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……人間って、自分の理解を越えることが起こると、思考が止まるんだな……
「お、おーい、そんなにがっついてると詰まらすぞ……?」
「はぐ!はぐ!ふぉんあい、ごくっ、ありません!」
……この娘、どれだけ食べるんだ?成長期なの?いや、それにしたってあの細い体のどこに蛙の唐揚げ(多分ジャイアントトードの肉、ちなみに一皿8個)3皿が消えるんだ……?しかも、食べるのめっちゃ早いし……
あの後、ギルドに帰ってきて、この娘が起きた。それで、助けてくれたのかと聞くと、どうやらあれは日課の爆裂散歩とかの途中で
「ふぅ……ごちそうさま、です」
「お、おう……」
そう言った少女の顔はめっちゃキラキラしてた……心なしか、紅い目もうっすら輝いているような……まぁ、確かに蛙の唐揚げおいしいしな……付け合わせのソースかな?あれをつけて食べるとこれまたうまいんだ……
「いやぁ、ありがとうございます、えっと……」
「カズマ、サトウカズマ」
「カズマ、ですか……私は……」
突如少女が立ち上がり、昔見た特撮のようなポーズを取る。
「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法『爆裂魔法』を操りし者!」
……えっと、これは、合わせるべきかな?
「ふぅ……我が名はカズマ!見習い冒険者にして、いずれ魔王を討ち取る者!」
合わせることにした。ポーズは○ョジ○だったかの奴を参考にした。
「おぉ……!カッコいいです!何ですかそのポーズ!教えてください!」
……予想以上に食い付きがいいな。いや、まぁ、センスあるとは思うけどな。というか、一瞬ズアッ!って鳴った気が……
「あー……っと。とりあえず聞いてもいいか?」
「何です?」
「『爆裂魔法』って、蛙相手に撃ったやつだよな?」
「えぇ、『エクスプロージョン』のことですね、いい的もなかったし、暗いから帰りしなにいいのを探してたら」
……『エクスプロージョン』か。響きからして如何にもって感じだな。
「じゃあ、めぐみんはアークウィザードなんだよな?他の魔法は?」
「……」
……壊れたおもちゃみたいな動きで目を逸らしたな。まさか……
「……『爆裂魔法』以外使えないのか……?」
「……はい」
……マジか。しかも、話を聞くと、当人も『爆裂魔法』以外の魔法は使う気もないし、覚える気もないらしい。何でも、爆裂道とやらを極めたいらしい……
「……うーむ」
スカウトして、仲間になってもらおうかと思ったが、如何せん尖りすぎだ。対大物なら『爆裂魔法』も有効だろうが……ん?でも、別にめぐみん頼りじゃなくても、俺が雑魚を蹴散らしたりで役割分担すればいいし、俺はまだ駆け出しだからそんなにスキルもない……だから『爆裂魔法』の火力はかなり有用なものになるな……よし。
「なぁ、一つ、相談があるんだけど……」
「何ですか?」
「俺とパーティー組まないか?」
そう言うと、途端にめぐみんが慌て出した……
「……あの、本当にいいんですか?私、『爆裂魔法』を一回撃つと倒れちゃいますよ?」
「ちょっと待って?それ、命に別状とかは……?」
「安心してください、貧血みたいなものですから」
魔力って血液みたいなものなのか……使いすぎは厳禁みたいだな、二人して倒れたら……って、何でもう組む前提になってるんだよ、めぐみんの返事も聞いてないし。
「……分かりました、では、よろしくお願いします、カズマ」
「よろしく、めぐみん」
……なんか、嬉しいな。仲間が増えたぜやったぜ。というか……
「……なぁ、めぐみんって、目が紅いけど、どうしてなんだ?」
「……カズマ、紅魔族を知らないのですか?」
紅魔族……多分、めぐみんの……種族?いや、でも、エルフとかもいるしなぁ……
「……うん、教えてください」
「分かりました、紅魔族は……」
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「……えーっと、紅い目に高い魔力と、独特なネーミングセンスと感性を持った集団ってことか?」
「……まぁ、世間一般には」
紅魔族。紅目黒髪高魔力に独特なネーミングと感性を持った種族らしい。何でも、紅魔の里、というのがあるらしく、紅魔族は全員がアークウィザードなんだそうだ。全員が上級職って……もう紅魔族だけでいいんじゃないかな?
「はぁぁ……すげぇんだな、紅魔族って」
「えぇ、紅魔族はいわば魔法のエキスパートなんですよ!」
めぐみんの『爆裂魔法』が絶大な威力を誇っているのも、紅魔族特有の魔力の高さが根底にあるんだろうか?単純にスキルポイント全部『爆裂魔法』関連に振ってるのかもだが……
「うーん、だとしたら、心強い味方ができてよかった、このままぼっ……ソロかもと思ってたからなぁ……」
「いやぁ、カズマがソロ……キツいかと」
だろうね、だって、未だにろくにスキル覚えてねぇもん。今覚えてるのが『覚醒の力』と『ライトニング』だけってどういうことだよ。
「……そう考えると、めぐみん来てくれて本当によかったな……一応、力には自信があるし、めぐみん運搬しながらって感じで……」
「フム、それならカズマはこういうスキルが……」
結局、この後、1時間半位話し込んでいて、追い出されました。俺?馬小屋で寝たよ……隙間風が入ってくるわ藁が固いわで散々だったよ……金があっても、いい思いできるかは別みたいです……
流石に、いきなりシェアルームはきつかったみたいですな。カズマの『覚醒の力』は一体なんなんでしょうね?(これのせいで厄介なことになるかも……?)ともかく、一発屋とはいえ、超高火力のめぐみん加入、カズマの精神もちょっとは安定するかな?