この異常能力者に祝福を!   作:嘘つき魔神

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 前回のあらすじ:ジャイアントトードに食われそうになったカズマを助けたと思われる謎の少女!あの強力な魔法の正体とは!?


第4話:この爆裂魔法に活用法を!

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 ……人間って、自分の理解を越えることが起こると、思考が止まるんだな……

 

「お、おーい、そんなにがっついてると詰まらすぞ……?」

「はぐ!はぐ!ふぉんあい、ごくっ、ありません!」

 

 ……この娘、どれだけ食べるんだ?成長期なの?いや、それにしたってあの細い体のどこに蛙の唐揚げ(多分ジャイアントトードの肉、ちなみに一皿8個)3皿が消えるんだ……?しかも、食べるのめっちゃ早いし……

 

 あの後、ギルドに帰ってきて、この娘が起きた。それで、助けてくれたのかと聞くと、どうやらあれは日課の爆裂散歩とかの途中でちょうどいい的(ジャイアントトード)を見つけたらしく、それで撃ち込んだのだとか。だが、命を助けてもらったのは変わらないので、晩飯を奢ることにした、そこからの俺の思考停止だ。

 

「ふぅ……ごちそうさま、です」

「お、おう……」

 

 そう言った少女の顔はめっちゃキラキラしてた……心なしか、紅い目もうっすら輝いているような……まぁ、確かに蛙の唐揚げおいしいしな……付け合わせのソースかな?あれをつけて食べるとこれまたうまいんだ……

 

「いやぁ、ありがとうございます、えっと……」

「カズマ、サトウカズマ」

「カズマ、ですか……私は……」

 

 突如少女が立ち上がり、昔見た特撮のようなポーズを取る。

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法『爆裂魔法』を操りし者!」

 

 ……えっと、これは、合わせるべきかな?

 

「ふぅ……我が名はカズマ!見習い冒険者にして、いずれ魔王を討ち取る者!」

 

 合わせることにした。ポーズは○ョジ○だったかの奴を参考にした。

 

「おぉ……!カッコいいです!何ですかそのポーズ!教えてください!」

 

 ……予想以上に食い付きがいいな。いや、まぁ、センスあるとは思うけどな。というか、一瞬ズアッ!って鳴った気が……

 

「あー……っと。とりあえず聞いてもいいか?」

「何です?」

「『爆裂魔法』って、蛙相手に撃ったやつだよな?」

「えぇ、『エクスプロージョン』のことですね、いい的もなかったし、暗いから帰りしなにいいのを探してたら」

 

 ……『エクスプロージョン』か。響きからして如何にもって感じだな。

 

「じゃあ、めぐみんはアークウィザードなんだよな?他の魔法は?」

「……」

 

 ……壊れたおもちゃみたいな動きで目を逸らしたな。まさか……

 

「……『爆裂魔法』以外使えないのか……?」

「……はい」

 

 ……マジか。しかも、話を聞くと、当人も『爆裂魔法』以外の魔法は使う気もないし、覚える気もないらしい。何でも、爆裂道とやらを極めたいらしい……

 

「……うーむ」

 

 スカウトして、仲間になってもらおうかと思ったが、如何せん尖りすぎだ。対大物なら『爆裂魔法』も有効だろうが……ん?でも、別にめぐみん頼りじゃなくても、俺が雑魚を蹴散らしたりで役割分担すればいいし、俺はまだ駆け出しだからそんなにスキルもない……だから『爆裂魔法』の火力はかなり有用なものになるな……よし。

 

「なぁ、一つ、相談があるんだけど……」

「何ですか?」

「俺とパーティー組まないか?」

 

 そう言うと、途端にめぐみんが慌て出した……

 

「……あの、本当にいいんですか?私、『爆裂魔法』を一回撃つと倒れちゃいますよ?」

「ちょっと待って?それ、命に別状とかは……?」

「安心してください、貧血みたいなものですから」

 

 魔力って血液みたいなものなのか……使いすぎは厳禁みたいだな、二人して倒れたら……って、何でもう組む前提になってるんだよ、めぐみんの返事も聞いてないし。

 

「……分かりました、では、よろしくお願いします、カズマ」

「よろしく、めぐみん」

 

 ……なんか、嬉しいな。仲間が増えたぜやったぜ。というか……

 

「……なぁ、めぐみんって、目が紅いけど、どうしてなんだ?」

「……カズマ、紅魔族を知らないのですか?」

 

 紅魔族……多分、めぐみんの……種族?いや、でも、エルフとかもいるしなぁ……

 

「……うん、教えてください」

「分かりました、紅魔族は……」

 

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「……えーっと、紅い目に高い魔力と、独特なネーミングセンスと感性を持った集団ってことか?」

「……まぁ、世間一般には」

 

 紅魔族。紅目黒髪高魔力に独特なネーミングと感性を持った種族らしい。何でも、紅魔の里、というのがあるらしく、紅魔族は全員がアークウィザードなんだそうだ。全員が上級職って……もう紅魔族だけでいいんじゃないかな?

 

「はぁぁ……すげぇんだな、紅魔族って」

「えぇ、紅魔族はいわば魔法のエキスパートなんですよ!」

 

 めぐみんの『爆裂魔法』が絶大な威力を誇っているのも、紅魔族特有の魔力の高さが根底にあるんだろうか?単純にスキルポイント全部『爆裂魔法』関連に振ってるのかもだが……

 

「うーん、だとしたら、心強い味方ができてよかった、このままぼっ……ソロかもと思ってたからなぁ……」

「いやぁ、カズマがソロ……キツいかと」

 

 だろうね、だって、未だにろくにスキル覚えてねぇもん。今覚えてるのが『覚醒の力』と『ライトニング』だけってどういうことだよ。

 

「……そう考えると、めぐみん来てくれて本当によかったな……一応、力には自信があるし、めぐみん運搬しながらって感じで……」

「フム、それならカズマはこういうスキルが……」

 

 結局、この後、1時間半位話し込んでいて、追い出されました。俺?馬小屋で寝たよ……隙間風が入ってくるわ藁が固いわで散々だったよ……金があっても、いい思いできるかは別みたいです……




 流石に、いきなりシェアルームはきつかったみたいですな。カズマの『覚醒の力』は一体なんなんでしょうね?(これのせいで厄介なことになるかも……?)ともかく、一発屋とはいえ、超高火力のめぐみん加入、カズマの精神もちょっとは安定するかな?
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