ダシマ式ラブライブ!「転生者・一丈字飛鳥」   作:ダシマ

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第18話「μ's 全員集合!(後編)

「んが~~~~~~~~!!!!!!!!! 一丈字ぃ~~~~~~~~~~!!!!!」

 

 Cは飛鳥に対し、怒り狂っていた。

 

「Cさん…」

「一丈字!! オレの真姫に何してやがるんだ!!! お前だけは…お前だけは許さんぞ~~~~!!!!!」

 

 Cが怒鳴り声を上げると、通行人が飛鳥達を見たが、Cの事は完全にヤバい奴だと思っていた。

 

「まだ西木野さんを付け回してたんですか?」

「そうにゃ!!」

 

 飛鳥の問いに凛が答えると、そのままCを睨みつけた。

 

「あんたこそどういうつもりにゃ!!! 真姫ちゃんをずっとつけまわしたりして!!!」

「迷惑です!! やめてください!!!」

 

 凛と花陽が怒鳴ると、Cはショックを受けた。凛はともかく、花陽は温厚な性格である為、そんな彼女にまで怒鳴られるとは思わなかったCであった。

 

(な、何でだよ…何でμ’sはこんなにオレを嫌うんだよ!!!)

(付け回してたら誰でも嫌われるわ)

 

 Cの心の声に飛鳥が心の中で突っ込んだ。見ていて段々情けなくなっていった。

 

「あの、Cさん…」

「ああ゛ん!!?」

「多くの人達が見てますし、西木野さんも嫌がってるじゃないですか。やめましょうよ」

「その状態でよくそんな事が言えるな!!(大汗)」

 

 飛鳥は真姫を抱き寄せたまま言い放ったので、Cは思わず突っ込んだ。

 

「も、もういいからっ!!///////」

「あ、ごめんなさい」

 

 真姫が飛鳥から離れたが、この後凛や穂乃果からからかわれるのは言うまでもない。

 

「お前が真姫を誑かしたんだろ!!!」

「誑かした? 何をバカな事を」

 

 飛鳥が口角を下げて、頭をかいた。転生者Cは鼻息を荒くして興奮していた。正直言って豚そのものである。

 

「で? 結果的に私にどうして欲しいんですか?」

「真姫を置いて帰れ。いや、真姫だけじゃない。そこにいる女子生徒全員だ!」

「成程。アナタもハーレムを作りたいのですか」

「!!?」

 

 飛鳥はもう普通に言い放った。

 

「ハーレムってなに?」

「女性の中に男が一人の状態ですよ。今の私がそうです」

「まあ、早い話が男の夢って奴やな」

 

 穂乃果に聞かれたので飛鳥は普通に答えると、希も会話に参加した。そして飛鳥を見つめる。

 

「何ですか」

「も、もしかして飛鳥くんもハーレムを作りたいって思ってるの…?」

「御冗談を」

「いや、そんな事はない!! 男ならそう思うはずだ!!」

 

 と、転生者Cが言い放った。早い話、飛鳥の好感度を下げる為である。

 

「ま、飛鳥くんやったらウチはえーけど」

「!!?」

 

 皆が驚いた。

 

「あ、穂乃果も」

「え、えぇ…////////」

 

 と、他のメンバーは困惑した。

 

「それはそうと、分かったでぇ」

「何が分かったの?」

 

 絵里の問いに、希が口角を上げると、そのまま転生者Cを見つめた。

 

「本来やったら、ハーレムになって女の子達にチヤホヤされるのは自分の筈やった。せやけど、飛鳥くんが来た事で阻止された。だから、絵里ちや海未ちゃん、真姫ちゃんといった本命の子を先に落として、その後にうち等を毒牙にかけるつもりやったんやろ」

「!!!」

 

 Cは青ざめた。完全に言っている事があっていたからである。東條希。占いが好きだが、彼女の占いはよく当たる事で定評がある。フォー達の動機が明らかになり、絵里と海未は青ざめた。

 

「そ、それって…」

「も、もしかしてAくんと同じ考えなのかな…?」

「や、やだ~!!!」

「き…きもいにゃ~!!!!」

 

 にこと穂乃果が顔を合わせて困惑し、ことりと凛が気持ち悪がり、花陽もドン引きしていた。

 

「く、くそう…!!!」

「残念やけど、君の野望もここまでやでCくん」

 

 希が口角を上げる。

 

「君達が喉から手が出るほど欲しがっているハーレムを手に入れるのも、音ノ木坂の運命を背負うのも、君達やないで」

「な、何だと!!」

「誰なの!?」

 

 希が口角を上げると、飛鳥を見つめた。

 

「飛鳥くんや」

 

 皆が飛鳥を見た。

 

「そういう事やから諦めぇや。飛鳥くんやないとしても君はあり得へんで。現に良い噂も聞いとらんからな」

「ぐ…!!! ぐぅ…!!! そ、そんなわけあるかぁ!! オレよりも出来損ないで弱いくせに!! 真姫も助けられなかった癖に!! オレに突き飛ばされたくせにー!!!」 

 

 興奮して叫ぶCに対し、飛鳥は前へ歩き出した。

 

「飛鳥くん…!?」

 

 穂乃果がそう言うと、飛鳥が真剣な顔でCを睨む。

 

「いい気になるな…!!」

「!」

「いい気になってんじゃねぇ!! お前なはずがない!!! だったら…今ここでお前をぶち殺してやるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」

 

 Cが飛鳥に襲い掛かってきた。

 

「きゃあああああっ!!!」

「東條先輩、彼女達をお願いします!」

「分かった!」

「カッコつけてんじゃねぇぇぇぇえええええええええ!!!!」

 

 Cが殴りかかるが、飛鳥が瞬時に交わしてCの首元に手刀を打ち込んで気絶させた。

 

μ's「……!!!」

 

 μ’sは驚いた。瞬時にCを気絶させたのだから。

 

「……」

 

 飛鳥はCを担いで、近くにあったベンチの上に寝かし、電話をかけた。

 

「あ、もしもし…救急車呼んで貰えませんか? 場所は…」

 

 

つづく

 


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