む、そりゃ残念だな。今回こそ成功したと思ったんだけど・・・まあ次に期待しておこうか。

 

「わざわざ引き留めてしまってすみませんでした。」

 

「別にかまわねえよ。月並みな事しか言えないけど頑張ってくれ。」

 

「ははは、ありがとうございます。それでは失礼。」

 

いったん少年に別れを告げ、俺は次の並行世界に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・やっぱそう簡単には見つからねえか。」

 

自分のいた世界とよく似た並行世界、そのどこかのビルの屋上に座り込んで俺はそんな言葉を漏らしていた。

 

この2、3日間で数百回は世界を渡り、その中で少なからずアリシアの生還が確認できた世界を訪れることはできた。

 

が、生憎とそのほとんどが何かしら事情があったり、そもそも信用が得られず協力を仰げないなどの理由で、結局俺は目的を達成できずにいた。

 

現実は非情である(-A-;;)

 

「・・・やっぱり時期の問題もあるのか?」

 

渡った世界のうちどれだったかは覚えていないが、本来アリシア・テスタロッサのことを知り、その遺体と実際に対面することになる時期は少なくともゴールデンウィークを十数日ほど経過したあたりだと転生者の何人かが話してくれていた。

 

今までの俺は、アリシア生還ルートの世界線を探す際の目安として実際にアリシア・テスタロッサが海鳴市で確認できることを条件に探していたため、そもそも今の時期では生還に成功しているかどうか確認するのが難しいというのもあるだろう。

 

・・・矢島が成功するか分かるまでは諦めないつもりだけどさすがに今の時期で見つけようとするのは効率的じゃないかもな。

 

「・・・そろそろ日が沈むな。」

 

ふと西側を見ると、太陽が半分ほど地平線に沈んでいる。

 

・・・これ以上の活動は親に心配をかけてしまうか。

 

「いったん家に帰るか。もしかしたらこの間に矢島が創り終わってるかもしれないし。」

 

一先ず今日の所は捜索を切り上げることにし、俺はビルの屋上から降りるための扉に手をかけ・・・

 

「---『Dirty deeds done dirt cheap』

 〝いともたやすく行われるえげつない行為"」

 

扉を限界まで開ききることで扉とコンクリートの壁の間に自らを挟み込む。

俺の体はだんだんと立体からそのまま平面になっていき・・・

 

 

---ガタンッ・・・キィィ・・・・・・

 

扉が壁に完全にぶつかると同時に、俺はこの世界から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、時間的にまだあいつと連絡できるかな。」

 

自分の世界に帰還した後、自宅で夕飯と入浴を終えた俺は自分の部屋で矢島に通信をしようとしていた。

 

時間的には良い子は寝る時間だが、あいつの場合は中身はジジ・・・もといいい年のはずだから今も普通に起きているだろうよ。

 

『{トゥルルルル・・・ピッ}よう、どうした梶原?』

 

「いや、この間頼んだものって結局どうなってんのかな~って思って・・・」

 

『頼んだもの?・・・ああ、世界樹の葉か。』

 

「・・・うん、まあ合ってる。で、どうよ?」

 

「ああ、あれな・・・・・・・・・・・・・・・・・できたぞ。』

 

「マジで!?」

 

自分で提案しておいてなんだが、俺自身割と半信半疑だったためそんな言葉が出てしまう。

 

『おお、時間はそこそこかかったし魔力もそれなりに持っていかれたけどなんとか創ることはできた。予備の分でのお試しもすでに済んでるぞ。』

 

「・・・そうか。これで俺もようやくお役御免になるわけだな。」

 

『?何の話だ?』

 

・・・そう言えば俺の策については話してなかったな。

 

「実はお前にブツを頼んだ後に並行世界にアリシアを復活させる方法を探しに行っていたんだよ。けどお前が創ってくれたからそれをする必要がなくなったんだ。」

 

『リボーンの白蘭みたいだなwwちなみに成果は?』

 

「・・・残念ながらゼロだった。おしいところまでいってたんだけどな~。」

 

まあ時期的に難しいことだったと考えれば当然っちゃ当然だろうけどな。

 

『ほほう、まあそんなどうでもいいことはおいといていい話があるんだが。』

 

「ちょwwwどうでもいいってお前www とりあえず話を聞こう。」

 

『・・・フッフッフッフッフッ、教えてほしい?本当に教えてほしい?本当に?本当にぃ~?』

 

「じゃあな、次は竜巻の時にでも会おう☆ZE!!」

 

『ちょ!待って!聞いて!hai!!お願いします聞いてくだふぁい!』

 

「分かった分かった。で、話ってなんだ?」

 

『いやな、実はゴールデンウィークになのはたちが海鳴温泉に行くことになってるんだよ。』

 

「温泉か、なかなか良さそうだな。」

 

『まあな。そこでだ・・・お前も一緒に行かないか?』

 

「う~ん、俺は良いんだけど親は家でゆっくり休日を満喫する予定だからな。俺一人だけ温泉旅行はたぶん無理だ。」

 

さすが俺の親というべきなのかなんなのか、あの二人は旅行とか特別なことしなくても十分満足するからな。

 

いまでも一緒にいる時は新婚かと思うくらいにイチャイチャしている。偶に俺の口からマジで砂糖が出るかと思うくらいには。

 

『ムムム、そりゃ残念だ。』

 

「まああれだ。俺がいない分もきっちり楽しんで来いよ。」

 

『ははは、当たり前だ!それと・・・』

 

「?それと?」

 

『なのはがお前と会えなくて寂しそうだったからな。偶には顔だしてやれよ。』

 

「そうか・・・わかったよ。偶には顔を出すわ。」

 

『おk。じゃ積みゲーを消化する系の仕事が今からあるからこれで。』

 

「おお、またな。」

 

さて・・・ゴールデンウィークか。また訓練をやり始めるのもいいけど・・・・・・

 

・・・・・・良いこと思いついた。ケケケ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キング・クリムゾンッ!!時間経過という過程が消し飛びッ!ゴールデンウィークになったという結果だけが残ったッ!

 

「というわけでやってきました海鳴温泉!実況はこの私、梶原 泰寛が務めさせていただきます!」

 

「え、えええ!?泰寛君!?」

 

「ちょっと待てぇ―――ッ!!お前来ないんじゃなかったのかぁ――――――ッ!?」

 

温泉のフロント前で、楽しく家族やなのはたちとお話していたなのはと矢島は突如として背後から現れた俺にそう言った。

 

他の高町家や(おそらく)すずかの家族の皆さんも言葉にはしないが唖然としている。

 

アリサにいたってはまさしく、開いた口がふさがらないって感じだ。

 

「フッ、温泉に来ないと言っていたな・・・あれは嘘だ。」

 

「え、ええ~~~・・・」

 

「嘘ってお前・・・ゴールデンウィークは家でのんびりって言ってなかったか?」

 

「親はな。けど考えてみたら俺他にやることないし、折角だから顔見せついでに驚かせに来た。」

 

「え、それじゃあここまでもしかして一人できたの?」

 

「Exactly(そのとおりでございます)」

 

「ちょっと待ちなさいよ、ここから私たちの住んでたところってかなり距離があるのよ。あんたいったいどうやってきたの?」

 

「え?どうやってって・・・これで?」

 

俺は肩に担いでいた自分のキックボードを見せる。

 

全員の顔が一気に苦笑いに変わる。

 

「や、泰寛君、いつからここに来てたのかしら?」

 

「大体二十分くらい前ですかね。」

 

「ハ、ハハハ、ずいぶん前からスタンバイしてたんだね。ここに来るまでかなりかかっただろう?」

 

「え?十分くらいでここまで来れましたよ?」

 

アライブの脚力と能力を使えばどこだろうと走れるしな。まあ途中で車輪が金属疲労でぶっ壊れた時はさすがに少し焦ったけど。

 

「それじゃあみんなの驚く顔も見れたんで俺はこれで失礼しますね。」

 

本日のサプライズはこれにて終了!おつかれっした~~~!

 

いやはやみんないい反応だったなぁwww

 

「・・・帰っちゃった。」

 

「・・・結局何だったのかしら・・・」

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・さあ?」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

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