東方片道切符 遭難登山者ラスボス撃破チャート   作:ほよ

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日間ランキングのってたので初投稿です


カードの収入と就職

 

 >御剣は声を潜め、意味深な笑みを浮かべている。

「お前……尖兵だろ?」

 ◾︎「そうだ」

 

 

 生意気な八助くんを鈴木のご立派な棒でわからせた後、鈴木のたくましい肉体美に惹かれた御剣くんがひっそりとカミングアウトしてきました。

 俺もソ-ナノ……

 

 答えは当然肯定一択です。向こうも当てずっぽうで聞いていますが、ほぼ確信みたいなものがあるようです。理由は謎です。走者にも御剣くんだからとしか言いようがありません。

 たぶん、専用の立ち絵もあってあからさまにスートを意識した名前にしているほぼ固定キャラである都合上、プレイヤー視点では一目で尖兵だとわかってしまうので、隠す必要がないということなのでしょう。

 

 しかし、こうして向こうから尖兵カミングアウトしてくれるキャラって非常に少ないんですよね。

 基本的にはこちらから見つけ出して接触し、尖兵であることを伝える必要があります。貨川ちゃんなんかはその典型です。あーめんどくせまじで。まぁ居場所がわかっているだけ彼女は楽なのですが。見つけ出したところでってキャラでもあります。

 

 

「へえ、お前はクラブなのか。俺はスペードだ。今のところ尖兵ではトップの成績を収めているが……フッ、別にそんなことは自慢じゃない。当然の行いに、当然の結果がついてきただけさ」

 ◾︎「友好」

「ああ、俺たちは同じ境遇の者同士だ。お互いに助け合うのも悪くはない。もちろん、そうさせてもらうよ。よろしくな、鈴木」

 ◾︎「握手に応じる」

 >御剣は爽やかな笑みを浮かべている。

 

 

 はえー……御剣くんめっちゃええ人や……。

 よろしくナス! 仲良くしてくれよなー頼むよー。

 具体的には君をぶち転がすまでの数十分間な! 

 

 

 ◾︎「取引」

「俺に何を望んでいるんだ?」

 

 ◾︎「やっぱりやめる」

 ◾︎「金銭」

 ◾︎「アイテム」

 ◾︎「カード」

 ◾︎「情報」

 

 

 道場で周りに人がいますが、取引できます。なにしてんだこいつら……。

 アイテムは御剣くんの持ち物を買えたりしますが、高いです。数割増しのお値段である上、装備を剥ぎ取ることもできません。

 御剣くんからカードを買うことも難しいです。レートが狂ってます。高すぎる。こぉんな弱ぃ……14万って……。

 情報は御剣くんが勝手に喋ってくれる情報をお高めの値段で買わされます。ですが信頼度が低いうちはどうでも良い世間話しかしてくれません。なにより信頼をシコシコ稼ぐ時間はRTAにはありません。

 

 必要なのは金銭です。金! 金! 金! 

 

 

 ◾︎「金銭」

「多少はあるが……もちろんくれてやるわけにはいかないな」

 >御剣の金銭に対しなにを支払う? 

 ◾︎「カード」

 

 

 お金で買えないものもある。買えるものはスキルカードで。

 

 

「ほお……悪くない。俺に何を売ってくれるというんだ?」

 

 

 御剣くんは、というか尖兵はみんなカード大好き人間ばかりなので、喜んで取引に応じてくれます。緑魔弾一枚をバラ売りしてもニコニコしてくれる純粋無垢な人たちです。やっぱり尖兵は良い奴らなんやなって。

 

 

 >これらを合計5400銭で売る? 

 ・果敢「破砕の拳」 2300銭

 ・果敢「破壊の暴威」 2300銭

 ・謀略「殺意の恫喝」 800銭

 

 ◾︎「売る」

 

「おお、良いカードだ……! これさえあれば……! 良い取り引きだった。礼を言わせて貰うよ、鈴木」

 >御剣は満足そうだ。

 

 

 というわけで御剣くんからお金をふんだくりました。一気に5400銭の小金持ちです。あ、このゲームにおいてお金の単位は銭で固定なので両替とかそんな面倒なシステムはないですよ。

 

 御剣くんから3000銭以上のお金をふんだくることができれば、ひとまず良しです。そうすることで彼の買い物への積極性が薄れ、草薙の剣入手フラグが折れます。

 あとは世間話して有力な情報が聞ければ良いのですが、紅魔館についてはまだもう少し後でも問題ないでしょう。彼から聞くより街中の噂話でも探っていれば確実です。

 

 

 ◾︎「では……」

「ああ。また会おう、鈴木。俺は時々この詰所にいるから、用があったら訪ねてくれ」

 

 

 おう考えてやるよ。

 

 

 >御剣との会話を終えると、師範代があなたに近づいてきた。

「以上がここの稽古だ。昼前までは開放しているので、腕を磨きたくなったなら来ると良い。扱う得物によって教える者が違うから、そこは気をつけてくれ。ちなみに、私は刀を扱っている。刀を使いたくなったなら、私を頼れ」

 >師範代はニヤリと笑った。

「妖怪退治の依頼は、道場の隣、詰所で請け負っている。仕事をする場合、そこで依頼を受けると良いだろう。不安なら、最初は“悪戯好きな妖精退治”から始めれば勝手がわかるはずだ」

 

 

 まーだセリフ時間かかりそうですかねー。

 

 

「だが、これは本来わざわざ言うことでもないのだが……退治屋は里の治安を守る者でもある。当然、犯罪者を匿うつもりはないし、素行の悪い者を入れるつもりもない。また、名ばかりで活動しない者を置くようなお飾りの組織でもない。……心しておくように」

 >師範代は厳しい目をしている。どうやら退治屋は、思っていた以上に厳格な規律を持っているようだった。

 

 

 街中であまりにも大きな醜聞が広まると、退治屋詰所で依頼が受けられなくなります。当然、犯罪者になっても入れません。攻めのチャートは大事ですが、里では犯罪者にならないように気をつけて行動しましょう。つまり師範代は、犯罪をする時は警戒しながらバレないようにやれと言っているわけですね。

 

 

 ◾︎「出る」

 >あなたは詰所から出た。

 >門番の一人が、出てきたあなたを見てニヤリと笑った。

「おめでとう。話は聞いている。これからよろしく頼むぞ、鈴木」

 ◾︎「会釈する」

 

 >あなたは役職「退治屋見習い」を取得した。

 

 

 はい、ということで退治屋になれました。お金稼ぎと戦闘経験が積める上、役職という里における人権が手に入ったのがなにより重要です。無職がうろついていていい顔をされるはずありませんからね。

 

 ですがまだ、退治の依頼は受けません。しばらく里でやることがありますから、そちらを優先して行動します。

 時間は中天。まだまだ動けます。そもそも里では夜になっても比較的安全ですから、必死こいて宿屋を探す必要もありません。極端な話、橋の下で寝ててもどうにかなったりします。

 

 それでは次に、新聞で入手した情報である岸辺屋敷へと行きましょう。ただの確認のために足を運ぶだけですが、これからの動きを、特にお金の使い道を決定づける大事な確認作業なので怠れません。

 ついでに日用品の買い物もしていきます。

 

 

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 

 

 


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