おっと暗転しましたね。
ストーリーが進行するイベントムービーのお時間です。
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>無縁塚
「うーむ、うーむ……これは売れそうにない、か……」
はい。普通の町人とは少し違う、みすぼらしい感じのおっさんがいますね。
ここは無縁塚。色々と不安定で幻想郷でもかなりの危険地帯と言われる場所になります。
が、様々な異空間が入り混じるここには外来人を含め外から様々な道具が迷い込んでくるので、宝探しをするには最高のスポットでもあります。
攻めのチャートならここでお世話になるプレイヤーもいるでしょう。鈴木は稼ぎとかはやりませんがね。立ち寄るのは一度だけになります。
そんなRTA御用達という、非常にやべーレッテルを貼られてる危険マップではあるのですが、人も多ければ危ない真似をしでかす奴も出てくるのか、東方片道切符においては無縁塚で宝探しをして生計を立てている人がいます。
本人も危ない橋を渡っている自覚はあるのでしょうが、下手に実入りが良いせいか、癖になってやめられないんでしょうね。
「おや……? こっちにくるのは……ほお、こんなところに人とは珍しいな……」
物拾いのおっさんは近づいてくる存在に気が付いたようです。
ん……? あの孤独なsilhouetteは……?
「やあ、どうも。まさかこんなところで人に会えるとは」
み、み、御剣くんだぁあああああ! ドコドコドコ
奇遇だなー憧れちゃうなー。
「おおこれは、もしや退治屋の御剣さんで? やぁびっくりした。まさか無縁塚でお会いするとは思わなんだ」
「あなたはここで何を? 結構危ない場所だと聞いてるが、大丈夫なのか?」
「ふっはっは! 明るい時に来て長居さえしなきゃどうにでもなるもんさ。見ての通りさ、俺ァここで珍しい品を集めてるんだよ。物好きの他は誰もやらんからな、これが良い稼ぎになるのさ」
実際、プレイヤー視点で見ても良い金策になるマップです。
最初に鈴木が持っていたトレッキングポールやバックパックといったアイテムも、運が良ければここで拾うこともできますよ。
もちろん危険なのでおすすめはしません。転んだだけで冥界に瀕死状態でワープしてそのままヒトダマにやられて死んだりします。
「へえ、そいつは豪胆な仕事だな。あんた以外には誰もやってないのか?」
「おうよ、俺以外にはいないんじゃねえかな。あー、たまにどっかの半妖が物探ししてるってのは聞いたことはあるが。里の人間じゃ見たことも聞いたこともねえ」
「なるほど……あんたは勇敢なお人なんだな」
「へへ、そうかい? まぁな。ビビってちゃこの仕事はできねんだ」
褒められて頰を赤くするおっさん……ぁあ〜たまらねえぜ。
無縁塚で会える奴なら最高や。
「じゃあひょっとして、あれか? 里で見かけたティーカップや燭台。あれもあんたが見つけたってことか?」
「おお、それな。確かそんな名前だったかな? おうよ、外から来た珍しいもんは俺が拾ったもんばかりさ。里には色々扱ってる店もあるが、全ては俺が見つけたもんばかりよ」
実際のところどうなのかは不明ですけどね。
霖之助が色々拾ってますし、ルートは彼一人ではないと思います。ただ良い気になって大口を叩いているだけでしょう。
「そうか、あんたが供給役ってわけか……」
「おう。おお……? な、なぁ、どうして刀を抜くんだ……?」
御剣くんがおもむろに抜刀しました。
近くに妖怪でもおるんじゃろか……???
「ん? 俺が刀を抜いた理由を聞きたいのか?」
「よ、妖怪か? 近くに、おるんか?」
「そうだなぁ……まぁ、この無縁塚って場所は有名だからな。妖怪は多いし、何が起こるかもわからない危険地帯なんだろ? 怖いよな……物騒な事件でも起これば、里の人間は誰も近づきたくなくなるだろうな……」
刀を構えたままアンニュイな顔する御剣くん。
差分の多さが原作キャラ含めて全キャラ中ナンバーワンなのマジで意味わからないけど嫌いじゃないよ。
「何をいってるんだ……!? や、やめてくれよ」
「もうちょっとだけ、恩を売りたいんだよ。けど、西洋趣味の品物は里にもそこそこ出回っててさ。咲夜も買い付けにそんなに困っていないんだよな……だからさ、ならいっそのこと供給を締め付けてやれば良いんじゃないかって思ったわけ」
「く、くるなっ!」
「大丈夫さ。あんたの仕事は俺が引き継いでやる。少しばかり紅魔館贔屓にはなっちまうだろうが……ま、構わないよな?」
ズバーン! RPGツクールで聞いたことのある斬撃音!
「ぐぁあ……!」
「この世界はどうせ、紅魔館以外のものは壊れちまうんだ。細かいことを気にする必要はないぜ。だから……一足先に、死んどきな」
「ぐふッ……」
チーン(33-4) 死にました〜☆
「さーて……これで咲夜へ売る媚も、そろそろ充分だろう。そうなれば後は……クックックッ……全て、俺のものだ」
不敵な笑みを浮かべる御剣くん。
ま、まさか御剣くんが人殺しをするなんて……うそだ……そんなの嘘だ……!
『里の人間を殺したようだな。いいぞ、その調子で幻想郷のあらゆる存在を滅びへと導くといい』
「はっ、言われなくともそうするさ。ここには不必要なものが多すぎるからな。俺がしっかり間引きしてやらないと、雑草みたいに生えてきちまう」
『急ぐのだ。幻想郷の守護者に気付かれる前に……』
「わかってる。なに、心配はいらねえよ。俺はちゃんと、力ある者の義務を果たしてみせる」
『素晴らしい。期待しているぞ……』
だんまり。ジョーカーさんの気配が消えたようです。
「……ふん。調子に乗っていられるのも今のうちだ……」
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おや? どうやら御剣くんはジョーカーさんに対して何か思うところがあるようですね。
これは……間違いない……きっと今までの殺人は演技で、いつかジョーカーさんを倒すために鍛えているんでしょう!
なるほどなー……やっぱ御剣くんは神的に良い人だってはっきりわか
今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。