オッハ────!!!
はい、どうにか睡眠中に死ぬことなく翌日を迎えることができました。生きてるゥー!
両腕ともズタボロですが、脚は無傷です。トータルで見れば悲惨なダメージは受けましたが、移動に支障はないでしょう。
「おはよう、人間。無断で宿を借りてすまなかった。それと改めて……助かった。ありがとう」
問題はこの子、看病してあげた白狼天狗です。
妖怪の山はほとんどが天狗のテリトリーなので、信頼度が低ければ問答無用で攫われていたところですが……この様子だと看病による媚売りは上手くいったようです。
どうにか山小屋での生活を許して貰えそうなので、荒事はせずにいきましょう。どちらにせよ、ここまで快復した白狼天狗には勝てませんけどね。
「私の名は三ツ葉だ。お前の名はなんという?」
おっと、モブ白狼天狗に名前がつきました。
名前がついたモブはネームドになり、差別化が図られるようになります。メリットになるかならないかでいうと、今は友好方面に振れているのでメリットにはなりますが、今後この子に構う予定はありませんからね。
◾︎「名乗る」
>あなたは鈴木と名乗った。
嘘をつく必要もありません。名乗っておきましょう。
24歳、登山家です。
「鈴木か。いい名前だ。……私の不注意で鈴木、お前にいらぬ怪我と苦労を負わせてしまったこと、本当に申し訳なく思っている。この償いと礼は、必ずや返すと誓おう」
おや? 随分とへりくだる天狗ですね。信頼度もそんなに上げまくったわけではないと思うのですが。
しかしお礼ってんならありがたくいただくぜ、ゲヘヘヘ。
「では、また会おう。怪我をしているのだからしばらくは無理せず、休んでいるのだぞ」
>三ツ葉から「草団子」をもらった。
おっと食べ物ゲットです。いきなりプレゼントとか、やはり信頼度が高かったようですね。
妖怪を倒した時に、天狗の常駐クエストにでも引っかかったのでしょうか。不明です。
さて、別れを告げて三ツ葉は帰っていきました。
ようやく山小屋の中で一人になれましたよぉ〜。他人と絡んで文字送りの遅い会話シーン増やしてたら山歩きにならないんだよなぁ。
以降、しっかり孤独に進めていきましょう。
>一休みしてステータスが変化した。
>果敢「緑魔弾」を入手した。
>謀略「威嚇の叫び」を入手した。
一定時間の休息を行なったので、成長イベントがあります。朝イベがなければもっと早く見れました。
成長は……霊力が伸びていますね。カルマが善寄りの時に山を歩いているとジワジワ上がるステータスです。このステータスは後々戦闘面でも大きく関わってくるので、しっかり伸ばしてやりましょう。
筋力系もそれぞれ上がっています。肉体が問題を解決する場面も多いですから、今日も上げていきたいですね。
地味にアクションを起こした料理、治療、なども増えてます。あって困るものではないです。
さて、次にボーナスポイントの割り振りです。好きなステータスにポイントを割り振ることができますが……しばらくは警戒一択になります。
妖怪の山を歩く際は警戒がいくつあっても足りないですからね。後々使う場面も増えてくるので、重点的に上げていきます。
ポイントを振り分ける際にまた脳内ジョーカーさんが勝手に出てきて助言してきますが、もちろん連打スキップします。
東方片道切符のラスボスことジョーカーさん。当作品のいわゆるオリジナルキャラになりますが、脳内に住み着く彼が邪魔かというと実はそんなこともありません。
今はこのジョーカーさんが脳内に直接語りかけて色々教えてくれるのですが、しばらく物語を進めていくと彼の声が聞こえなくなります。すると何が困るかって、初見遭遇する相手の種族や特徴なんかの情報がその場で仕入れられなくなるんですね。
知識として相手の種族情報を知っておくと、探すにしろ避けて行動するにしろボーナスがつきますから、結構アドバイスは美味しいんです。自分で情報を仕入れるとなると、その道の知識人とかに聞く必要があるので無駄に時間と手間がかかります。
脳内ジョーカーさんが消えるのは、物語全体の進み具合によって変わります。ヘマすると一日で消えることもあるので注意です。まぁ、そんなデータだと詰んでる状況だと思いますが……。
未発見種族をチラ見して情報を獲得し、妖怪知識を増やす。これも山スタートの大きなアドバンテージです。積極的にヨウカイザーしていきましょう。
さあ、早速出発です。
ん? 三ツ葉ちゃんに家でゆっくりしてろって言われたって?
そう……(無関心)
トレッキングポールは破壊されたので、小屋にあった山伏の杖を装備します。服も昨日のうちに古着に着替えたので、大まかな姿は里の人間とかなり近いものになりました。
もう少し見た目に気を使えば、一切の疑念を抱かせず里で活動することもできるかもしれません。
が、しばらくは山歩きになります。
あっ、そうだ(唐突)
昨日の戦闘で獲得したカードも入手できましたので、使えるカードがあれば朝にデッキを調整するのもおすすめです。
今回は微妙なんで次回やれたらやります。
◾︎「進む」
>あなたは山道を歩いた。朝の日差しが暖かい。
しばらくは山歩きのターンなので倍速します。
超スピード!?
ここで食材を集めたり、昨日すっからかんにした水筒に水を補充したり、薪をついでに確保したりとやっていきます。
隙あらば弱小妖怪や妖精に果敢キックを決めて退治しましょう。
昨日のような選択肢ガバをしてはいけません。不利な戦闘はなるべく避け、良イベだけをガンガン踏んでいきます。
さて、しばらく採取だけの退屈なシーンが続きますので……。
み な さ ま の た め に ぃ 〜
幻想郷に送り込まれた四人の尖兵について説明したいと思います。
四人の尖兵とは、幻想郷に送り込まれたジョーカー配下のスパイ、私を含む人間四人のことを指します。
鈴木含めほとんどの尖兵は不本意に命令されて送り込まれているのですが、従わないと殺されるので逆らいようがありません。
私たち尖兵は幻想郷に存在する力あるカードを収集し、持ち出してジョーカーさんに献上するという密命を与えられています。
今はまだ幻想郷そのものがカードの異変や、私たちの危険性について知らないので、概ね今まで通りの暮らしを続けているのですが……問題が明るみに出ると、いよいよ私たちにとって穏やかでない雰囲気になってきます。
場合によっては尖兵を見つけ出す動きが幻想郷に生まれたりもするので、そうなれば厄介です。ぶっちゃけラスボスのジョーカーさんなんかより本気になった幻想郷の方が数万倍怖いです。
そうなる前に、どうにかして幻想郷の主要な住人から認められる存在に成り上らなければ詰みます。
その上で、元凶のジョーカーさんを撃破することが、このRTAの目的だったんですね。
倍速終了です。
さて、ここからは腕を使わ
今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。