看病します。鈴木はホモなので襲いません。
というより、襲うメリットよりデメリットがクソデカすぎるのでやりません。誰にも知られず山歩きしてぇんだよなぁ……。
◾︎「水を飲ませる」
>あなたは水筒の水を白狼天狗に分け与えた。
>白狼天狗は苦しそうにしている。与えられた水を飲んだ。
とはいえ、鈴木は医療系のスキルを持っていませんし、専用の道具もないです。なのでできることは水をやるか、持っている衣料品を分解してガーゼ、包帯などを使用するか……そんなところになるでしょう。
小屋には囲炉裏があるので、今ならまだ外で薪を拾って火を焚くことも可能でしょう。湯冷ましや消毒済みのガーゼがあれば、より効果の高い治療ができます。
けどやりません。なぜなら、白狼天狗は妖怪だからです。
妖怪は人間よりも頑丈なので、滅多なことでは死にません。今もこの白狼天狗は苦しそうにしてますが、彼女のポテンシャルならば時間経過で十分に回復できるのです。
だからアイテムのクラフトや採取に時間は使わず、水を与えるだけの適当看病で済ませます。
重要なのは看病をしたという行動と、その回数です。
東方片道切符において、看病をしている相手の意識がない状態でも、好感度や信頼度は地味に上昇します。……正直、顔合わせもしていない状態で看病の信頼度上昇があるかは検証する機会もなかったので、賭けにはなるのですが……ま、多少はね?
駄目そうなら殺します(漆黒の意志)
意識回復までに水やり看病を重ねて数値を稼ぎましょう。同時に警戒状態にして、気取られにくくします。
白狼天狗が起きた時に鈴木を全力で疑いにかかる状況を作ってはなりません。
◾︎「看病する」
>白狼天狗の傷を水で洗った。
>白狼天狗は呻きながら目を覚ました。
おっと、目を覚ましたようです。
戦闘だけは勘弁してくれよなー頼むよー。
「ここは……? お前は誰だ……?」
さて、受け答えは決まっています。
のらりくらりとやり過ごしましょう。しかし相手の機嫌を損ねてはいけません。
また重要なことですが、嘘をついてもいけません。白狼天狗は嘘の看破に優れ、また鈴木自体のカルマも落としたくはありませんので。
◾︎「ここは私の住んでいる小屋だ」
はい。嘘は言ってないです。既にこの小屋は鈴木の拠点になっていますのでね。何も間違ったことはいってません。
お前の判定ガバガバじゃねえか。
「そうか……怪我を負って……私はここで休んで……お前、人間だな? なぜ私を助けた?」
はい、人間であることは余裕でバレます。妖怪、特に白狼天狗はこういうところが鋭いです。意識を半分飛ばしていても、部屋の隅でじっとしていても感知はされます。
ですが朦朧として判断力が50を大きく下回っているであろう今こそ、白狼天狗に疑念を持たれずやりとりできるチャンスでもあります。
ここまでやったら退くことはできません。
◾︎「今は休んだほうがいい」
「……そうか。そうだな。そのようだ……」
情報を与えないやり取りに持っていきます。
鈴木は構成的に話術に優れていないので、下手なことはしません。
◾︎「何か欲しいものはあるか?」
「……水はもういい。だから……何か少し、食べられるものがほしい」
◾︎「わかった」
看病中に要求を聞いてやると、リクエストがもらえます。
患者のリクエストは人里で受けられるクエストとほぼ同じシステムのものです。ただし時間制限が短く、報酬がありません。
普通ならゲロマズのカスカスのカス以下のうんちクエストですが、患者から得られる好感度だけはご立派です。今は白狼天狗に媚びを売るためにパシられておきましょう。
要求されたものは食べ物、量は少なめでもいいとのことです。これは比較的楽なほうですね。妖怪はあまり求めてきませんが、薬とかだったら修羅チャートに突入するところでした。
手持ちにはフキノトウがあります。これを水と加熱調理によって低品質の野菜スープを作ることもできますが、一応それでも食事扱いです。
が、それには外で薪を集める必要があります。外で食材を探すにせよ、薪を集めるにせよ、とにかく一度冒険が必要です。
まぁ、戦闘スキルと採取スキルのある鈴木ならばギリギリいけるでしょう。
多くて三連戦ですかね。まぁ、天狗を敵に回すよりはずっとマシなので喜んでパシられましょう。
目的の最上段に採取を設定しておきます。これで鈴木の行動が食材集めに偏りました。
装備もこのままでヘーキなので、早速外に出ていきましょう。もちろん日暮れなので、警戒をしながらです。
◾︎「進む」警戒
>山は暗く、黒い影に染まりつつある。
◾︎「進む」警戒
>あなたは杉の薪を見つけた。
お、早速薪ですか。二歩目で目標達成とは運が良いです。
着火の難易度も低いので、拾っておきましょう。小屋の中にある囲炉裏では成功率も上がりますし、時間をかければ問題ありません。
あとは帰るだけですね。
メニューを開き、目的を拠点への帰還に設定します。2ターンで山小屋なので余裕です。
さっさと囲炉裏でゲロマズスープを作ってさしあげろ。
◾︎「進む」警戒
>*おおっと*
◾︎「進む」警戒
あっ。
>薄暗い木陰から何者かが襲いかかってきた!
ぁああああああああああああ!!!!! (音割れ)