ダシマ式ラブライブ!「転生者・一丈字飛鳥」   作:ダシマ

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第10話「絵里と亜里沙を守れ!」

 

 

「そういうパターンかよ…」

 

 受け身を取った飛鳥はすぐに起き上がった。絵里、亜里沙、Bが飛鳥を見て驚いている。

 

「あ、き、君は!!」

「!!?」

 

 絵里と亜里沙が飛鳥を見て驚いていた。

 

「すみません。実は…」

「こいつだ!!」

「!!?」

 

 Bが叫んだ。

 

「こいつが絵里の事を付け回してたんだ!! オレは絵里の所に活かせまいとずっと後ろにいて君を守ってたんだよ!!」

 

 と、とんでもない嘘を突き出した。

 

「う、嘘仰い!!! 嘘をついてるのはあなたでしょ!!!」

 

 絵里が叫んだが、Bは無視をして飛鳥を睨みつけた。

 

「お前!! 絵里を付け回してどういうつもりだ!!!」

「あ、笹原先生にはもう連絡入れときましたので」

「なっ!!」

 

 B達が驚いた。すると飛鳥が絵里に近づいた。

 

「大丈夫ですか? 立てますか?」

「う、うん…」

 

 すると飛鳥が亜里沙を見つめた。

 

「ご家族の方ですか?」

「え? あ、は、はい…」

 

 亜里沙は若干放心になりながらも答えた。

 

「この人の相手は私がします。あなたは絵里さんを家に連れて帰ってください」

「……!!」

 

 さっきまで足元をすくんで動けなかった亜里沙だったが、勇気を出して歩き出した。

 

「お姉ちゃん!! 行こう!!」

「え!?」

「いいから!!」

 

 と、亜里沙は絵里を担いでいった。

 

「あっ!!」

 

 Bが追いかけようとするが、飛鳥が足止めした。

 

「私がお相手しますよ」

「……!!」

「最も。警察は呼んだので、じきにあなたを捕らえに来ます」

 

 するとBが笑みを浮かべた。

 

「そうかよ…。だがこっちには転生チートの力があるんだ! お前にはここで死んでもらう!!! 後で何とでもできるんだからな!!」

 

 と、Bがチートの力を使おうとしたが、何も起こらなかった。

 

「……」

「な、何故だ!? 何故何も起こらない!!!」

「どうしたんです? 一体何の話してるんですか?」

「て、てめぇ!! 一体何をしやがった!!」

 

 と、Bが飛鳥の胸ぐらをつかんだ。

 

「今すぐ元に戻せ!! あれがないとオレは…」

 

 その時、警察官がやってきた。

 

「君たち!! こんな所でなにをしている!!!」

「く、くそう!!!」

 

 と、転生者Bは逃げ出した。飛鳥は特に追いかけることはしなかった。

 

「……」

 

 飛鳥が一息ついた。

 

「間一髪じゃったのう」

「ええ…」

 

 またテレパシーで話をしだした。

 

「それにしてもお前さん、やるではないか。もうフォー達のチート能力を封じたのか?」

「ええ…。修業にはなりませんけど、奴らの顔を見たら、もうμ’sの人たちの安全を優先した方が良いかと思いましてね…。それに、こんな街の中で能力者バトルなんてやったらアレですし、ラブライブはそういう作品じゃないでしょう」

 

 飛鳥が一息ついて、疲れ切った顔をした。実はこの騒動が起こる前に、A、B、Cのチート能力を超能力で封じ込めていたのだった。いくらチート能力を持っていたとしても、油断をしていれば奪われたことに気づかないとのことである。

 

「まあ、奴らに与えたのはアトラクション用のものじゃからのう…」

「こういう事が起こるたびに思いますよ。もうハーレムどころじゃありませんって…」

 

 飛鳥が疲れ切った顔をしていたが、それもつかの間、絵里達の事が気になっていた。

 

「そういやどの部屋なんだろう…」

 

 と、飛鳥が見つめていると、亜里沙がベランダから顔を出した。

 

「!」

 

「どうなりました…」

 

 亜里沙が状況を聞こうと大声を出そうとしたが、飛鳥が手を突き出して制止した。

 

「!?」

 

 飛鳥はうまくジェスチャーをして、中で話が出来ないか交渉した。

 

 

 絵里と亜里沙のマンションのエントランスホール

 

「絢瀬先輩、大丈夫ですか?」

「……」

 

 椅子に腰かける絵里に話しかける飛鳥。亜里沙も心配していた。

 

「学校には私から説明…」

 

 その時、絵里が飛鳥に抱き着いた。

 

「!!!(大汗)」

「…ぅうわあああああああああああああああああああん!!! こわかったよ~~~~~~!!!! え~~~~~~~~ん!!!!」

 

 絵里は子供のように泣きじゃくっていた為、無下にできず飛鳥は絵里を優しく抱きしめて、頭を撫でた。

 

 暫くして…

「本当にお姉ちゃんを助けて頂いて、ありがとうございましたっ!!!」

 

 と、妹の亜里沙から何度も頭を下げられた。

 

「いや、それは構いませんが…。絢瀬先輩」

「な、なに…?」

 

 絵里はまだ泣きじゃくっていた。

 

「音ノ木坂の先生のどなたでも構いません。連絡先って分かりますか?」

「…理事長なら」

「分かりました」

 

 飛鳥が理事長に電話を掛けた。

 

「もしもし?」

「もしもし、南さんの携帯でお間違いないでしょうか?」

「その声は…一丈字くん?」

「ええ、そうですけどその声…もしかして、南さん!? 隣のクラスの…」

「そ、そうだよ。南ことり…。うちの電話番号なんだけど…」

「え!? あ、失礼しました!!」

 

 理事長の携帯番号ではなく、ことりの家の電話番号だったのだ。間違っていたことに飛鳥は慌てて謝った。

 

「理事長先生はいらっしゃいますか?」

「お母さんは今お風呂だけど…どうしたの?」

「実は…」

 

 飛鳥が事情を説明した。するとことりはとても驚いていた。

 

「ええっ!!? そ、そんな事になってるの!!? 大丈夫なの!!?」

「何とか追い払ったんですけど、問題なのはこの後なんですよ。私がいなくなった後に来る可能性は高いので、今夜は2人だけにしておくのは危険です。で、私は一人暮らしなので、それはそれでちょっと問題なんですよ。で、夜分遅くに申し訳ないんですけど、どなたか泊めて頂ける人がいないか探してて…」

「わ、分かった!! ちょっとお母さんに相談してみる!!」

「あ、今じゃなくても…」

 

 と、ことりは受話器を離して、理事長に相談しに行った。

 

「行っちゃった…」

 

 飛鳥が困惑した。

 

「あの…」

「?」

 

 飛鳥が後ろを振り向くと、絵里と亜里沙が涙目で飛鳥を見ていた。

 

「ゴメンね…。私達のせいで…」

「いや、それは大丈夫なんですが」

「おうちの人は大丈夫ですか!?」

「あ、私一人暮らしなので心配いりませんよ」

 

 亜里沙の問いに飛鳥は苦笑いして答えた。

 

「もしもし飛鳥くん!!?」

「!?」

 

 ことりから電話が来た。

 

「お母さんが今からそっちに行くって!!」

「分かりました! ありがとうございます!!」

 

 

 と、理事長が自ら絵里の家に出向くことになった。

 

「とはいえ、まだ安心できないので私のそばを離れないでください!」

 

 と、その時、絵里が横から飛鳥にくっついて、飛鳥の右腕に自分の腕を絡めていた。勿論おっぱいも当たっている。Bが見たら発狂するだろう。『よくも…よくも絵里のオッパイ…いや、えりっぱいを』などと、はい、この話はもう終わりにしましょう。

 

「いや、それはちょっとくっつき過ぎですね…(汗)」

 

 躊躇もなく、異性の腕を絡めて、その上胸まで当てている絵里に困惑する飛鳥だった。気持ちは分からなくはないが…と、飛鳥は複雑だった。

 

「あ、あのう…」

 

 亜里沙も涙目で飛鳥を見ていた。

 

「あ、亜里沙も…くっついていいですか?」

「あ、どうぞ…」

 

 と、亜里沙も飛鳥の服をつかんでいたが、手が凄く震えていた。

 

 

(まあ、このまま待つか…)

 

 

 と、飛鳥は理事長が来るのを2人と一緒に待ち続けた。

 

 

つづく

 

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