ダシマ式ラブライブ!「転生者・一丈字飛鳥」   作:ダシマ

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第33話「無様!! 転生者B

 

 ある日の職員室

 

「もういやです…」

 と、山内がしくしくと泣いていた。

 

「頑張りましょうよ!! 山内先生!!」

 笹原も山内を支えていたが、笹原自身も泣きたい気持ちでいっぱいだった。そんな様子を山田と深山は不思議そうに見ていた。

 

「あの…何かあったんですか?」

 深山がそう言うと、笹原と山内は涙目で睨みつけた。

 

「あ…ごめんなさい。聞くまでもありませんでしたね」

 

 と、深山は謝った。

 

「深山先生」

「だから何度も言ってるじゃないですか。一丈字くんは学年が違うから…」

「違います」

「あ、そうなんですか?」

 笹原の発言に深山は驚いた。

 

「担任交換して!!!」

「あーそう来ましたかー。無理ですー。猶更無理ですー」

 と、笹原のとんでも発言に深山は突っ込んだ。

 

「最近悪さをしてないとはいえ、もうあんなギスギスしたクラスいや…(泣)」

「私もです…(泣)」

 何とも言えなさそうにする深山。

「深山先生」

 山田が深山の肩を抱いた。

「な、なんですか? 山田先生」

「いくら払ったんですか」

「いくらって…?」

「いくらで一丈字を買い取ったんですか!!? パイロット版では私が担任だったのに!!!」

「パイロット版とか言わないでください!!!(大汗)」

「いいじゃねーですか!! もうメタ発言もしなければやってられませんよ!!!」

「いや、あの山田先生!! 落ち着いてください!!(大汗)」

 山田を諫めようと、深山が叫んだ。

 

「いいですよねぇ…!! 深山先生のクラスとっても楽しそうじゃないですか…!!」

「羨ましいです…(泣)」

 と、笹原と山内にも問い詰められる。

 

「い、いや。そんな事言われましても…」

「本音は?」

「とっても幸せ…じゃなくて!!!(大汗) ああああああああああああああ!!!」

 と、深山の断末魔が聞こえた。

 

 

 そしてそれをBが聞いていた…。

 

 

(何でだ!! 何でオレはこんなにも嫌われて、あいつだけあんなに好かれるんだよ!! 一体どんな能力を持ってやがるんだホントに!!)

 運営が味方です。

 

 

「絵里に近づこうとすれば、ガードされるし…どうしてオレの思い通りにならねぇんだよ!!」

 と、廊下を歩きながらBはぶつくさ言っていたが、通り過ぎる女子生徒達はゴミを見る目でBを見ていた。

 

「だがこんな事でオレが諦めると思うなよ。必ず絵里もμ’sもオレのものにして、ハーレムを作ってやる! そして全員がオレに尻を振って求めるんだ…!! ぐふふ…ぐふふのふ…!!」

 と、気持ち悪い笑みを浮かべていた。

 

 

 それと同じころ、飛鳥は自分の教室で希と話をしていた。希の後ろにはにこ、絵里がいる。

 

「え…?」

 希から言われた言葉に飛鳥が困惑した。

 

「せやからね。今度の休み、飛鳥くんにもお泊り会に参加してほしいねん。にこっちや絵里ちの家族の話もあるし」

「は、はあ…」

 飛鳥は相槌を打った。

「…済まないわね。下の子がどうしてもあんたに会いたいって聞かなくて」

 と、にこが困った顔で言い放った。

「うちも何かしてあげられたらなーって」

「いや、それはお気遣いなく…」

「そういう事やから、ええか飛鳥くん」

「か、畏まりました…。私で宜しければ」

 と、飛鳥は承諾した。

 

「おっしゃ! 流石飛鳥くんやで。楽しみになってきたなー」

「そうね…」

 希の言葉に絵里が答えると、にこが難しそうなお顔をした。

 

「どうしたのにこ」

「いや、こういう時、Bたちがついて来ようとするから…」

「そんなのかたくなに断るわよ」

「聞かれてなかったらいいんだけど…」

 飛鳥が超能力で聞こえないようにしていたが、Bが飛鳥達の光景を見ていた。

 

(な、なんだ!!? 何で一丈字と絵里達が話をしている!! 絵里め~。オレ以外の男に浮気するなって言ったのに。まあ、一丈字が絶対洗脳してるからどろうが、オレからはん魏えられないヨ♪)

 

 そう言って、Bは鼻息を荒くしながら様子を見ていたが、近くにいた女子生徒に強制退場させられた。

 

「はなせぇえええええええええええ!!! オレは絵里の彼氏なんだ!! 本当なんだ!! だから離せぇええええええええええええええええ!!!」

 

(…案の定盗み聞きしてた)

(致し方ない奴じゃ)

 

 と、飛鳥と神様が心の中でツッコミをしていた。

 

「これで約束も取り付けた事やし…。ほな、うち等はもう行くわ」

「あ、はい。分かりました」

 と、にこ達が教室に出た。

「……」

 

 これからどうしようと考える飛鳥だった。

 

 

 そして…

 

「失礼します」

 と、飛鳥が入ってきた。

「一丈字(くん)?」

「2年2組の一丈字ですが、深山先生はいらっしゃいますか?」

「あ、ごめんね。今、深山先生いないのよ」

「あ、そうなんですか」

 

 職員室にいたのは山田、山内、笹原だけだった。この時、山田たちは飛鳥が輝いて見えた。

 

「分かりました。ありがとうございます」

 飛鳥が笹原に一礼した。

「本当に礼儀正しい子…」

「それな」

 笹原の問いかけに、山田があっさり返答した。

 

 2年1組教室

「ねえねえ飛鳥くん」

「何です?」

 穂乃果が2組の教室からやってきて、飛鳥に話しかけていた。

「今度の休み、予定ある?」

「ありますよ」

「あるの!!?」

 驚く穂乃果達。傍で聞いてたことりと海未も穂乃果と同じく驚いていた。

 

「よ、予定って誰と!!?」

「あ、矢澤さんと絢瀬さんのご家族です。私の事、気にかけてくださって…」

「そ、そう…」

「悪い人じゃなくて良かった…」

 穂乃果はそう安心した。

 

「で、何しに行くの?」

「ちょっと顔合わせがしたいと仰っていましたね…」

「そ、そうなんだ…へー…」

 と、穂乃果は笑顔で振りまいたが、青筋が経っていた。

 

「穂乃果達も参加できないかな?」

「ほ、穂乃果!! 図々しすぎます!!」

 海未がそう諫めると、穂乃果は泣く泣くあきらめた。

 

「本当に矢澤先輩たちが来るのですよね?」

「そうですね」

 飛鳥が口角を上げた。

 

「じゃあ全員誘ってくれてもいいじゃ~ん」

「…色々話したい事があるんでしょう」

 

 と、飛鳥がそう言うと、今日の晩御飯は何しようか考えるのだった。

 

 

「このままで終わると思うなよ一丈字…。何が何でもお前から絵里を奪ってみせる!!!」

 と、Bは拳を突き出して誓ったが、それでも女子生徒の冷たい視線は変わらない。

 

「チクショォオオオオオオオオオオオオオオオ!! 女にモテてぇえええええええええええええええええええええ!!!!」

 

 

つづく

 

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