ダシマ式ラブライブ!「転生者・一丈字飛鳥」   作:ダシマ

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第26話「A-RISEにも会いました」

 UTX学院前

「ここがUTX学院…」

 

 飛鳥、穂乃果、ことり、海未は下校途中、UTX学院前に寄り道しており、学校に設置されているモニターに3人の少女が映し出されていた。

 

「あの子達は?」

「さあ…」

「アイドル…でしょうか」

「……」

 

 飛鳥は何もしゃべらなかった。というか、何をしゃべったらいいのかも分からなかった。

 

「もしかして出身校なのかな?」

「違うわよ。A-RISEよ」

「!」

 

 4人が後ろを振り向くと、にこ・花陽・凛が現れた。

 

「にこ先輩! それに凛ちゃんと花陽ちゃん!」

「こ、こんにちは…」

「アンタ達。A-RISEも知らないでここに来たの?」

「凛も知らなかったにゃ。にこ先輩とかよちんの付き添いだから」

 

 凛が首を傾げた。

 

「それにしても…そのA-RISEって人達、そんなに凄いんだ」

「凄いも何も、No.1スクールアイドルグループよ。正直言って彼女達目当てで生徒も沢山来てるんだから!」

「…そうなんだ」

(あ、これはターニングポイント来たな)

 

 にこと穂乃果の会話を聞いて、飛鳥は何かを感じ取った。しかし、次の瞬間、状況が一変する。

 

「おい! まだ見つからないのか!?」

「?」

 

 という男の声がしたので、飛鳥が横を向くと、何やら慌てている黒服の男たちがいた。

 

「早く見つけろ! A-RISEが誘拐されたなんて知られたら、大騒ぎになるぞ!」

(えええええええええええええええええ!!!?(大汗))

 

 飛鳥は心の中で絶叫した。火事に続いて誘拐イベントもあったのだから。

 

『神様!! これはちょっとやり過ぎじゃないですか!!』

『……!!』

 

 飛鳥が神様にテレパシーで伝えた。

 

『神様!!』

『…まさか』

 

 神様がある事に気づいた。

 

『もう既に他のフォーが現れているのか!?』

『…そうとしか』

 

 飛鳥が困惑した。そして、神様の発言からして状況はかなり悪いことも感じ取っていた。

 

『まあいい。今はそのA-RISEって娘たちの救助が先じゃ! ワシは原因を究明する!!』

『分かりました!』

 

 その時、穂乃果達も『誘拐』という言葉が聞こえて、黒服の男達を見た。

 

「え…誘拐?」

「誘拐…」

「誘拐ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!?」

 穂乃果、花陽の言葉に続き、にこが絶叫すると、映像のA-RISEにかじりついていた生徒達もにこ達をみた。

 

「な、何だ! 君達は!!」

『そんなでかい声で言ったらそうなります』

 

 飛鳥が心の中で突っ込んだ。

 

「あの!! 誘拐ってどういう事なんですか!?」

「A-RISE…誘拐されっちゃったノォ!!?」

「あ、だ、大丈夫だよ…今、警察が捜査してくれてるから…」

 

 詰め寄る穂乃果達に、黒服の男たちは慌てて弁解する。モニターの中のA-RISEを見ていた観衆達もざわざわしていた。

 

『それでは間に合わぬ。飛鳥、場所が分かったぞ。場所は…』

 

 神様が場所を伝えた。

 

『分かりました。で、神様…』

『ああ。μ’sを遠ざけてあげよう』

 

 神様が魔法を使った。

 

「あ、それはそうと飛鳥くん。今日用事があるって言ってなかった?」

「え」

 

 穂乃果が急に用事があると言いだしたので、驚く飛鳥。

 

「そうだよ。早く行ってあげて?」

「遅れるのは良くないにゃ」

(本当に色んな意味でゴメンね!!)

 

 ことりと凛が心配そうに言った為、飛鳥は申し訳なさそうにした。

 

「あ、う、うん。また明日! 気を付けて帰ってね!」

「バイバーイ!!」

 

 そう言って飛鳥はμ’sと別れた。

 

『神様! 場所を詳しく教えてください!』

『任せろ!!』

 

 神様の指示の元、飛鳥は攫われたA-RISEの元へ向かった。

 

 とある寂れた工場

 

「ちょっと!! 何なのよアンタたち!!!」

 

A―RISEのリーダー・綺羅ツバサが叫んでいた。A-RISEは綺羅ツバサ、統堂英玲奈、優木あんじゅの3名だが、3人共全裸にされて足は自由に動かせるが、手首は上に縛られている状態だった。

 

 そして縛り付けているのは8人の女達だった。

 

「いきなり裸にしてどういうつもり!!?」

「どうしてこんな事を!?」

「…ていうか、君達、女性だよな?」

「アンタ達にはここで消えて貰いたいのよ」

 

 主犯格と思われる女が口角を上げて言い放った。

 

「どうして!?」

「どうしてって…そんなの決まってるじゃない」

 

 ツバサの問いに女は拳を震わせて言った。

 

「アンタ達がずっとNo,1に居座っていたせいで、私達の人気は落ちて、廃校に追い込まれたのよ! アンタ達さえいなければ学校は存続できたのに!」

「絶対に許さないわ!!」

 

 と、完全に逆恨みだった。ツバサはあざ笑うように主犯格の女を睨みつけた。

 

「へぇ…それで私達をどうする気なの?」

「決まってるわよ。動画を公開するのよ。アンタ達「A-RISE」がスッポンポンになった動画をね!」

「!」

「大勢の人間に裸を見られて…大路を振って歩けるかしら?」

「歩けないでしょうね。行く所行く所変な目で見られて、最終的には発情した男達に襲われるのよ。助かったとしてもね」

「これでA-RISEは終わりよ」

 

 ツバサが冷や汗をかいた。

 

「何、その顔。もしかして見られるのを想像して興奮してるのかしら?」

「違うわ。アンタ達って本当に可哀想ね」

「何?」

 

 犯人グループの表情が歪んだ。

 

「学校が無くなったのは同情するけど…それで自分達を見失ったら何もかもお終いよ。全部が無くなった訳じゃないじゃない」

「うるさい!!」

「アンタに私達の何が分かる!!」

「自分達の状況を理解できているのかしら…」

「まあいいわ。予定よりも早いけど、今すぐショーを始めるわよ。アンタ達の大事な所、大っぴらに見せてやるんだから! カメラの準備!!」

「ええ…。もう準備できてるわ」

「っ!!」

 

 と、ツバサ達は目を閉じた。

 

「その体を是非観客たちに…って、あれ?」

 

 犯人の一人がカメラを操作していて、異変に気付く。

「どうしたのよ」

「カメラが壊れてる!!」

「予備があるでしょ」

 カメラの予備を確認する。

 

「無駄だ。超能力でカメラは故障させて貰ったよ。警察も呼んでおいた」

『手際良いな。お前さん…』

『…誰かさんのせいでね』

 

 飛鳥が困惑した。

 

『ところで神様。あの女たちは…』

『間違いない…フォーじゃ。どうやらこの世界に転生した時には、モブ中のモブに転生してしまったようじゃな。で、A-RISEを失脚させて自分達がその座に居座ろうと…』

『そういうのもあるんですね』

『ああ。バアさんから聞いたんじゃが、女の承認欲求は男の数百倍じゃ』

『……(汗)』

 

 その時、飛鳥が何かに突き飛ばされて、女たちの前に現れた。

 

「!!?」

「…いたた」

 

 飛鳥が起き上がった。

 

「あ、あんたは!!」

「もしかして警察!!?」

「…じゃなさそうね。一人だし」

「何しに来たのよ」

 

 女たちが飛鳥達を見た。ツバサ達は唖然としていた。

 

 

「そんな事、アナタ達が一番分かってるでしょう」

「!?」

 

 飛鳥がハッタリをかました。

 

「警察にも通報したわ。もう逃げられないわよ!」

「警察に!!?」

 

 狼狽える犯人グループ。飛鳥が女言葉で喋っている事には誰も突っ込まなかった。

 

「ハッタリよ。分かる訳ないわ」

「なら、何故私がここにいるのかしら?」

「フン…。知られたからには大人しくして貰うしかないわね」

 

 と、フォー達が転生の力を使って、飛鳥を始末しようとする。

 

「逃げて!!」

「……」

 ツバサが叫ぶと、飛鳥が目を閉じて口角を下げた。

 

「アンタ達!! あいつを捕まえるのよ!」

「おう!!」

「悪いけど…悪く思わないでね!」

 犯人グループは全員で8人いて、そのうちの4人が飛鳥に襲い掛かった。近接格闘タイプらしく、拳や脚を強化して、飛鳥に打撃を与え、一撃で気絶させようという作戦だ。

 

 だが、飛鳥はその4人の攻撃を見抜いてかわして、手刀一発を当てて、地面に沈めた。

 

「!!!?」

「あまり手荒な真似はしたくないわ。大人しく自首して頂戴」

 

 飛鳥が凛とした顔で犯人グループのリーダーを見つめる。

 

「くっ…やりなさい!!」

 

 と、残りの3人が光の矢を使って飛鳥の心臓を打ち抜こうとしたが、飛鳥は左目を光らせ、その3人を気絶させた。

 

「!!?」

「何をしようとしたかは分かりませんが…させないわよ」

「な…な…!!!」

 

 そして主犯格の女には金縛りをした。

 

 

「な、何…!? 体が…!!」

「さて…」

 

 飛鳥はツバサ達を見たが、ツバサ達は全裸で丸見えだった。そして飛鳥は3人に近づいた。

 

「解放してあげますので、動かないでくださいな」

「う、うん…」

 

 と、女の口調でツバサに問いかけると、ツバサは返事した。そして3人の縄を超能力で解いた。

 

「さてと…」

 飛鳥が犯人グループのリーダーを見た。

 

「この人達の服、どこですか?」

「そ、そんなの燃やしたわよ!!」

「燃やしたぁ!!?」

 

 ツバサ達が驚いた。

 

「それだったら私達、どうやって家に帰ればいいの…?」

「裸で帰る訳にもいかないしだろ…」

ツバサ「今伸びてるあの人達から借りればいいんじゃない?」

「え」

 

 飛鳥が指をさした先には、気を失ってる女たちがいた。

 

「やられたらやり返せじゃないですけど。どっちにしろもうすぐ警察も来るみたいだし、何とかなるわよ」

「そ、そう…」

 

 英玲奈は苦笑いした。

 

「そ、それよりもこれ…本当に動けないんだけど…!!」

「ご冗談を」

 

 そして警察がやってきた…。いずれも女性警官であり、女達は捕まった。飛鳥はどさくさに紛れて、A-RISEから逃げた。

 

『神様。後処理お願いします』

『ああ。あの女たちはパトカーに乗せた後、地獄に送る』

『…あ、そういうシステムなんですね』

 

 と、心の中で会話をした。

 

「助かったー」

 

 と、あんじゅがつぶやいた。

 

「……」

「どうしたツバサ」

 

 ツバサが考えていたので、英玲奈が話しかけた。

 

「あの人…。本当に女の人なのかしら? 声が低かったし…」

「ああ…。何か喋り方でごまかしてたような気が…」

 

 空気が止まった。

 

「…男の人だったらどうしよう//////////」

「い、言うな////////」

「全部見られちゃった~//////////」

 

 ツバサ達は顔を真っ赤にして恥ずかしがった。

 

 

『ところで、アニメの女の子の裸を見た感想は?』

『座長(小説の主人公)なのでノーコメントでお願いします』

 

 

つづく

 

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